秋学期・土1・3学年・2単位 科 目 臨床生化学Ⅱ (Clinical Biochemistry Ⅱ) 担当教員 渭原 博 【1】 授業の目的と学習成果〔教育目標・期待される学習成果〕 理学を学問的基礎とする臨床検査技師を養成することを目標とします。ライフ(メディカル)サイエンス、ニュトリサイエンス (健康食品管理士)を目指す学生も受講できます。生体の諸機能の偏りを病態として捉え、最先端の科学技術を駆使して解明する 臨床検査の技術について臨床化学分析から学び、病気の診断への応用を知ります。 〔教育目標〕 ・基礎学力:自然科学の専門分野における基礎学力やスキルの習得 〔期待される学習成果〕 ・専門分野の知識と技術を習得し、それらを問題解決に応用することができる。 【2】 到達目標 1. 臨床生化学検査項目の生理的意義を理解し説明できる。 2. 臨床的意義を理解し説明できる。 3. 分析法(反応原理と実施法)を理解し説明できる。 4. 基準範囲を理解し説明できる。 5. 検査成績と病態との関係を説明できる。 【3】 授業概要 授業計画に沿い到着目標ごとに講義する。同時に臨検国試過去問についても解説する。国家試験出題基準における臨床化学(人体 の構造と機能,生物化学分析検査学)を臨床生化学ⅠとⅡ分けて講義する。Ⅱを分担する。 【4】 授業計画 No. 内 容 1 蛋白栄養の評価法、蛋白質の種類、アルブミンの検査および膠質反応について学習する。 2 急性相反応蛋白質、急速代謝回転蛋白質、血清蛋白の電気泳動法の検査について学習する。 3 血漿アミノ酸検査、アンモニア検査、血清尿素窒素の検査について学習する。 4 血清クレアチニン検査、血清クレアチン検査、腎機能検査について学習する。 5 血清尿酸の検査について学習する 6 血清ビリルビン検査、黄疸の検査、消化器の機能検査について学習する。 7 ヘム合成の検査、ポルフィリン検査、胆汁酸検査、肝胆道機能検査について学習する。 8 水溶性ビタミンの検査について学習する。 9 脂溶性ビタミンの検査について学習する。 10 血中薬物測定、毒物学、化学療法、薬物検査に関する遺伝子検査について学習する。 11 ホルモン検査について学習する(ホルモンの種類、産生臓器、受容体の種類,性ホルモン)。 12 ホルモン検査について学習する(視床下部ホルモン、下垂体ホルモン、甲状腺ホルモン、副甲状腺ホルモン)。 13 ホルモン検査について学習する(副腎皮質ホルモン、副腎髄質ホルモン、膵ホルモン、心臓ホルモン、消化管ホルモン)。 14 ホルモン異常症の病態について学習する。 15 期末試験 【5】 準備学習(予習・復習)等 予習:参考書に、目を通しておくこと 復習:講義プリントを参考にして、参考書の内容を整理する 講義プリントと参考書を併用して、理解を深める 【6】 教科書・参考書・参考資料 〔教科書〕なし(毎回、資料を配布する) 〔参考書〕①標準臨床検査学(矢冨裕、横田浩充監修)、臨床化学(前川真人編)、医学書院 ②医療関連職種のための臨床検査 概論:渭原博編著、ヘルス・システム研究所③臨床材料を試料とする栄養の検査法:渭原博編著、ヘルス・システム研究所 【7】 評価方法 授業への取り組みと姿勢と期末試験により評価する。 【8】 オフィスアワー Education on the Internet: http://www.geocities.jp/clin_lab_med/index.html 授業ホームページの質問コーナー(学籍番号・学科・氏名の記入を忘れないよう) 【9】 関連科目 〔予め学んでおくとよい科目〕 臨床生化学Ⅰ 臨床検査総論Ⅰ 〔この科目に続く内容の科目〕 臨床生理学 臨床検査総論実習 【10】 その他 臨検国試受験資格取得希望者は必修:臨床生化学Ⅰの受講を必須
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