総務生活委員会委員長報告(請願) 去る9月10日の本会議において総務生活委員会に付託されました平成27 年請願第5号ないし平成27年請願第7号について,9月17日に総務生活委員 会を開催し,慎重に審査を行いましたので,その審査の経過と結果について御報 告申し上げます。 まず,平成27年請願第5号「所得税法第56条の廃止を求める請願書」につ いて,事務局より請願趣旨の説明を受け,慎重に審査を行いました。 平成27年請願第5号は,中小零細自営業を支えている家族従業者への労働対 価が所得税法第56条により経費に認められないことから,所得税法第56条を 廃止するよう,地方自治法第99条に基づき国の関係機関への意見書の提出を求 める内容であります。 審査においては,所得税法第56条を補完する第57条を含めて議論すべき, 税務署は青色申告を推奨している,所得税法第56条を廃止すると税の公平性の 担保が難しくなるとの意見がありました。 その後1名の委員より反対討論があり,国民全体の税の公平性の担保の観点か ら,請願に反対する旨の討論がありました。 採決の結果,平成27年請願第5号は賛成少数で不採択すべきものと決しまし た。 次に,平成27年請願第6号「地方財政の充実・強化を求める意見書に関する 請願」について,事務局より請願趣旨の説明を受け,慎重に審査を行いました。 平成27年請願第6号は,経済財政諮問会議が進めている財政再建の議論にお いて地方交付税総額が大きく削減される可能性があることから ,地方財政の充 実・強化を求め,地方自治法第99条に基づき,国の関係機関への意見書の提出 を求める内容であります。 審査においては,財源措置が十分になされないと自治体運営に支障をきたす, ゴルフ場利用税については廃止を含め検討が必要との意見がありました。 採決の結果,平成27年請願第6号は賛成多数で採択すべきものと決しました。 平成27年請願第6号は,国の関係機関への意見書の提出を求める請願である ことから,総務生活委員会として,意見書第5号「地方財政の充実・強化を求め る意見書」を提案することに決定したところであります。 次に,平成27年請願第7号「平和安全法制整備法案(戦争法案)を廃案とす る意見書提出を求める請願」について,事務局より請願趣旨の説明を受け,慎重 に審査を行いました。 平成27年請願第7号は,平和安全法制整備法案は,憲法9条を壊し,日本を 戦争する国につくりかえる法案であることから,平和安全法制整備法案の廃案を 求め,地方自治法第99条に基づき,国の関係機関への意見書の提出を求める内 容であります。 審査においては,平和安全法制整備法案は国民的な議論がないまま進められて おり,また,法案に対する理解がまだ深まっていないことから継続審査とすべき との意見がありました。 採決の結果,平成27年請願第7号は,全会一致をもって継続審査とすべきも のと決しました。 以上が本委員会に付託されました請願の審査の経過と結果であります。 議員各位におかれましては,本委員会の決定に対し御賛同を賜りますようお願 い申し上げまして,総務生活委員会委員長報告といたします。
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