1.開会 2.委員長あいさつ ・藤井委員長あいさつ 3.議事 (1)市民

第 2 回行田市みどりの基本計画策定委員会 会議録
日時:平成 27 年 7 月 27 日(月)13:30~15:30
場所:産業文化会館 2 階 2A 会議室
1.開会
2.委員長あいさつ
・藤井委員長あいさつ
3.議事
(1)市民アンケート結果の報告
■事務局より、第 2 回策定委員会資料及びアンケート調査結果報告書を用いて説明
【田口委員】委員会資料の 1 ページに、
“きらいな緑”として 5 番に“手入れがされていない”と大き
くデータが出ているが、その具体的な内容を教えて頂きたい。
【事務局】アンケート調査結果報告書の 37・38 ページに『問 13 あなたが嫌いなみどり』の内容とし
て、様々な意見が出ている。
【藤井委員長】アンケート調査結果報告書の 46 ページより 71 ページにもわたって、
『自由記述』とし
て本当に多くの意見を頂いている。こちらもご確認頂きたい。
(2)現行計画の見直し方針のまとめについて
■事務局より、第 2 回策定委員会資料を用いて説明
【山崎委員】市の施策として、宅地並み課税になっていて放棄されている農地の税金を安くして、市
民に提供し、野菜を作ってもらうなど有効に活用していった方がよいのではないか。
【大関委員】耕地整理をしている条件の良い農地や大型機械が入っている農地は、借り手が結構いる
が、観光農園をやろうとすると土地の出し手はいるがやり手がいない。出し手とやり手の中継ぎが
必要だが、中継ぎを農業委員でやるのは難しい。
【山崎委員】農地の貸出は価格ではなく、土地の広さで決めればよいのではないか。苗などもたくさ
ん売っているので素人でも耕作できる。市などが協力して貸出す農地を用意すれば、車がある社会
なので貸出す農地が遠くても行けると思う。
【大関委員】隣家の空き家にある畑の草が生えてしまっているので草だけ出ないように刈っているが
借り手はいない。
【藤井委員長】貸し手と借り手を繋いでいくようなことが必要である。需要が無いというよりは、発
掘しなくてはいけない段階である。
【山崎委員】高崎線沿線の車窓から見ると、貸農園がたくさんあり耕作されている。
高齢化で空き家や空き地になったところをもっと有効に活用するため、市民がそこに参加する農
業もよいのではないか。
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【藤井委員長】生産緑地については、行田市として適切に対応しないと歯抜け状態になってしまう。
【吉田委員】現状では新たに公園を作るのは難しいので、現在あるところをどうするかということだ
が、これを行政でやるというのも難しいと思う。やはり河川部の清掃等も含めて住んでいる人が自
分の町は自分で守るというようなかたちで自治会を動かすことが必要と考える。
【藤井委員長】地域のネットワークがあれば、手が付けられない屋敷林をどうにかしようという意見
が自治会の中から出てくるかもしれない。
【田口委員】屋敷林を所有している本人がどういう意向を持っているか把握しないと対策のしようが
ない。そのうえで、屋敷林を維持管理する市民が委員会を立ち上げて管理していくことが期待され
る。行政もある程度資金を導入しないとこの維持は難しいと思う。市民が入れる道を整備して、屋
敷林の中に散策できるようなかたちを作り、維持管理を地域、自治会、委員、市民などの希望者、
ボランティアを募って手を入れていく手法がよいのではないか。
【小林委員】子供利用か高齢者利用かによって管理方法が変わってくると思う。高齢者がグラウンド
ゴルフや木陰で何か話をしたり本を読んだりするのであれば、緑や木陰が多い公園にするべきであ
る。一方、子供たちが遊ぶのであれば、緑の生い茂った公園では不安で遊ばせられないため、下枝
を切って遠くからも見通しが良いような公園にするべきである。
【藤井委員長】公園の利用状況については、市の通常パトロールや周辺の方々の情報をもとにそれぞ
れの公園について定性的な観察記録を簡単にメモするのは非常に有用である。
【三輪委員】学校を公園の一つとした場合、防犯の観点も含めて維持管理を考える必要があり、一概
に学校を公園とみなすのは問題があると思う。
【山崎委員】学校については、子供の安全性を考えると開放日を限定して誰か見張りをつけることが
必要であり、一般市民に全部開放というのは難しいと思う。
【三輪委員】公園は、一般の人たちに常に入れる状態にしておくもので、時間を決めて開放するのは
公園として成り立つのかどうか疑問である。学校は、既存の樹木やいろいろ遊具があるので公園と
しては非常に良い空間だとは思うが、活用方法を考えておくべきではないか。
【田口委員】学校の意向というのは把握しておかないと一方的には決められない。指定管理者制度な
ど、校庭の管理を行政のほうで都合をつける必要がある。土日以外は、校庭に管理者が一人、体育
館に管理者が一人配置するなど検討すべきである。
【藤井委員長】開放委員会の議論の中で、平日の午後、夕方の利用について検討するとよい。
【白井委員】緑の量をこれ以上増やす可能性があるのか。これ以上増やす可能性は現実的にないので
はないか。また、現計画は、都市公園といった概念で計画されているが、どこまで緑として扱うか
はっきり全体像を描く必要がある。
現在は、公園行政自体に行き詰まりがあって、すべて行政でやっていくのには無理があり、個人
がどうやってみどりを増やしていくかという方に重点を移したほうがいいのではないか。たとえば
個人が庭造りを一生懸命やるように市がサポートするなど、緑被調査では把握できない(航空写真
に写らない)個人の本当の庭の質を高めていくことが狙い目ではないか。
【藤井委員長】街路樹が樹冠最大化すると日本のみどりは非常に増える。しかし、行田は熱中症も出
ているのにも関わらず道路際であんなに木を切り詰めるのはおかしい。2020 年の世界のオリンピッ
クの時に、
「日本はこんなところか」というふうに言われたくない。
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【小林委員】住民は街路樹の効果よりも街路樹の弊害に意識がいっており、地域の方に言われたら、
行政は対応せざるを得ない。このため、地域の人たちの緑に対する意識をかえることが根本の課題
である。行田も街路樹を切るのに街路樹剪定士の資格が必要だと考える。
【藤井委員長】スイスの学生が道路沿いの方とその周辺の方々に調査した結果、緑に対して苦情をい
う方は 1 割で、残り 7 割くらいは基本的にプラス思考だった。行政が苦情に対応するこということ
は、7 割の方に背いていることになる。この7割の方に背いている実態に気づかなければ、正しい
行政にはならない。また、行政は過剰な安全志向により強く木を剪定しすぎている。
熱中症対策として、ミストや保水性舗装など費用をかけて整備するといっているが、街路樹の枝
をなぜ伸ばさないのかと思う。
【三輪委員】アンケートの結果を見ると、市民は緑化活動に参加したい意欲がうかがえるので、この
ような実際のデータを出していかないといろんな人を説得できないのではないか。
【田口委員】見直し方針として、これは見逃せない、どうしても力を入れて推進したいという重点に
ついて維持管理を含めて委員会で策定し、みどりの基本計画のこれが目玉なんだというところを明
らかにすることにより、市民のみどりに対する意欲、水とみどりに対する意欲をさらに喚起できる
と思う。
「本来の土壌にあった樹木を選定して樹木を植栽してみどりを濃いものにする」、「木を剪定する
ことも大事だけれども、維持管理、成長を促す方向も大事である」、「利根川まで緑をつなげる構想
を生かす」など、目玉となるようなものを推進、維持していくことが大事。
市民・行政が協力しながら森やみどりを大事にするという構想を毎年少しでも推進していくよう
な骨格となるものが必要と考える。
(3)新計画の基本方針の設定について
(4)みどりの配置方針の設定について
■事務局より、第 2 回策定委員会資料を用い、併せて説明
【田口委員】みどりを利用する方に具体的に掲示するには、いろいろな場所にその歴史や地域性、自
然、動植物のことなどを含めて記述した看板を設置していく必要がある。みどりに無関心だった人
たちがそれを見ること、読むことによって、みどりに関する行田市の動きや重点的整備がわかるよ
うになるのではないか。
4.その他
・各委員により、行田市の保全すべき緑を別添「行田保全すべき緑の分布図」のとおり作成
・みどりの基本理念について、次回委員会にて改めて検討する。
・事務局より今後のスケジュール確認
5.閉会
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