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摂津市健康づくり推進協議会
平成 27 年度 第 2 回 健康・医療のまちづくり検討部会議事要旨
<開催日時>
平成 27 年 6 月 1 日(月) 午後 2 時 00 分開会
午後 3 時 30 分閉会
<開催場所>
摂津市役所 本館 3 階 301 会議室
<出席委員>
【部会長】 大浦
【委 員】 大林
喜島
髙山
福永
元孝
正
有堅
佳洋
冨美子
<事務局(摂津市保健福祉部保健福祉課)の出席者>
【部 長】 堤 守
【理 事】 島田 治
【課 長】 丹羽 和人
【参事】
川口 敦子
【係長】
吉田 力
【係長】
澤田 奈緒美
【係員】
西井 聡子
<議事概要>
●部会の成立について
部委員8名中5名の出席。摂津市健康づくり推進協議会運営要綱第3条第2項の規定
に基づき、本会議は成立。
●事務局より、<資料 1、2、3-1~3>について説明。
・吹田操車場跡地各エリアの現在の整備状況。
・吹田操車場跡地を中心とした健康・医療のまちづくり会議におけるこれまでの議論
の中間報告。
・
「国立循環器病研究センター(国循)と摂津市の間における連携・協力に関する基本
協定書」の締結(H27 年 4 月 2 日)に関する報告。
あわせて、国循より提案のあった「循環器病を科学する健康都市づくり拠点整備事
業」「新たな循環器救急モデル」について説明。
〇主な意見・質問
・資料 2 の中間報告では、吹田操車場跡地エリアのうち、吹田市域は路上喫煙禁止
の方針を示されている。エリア全体を「健康・医療のまち」として打ち出してい
くためには、摂津市域においても路上喫煙を禁止すべきではないか。
・摂津市では、現在、路上喫煙禁止の条例がないことは問題として提起したい。
・路上喫煙禁止は、環境美化の観点からも重要と考える。
・健康づくりの観点から、公共的なスペースは禁煙にする方向となってきている。
大阪府から飲食店等、屋内の受動喫煙に対するガイドラインが出されており、参
考にすべきと考える。
・イノベーションパークにおける企業誘致の現状について
→大阪府・国循・吹田市・摂津市で医療クラスター推進協議会を結成し、現在、
企業誘致のコンセプトや今後のスケジュールを検討している。
●事務局より、<資料 4>「健康・医療のまちづくりに関する市民アンケート結果」につ
いて説明。
・無作為抽出した摂津市民 1000 名と摂津市内自治会長 112 名を対象に、郵送方式で
行ったアンケートで、回収率は 49%と高く、市民の関心の高さが伺えた。
(無報酬
のアンケート調査であれば、平均的な回収率は 13.3%程度)
・自宅で体重や血圧等を計るなど定期的に健康状態を把握するように努めている方で、
かかりつけ医などに報告されている方は 32%だったが、一方で、何も活用していな
い人も 41%と多かった。
・運動など体を動かすことを心がけている方にどのような運動をしているか質問した
ところ、ほとんどがウォーキング・散歩であった。
・減塩について、
「多少気にしている」と「かなり気にしている」を合わせると 72%の
人が気にしている。
・国循の受診や利用が全くない方は 91%であるが、事業内容を知っている方は 43%で
あった。
・国循に期待することとしては、「循環器予防のための事業の実施」「重症化や再発予
防に向けた事業の実施」「医療関係者・研究者・市民への教育・啓発」が多かった。
・国循に果たしてほしい役割は、「保健・医療施策の充実に協力」「救急医療体制の充
実に協力」「連携のシステムを構築」「地域経済の活性化」が多かった。
・国循がコホート研究を行う場合の協力については、
「協力したくない」は少数で、何
らかの協力の意思がある回答者が多かった。
〇主な意見・質問
・Q3-8「国循の移転に関して心配な点、課題と思う点があるか」との設問に対し、
「摂津市域の医療等の状況」という回答が最も多かったが、国循や吹田市民病院を
受診する人が増えて摂津市の地域医療が後退する心配があるという意味なのか。
→資料では省略しているが、正確には、
「国循センターの事業内容や移転に関する
情報が少なく、国循センターの移転により摂津市域の医療等の状況がどうなる
か分からない」という選択肢となっている。したがって、本市では、市民からは、
国循移転に関する情報提供の要望が多いとの分析をしている。なお、その次の
Q3-9 の自由記載では、国循移転に関する好意的な意見が多かった。
・国循だけでなく、同じく移転してくる吹田市民病院とどのように連携していくの
かが課題ではないか。国循や吹田市民病院とは、現在行っている健康・医療のまち
づくり会議が終了した後も、摂津市域の保健医療について意見交換する場が必要
である。
●事務局より、<資料 5>「摂津市における健康・医療の課題と特徴」について説明。
・第 6 回 健康・医療のまちづくり会議でも同じ資料を用いて報告する。
・摂津市の健康・医療の特徴としては、
①特定健診の受診率は 30.7%(大阪府内 28 位)で、特に 40 歳~64 歳までの方の
受診率が低い。
②メタボ該当・予備群の割合が国や大阪府と比較して多く、追加リスクとしては血
圧と脂質が高率である。特定保健指導の実施率は平成 25 年度が 23.6%(大阪府
内 13 位)と比較的高率。
③被保険者数は減少傾向であるが、1 人当たりの医療費は増加傾向で生活習慣病に
関わる医療費の割合は 37.5%である。また、医療費の割合は国・大阪府・摂津市
ともに 1~3 位はがん、筋・骨格、精神が占めているが、第 4 位は国・大阪府と違
い、摂津市は慢性腎不全(透析)となっている。摂津市における糖尿病性腎症の
患者数は国・大阪府と比較して多い。
④要介護者の有病状況は、心臓病、筋・骨格疾患が多いのは国・大阪府と同様であ
るが、国・大阪府に比べて高いのは、糖尿病である。
・課題としては、メタボを解消・予防し、血糖値や血圧を適正にコントロールするこ
とで、生活習慣病有病率・要介護認定率を減少させること、特定健診の受診率向上
と、健康への関心を持てるような啓発及びイベントの実施や身近な地域でのグルー
プ活動など継続して取り組める健康環境を整備し、早期発見と生活習慣の改善によ
る重症化予防により健康寿命を延伸させることと考えている。
〇主な意見
・要介護認定者の医療費が高いが、国保データベースのデータは H24 年度以降しか
なく、それ以前の状況や経年変化についても確認しておくことが必要ではないか。
・メタボ・糖尿病の割合が高く、その改善も必要だが、非肥満の高血糖の割合も高
く、その点においても注意が必要である。
・個人情報保護の観点に留意する必要はあるが、今後、摂津市が国循との調査研究
をすすめる上で、情報の共有化を検討することも必要ではないか。