長岡技術科学大学開放特許 整理番号 0179 表面に微細凹凸パターンを有した セラミックス焼成体及びその製造方法 新原 皓 一 中山 忠親 末松 久幸 鈴木 常生 発明者 金 弘大 吉村 淳 今城 一喜 利用分野 ・ 適用製品 ナノインプリント、配向制御、異方性制御、 機能性セラミックス、電子・情報材料 ライセンス情報 ●特許登録番号 :第5261817号 ●実施許諾 :可 ●登録日 :H25年 5月10日(2013年) ●権利譲渡 :否 ●権利満了日 :H40年 8月30日(2028年) 事業化情報 ●実施実績 無 ●許諾実績 無 ・発明の目的 ナノサイズの微細構造を備えた、セラミックス材料を安価に製造することを目的とします。ま た、そのセラミックス材料に優れた熱特性を与えます。 ・発明の概要 無機材料と有機材料を複合化させる技術及び、ナノインプリント技術とを併用し、微細な凹 凸パターンを有するセラミックス焼成体を製造します。また、焼成体内の粒子の結晶配向を 制御することで、良好な耐熱・放熱特性を発揮させることができます。 ・特徴・効果 本発明によれば、大規模な装置が不要なナノインプリント技術をセラミックス成型に適用で きますので、従来困難であったセラミックス材料のナノ成型が、装置のコストを抑えながら製 造できます。 また、微細構造内部の粒径、配向、気孔率などは、無機材料と有機材料の混合比や焼結 温度等により制御することが可能ですので、追加装置を必要とせず耐熱・放熱特性が極め て良好なセラミックス焼成体を製造できます。 発明の概要・図面等 特許請求 の範 囲 セラミックス粉末と有機材料とを混合させスラリー状の複合物を生成する工程と、 複数の凹凸部からなる微細凹凸パターンが表面に設けられたモールドの該表面 上に前記複合物を塗布して、該微細凹凸パターンを前記複合物に転写するよう にセラミックス基板で押圧する工程と、 前記モールドから、前記微細凹凸パターンが転写された前記複合物が表面に結 合した前記セラミックス基板を剥離する工程と、 前記複合物及び前記セラミックス基板を焼結する工程と、 を含み、かつ、前記微細凹凸パターンのパターンサイズが、100ナノメートル~5 0マイクロメートルであり、 前記焼結工程の焼結温度が700℃~1,600℃の範囲内であることを特徴とす る、表面に微細凹凸パターンを有したセラミックス焼成体の製造方法。 [詳 細] 表面に所望の内部粒子構造を持った 微細な凹凸パターンのあるセラミック ス焼成体の製造手順は、図のS1~S7 の手順に示す通り、表面に100nm ~50μmの大きさの微細凹凸パター ンが設けられたモールド11上に、特 定混合比を持つセラミックス粉末(ア ルミナ、窒化ホウ素等)と有機材料 (PVA等)との混合スラリー15を塗布 することで、モールド11の微細パター ンを基板上に転写します。その後、 モールドから剥離し焼結(700~16 00℃)します。 お問い 合せ先 長岡技術科学大学 図 製造手順概略 TEL. 0258-47-9279 FAX.0258-47-9040 総務部 産学・地域連携課 知的財産係 E-mail [email protected]
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