等流因等流果と 異熟因異熟果

等流因等流果と
異熟因異熟果
因果の道理-応用編
因縁果の道理
因縁果の道理:結果には必ず原因があり、蒔いた種は必ず生える。
原因も直接的な”因”と間接的な”縁”に分かれる。この因と縁が合わさって
初めて結果が生じる。
例)お米
因:稲、苗
縁:土、日光、水
果:お米
3つのパターン
1、善因善果:良い事をしたら良い結果が起こる
例)勉強をしたら成績が上がった
2、悪因悪果:悪い事をしたら悪い結果が起こる
例)食生活が乱れていた為に、病気になった
3、自因自果:自分の行いは自分に返ってくる
例)ご飯を食べたら、自分のお腹がいっぱいになった
ご飯を食べても、人のお腹がいっぱいになるわけでなはない。
等流因等流果(とうるいんとうるか)
・因果関係が直接的でわかりやすいもの
例)仕事を頑張ったら、給料が上がった
人に親切にしているから、周りから愛される
人のお金を盗んだから、逮捕された
飲酒運転をして、交通事故を起こした
これらの事は非常に因果関係が明白なので、世間でもよく認知されている
cf.自業自得、因果応報、バチが当たる
異熟因異熟果(いじゅくいんいじゅくか)
・関係が複雑な因果関係のこと。
ただし、善因善果、悪因悪果、自因自果は変わらない。
例)親孝行をしていたら、志望校に合格した
お客の事を考えて仕事をしたら、恋人ができた
詐欺まがいの事をしていたら、病気になった
夫婦仲が悪化して、会社の業績が傾いた
そして、種を蒔いてから結果が出るまでには、タイムラグがある。
大局的に因果関係を捉える
・世の中で理解されている因果関係というのは、「等流果等流果」止まりで、
「異熟因異熟果」まではいっていない。ただし、「バチが当たる」という言葉があるよう
に、日本人は無意識では知っている。
・良い事をしたら、それは何かしらの形で必ず返ってくるし、悪い事に関しても同様。
すぐに返ってくる事もあれば、ずいぶん時間が経ってから返ってくる事もあるので、タ
イミングはバラバラ。
・自分に起きた事(問題)には必ず原因があるので、その原因を「異熟因異熟果」の
視点で探しだして、解決する。