CRI Medical Report from SASAYA

2015 年 4 月 25 日発行
CRI Medical Report
発行 税理士法人
from SASAYA
2015 vol.55
中央総研
桑 名 市 大 福
4 0 6 - 1
TEL0594-23-2448
FAX0594-23-3303
顧問 岩野 和弘
E-mail:[email protected]
URL:http//www.cri-sasaya.com
ほっと医療行政関連ニュ-ス NO.37
3 月末から 4 月にかけての社会保障審議会・中医協検討会議及び医療行政関連情報誌などを参考
に作成しました。
<話題・検討項目等>
◆医療・介護提供体制の今後のスケジュ-ル
4 月に介護報酬改定、16 年 4 月に診療報酬改定、17 年に消費税引上げに伴う診療護報酬改定?
また、18 年には診療報酬・介護同時改定(25 年に向けての改定)。その他医療提供体制を含む今後
のスケジュ-ルは、下記の通り。
◆2014年度診療報酬改定後の医療費の動向-日医総研
3 月 24 日に日医総研が 2014 年度上半期医療費の対前年同期比を発表した。2014 年度上半期の
医療費は、病院では微増であったが、診療所では低迷している。
診療所(入院外)は
① 診療所の 1 施設当たり入院外医療費は、2014 年度上半期に内科で対前年度比がマイナスにな
ったほか、ここ数年、小児科、皮膚科はで伸びていない。小児科は件数(患者数に相当)減少
の影響、皮膚科は 1 日当たり医療費(単価)の低迷、内科は 1 件当たり日数の低下が影響して
いる。
(図 1・図 2)
② 内科以外にも、外科、整形外科、耳鼻咽喉科で、1 件当たり日数が低下している。
長期処方などにより通院間隔が開いているためではないかと推察される。
③ 高齢者の割合が多い内科、外科、眼科では、高齢者人口の増加が入院外件数を押し上げる可能
性がある。一方で、長期処方などによる入院外 1 件当たり日数の縮小はこれを打ち消す。
※診療所 1 施設当たり入院外医療費の対前年同期比(2014.4~9)図 1
内 科
小児科
外 科
整形外科
皮膚科
産婦人科
-0.8%
0.1%
0.4%
2.7%
0.2%
2.5%
※診療所 1 日当たり入院外医療費の対前年同期比(2014.4~9)図 2
内 科
小児科
外 科
整形外科
皮膚科
産婦人科
0.8%
1.0%
1.8%
2.6%
1.2%
1.2%
眼 科
3.7%
耳鼻咽喉科
3.9%
眼 科
5.2%
耳鼻咽喉科
2.7%
◆医療機関の休廃業・解散件数の推移
(株)帝国バンクは、医療機関における休廃業・解散が 2014 年に 347 件に上ったことを公表した。
なお「休廃業」とは、事業停止の状況のことで「廃止届」を提出して事業を終えるケ-スも含む。
また、
「解散」は、商業登記などで解散が確認されたケ-スを指す。休廃業・解散をした医療機関
を業態別に見ると、病院が 30 件、診療所が 271 件、歯科医院が 46 件だった。2007 年からの年次
推移は下記の通り
◆在宅医療専門医療機関の議論は持ち越しに
中医協「第 293 回総会」で在宅医療推進に向け、往診・訪問診療を専門に行う医療機関について
具体的な条件案を提出した。外来応需体制を取ることを原則としつつ、
①相談体制・緊急時連絡体制を確保する。
②往診・訪問診療を行う地域を明示し、正当な理由なく診療を拒否しない
―ことにより全ての被保険者への療養の給付を担保できる場合は、在宅医療を専門的に行うことを
可能にするとした。しかし、健康保険組合連合会や日本医師会などが「現状の問題点などを示すデ
-タがきちんと示されていないと議論はできない」とし、詳細な検討は持ち越しとなった。
◆三重県-新規開業・開局件数の推移
平成 23 年度
新規開業
21 件
新規開局
?
平成 24 年度
22 件
34 件
平成 25 年度
平成 26 年度
25 件
16 件
29 件
36 件
※東海北陸厚生局発表資料より