電子回路

情報工学科
平成27年度 4学年
本校教育目標: ② 科
目
電子回路
コード: 34202
学修単位
JABEE 学習・教育到達目標: d
2単位
担
後学期
当
加納善明
プログラム学習・教育到達目標: A1
科目概要: 直流回路、交流回路(2年)、信号解析、過渡現象論(3年)を基礎に行う授業である。電子回路の解析で必要となる基礎
的な事項、テブナンの定理、ノートンの定理、ミルマンの定理などについてまず学ぶ。次に卒業研究や工業界などですぐ応用できる
オペアンプ(演算増幅器)を使った反転増幅回路、非反転増幅回路、ボルテージフォロワー回路、差動増幅回路、加算回路、積分微
分回路などが設計できるようにする。オペアンプの性能を表すパラメータの周波数特性、GB 積、スルーレートなどについても学ぶ。さ
らにオペアンプを用いた特殊な回路の動作原理と設計法を学ぶ。
教科書:「オペアンプからはじめる電子回路入門」別府俊幸・福井康裕著(森北出版)ISBN:978-4-627-76111-7
その他:「なっとくする電子回路」藤井信生著((株)講談社)ISBN:9784061545045、「アナログ電子回路のキホンのキホン」木村誠聡著
(秀和システム)ISBN:978-4-7980-2060-0
評価方法: 中間試験(30%) 定期試験(50%)
/
課題(20%)
授 業 内 容
授業
時間
(1) シラバスの説明,電子回路の基礎:電子回路とは、電圧源と電流源、アースの働き、電圧源と電流源
2
(2) 回路解析:テブナンの定理、ノートンの定理、ミルマンの定理
4
(3) オペアンプの考え方:オペアンプとは、オペアンプの働き
2
(4) オペアンプの基本動作;負帰還、反転増幅回路
4
(5) オペアンプによる増幅回路:非反転増幅回路、ボルテージフォロワー回路、差動増幅回路
4
(6) オペアンプによる演算回路:加算回路、積分微分回路
4
(7) オペアンプによるアクティブフィルタ、ローパスフィルタ、ハイパスフィルタ
4
(8) オペアンプを使う:オペアンプの性能、等価回路、ヒステリシスコンパレータ、
2
(9) 高利得増幅器、非線形演算器、信号処理器
2
(10) 整流回路、半波整流回路、全波整流回路。
2
達 成 度 目 標
(ア) 受動素子、能動素子、ブラックボックス、電圧源と電流源、アースの意味を理解する。
(イ) 鳳-テブナンの定理、ノートンの定理、ミルマンの定理、信号源の等価回路などを使って回路を解析できるようにする。
(ウ) オペアンプの基本動作、電圧増幅度、入出力抵抗、理想特性について理解をする。
(エ) オペアンプを応用した回路を設計できるようにする。
(オ) 周波数特性、GB 積、スルーレート、同相除去比について理解をする。
(カ) オペアンプの等価回路を理解して、増幅器を設計できる。
(キ) 特殊な増幅器を、オペアンプを用いて設計できる。
特記事項: 直流回路、交流回路(2年)、過渡現象、信号解析(3年)を修得していることを前提に授業を進める。継続的に授業内容
の予習・復習を行うこと。また、授業内容について、決められた期日までの課題(レポート)提出を求める。