九州工業大学学術機関リポジトリ Title Author(s) Issue Date URL フラン誘導体合成に関する研究(第13報) : 2‐アセチル ‐3‐(5‐ニトロ‐2‐フリル)アクリル酸エチル誘導体 加藤, 安彦; 藤本, 勉; 松浦, 聡朗; 平尾, 一郎 1966-03-01T00:00:00Z http://hdl.handle.net/10228/3762 Rights Kyushu Institute of Technology Academic Repository 47 フラン誘導体合成に関する研究(第13報※1) 2−アセチル−3−(5−ニトロ−2−フリル) アクリル酸エチル誘導体 加 藤 安 彦 藤 本 勉 松 浦 聡 朗 平 尾 一 郎 工業化学科 有機合成化学教室 Studies on Synthesis of Furan Compounds. XIII. 日hyl 2口ocefyl■3−(5−ni廿ro■2■furyD ocrylofe derivofives. By Yasuhiko KATO, Tsutomu HUJIMOTO, Toshiro MATSUURA and Ichiro HIRAO. By heating of 5・nitro−2−furaldehyde with ethyl acetoacetate in methanol・two pro・ ducts,(1)m. p.127°∼128°C and(II)m. p.79°∼81°C, were obtained. The ultraviolet and infrared absorption spectra of the two were measured. Therefore, I and II were found to be geometrical isomerism of ethyl 2−acetyl−3・(5−nitro−2・furyl)acrylate of which cis and trans conformation was briefly discussed. Ethyl 2・acetyl・3・(5−nitro−2−furyl)acrylate(1,II)include a carbonyl group・and were expected to react with carbonyl reagents, giving rise to Schiff’s base derivatives which were supposed to have differences between from I and from II. However, on treatment of I or II with various carbonyl reagents or hydrazine derivatives gave same products, respectively. The Schiff’s bases were derived from hydroxylamine・hydrazine hydrate・ methylhydrazine, phenylhydrazine,2,4・dinitrophenylhydrazine, acetylhydrazine, semicar. bazide, thiosemicarbazide and aminoguanidine. をも確認し,併せ報告した1)。その後5一ニトロフ 1・緒言 ルフラ_ルとアセト酢酸エチルとの反応による1 著者らは先に5一ニトロフルフラール,アセト の合成を種々検討中に・1の幾何異性体と思われ 酢酸エチルおよび尿素間の縮合閉環による2一ヶ る生成物(1)mp 79°∼81°Cを捕捉したので・ ト_4−(5一ニトロー2一フリル)−5一カルボエトキシ 1および1の立体構造について検討した。また・ _6_メチル4,2,3,4一テトラヒドロピリミジンの合 1および1に種々のカルボニル試薬を作用させて 成について報告した。なおその際に副反応生成物 Schiff塩基誘導体を含成した。 ;鴎㌃㌘一㌶㌶;ノ2分: 一ユーCH一に・・C・H・ し, さらにこのものは5一ニトロフルフラールと (1)mp 127°∼128°C アセト酢酸エチルとの縮合によって生成すること (1)mp 79°∼81°C *1前報(第12報)原,樫原,平尾 日化861192(1965) 1)平尾,加藤,藤本 日化8552(1964) 48 鰺竺一ル鞠 に 加熱還流4時間 一夜放置 くロ 母「一一一一 (口過) ゜液 紬ぽ、;1㌻,) メタノール留去,濃縮 (減圧下,室温で) ・一一一コ晶(収量 26.9gmp 126∼128°C) ゜液 ・一一r唯12壱鵬、 ) 口液結晶(皿)結 廃1棄隔遷ム__罵灘. mp 7 g∼81・C 混融点73∼120℃ mP 127∼128’C 図1 5一ニトロフルフラール,アセト酢酸エチル反応混合物の後処理操作 ぽ果および考察 ㌫襟欝㍍よ㌫直ll㌶㌘ 2一アセチルー3−(5一ニトロー2一フリル)アクリル 2一アセチルー3−(5一ニトロー2一フリル)アクリル酸 酸エチル(1)の構造から予想される反応性に着 エチルの計算値に一致し,また両者混融の結果不 目し・1を出発原料とするニトロフラン誘導体の 純物のような混融点(73°∼120°C)を示した。 合成を企画するにおよび,1を高収率で合成する このことから,1と1はシスおよびトランス異性 必要にせまられて,種々の反応条件下における1 体の関係にあるものと推定されるので,これら両 の収率を比較検討した。その結果,5一ニトロフル 者の相互変換を検討するために,メタノールー塩 フラールを等モルのアセト酢酸エチルに加温溶解 酸中で1,五おのおのに紫外線照射を行なった。 後氷冷下に乾燥塩化水素を飽和させ,0°∼5°Cで その結果,1はその融点低下によって一部が皿に 一夜放置して,1を85∼90%の収率で得ること 変換していることが推測される程度で殆んど未変 ができた。また1は塩酸,酢酸あるいはピリジン 化であったが,亜は大部分が1に変換した。また などの酸,塩基の存在下に,さらには無触媒下で 1を100°Cに加熱しても, 1と1の混合物が得 も生成することが判った。無触媒下における5一二 られたことから,1→1の変化を認めた。他方, トロフルフラールとアセト酢酸エチルとの反応を 5一ニトロフルフラールとアセト酢酸エチルとの反 検討した際に,反応混合物を図1のように処理し 応において,塩酸,酢酸およびピリジンなどの 49 1(トフンス異性体) 皿(シス異性体) リジンの存在下に加熱して,皿→1の変化が起っ たことを見い出し,推定がほぼ妥当であることを は予想されるが・カルボエトキシル基がその反擾 確認した。 からのがれるためと・また・ともに大きなかさば 以上のことから,皿は破定で比較的容易に1 りを占める両者間1芦想される立体障割’らのが に難化することが判った.ここで問題になるのれるためとで a≠b−C°°C2H‘結合を輌臨 は・1および・のような三置換一チー誘導体して・−Cく。−C、H、のなす平面が)C−<・ で・しかもエチレンニ重結合の同一炭素原子に強 平面と交差して分子の平面性を失なう可能性があ 力な類似極性基が二個結合している場合のシスー @ る。したがって,これら1および巫分子では二重 トラソス異性体の間には分子の対称性に大きな差 結合が共輻系をなしているので,分子が平面性を 異が認められない。それは・理論双極子能率2)の 失なう可能性が比較的少ないトランス異性体は安 概算結果が・5一ニトロー2一フリル基を基準にして・ 定であるが,静電的反援および立体障害によって ヵルボエトキシル基がトランス位にあるもの(ト 分子が平面性を失なう可能性の大きなシス異性体 ランス異性体)は4・99D・ヵルボエトキシル基が では,π一電子軌道の非局在化が妨げられて共鳴 シス位にあるもの(シス異性体)では3・66Dと エネルギ_が低下し,不安定であると考えられ なって・両者の間には殆んど差異がないことから る。したがって,安定な1はトランス異性体,不 も肯定出来る。したがって・この場合をも含めた 安定な1はシス異性体であると推定される。 三置換エチレン誘導体の立体配置の決定を双極子 1および1のUVスペクトルには大差は認めら 能率から行なうのは・特別な場合を除き・無意味 れなかったが,分子構造の複雑性に起因する分子 であると思われる。 の歪や,隣接極性結合による誘起効果などの影響 一般に,シスおよびトランス異性体の分子の安 がかなり大きくひびいているものと思われるが, 定性を左右する因子として・水素結合・双極子間 両者のIRスペクトルはかなり異なった吸収曲線 の静電的反嬢,置換基相互間の立体障害などが挙 を示している。とくに6μ付近のC=C伸縮振動 げられるが,水素結合による分子の安定化はL による吸収領域において,1は1630,1670cm−1 皿分子ではともに起り難いと考えられる。またト に2本の鋭い吸収帯が認められるが,1では1638, ランス異性体では・5一ニトロー2一フリル基とアセ 1671cm−1に弱い吸収を示している。また,10 チル基が互にシス位にあるので・これら両者間に ∼15μのC−H面外振動による吸収領域では,1 静電的反擾が起ることは考えられるが・アセチル には940,958,969cm−1におのおの3本,比較 基が=C−COCH8結合を軸として回転し・分子 的鋭い吸収が認められるのに反し,皿では957, の平面性を保持したまま5一ニトロー2一フリル基か 977cm−1に2本の吸収が認められ,他の1本は ら最も遠い位置にその酸素原子を移動させ,反擬 不明瞭である。このようなことは,1がトランス を最小にすることが可能であり,しかも両者間の 異性体,皿がシス異1生体であることを示嵯するも 立体障害も比較的小さいと考えられる。ところが のであり,分子の安定性から推定した結果を支持 一方,5一ニトロー2一フリル基とカルボエトキシル するものと思われる。 基とが互にシス位に存するシス異性体の方は,ト 第ニアミンは異性化を促進する触媒物質の一例 ランス異性体と同様に5一ニトロー2ヲリル基とカ として知られているが,第三アミンには普通触媒 ルボエトキシル基との間に静電的反援が起ること 作用がないと云われている3)にもかかわらず,前 2)千葉,下沢,岡,外山 化学の領域 11803(1957) 3)E.L. Elie1‘‘Sオ〃θoc彪励s物oゾCαγboηCo〃ψo耽4sノ’McGraw−Hill Co. Inc., New York(1962)p344 50 ( ) . 忘 波 長(mμ) 1(トランス); λmax=245,351.7mμ,εmax=12599.4,21454.4 ……… H(シ ス); λmax=245.7,352mμ,εmax=12346.4,21302.6 図22・アセチルー3・(5・ニトロー2・フリル)アクリル酸エチルの紫外吸収スペクトル (1%ジメチルホルムアミド溶液) 波 長 (μ) 100 2.5 3 45 6 7’ 891011 §40 蝦 60 4000 3000 2000 1800 1600 1400 1200 1000 800 600 k ・ 波数(㎝一1) (1) : 工 (トラス) (2) :n(シス) 図32一アセチル・3’(5一ニトロ・2・フリル)アクリル酸エチルの赤外吸収スペクトル(in Nujol) 51 述のようにピリジンの存在下に1→1の異性化が CH3 起った.これは,1の有する二個の求電子性基 ・・N早・・♀−C・・C・H・H2N−R・・N▽CII・C一と・N−R COCH3 COOC2H5 (COCH3とCOOC2H5)の+M効果と,ビリ (1・1) (皿∼α) ジン分子の接近にともない,エチレン結合のπ一 皿:R−OH 珊:R−NHCONH3 il ギ…1≡麟 ピリジン型遷移中間体(肥)を形成し,ついで ・’がラc−c《結合の廻りの回転を起しヒドラートおよびアセチルヒドラジンなどとの反 て・1一ピリジン型遷移中間体(1’)を生じ・さ 応では,前者から(】y’)crude mp 72。∼75。C, らにピリジンが脱離して1を生成するものと思わ 後者から(珊1’)mp 141。∼142。C(分解)のとも れる・ に帯黄白色結晶性物質が得られた。Iy’,珊’はい つれも塩酸あるいは酢酸などで処理すると,それ 、 (加 (酌 セチルヒドラジン(1:1)複合物であることを確 (・’)°c2H‘ (・)°c・H・ 取咄すことができた.このX’は塩酸,酢酸な どで処理するか,あるいは場合によって,酢酸工 2一アセチルー3『(5一ニトロー2一フリル)アクリル チルによる再結晶中にも脱水して所期のチオセミ 酸エチル(1・1)は・カルボニル基を有してい カルバゾン(X)を生成した。 るので,カルボニル試薬に対して活性であること が予想されるが,事実,ヒドロキシルアミン,ヒ CH、 ドラ〃,メチ,レヒドラジン,フエニルヒドラジ ゜2漂1認:2⊂c°眺 H聯∫職HC・C出 ン,2,4一ジニトロフェニルヒドラジン,アセチル ヒドラジン,セミカルバジド,チナセミカルバジ ド,アミノグアニジンなどと容易に反応して,お (頂)COOC2H5 のおの相当するSchiff塩基誘導体(1∼XI)を ;㌫㌔蕊f㌫≧1㌫叢し酬⇒懸一」㌔噸㍗ 用いたカルボニル試薬の遊離塩基(または,塩を 用いた場合,あるいは酸性下で反応させた場合は 酸)の作用によって,1,皿いずれかの異性化が 3・実験の部 誘発されて,同一一Schiff塩基を生成したのか,ま 3・1 トランス(1)およびシス(1) たは皿→1の異性化が誘発されて1のSchiff塩 2一アセチル+(5一ニトロー2一フリル)アクリル酸 基が生じ,ついで,それがさらに安定な型に異性 エチル 化して,同じSchiff塩基を生じたものとも考え 図1に示すような操作によって,1および1を られる。 得た。 1(または1)と2倍モル量以上のヒドラジン 分析値IC52.59% H4.53% N5・46% 52 C,止冨31《)r竺し㌢4%・)2538(・・mm・1)の・〃一・レ(…ml) 計算値C52・2・%H4・35%N5・53%㌶㌍㌶竃1鷺:潔㌻元㌫ 3・2 1および巫の相互変換 浄。収量1・89(67・1%)mp 158°∼172°C(分 3・2・1 1の紫外線照射 解)。氷酢酸で再結晶して黄色結晶,mp 183°∼ 184°C(分解)。 1°’19を”ノール5°mlに溶解し遮塩 分析値C49.・6%H4.57%N、。.43% 酸1滴を娠紫外線(繊灯)を2・時間照組 C、、H、。N、。、としての ;δ・竺麗析㌘難㍊㌶三㌶計算値C49・25%H4・48%N…45% 殿して,mp 127°∼128。C,収量0.079。 3°3命22一アセチルー3−(5一ニトロー2一フリル) アクリル酸エチルヒドラゾン(W) 3°2’2皿の紫外鯉射 8・%ヒドラ〃・ドラート3.69(6。mm。1) 皿 0・19を3・2・1と同じようにして,mp とメタノール15mlの混合溶液を一10°Cに冷却 105°∼123°Cの物質を0・089得た。メタノール し・かきまぜながら1(または1)7.69(30m 一水により再沈殿して,mp 126°∼128°C,収量 mol)のメタノール(50 ml)溶液を加え,以後 0・0649。 1との混融点には変化が認められなか 5°∼5°Cで2時間かきまぜた。析出物をロ取後 った。 エーテルで洗浄。帯黄白色粉末(】y’),収量8.5 g,mp 72°∼75°C。 3’2°3 @1の熱変化 rをメタノール60mlに溶解し濃塩酸2mlを 皿 0・59を4時間100°Cで加熱した。一夜 加えて15分間加熱還流。冷後析出結晶をロ取し 放置後メタノールを加え加熱溶解した。室温で放 メタノー・ルで洗浄。収量1・69,mp 208°∼209 冷して析出物質をロ取。収量0.19,mp 125・∼ °C。ロ液に水50 m1を加えて析出する物質をメ 128°C。これは1である。ロ液に水を加え冷却し タノールで再結晶して・さらに同一生成物を0・6 て析出物質をロ取。収量0.349,mp 78。∼81。C g得た。 mp 208°∼209°C。合計収量2・29(27. これは未変化の1である。 0%)。メタノールで再結晶して淡黄色針状結晶, mp 210°∼211℃。 3’2’4 @皿の塩酸(ピリジン)による変化 分析値 C49.11% H 4.73% N 15.49% 1 0.49をメタノール30m1に溶解しし濃塩 CllH13N305としての 酸(ピリジン)2滴を加え4時間還流下に加熱し 計算値 C49・43% H 4・86% N 15.73% た・反応混合物を氷水中に注ぎ析出物を・取・収 3・3・32一アセチルー3−(5{ト。.2.フリル) 量゜・139(°・149)・mp 98°∼12°°C(116°∼125 アクリル酸エチノレメチルヒドラゾン(V) °C)。無水メタノールで再結晶して,収量0.1g (0.129),mp 127・∼128・C。 1(皿)2・539(10mm・1)および・タノー ル70m1の混合物に,25°∼30°Cでかきまぜな 3・32一アセチルー3−(5一ニトロー2一フリル)アク がら,硫酸メチルヒドラジン (CH3 NHNH2・ リル酸エチルのSchiff塩基誘導体 H2SO4)1・449(10 m mo1)の水(30 ml)溶液を 3・3・12一アセチルー3《5{ト。−2一フリル) 滴下・ついで醐ナトリウム1・649(2°mm・1) アクリル酸エチルオキシム(巡) 癒加し・以後同温で塒間かきまぜた・・日放 置後無機塩をロ別し,炭酸ナトリウム1.06gを 塩酸ヒドロキシルアミン0・7g(10mmol)を 少量つつ加え,さらに1日放置後析出物をロ取, 水5mlに溶解して調製した溶液に・1(または メタノールで洗浄。収量1.59(53.4%),mp 53 117°∼120°C。メタノールで活性炭処理とともに をロ取後メタノールで洗浄。収量4g(52.2%) 再結晶して淡黄色針結晶,mp 122°∼123°C mp 138∼141°C(分解)。メタノールで再結晶し 分析値 C51.69% H 5.17% N 14.86% て帯黄白色粉末, mp 140°∼142°C(分解)。 C12 H14 N305としての 分析値 C 47.24% H 5.65% N 18.33% 計算値 C51.43% H 5.00% N 15.00% C13 H・5 N306・NH2 NHCOCH3(珊’) としての 3・3・42一アセチルー3−(5一ニトロー2一フリル) 計算値 C46.99% H 5.48% N 18.28% アクリル酸エチルフェニルヒドラゾン(VI) 珊’3・839(10 m mol)を氷酢酸20 mlに溶解し 塩酸フエニルヒドラ〃、.59(・。mm。1)お 室温で18時間放置・棚物を゜取し・水ついで よび酢蜘リウム、9(、・mm。1)を,水・・ml, メタノールで酷・嶋1・49(45・3%)・mp ;㌫ぷ蕊竺竺蕊;翼㌶;認㌫㌫酋して 溶液を加硫分rこふりまぜたのち液放置.析出 分析値C5°・12%H4・7°%N13・47% 物を。取後水,ついでメ〃一ルで洗浄。収量 .C・3H・5N・°・としての ・.59(43.7%),mp・42・∼・44・Cメタ・一ルで 計算値C5°・49%H4・85%N13・59% 再結晶して黄色繊維状結晶,mp 145°∼146°C。 (b)1(D 5・069(20 m mol),アセチルヒ 分析値C59.53%H4.58%N・・.96% ドラ”1・59(2°mm°1)およびメタノール8° C、,H、, N。 O、としての mlの混合物を濃塩酸で酸性(pH 4)にし・5°° 計算値C59.5・%H4.96%N・2.2・% ∼55°Cで1・5時間かきまぜた・放冷後析出物を ロ取しメタノールで洗浄。収量4.9g(79.2%), 3.3.52.アセチルー3−(5一ニトロー2一フリル) mp 188°∼190°C(分解)。メタノールで再結晶し アクリル酸エチル2,4.ジニトロフェニルヒドラ て黄色結晶・mp 189°∼192°C(分解)・。法で ゾン(⑯ 合成した試料との混融点降下は認められなかっ た。 1(1)2.539(10mmol) のメタノール(1 00ml)溶液に,0°∼5°Cでかきまぜながら,2,4− 3・3・72一アセチルー3−(5一ニトロー2一フリル) ジニトロフェニルヒドラジン1.989(10mmol) アクリル酸エチルセミカルバゾン(K) を98%濃硫酸5mlに溶解し・ついで水15mlで 1(D 1.269(5 m mol),塩酸セミヵル うすめた溶液を滴下,室温で4日放置。析出物を バジド0.56g(5 m mol)およびエタノ_ル60 ロ取しメタノールで洗浄。収量4・249(定量的)・ mlの混合物を室温でかきまぜながら,等モル量 mp 242°∼243°C(分解)。ジオキサンに溶解後等 のピリジンを添加しさらに5時間かきまぜて析出 量の水で再沈殿して燈黄色結晶性粉末・mp 243° @ 物をロ取,メタノールで洗浄。収量1.49(定量 ∼244°C・ 的),mp 222・∼223・C(分解).エタノールで再 分析値 C47・30% H 3・52% N 15・97% 結晶して鮮黄色結晶, mp 223。∼224。C(分解)。 Cl7 H15 N509としての 分析値 C46.41% H 4.60% N 17.89% 計算値 C47・11% H 3・46% N 16・16% Cl2 Hl4 N406としての 計算値 C46.51%H4.52%N18.06% 3・3・6 2一アセチルー3−(5一ニトロー2一フリル) アクリル醸エチルアセチルヒドラゾン(珊) 3・3・82一アセチルー3−(5一ニトロー2一フリル) (。)1(1)5.069(20mm。1),アセチルヒド アクリル酸エチルチオセミカルバゾン(X) ラジン2.969(40mmol)およびメタノール40 (o)1(1) 7.69(30 m mol),チオセミカル mlの混合物を室温で2時間かきまぜて,析出物 バジド2.8g(30 m mol)およびメタノール60 54 mlの混合物を1時間還流下に加熱,冷後析出物 し・水についでメタノールで洗浄。収量2.59 をロ取しメタノールで洗浄。収量4.89(46.5%) (76・7%)・mp 162°∼168°C(分解)。酢酸工 mp 105°∼115°C(分解)。酢酸エチルで再結晶 チルで再結晶して黄燈色結晶, mp 165°∼166°C して帯黄白色結晶性粉末,mp 137。∼138。C(分 (分解)。。法で得た試料との混融点降下は認め 解)。 られなかった。 分析値 C41.55% H 4.44% N 16.57% C、2H、。N。・,S(X’)としての 3’3’92一アセチルー3−(5一ニト・−2一フリル) 計算値C4・.86%H4.65%N、6.28% アクリル酸エチルグアニルヒドラゾン塩酸塩(刈) 中間体(X’)29(6mmol)を氷酢酸20ml中 1(1) 2・539(10 m mol),塩酸アミノグ で,90°∼95°Cに加熱かきまぜて,冷後析出物を アニジン1’19(10mmol)およびエタノール ロ取,氷酢酸についでメタノールで洗浄。収量 40m1の混合物を室温で6時間かきまぜた。析出 0・99(47・6%),mp 161°∼165°C(分解)。メ 物をロ取・水ついでエタノールで洗浄。収量2.09 タノールで再結晶して黄橿色結晶,mp 166。∼ (57・9%)・mp 178°∼180°C(分解)。メタノ 167°C(分解)。 一ルで再結晶して黄色結晶性粉末,mp 179°∼ 分析値 C44.16% H 4.22% N 17.46% 180°C(分解)。 C12 H14 N405 Sとしての 分析値 C 41・23% H 4.73% N 20.15% 計算値 C44.17% H 4.29% N 17.17% Cl2 Hl5 N505・HC1としての (b)1(1) 2.539(10mmol),チオセミカ 計算値 C 41・67% H 4・63% N 20・28% ルバジド0・919(10mmo1)およびメタノール (1962年10月18日 日本化学会九州地方大会にて講演) 40m1の混合物を塩酸酸性(pH 3)にして20分 間還流下に加熱した。一夜放置後析出物をロ取
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