第 6 回日本静脈経腸栄養学会北陸支部学術集会 ~栄養療法の原点回帰~ ごあいさつ このたび、第 6 回日本静脈経腸栄養学会北陸支部例会の当番会長を拝命いた しました。どうぞよろしくお願いいたします。 北陸は、以前から栄養療法が活発な地域です。1973 年に金沢で第 1 回北陸完 全静脈栄養研究会が開催され、1986 年第 13 回からは北陸静脈経腸栄養研究会と 名称を変更し、以後継続して活発な活動を続けてきました(第 31 回からは当支 部会例会と合併)。また、早い時期から地域の主要な病院で NST が稼働し、さら に NST 加算など診療報酬の追い風もあって、多くの病院で栄養管理体制が確立 しています。しかし一方では、内容の伴わない形だけの NST も危惧されていま す。さらに、当初私たちが目指した栄養療法は、経口摂取だけでは必要量を満 たすことができない患者さんに、どの経路から何を投与すれば栄養状態を改 善・維持できるか、ということから始まったと認識しています。ところが、現 在の栄養療法の流れと現状を俯瞰しますと、「リハ栄養」、「摂食嚥下食の工夫」 など「食べられる」患者さんを対象とした内容が目立ち、もっと切実に栄養管 理を必要としている、 「食べられない」患者さんが置き去りにされているような 感覚を禁じ得ません。 そこで、今回のメインテーマは、基本に立ち返って正しい栄養療法を再考し ようという願いを込めて、「栄養療法の原点回帰」としました。正しい栄養管理 は、適切なアセスメントに始まり、静脈栄養、経腸栄養を使いこなせて初めて 実現します。2 題の特別講演では、入山圭二先生に静脈栄養で欠かせない脂肪乳 剤のお話を、井上善文先生には経腸栄養の歴史から現状について、基本的かつ 重要、そして実践に役立つお話をしていただく予定です。また、要望演題では 静脈栄養あるいは経腸栄養に関連した内容を募集いたします。 ぜひテーマに賛同いただき、多数のご参加をお待ちしております。 当番会長 栗山 とよ子 (福井県立病院内科) 第 6 回日本静脈経腸栄養学会北陸支部学術集会 プログラム(案) 13:00 開始 13:05~14:00 14:00~14:50 15:00~16:00 一般演題 要望演題(静脈栄養、経腸栄養で難渋した症例、 良好な経過を取った症例 など) 特別講演1 講師 井上善文先生 大阪大学臨床医工学融合研究教育センター 栄養ディバイス未来医工学共同研究部門 16:10~17:10 演題名 経腸栄養に関する話題(未定) 特別講演 2 講師 入山圭二先生 長島中央病院 演題名 名誉院長 脂肪乳剤に関する話題(未定) 特任教授
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