ワイヤレス・パワー伝送システム向け高効率アンプを設計のための

Efficient Power Conversion(EPC)、ワイヤレス・パワー伝送シス
テム向け高効率アンプを設計のためのハンドブック『Wireless Power
Handbook』を発行
Wireless Power Handbook は、ワイヤレス・パワー伝送システム向け高効率アン
プ設計のガイドブックで、窒化ガリウム・パワー・トランジスタの優れた性能
を活用することができます。
エフィシエント・パワー・コンバージョン社(EPC:Efficient Power Conversion
Corporation、本社:カリフォルニア州エルセグンド)は 2015 年 3 月、eGaN を
用いた高効率ワイヤレス・パワー・システムの理解と設計に重要なポイントを
網羅した実用工学ハンドブックを出版しました。このガイドブックは EPC 社の
書籍『GaN Transistors for Efficient Power Conversion』の補足として、ワ
イヤレス・パワー伝送へ eGaN を採用するための要件を記載しています。
eGaN FET を用いた高共鳴ワイヤレス・パワー伝送は、高効率で実用性がある方
式として考えられています。磁界を利用することは、使いやすさと同時にメカ
ニカルな部分がほとんどないため故障も少ないといわれています。さらに最も
重要なことはそれが安全であると考えられていることです。しかし、この技術
の実装は電源システムの設計者に多くの課題を提起します。高共鳴ワイヤレ
ス・パワーの心臓部は、磁界を発生させるコイルを駆動するアンプです。eGaN FET
は、高効率で安定した動作条件を提供しワイヤレス・パワー革命を牽引します。
このハンドブックは、ワイヤレス・パワー伝送システム向け設計に必要な内容
を細かく説明しています。扱うテーマには、eGaN FET や MOSFET などのデバイス
をアンプの設計に使ったときの比較なども含まれています。これらはすべてが
実験的検証による比較で、MOSFET に対する eGaN FET の優位性を示しています。
ワイヤレス・パワーソリューションは一般ユーザに対する利便性の高いソリュ
ーションとなり、その中に使われる eGaN FET により最も簡単で最もコスト効果
の高いソリューションとして実現できることを解説しています。
Efficient Power Conversion 社の CEO(最高経営責任者)である Alex Lidow(ア
レックス・リドウ)は、「磁界の技術は、ワイヤレス・パワーのコンセプトに
到達しているかもしれませんが、その実装は、電源システムの設計者に多くの
課題を提起します。このハンドブックでは、実験結果に基づいて、eGaN FET を
搭載した ZVS の D 級回路構成が、他のアンプに比べて優れた特性が得られたこ
とを示しています」と指摘しています。
『Wireless Power Handbook: a Supplement to GaN Transistors for Efficient
Power Conversion』Digi-Key 社のウエブサイト(www.digikey.com)で購入する
ことができます。
著者について
Michael DeRooij は、Efficient Power Conversion(EPC)社のアプリケーショ
ン・エンジニアリング部門のエグゼクティブ・ディレクタです。EPC 社に入社す
る前は、Windspire Energy (現在は Ark Holdings 社の一部門)と GE グローバ
ル・リサーチ・センターで勤務していました。南アフリカのランド・アフリカ
ーンス大学で博士号を取得し、米バージニア工科大学の Center for Power
Electronic Systems(CPES)でパワー・エレクトロニクの統合、パッケージン
グ、高周波の MOSFET ゲート・ドライバに関するポスドク研究を行っていました。
IEEE のシニア・メンバーであり、25 冊以上の書籍を執筆しました。最近では、
書籍『GaN Transistors for Efficient Power Conversion』を共同執筆しまし
た。米国特許と国際特許を 21 件取得し、19 件の米国特許および国際特許を出願
中です。