石岡ふれあい長寿プラン~第6期~

石岡ふれあい長寿プラン~第6期~
石岡市高齢者福祉計画・第6期介護保険事業計画
『誰もが いきいきと暮らし 輝くまち いしおか』
を目指して
平成27年3月
石 岡 市
は
じ
め
に
『石岡ふれあい長寿プラン~第6期~』をお届けいたします。
全国的に少子高齢化が進むなか,本市においても,市民の4人に1人が 65 歳以上の高齢者と
いう超高齢社会となっています。さらに,いわゆる「団塊の世代」が 75 歳以上の後期高齢者と
なる平成 37 年(2025 年)には,3人に1人が高齢者となることが見込まれており,介護サ
ービスの提供体制の充実が求められています。また,高度情報化の進展などにより,高齢者をと
りまく社会情勢も大きく変化し,ひとり暮らし高齢者や高齢者のみ世帯が増加するとともに,地
域コミュニティとのつながりも希薄になりつつあります。
こうした状況を踏まえ,本市では,次の5つを今後の高齢者福祉の推進目標として本プランを
策定いたしました。
1 認知症高齢者施策の推進
2 在宅医療の充実・介護との連携の推進
3 高齢者の生涯現役活動の推進
4 介護予防の推進
5 地域社会の支援体制の充実強化
また,「介護・介護予防・医療・生活支援・住まい」のサービスを一体的に提供していく「地
域包括ケアシステム」の構築について,引き続き推進していくことも本プランに盛り込んでおり
ます。本プランの策定にあたりご協力いただいた石岡市介護保険運営協議会の方々をはじめ,地
域や各種団体,関係機関,関係者の皆様方に心からお礼申し上げます。
本プランは,平成 27 年度から開始されます。本プランの目標である『誰もが いきいきと暮
らし 輝くまち いしおか』を目指して積極的な運営に努めてまいりますので,皆様には,ご理
解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
平成27年3月
石岡市長
今泉
文彦
目
次
第Ⅰ編 総 論
第1章 計画の策定にあたって
第1節 計画策定の背景と趣旨 ··················································· 3
第2節 計画策定の方針 ························································· 4
第3節 計画の名称 ····························································· 5
第4節 計画の位置づけ,他計画との関係 ········································· 5
第5節 計画の期間 ····························································· 5
第6節 計画策定の体制 ························································· 5
第2章 高齢者を取り巻く現状と課題
第1節 統計データでみる現状 ··················································· 7
第2節 介護保険事業の状況 ···················································· 11
第3節 ニーズ調査でみる高齢者の生活状況 ······································ 15
第4節 高齢者福祉推進の課題 ·················································· 21
第3章 2025年の将来推計
第1節 人口の推計 ···························································· 23
第2節 要介護(要支援)認定者数の推計 ········································ 26
第4章 計画の基本的な考え方
第1節 石岡市が目指す高齢社会の姿 ············································ 29
第2節 基本理念と政策目標 ···················································· 29
第3節 基本目標と重点課題の設定 ·············································· 30
第4節 施策の展開(施策体系) ················································ 31
第5節 日常生活圏域の設定 ···················································· 32
第Ⅱ編 各 論
第1章 身近で安心な介護サービスの基盤づくり
第1節 認知症介護を支える環境づくり(認知症高齢者対策の推進) ················ 35
第2節 身近な介護サービス基盤づくり(地域ニーズに応じた介護基盤整備) ········ 40
第3節 安心できる介護サービスづくり(サービスの質の確保・向上) ·············· 49
第2章 いきいき・健康のまちづくり
第1節 社会参加と生きがいづくり(生涯現役活動の推進) ························ 52
第2節 介護予防の推進と健康づくり(予防重視システムの充実) ·················· 56
第3章 やさしさあふれる地域づくり
第1節 助け合い支え合う地域社会づくり(日常生活支援体制整備の推進) ·········· 65
第2節 安全・安心に暮らせるまちづくり(事故防止・防犯対策の推進) ············ 73
第3節 高齢者にやさしいまちづくり(バリアフリー・ユニバーサルデザインの推進) ··· 76
第4章 介護保険事業費等の見込み ················································ 77
第5章 計画の推進体制
第1節 市の役割······························································ 80
第2節 関係機関・団体の役割·················································· 81
第3節 市民の役割···························································· 81
第4節 計画の進捗管理························································ 81
資 料
1.石岡市介護保険条例························································ 85
2.石岡市介護保険運営協議会委員名簿·········································· 87
3.計画策定の経過···························································· 88
4.日常生活圏域ごとの地域密着型サービスの見込み量 ···························· 89
5.市内全域及び日常生活圏域ごとの必要利用定員総数 ···························· 91
6.用語集 ··································································· 92
第Ⅰ編 総
論
第Ⅰ編 総論 第 1 章 計画の策定にあたって
第1章 計画の策定にあたって
第1節 計画策定の背景と趣旨
日本の総人口は総務省の推計によると,平成 26 年 10 月1日現在、1億 2,709 万
人となっており,そのうち高齢者(65 歳以上)の方が 3,300 万人を占め,高齢化率
は 26.0%と,高齢者が4人に1人を上回る人口構成になっています。
そしてさらに,平成 37 年(2025 年)には高齢者人口は 3,657 万人(国立社会保
障・人口問題研究所,中位推計)になり,高齢化率は 30.3%になると予想されていま
す。そしてまた,平成 37 年にはいわゆる団塊の世代が全て後期高齢者(75 歳以上)
になります。
石岡市(以下「本市」という。)についてみると,平成 26 年 10 月1日現在,総人
口は 76,713 人(茨城県常住人口調査)となっており,うち高齢者は 22,236 人で,
高齢化率は 29.1%と茨城県や全国平均を上回る値を示しています。そしてまた,近年
総人口が年々減少している一方で,高齢者は増加を続け,急速に高齢化が進んでいます。
一方,わが国の経済情勢や地域社会の姿は大きく変化し,高齢者を取り巻く環境が大
きく変化しつつあります。また,団塊の世代など新しい世代の高齢者が増え,高齢者の
意識やライフスタイルも大きく変わりつつあります。
こうした社会の変化を踏まえ,高齢者が要支援や要介護状態になっても可能な限り住
み慣れた地域で,安心して暮らすことができるよう,本市では「石岡ふれあい長寿プラ
ン~第5期~(石岡市高齢者福祉計画・第5期介護保険事業計画)」を策定し,高齢者
福祉施策,介護保険事業を推進してきたところです。また,この第5期計画では,「介
護・予防・医療・生活支援・住まい」のサービスを一体的して提供していく「地域包括
ケアシステム」の考え方が初めて掲げられ,その実現に向けて計画を推進してきたとこ
ろです。
本市における第6期の高齢者福祉計画及び介護保険事業計画は,平成 37 年(2025
年)を見据えた中長期的展望のもと,高齢者が可能な限り住み慣れた地域で安心して暮
らすことができるよう,
「介護・予防・医療・生活支援・住まい」のサービスが一体的に
確保される地域包括ケアシステムを本市の実情に応じて構築し,「誰もがいきいきと暮
らし輝くまち」を目指し策定することが求められています。
-3-
第Ⅰ編 総論 第 1 章 計画の策定にあたって
第2節 計画策定の方針
本市における高齢者の福祉サービスについては,
「石岡ふれあい長寿プラン~第5期~」
(平成 24 年3月策定)に基づき,充実を図ってきたところです。現在の計画は法令等の
規定により,計画期間の最終年にあたる平成 26 年度に見直すこととされています。
計画の見直しにあたって,前回の計画から2年が経過した中で,この2年間の実績を
十分に評価,分析し,いわゆる「団塊の世代」がすべて後期高齢者になる平成37 年度
の高齢者福祉のあるべき姿を展望し,中長期的な視点にたって計画を策定します。
また,平成 24 年度からスタートした「石岡かがやきビジョン」は本市の将来のまち
づくりの基本指針を定める計画であり,本計画の上位計画として位置づけられる計画で
す。また,本計画は高齢者の生活全般に係る計画であり,他の行政分野と密接に関連す
ることから,他の福祉,保健・医療をはじめ,他部門の計画との整合性を図りながら,
計画策定を進めます。
また,第6期介護保険事業計画の策定にあたっては,大きな介護保険制度の改正があ
り,また,国から以下の5つの計画策定の重点課題が示されており,それらを踏まえた
計画策定を行います。
◆第6期計画策定の重点課題
○ 2025(平成 37)年のサービス水準等の推計
各保険者は計画期間中の給付費を推計して保険料を算定するだけでなく,いわゆる団
塊の世代が後期高齢者となる 2025(平成 37)年のサービス水準,給付費や保険料水
準なども推計し,市町村介護保険事業計画に記載すること。
○ 在宅サービス・施設サービスの方向性の提示
推計に当たっては,各保険者におけるサービスの充実の方向性,生活支援サービスの
整備等により 2025(平成 37)年度の保険料水準等がどう変化するかを検証しながら
行うこと。
○ 生活支援サービスの整備
日常生活上の支援が必要な高齢者が地域で安心して在宅生活を継続できるよう,ボラ
ンティア,NPO,協同組合等の多様な主体による多様な生活支援サービスを充実強化
するための取組を記載すること。
○ 医療・介護連携,認知症施策の推進
新たに地域支援事業に位置付けられる医療・介護連携の機能,認知症への早期対応な
どについて必要な体制の整備など各市町村の第6期における取組方針と施策を示す。第
6期計画期間中に取組可能な市町村から順次具体的に実施すること。
○ 住まい
高齢者の日常生活の支援や保健・医療・介護などサービス提供の前提となる住まいに
関して,今後どのような方向性で充実させていくか,保険者として方向性を提示するこ
と。その際,市町村及び都道府県の住宅関係の計画担当部局,介護保険部局との連携を
図ること。
-4-
第Ⅰ編 総論 第 1 章 計画の策定にあたって
第3節 計画の名称
本計画の名称は,「石岡ふれあい長寿プラン~第6期~(石岡市高齢者福祉計画・第
6期介護保険事業計画)
」
(以下「本計画」という。)とします。
第4節 計画の位置づけ,他計画との関係
○ 老人福祉法第 20 条の8及び介護保険法第 117 条の規定に基づき,市町村老人福祉計
画と市町村介護保険事業計画を一体として,本計画を策定します。
○ 本計画は,介護保険法第 116 条に規定する「基本指針」に即し,茨城県が策定する「い
ばらき高齢者プラン 21」との整合性を図りながら,策定します。
○ 本計画は,本市の上位計画となる「石岡かがやきビジョン」(平成 24 年策定)の関連
部分と整合性を図った具体的な実施計画とします。
○ 本計画は,他の福祉計画,保健・医療,教育,建設などの高齢者に係る部門の計画との
整合性のとれた計画とします。
第5節 計画の期間
本計画の期間は,平成 27 年度から平成 29 年度までの3年間とします。
年度
計画期間
平成
24 年度
平成
25 年度
平成
26 年度
平成
27 年度
平成
28 年度
平成
29 年度
第5期計画期間
第6期計画期間
第6節 計画策定の体制
○ 本計画は学識経験者,高齢者福祉団体,介護保険事業所,一般市民の代表で構成する「石
岡市介護保険運営協議会」において審議しながら,計画策定を進めます。
○ 本計画策定にあたり,高齢者の生活実態,意向を踏まえた計画策定を行うために,平成
25 年度に日常生活圏域ニーズ調査を実施しました。
○ 本計画の策定には,行政資源のみの活用にこだわらず,民間活力としての能力,技術力,
経験・実績等の支援を取り入れます。
-5-
第Ⅰ編 総論 第 1 章 計画の策定にあたって
○
広く市民の意見を計画に反映するために,パブリックコメントを実施します。計画案を
インターネット・ホームページや市庁舎等の主要な施設で閲覧できるようにし,広く市民
から意見を募ります。
現行計画の評価・検証
給付費分析
市民意識
統計資料の
国・県等の動
調査結果
分析
向
市の全体像の把握・整合性の確保
・施策の検討
国・県,関係機関との調整
・介護保険サービス等の提供量の検討
・介護保険料の見込み
・高齢者に係る将来動向の見込み
市高齢者福祉関係部局との調整
・他団体,庁内での連携方策の検討
など
石岡ふれあい長寿プラン~第6期~
-6-
第Ⅰ編 総論 第2章 高齢者を取り巻く現状と課題
第2章 高齢者を取り巻く現状と課題
第1節 統計データでみる現状
1.人口の推移
本市の人口は平成 26 年 10 月1日現在,76,713 人(茨城県常住人口調査)になっ
ています。平成12 年以降減少を続け,この 14 年間で6,406 人減少しています。
3 階級別人口で高齢者人口をみると平成 26 年現在 22,236 人で,総人口に占める
割合(高齢化率)は 29.1%になっています。高齢化率は年々上昇しており,平成 12
年から 9.7 ポイント上昇しています。
高齢化率を茨城県,全国と比較してみると,本市の高齢化率は茨城県を 3.3 ポイン
ト,また,全国を 3.1 ポイントと大きく上回っています。
◆人口の推移
区 分
年少人口(0~14歳)
生産年齢人口(15~64歳)
高齢者人口(65歳以上)
前期高齢者(65~74歳)
単位
石岡市
茨城県
全国(万人)
平成12年 平成17年 平成22年 平成26年 平成26年 平成26年
12,578
11,424
9,989
8,994
376,213
1,624
実数
人
構成比
%
15.1
14.0
12.6
11.8
12.9
12.8
実数
人
54,442
52,127
49,156
45,190
1,780,682
7,784
構成比
%
65.5
63.7
61.9
59.1
61.2
61.2
実数
人
16,094
18,333
20,249
22,236
750,927
3,300
構成比
%
19.4
22.4
25.5
29.1
25.8
26.0
実数
人
9,204
9,441
9,985
11,023
401,424
1,708
構成比
%
11.1
11.5
12.6
14.4
13.8
13.4
実数
人
6,890
8,892
10,264
11,213
349,503
1,592
構成比
%
8.3
10.9
12.9
14.7
12.0
12.5
年齢不詳
実数
人
5
3
293
293
13,362
0
総人口
実数
人
83,119
81,887
79,687
76,713
2,921,184
12,709
後期高齢者(75歳以上)
資料:石岡市の平成12,17,22年は国勢調査(平成12年は旧石岡市と旧八郷町の合計)、平成26年は茨城県常住人口調査(10月1日現在)
茨城県の平成26年は茨城県常住人口調査(10月1日現在)
全国の平成26年は「人口推計」(10月1日現在 総務省統計局、総人口は四捨五入で各年齢の合計と一致しない)
各構成比は、総人口から年齢不詳を除いた人口に対する割合。四捨五入の関係で、合計の構成比と一致しない場合がある。
(人)
90,000
29.1
(%)
30.0
80,000
70,000
16,094
28.0
18,333
20,249
22,236
60,000
26.0
25.5
50,000
40,000
54,442
49,156
30,000
20,000
10,000
24.0
52,127
22.4
45,190
19.4
12,578
20.0
11,424
9,989
8,994
平成22年
平成26年
0
平成12年
年少人口
22.0
平成17年
生産年齢人口
高齢者人口
-7-
高齢化率
18.0
第Ⅰ編 総論 第2章 高齢者を取り巻く現状と課題
◆人口ピラミッド
3,500
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
10
59
単位:人
100歳以上
62
95~99歳
237
90~94歳
232
753
85~89歳
756
1,507
80~84歳
1,444
1,964
75~79歳
1,923
2,266
70~74歳
2,525
2,682
65~69歳
2,899
2,917
60~64歳
3,165
3,054
55~59歳
2,623
2,425
2,491
2,634
50~54歳
2,381
45~49歳
2,391
40~44歳
2,673
2,504
35~39歳
2,340
2,172
30~34歳
2,064
1,819
25~29歳
1,605
1,593
20~24歳
1,794
1,648
15~19歳
1,906
1,908
10~14歳
1,802
1,671
5~9歳
1,475
1,419
4歳以下
1,352
1,275
0
500
男性
1,000
1,500
2,000
2,500
3,000
3,500
■女性
資料:茨城県常住人口調査(平成 26 年 10 月1日現在)
2.高齢者のいる世帯
本市の平成 22 年 10 月1日現在(国勢調査)の一般世帯総数は 27,030 世帯,そ
のうち 65 歳以上の高齢者がいる世帯は 12,769 世帯で,一般世帯総数の 47.2%を占
めます。茨城県や全国と比較すると,それぞれ 7.1 ポイント,9.9 ポイントと大幅に上
回っています。
高齢者のいる世帯のうち,夫婦のみ世帯は 2,902 世帯,単独世帯は 1,996 世帯で,
高齢者のいる世帯に占める構成比は,それぞれ 22.7%,15.6%になっています。平成
12 年から平成 22 年の 10 年間の推移を見ると,その構成比が年々上昇しており,高
齢者世帯が急速に増加する中で,特に夫婦のみ世帯,単独世帯が大きく増加しています。
◆高齢者のいる世帯
区 分
高齢者のいる世帯
高齢者夫婦のみ世帯
高齢者単独世帯
一般世帯総数
単位
実数
世帯
構成比
石 岡 市
平成12年
平成17年
平成22年
茨城県
全国(千世帯)
平成22年
平成22年
10,419
11,608
12,769
435,917
19,338
%
41.8
45.0
47.2
40.1
37.3
実数
世帯
1,874
2,416
2,902
112,487
5,525
構成比
%
18.0
20.8
22.7
25.8
28.6
実数
世帯
1,122
1,542
1,996
75,363
4,791
構成比
%
10.8
13.3
15.6
17.3
24.8
実数
世帯
24,944
25,816
27,030
1,086,715
51,842
構成比
%
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
資料:国勢調査(平成12年は旧石岡市と旧八郷町の合計)
-8-
第Ⅰ編 総論 第2章 高齢者を取り巻く現状と課題
◆世帯人員別高齢者のいる世帯
区 分
単位
実数
一般世帯総数
高齢者のいる世帯
1人
2人
3人
4人
5人
6人
7人以上
世帯
石 岡 市
平成12年
平成17年
24,944
平成22年
25,816
27,030
茨城県
全国(千世帯)
平成22年
平成22年
1,086,715
51,842
構成比
%
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
実数
世帯
10,419
11,608
12,769
435,917
19,338
構成比
%
41.8
45.0
47.2
40.1
37.3
実数
世帯
1,131
1,547
1,996
75,363
4,791
構成比
%
10.9
13.3
15.6
17.3
24.8
実数
世帯
2,603
3,326
4,025
152,565
7,428
構成比
%
25.0
28.7
31.5
35.0
38.4
実数
世帯
1,614
1,981
2,420
82,220
3,368
構成比
%
15.5
17.1
19.0
18.9
17.4
実数
世帯
1,330
1,481
1,616
49,504
1,663
構成比
%
12.8
12.8
12.7
11.4
8.6
実数
世帯
1,422
1,367
1,209
34,218
1,008
構成比
%
13.6
11.8
9.5
7.8
5.2
実数
世帯
1,411
1,167
916
26,200
690
構成比
%
13.5
10.1
7.2
6.0
3.6
実数
世帯
908
739
587
15,847
391
構成比
%
8.7
6.4
4.6
3.6
2.0
資料:国勢調査(平成12年は旧石岡市と旧八郷町の合計)
注: 高齢者のいる世帯の構成比は、一般世帯数に対する構成比(%)
人員別世帯の構成比は、高齢者のいる世帯に対する構成比(%)
3.高齢者世帯の住まい
本市における平成 22 年の高齢者のいる一般世帯の住居(国勢調査)をみると,持ち
家が 11,851 世帯で全体の 92.8%とほとんどを占めます。茨城県,全国と比較する
と,茨城県を 1.6 ポイント,また全国を 10.5 ポイント上回っています。その他の住宅
については,民営の借家が 5.3%を示し,他はごくわずかとなっています。
◆高齢者世帯の住まい
区 分
高齢者のいる
一般世帯合計
持ち家
公営等の借家
民営の借家
給与住宅
間借り
住宅以外に住
む一般世帯
単位
実数
石 岡 市
平成12年
平成17年
平成22年
11,608
12,769
茨城県
全国(千世帯)
平成22年
平成22年
世帯
10,419
435,917
19,338
構成比
%
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
実数
世帯
9,885
10,908
11,851
397,610
15,917
構成比
%
94.9
94.0
92.8
91.2
82.3
実数
世帯
107
162
171
10,437
1,252
構成比
%
1.0
1.4
1.3
2.4
6.5
実数
世帯
360
493
683
24,400
1,939
構成比
%
3.5
4.2
5.3
5.6
10.0
実数
世帯
13
14
5
765
55
構成比
%
0.1
0.1
0.0
0.2
0.3
実数
世帯
23
7
26
1,999
126
構成比
%
0.2
0.1
0.2
0.5
0.7
実数
世帯
31
24
33
706
48
構成比
%
0.3
0.2
0.3
0.2
0.2
資料:国勢調査(平成12年は旧石岡市と旧八郷町の合計) 各構成比は四捨五入の関係で,合計の構成比と一致しない場合がある
-9-
第Ⅰ編 総論 第2章 高齢者を取り巻く現状と課題
4.高齢者の就業状況
本市の平成 22 年 10 月1日現在(国勢調査)の高齢者労働力人口は総数 4,349 人
で,高齢者総人口に占める割合は 21.5%となっています。
年齢別にみると,65 歳~69 歳では 2,154 人(同年齢の高齢者総人口に占める割合
は 40.5%)となっており,70 歳~74 歳は 1,176 人(同 25.2%)
,75 歳~79 歳
は 616 人(同 15.2%)と年齢とともに急速に少なくなっています。
◆高齢者の就業状況(平成 22 年)
区 分
合計
65~69歳
70~74歳
75~79歳
80~84歳
85歳以上
単位
総数
労働力人口
合計
就業者
非労働力人口
完全失業者
不詳
実数
人
20,249
4,349
4,101
248
15,587
313
構成比
%
100.0
21.5
20.3
1.2
77.0
1.5
実数
人
5,321
2,154
1,988
166
3,082
85
構成比
%
100.0
40.5
37.4
3.1
57.9
1.6
実数
人
4,664
1,176
1,121
55
3,413
75
構成比
%
100.0
25.2
24.0
1.2
73.2
1.6
実数
人
4,045
616
602
14
3,372
57
構成比
%
100.0
15.2
14.9
0.3
83.4
1.4
実数
人
3,233
324
315
9
2,868
41
構成比
%
100.0
10.0
9.7
0.3
88.7
1.3
実数
人
2,986
79
75
4
2,852
55
構成比
%
100.0
2.6
2.5
0.1
95.5
1.8
資料:国勢調査
- 10 -
第Ⅰ編 総論 第2章 高齢者を取り巻く現状と課題
第2節 介護保険事業の状況
1.第1号被保険者数,認定者数の推移
本市の介護保険第1号被保険者及び認定者数は,平成 25 年度で 21,705 人,3,328
人になっており,認定率は 15.3%を示しています。平成 21 年度からの4年間に第1
号被保険者は 2,107 人,認定者は 553 人増加し,認定率は 1.1 ポイント上昇してい
ます。
認定者の内訳を要支援,
要介護別でみると,
平成 25 年度で要支援認定者は 601 人,
要介護認定者は 2,727 人になっています。この4年間で要支援認定者は 115 人増加
(増加率 23.7%)
,要介護認定者は 438 人増加(増加率 19.1%)で,要支援等の軽
度の認定者の増加率が高くなっています。
◆第1号被保険者,認定者及び認定率の推移
(人)
(%)
17.0
30,000
16.5
25,000
20,000
21,705
21,241
20,777
20,313
19,598
16.0
15.5
15.3
15,000
15.0
14.8
14.5
14.6
10,000
14.2
5,000
15.0
14.0
2,775
2,958
3,078
3,185
3,328
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
0
13.5
13.0
第1号被保険者数
第1号認定者数
認定率
資料:介護保険事業状況報告(各年9月分)
◆第1号被保険者の介護度別認定者数の推移
(人)
3,500
3,000
425
369
2,500
443
475
448
458
503
518
474
471
421
478
502
459
509
566
634
611
488
495
495
540
632
346
140
348
187
355
200
395
188
397
204
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
2,000
1,500
1,000
500
0
要支援1
要支援2
要介護1
要介護2
要介護3
- 11 -
518
632
要介護4
要介護5
第Ⅰ編 総論 第2章 高齢者を取り巻く現状と課題
◆第1号被保険者,認定者及び認定率の推移
区 分
第1号認定者
要支援合計
要支援1
要支援2
第1号認定者
要介護合計
要介護1
要介護2
要介護3
要介護4
要介護5
第1号認定者数合計
第1号被保険者数
単位
第4期
第5期
平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度
実数
人
486
535
555
583
601
構成比
%
17.5
18.1
18.0
18.3
18.1
実数
人
140
187
200
188
204
構成比
%
5.0
6.3
6.5
5.9
6.1
実数
人
346
348
355
395
397
構成比
%
12.5
11.8
11.5
12.4
11.9
実数
人
2,289
2,423
2,523
2,602
2,727
構成比
%
82.5
81.9
82.0
81.7
81.9
実数
人
488
495
495
540
632
構成比
%
17.6
16.7
16.1
17.0
19.0
実数
人
509
566
634
611
632
構成比
%
18.3
19.1
20.6
19.2
19.0
実数
人
502
459
503
518
518
構成比
%
18.1
15.5
16.3
16.3
15.6
実数
人
421
478
448
458
471
構成比
%
15.2
16.2
14.6
14.4
14.2
実数
人
369
425
443
475
474
構成比
%
13.3
14.4
14.4
14.9
14.2
実数
人
2,775
2,958
3,078
3,185
3,328
構成比
%
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
実数
人
19,598
20,313
20,777
21,241
21,705
%
14.2
14.6
14.8
15.0
15.3
第1号被保険者
認定率
第2号認定者数
実数
人
108
105
101
110
102
認定者総計
実数
人
2,883
3,063
3,179
3,295
3,430
資料:介護保険事業状況報告(各年9月分)
2.受給者数の推移
第1号被保険者の受給者数及び受給率については,
平成 25 年度で 2,667 人,
80.1%
となっています。第4期の平成 21 年度から受給者数は,被保険者数の増加とともに増
加しています。また,受給率は 80%から 84%の間で推移しています。
サービス別に受給者数を見ると,平成 25 年度で居宅サービスが 1,601 人(構成比
60.0%)で,地域密着型サービスが 312 人(同
11.7%)
,施設サービスが 754 人
(同 28.3%)となっています。
各サービスの構成比の推移をみると,居宅サービスが 60%前後で、地域密着型サー
ビスが 12%前後で、施設サービスが 29%弱で推移しており、大きな変化はありませ
ん。
- 12 -
第Ⅰ編 総論 第2章 高齢者を取り巻く現状と課題
◆第 1 号被保険者の受給者数の推移
区 分
単位
第4期
第5期
平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度
第1号認定者合計
実数
人
2,775
2,958
3,078
3,185
3,328
第1号受給者数
実数
人
2,314
2,463
2,540
2,597
2,667
%
83.4
83.3
82.5
81.5
80.1
実数
人
1,378
1,486
1,505
1,533
1,601
構成比
%
59.6
60.3
59.3
59.0
60.0
地 域 密着 型サ ービ 実数
ス
構成比
人
271
287
307
314
312
%
11.7
11.7
12.1
12.1
11.7
実数
人
665
690
728
750
754
構成比
%
28.7
28.0
28.7
28.9
28.3
受給率
居宅サービス
施設サービス
資料:介護保険事業状況報告(各年9月分)
3.給付額の推移
本市の介護保険給付費年額の合計は,平成 25 年度で 5,201 百万円になっています。
平成 21 年度と比較するとこの4年間で約 880 百万円増加しています。
サービス種類別にみると,居宅(介護予防)サービスが約 2,031 百万円で全体の
39.0%を占め,地域密着型(介護予防)サービスが 795 百万円(同 15.3%),施設
サービスが 2,375 百万円,
(同 45.7%)となっています。平成 21 年からの4年間
の動きをみると,居宅(介護予防)サービスの構成比が上昇し,施設サービスの構成比
が低下しています。
◆サービス種別の給付額の推移
(百万円)
7,000
6,000
5,000
4,000
3,000
2,000
1,000
2,176
2,124
2,291
2,362
2,375
721
762
804
795
1,514
1,710
1,809
1,954
2,031
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
683
0
居宅(介護予防)サービス
地域密着型(介護予防)サービス
- 13 -
施設サービス
第Ⅰ編 総論 第2章 高齢者を取り巻く現状と課題
◆サービス別の給付額の推移
単位:実数(千円)、構成比(%)
第4期
区 分
平成21年度
居宅(介護予防)サービス
実数
構成比
第5期
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
1,514,148
1,710,296
1,809,320
1,953,746
2,030,515
35.0
37.1
37.2
38.2
39.0
訪問サービス小計
実数
206,601
220,918
221,224
237,149
246,205
訪問介護
実数
141,944
152,075
156,811
165,695
172,750
訪問入浴介護
実数
21,945
25,066
22,829
25,321
22,958
訪問看護
実数
34,309
32,775
29,963
32,690
33,824
訪問リハビリテーション
実数
1,694
3,152
3,249
5,409
8,088
居宅療養管理指導
実数
6,709
7,850
8,372
8,033
8,585
通所サービス小計
実数
681,126
745,458
824,763
889,001
926,441
通所介護
実数
317,087
358,641
407,586
424,999
439,820
通所リハビリテーション
実数
364,039
386,817
417,178
464,002
486,622
短期入所サービス小計
実数
259,337
319,581
301,958
330,351
343,086
短期入所生活介護
実数
199,292
246,017
238,393
257,647
273,196
短期入所療養介護(老健)
実数
58,711
72,155
62,707
72,119
69,328
短期入所療養介護(病院等)
実数
1,334
1,409
859
585
563
実数
104,345
111,251
118,801
129,353
128,877
福祉用具貸与
実数
81,788
91,273
99,838
105,980
109,702
特定福祉用具購入費
実数
7,383
6,519
5,444
5,648
5,411
住宅改修費
実数
15,174
13,460
13,519
17,724
13,763
特定施設入居者生活介護
実数
95,120
124,154
148,093
159,167
163,693
介護予防支援・居宅介護支援
実数
167,619
188,934
194,480
208,725
222,213
実数
683,143
721,319
762,016
803,924
795,230
15.8
15.7
15.7
15.7
15.3
-
-
福祉用具・住宅改修サービス小計
地域密着型(介護予防)サービス
構成比
定期巡回・随時対応型訪問介護看護
実数
夜間対応型訪問介護
実数
502
-
-
-
-
認知症対応型通所介護
実数
3,539
-
-
-
-
小規模多機能型居宅介護
実数
232,860
231,656
244,803
257,193
247,379
認知症対応型共同生活介護
実数
366,077
409,714
434,036
459,128
462,006
地域密着型特定施設入居者生活介護
実数
-
-
-
-
-
地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護
実数
80,165
79,949
83,177
87,602
85,845
看護小規模多機能型居宅介護(複合型サービス)
実数
-
-
施設サービス
実数
構成比
2,123,758
2,175,942
2,290,877
2,362,108
2,375,041
49.1
47.2
47.1
46.1
45.7
介護老人福祉施設
実数
985,804
997,164
1,045,039
1,093,128
1,083,468
介護老人保健施設
実数
816,316
858,119
930,706
998,396
1,017,981
介護療養型医療施設
実数
321,638
320,658
315,132
270,584
273,592
実数
4,321,049
4,607,556
4,862,212
5,119,778
5,200,786
給付費合計
資料:介護保険事業状況報告(年報)、第6期計画のためのワークシート
- 14 -
第Ⅰ編 総論 第2章 高齢者を取り巻く現状と課題
第3節 ニーズ調査でみる高齢者の生活状況
1.調査の概要
石岡市高齢者福祉計画・第6期介護保険事業計画の策定にあたり,高齢者の生活状況,
健康,社会生活等について把握するために,
「日常生活圏域ニーズ調査」を行いました。
(1)調査内容
厚生労働省が示す調査書式を用い,一部本市独自の項目,修正を加え実施しました。
調査項目は以下のとおりです。
① あなたのご家族や生活状況について
② 運動・閉じこもりについて
③ 転倒について
④ 口腔・栄養について
⑤ 物忘れについて
⑥ 日常生活について
⑦ 社会参加について
⑧ 健康について
(2)調査実施の概要
① 調査対象者・回収状況
今回の調査は本市に居住する高齢者 6,000 名を対象に実施しました。調査対象者,
配付数,回収状況は以下のとおりです。
対象者
配付数
一般高齢者(介護認定を受けていない方)
5,000
要介護等認定者(要支援1~要介護5の方)
1,000
合
6,000
計
② 調査方法
郵送による配付・回収
③ 調査年月
平成 26 年 2 月
- 15 -
回収数
回収率
3,618
60.3%
3,618
60.3%
第Ⅰ編 総論 第2章 高齢者を取り巻く現状と課題
2.主な調査結果の概要
(1)生活機能判定
今回の調査にはさまざまな生活機能を判定するための質問項目が設けられており,そ
れらを集計することで,生活機能の低下が懸念され,二次予防事業対象者の判定をする
ことができます。一般高齢者(介護認定を受けていない方)の判定結果を見ると,二次
予防事業対象の該当者として判定された方は全体の 40.5%を占めています。
また,二次予防事業対象の判定のほかに,認知症予防が必要な該当者は,全体の
42.8%を占め,うつ予防該当者が 30.2%,閉じこもり予防該当者が 18.2%となって
います。
さらに転倒リスクについてみると,リスクありと判定された方は全体の 32.5%
を占めています。
◆生活機能判定
0
20
60 (%)
40
運動器・該当者
26.9
栄養・該当者
11.2
口腔・該当者
23.2
虚弱・該当者
16.2
認知症予防・該当者
42.8
閉じこもり予防・該当者
18.2
うつ予防・該当者
30.2
転倒リスク・あり
32.5
二次予防事業対象者・該当者
40.5
(2)家族や生活
全体(回答者全員)でみると,家族構成については,
「家族などと同居」が 76.7%,
「一人暮らし」が 11.0%となっています。同居者の数については,
「2人」が最も多く
38.2%,次いで「5 人」の 22.3%となっています。また,同居者の続柄については,
「配偶者」が 76.1%を占め,
「息子」の 41.3%,
「孫」の 26.8%,「子の配偶者」の
23.4%が続きます。
日中,一人になることについてみると,
「よくある」が 27.2%,
「たまにある」が 42.7%
となっており,合わせて「ある」との回答は 69.9%となっています。
◆家族構成
その他
3.8%
◆同居者の数
無回答
8.5%
無回答
7.1%
一人暮らし
11.0%
2人
38.2%
5人
22.3%
4人
12.5%
家族などと
同居
76.7%
3人
19.9%
- 16 -
第Ⅰ編 総論 第2章 高齢者を取り巻く現状と課題
◆同居者の続柄(複数回答)
◆日中,一人になること
(%)
0
20
40
60
配偶者
無回答
7.9%
76.1
息子
41.3
娘
よくある
27.2%
ない
22.3%
21.3
子の配偶者
23.4
孫
兄弟・姉妹
80
26.8
1.1
その他
4.1
たまにある
42.7%
(3)介護の状況
介護の状況について全体でみると,介護・介助の必要性については,「介護・介助は
必要ない」が 64.8%と 2/3 弱を占め,「現在,何らかの介護・介助を受けている」が
10.9%,
「何らかの介護・介助は必要だが,現在は受けていない」が 7.1%となってい
ます。
介護・介助が必要になった主な原因は,最も多いのが「高齢による衰弱」の 27.5%
で,
「脳卒中」の 14.4%,
「骨折・転倒」の 13.2%が続きます。
主な介護・介助者については,
「介護サービスのヘルパー」の 25.8%が最も多く,
「配
偶者」の 16.8%,
「子の配偶者」の 13.2%と続きます。介助・介護者の年齢について
は,
「65 歳未満」が 45.8%と半数弱を占め,
「65~74 歳」20.2%,
「75~84 歳」
12.4%,「85 歳以上」7.6%と続き,高齢者が 40.2%と半数近くを占めます。
◆介護・介助の必要性
◆介護・介助が必要になった主な原因(複数回答)
(%)
0
無回答
17.2%
10
脳卒中
現在,何ら
かの介護・
介助を受け
ている
10.9%
9.7
がん
4.5
呼吸器の病気
4.3
関節の病気
介護・介助
は必要ない
64.8%
7.1
認知症
12.4
パーキンソン病
4.1
糖尿病
7.7
視覚・聴覚障害
6.8
骨折・転倒
13.2
脊椎損傷
4.5
高齢による衰弱
27.5
その他
不明
- 17 -
30
14.4
心臓病
何らかの介
護・介助は
必要だが,
現在は受け
ていない
7.1%
20
11.2
0.3
第Ⅰ編 総論 第2章 高齢者を取り巻く現状と課題
◆主な介護・介助者
その他
10.7%
◆主な介護者・介助者の年齢
無回答
4.6%
無回答
14.0%
配偶者
16.8%
85歳以上
7.6%
息子
12.7%
介護サービ
スのヘル
パー
25.8%
兄弟・姉妹 孫
1.0% 3.9%
65歳未満
45.8%
75~84歳
12.4%
娘
11.3%
65~74歳
20.2%
子の配偶者
13.2%
(4)社会参加,参加活動
地域の会・グループ等の参加状況について全体でみると,参加していない割合が最も
高いのが「ボランティアグループ」の 78.6%で,最も低いのが「町内会・自治会」の
48.8%となっています。最も参加の多い「町内会・自治会」でも参加は約半数に留まっ
ています。年齢別にみると,年齢が低いほど参加していない割合が低くなりますが,「町
内会・自治会」でその差が大きくなっています。
社会活動の参加状況について全体でみると,参加していない割合が最も高いのが「介
護が必要な高齢者を支援する活動」の 74.9%で,最も低いのが「生活環境改善の活動」
の 58.8%となっています。高齢者や子育ての親などの支援活動は,いずれも参加して
いない割合が 70%以上になっています。年齢別にみると,やはり年齢が低いほど参加
していない割合は低くなりますが,特に「介護が必要な高齢者を支援する活動」で差が
大きくなっています。
◆地域の会・グループ等に参加していない割合
◆社会活動に参加していない割合
全体
65~74歳
全体
65~74歳
75~84歳
85歳以上
75~84歳
85歳以上
ボランティア
グループ
78.6
その他の
団体や会 60.6
学習・教養 68.3
サークル
単位:(%)
高齢者を
支援する活動
73.1
スポーツ関係の
グループや
61.2
クラブ
52.6
介護が必要な高
74.9齢者を支援する
活動
収入のある
61.6
仕事
趣味関係の
グループ
48.8
町内会・自治会
単位:(%)
生活環境
改善の活動
68.4
老人クラブ
- 18 -
58.8
73.6 子育ての親を
支援する活動
第Ⅰ編 総論 第2章 高齢者を取り巻く現状と課題
(5)健康
健康について全体でみると,
「まあまあ健康」が最も多く 60.6%を占め,
「あまり健
康でない」の 15.0%が続きます。
現在治療中,後遺症のある病気についてみると,最も多いのが「高血圧」で全体の
43.5%の方が回答しており,
「目の病気」の 19.5%が続きます。
◆健康
◆現在,病院・医院への通院の有無
健康でない
7.6%
無回答
7.7%
無回答
7.1%
とても健康
9.1%
いいえ
13.9%
あまり健康
でない
15.0%
まあまあ健康
60.6%
はい
79.0%
◆現在治療中,後遺症のある病気
(%)
0
10
20
高血圧
40
50
43.5
脳卒中(脳出血、脳梗塞等)
4.9
心臓病
11.3
糖尿病
13.2
高脂血症
7.3
呼吸器系の病気
5.3
胃腸・肝臓・胆のうの病気
9.4
腎臓・前立腺の病気
7.7
筋骨格の病気
13.6
外傷(転倒・骨折等)
2.5
がん
3.6
血液・免疫の病気
1.1
うつ病
0.8
認知症
パーキンソン病
30
2.4
0.7
目の病気
耳の病気
その他
ない
- 19 -
19.5
6.0
7.8
10.4
第Ⅰ編 総論 第2章 高齢者を取り巻く現状と課題
(6)あなたとまわりの人との「たすけあい」(複数回答)
病気で寝込んだときに,看病してくれる人について全体でみると,「配偶者」が最も
多く 55.5%を占め,
「同居の子ども」の 36.8%,「別居の子ども」の 27.3%,「兄弟
姉妹・親戚・親・孫」の 15.9%と続きます。親族以外の回答はごくわずかとなってい
ます。
看病してあげる人については,看病してくれる人とほぼ同様の回答を示し,最も多い
のが「配偶者」の 51.5%となっています。看病してくれる人と比較し,
「同居の子ども」
および「別居の子ども」の回答が少なくなっています。
次に,家族や友人・知人以外で相談する相手についてみると,最も多いのが「医師・
歯科医師・看護師」の 24.3%で,
「地域包括支援センター・役所」の 12.3%が続きま
す。また,
「そのような人はいない」が 35.2%と最も高い割合を示しています。
◆看病してくれる人(複数回答)
0
20
◆看病してあげる人(複数回答)
(%)
60
40
配偶者
(%)
0
55.5
同居の子ども
22.6
別居の子ども
15.9
17.7
兄弟姉妹・親戚・親・孫
近隣
2.7
近隣
友人
3.6
友人
その他
3.1
その他
そのような人はいない
3.9
そのような人はいない
20.4
2.4
4.6
1.6
◆家族や友人・知人以外で相談する相手(複数回答)
0
自治会・町内会・老人クラブ
10
20
40 (%)
6.4
社会福祉協議会・民生委員
7.7
ケアマネジャー
8.2
医師・歯科医師・看護師
24.3
地域包括支援センター・役所
その他
30
12.3
6.0
そのような人はいない
35.2
- 20 -
60
51.5
同居の子ども
27.3
兄弟姉妹・親戚・親・孫
40
配偶者
36.8
別居の子ども
20
16.4
第Ⅰ編 総論 第2章 高齢者を取り巻く現状と課題
第4節 高齢者福祉推進の課題
超高齢社会が現実の姿を現し,高齢者の介護需要が急速に増大するなかで,社会全体
で高齢者を支えるという介護保険制度の継続が危ぶまれ,今回の制度改正につながって
います。その制度改正の大きな方向性として,地域包括ケアシステムの推進が掲げられ
ています。その背景を踏まえながら,本市の現状と照らし合わせ,今後の高齢者福祉の
推進課題を 5 つに整理しました。
1.認知症高齢者施策の推進
認知症高齢者が急速に増えており,その対策が緊近の課題となっています。本市にお
いても今回実施したニーズ調査結果では,認知症が懸念され,予防が必要とされる一般
高齢者(介護認定を受けていない方)が 42.8%を占めるといった結果が出ています。
また,認知症は介護・介助が必要になった主な原因の1つになっています。
認知症は自覚することが難しく,知らず知らずに症状が進行し,重度化してしまうこ
とから,早期発見・適切な医療受診が重要となります。早期に発見し,必要な医療・介
護に結びつけることで症状の進行を抑えることができます。たとえ認知症になっても地
域で暮らし続けることができるようにするためには,認知症の予防,早期発見・早期治
療に結び付ける施策の推進が急務となっています。
(参照)⇒第Ⅰ編・第2章・第3節
2.
(1)生活機能判定,(3)介護の状況
2.在宅医療の充実,介護との連携の推進
「たとえ重度の介護状態になっても住み慣れた住まい,地域で暮らせる」社会づくり
が掲げられています。本市においても施設入所者は,近年増加傾向は鈍化し,リハビリ
テーションや居宅療養管理指導といった在宅医療系のサービス量の増加傾向が見られ
ます。
一方,今回実施したニーズ調査結果をみると,何らかの疾患があり,現在,病院・医
院に通院している方が全体の 79.0%を占めます。また,現在治療中,後遺症のある病
気と介護・介助が必要になった主な原因についてみると,相関関係がみられます。
できる限り住み慣れた住まいや地域で暮らし続けることは,高齢者にとって大きな望
みであり,在宅で生活できる医療と介護の連携づくりが求められています。そのため,
在宅医療の充実,介護との連携に関する体制整備が急務となっています。
(参照)⇒第Ⅰ編・第2章・第2節
⇒第Ⅰ編・第2章・第3節
3.給付額の推移
2.(3)介護の状況,(5)健康
3.高齢者の生涯現役活動の推進
高齢者は身体機能の衰えとともに家に閉じこもりがちになり,それが心身の機能低下
をさらに助長することとなっています。しかし今回実施したニーズ調査結果では,地域
活動に参加していない高齢者がほとんどであり,地域社会とのつながり,活動への参加
- 21 -
第Ⅰ編 総論 第2章 高齢者を取り巻く現状と課題
は希薄になっています。
高齢者が地域社会で活躍の場,活動する場をつくることは,生きがいづくりに結びつ
きます。これからの超高齢社会が活力ある社会であるためには,高齢者がいきいきと
日々の生活を過ごし,地域社会の中で元気に活動する姿が望まれ,そのための地域社会
の仕組みづくりが求められています。
(参照)⇒第Ⅰ編・第2章・第3節
2.
(4)社会参加,参加活動
4.介護予防の推進
わが国の高齢化率は既に 26%を超え,さらに超高齢社会へと突き進んでいます。本
市においても,高齢化率は 29.1%(平成 26 年 10 月1日現在
茨城県常住人口調査)
と全国平均を大きく上回るレベルにあり,そして今後,高齢者数はさらに速度を増して
増加するのは必至です。
一方,今回実施したニーズ調査結果を見ると,一般高齢者(介護認定を受けていない
方)のうち,生活機能が低下し要支援・要介護の状態になる恐れのある二次予防事業対
象者が 40.5%を占めています。
このよう状況が継続すれば,高齢者の増加とともに要支援・要介護認定者が急増し,
介護費用は増大,保険料の上昇は必至であり,介護保険事業の継続をも危惧される状況
になることが予想されます。
高齢者にとって住み慣れた地域で末永く健やかに過ごすことは,究極の望みであり,
そのために介護予防を推進することは必須です。そして今後の介護保険事業を健全に運
営する上でも,重要になっています。
(参照)⇒第Ⅰ編・第2章・第1節
1.人口の推移
⇒第Ⅰ編・第2章・第3節 2.(1)生活機能判定
5.地域社会の支援体制の充実・強化
近年,地域社会の人と人との結びつきは希薄化し,町内会などの自治組織は弱体化し
つつあるのが現状です。今回実施したニーズ調査結果をみると,高齢者の社会活動への
参加は半数以上が参加していないとの回答であり,また,家族や友人・知人以外で相談
する相手はいないとの回答が最も多くなっています。
しかし一方,そのような状況の中で市民の多くは,安心して地域で生活するには,身
近な地域の人たちのたすけ合いが必要であると感じているのも事実です。
高齢者が在宅で安心して生活を継続するためには,介護保険制度による在宅サービス
だけでは限界があり,地域で高齢者を見守り支える,きめ細やかな支援が必須です。高
齢者のみ世帯や一人暮らし高齢者が急増するなか,地域社会のたすけあいの大切さを改
めて見直し,高齢者の日常生活を見守り,支援する地域社会の体制づくりが求められて
います。
(参照)⇒第Ⅰ編・第2章・第3節
⇒第Ⅰ編・第2章・第3節
2.
(4)社会参加,参加活動
2.
(6)あなたとまわりの人との「たすけあい」
- 22 -
第Ⅰ編 総論 第3章 2025 年の将来推計
第3章 2025 年の将来推計
第1節 人口の推計
1.総人口の推計
本市の人口は平成 26 年 10 月1日現在,76,713 人(茨城県常住人口調査)になっ
ています。平成 12 年は 83,119 人(国勢調査,旧石岡市,旧八郷町合計)で,この
14 年間で 6,406人減少(年間 458 人減少)しています。
一方,国立社会保障・人口問題研究所は平成 22 年の国勢調査結果をもとに本市の人
口を平成 27 年 77,649 人,平成 32 年 74,781 人,平成 37 年 71,576 人と推計
しています。この推計人口と平成 26 年の茨城県常住人口調査結果(実態人口)と比較
すると,実態は国立社会保障・人口問題研究所の推計人口を下回る結果となっています。
以上のことから,国立社会保障・人口問題研究所の推計値を実態の人口で下方修正す
ることで,本市の将来人口を推計しました。その結果,本市の将来人口は第6期計画期
間の平成 27 年は約 76,300 人,さらに中長期目標の平成 32 年は約 72,700 人,平
成 37 年は約 69,000 人と推計されます。
◆本市の将来人口推計のまとめ
国勢調査,茨城
県常住人口調査
社人研推計人口
(単位:人)
平成 12 年
平成 22 年
平成 26 年
83,119
79,687
76,713
平成 27 年
79,687
推計人口
平成 28 年
平成 32 年
平成 37 年
77,649
74,781
71,576
76,300
72,700
69,000
注:社人研とは,国立社会保障・人口問題研究所の略
推計人口は,社会保障・人口問題研究所推計を実態の減少数で下方修正した推計値
平成 22 年,12 年は,国勢調査結果(平成 12 年は旧石岡市と旧八郷町の合計)
平成 26 年は,茨城県常住人口調査
- 23 -
第Ⅰ編 総論 第3章 2025 年の将来推計
2.年齢階級別人口の推計
国立社会保障・人口問題研究所による3階級別年齢人口構成比を以下のとおりに推計
しています。この推計結果はコーホート法による各年齢の人口推計値を積算した結果で
あり最も信頼性が高いことから,この推計値と総人口推計値とで本市の3階級別年齢人
口を推計すると,以下のとおりとなります。
本市の高齢者人口は,平成 22 年(国勢調査)が 20,249 人(総人口の 25.5%)で
したが,介護保険事業の第6期計画期間の平成 27 年には約 22,700 人
(同 29.8%)
,
さらに中長期目標の平成 32 年には約 24,100 人(同 33.1%),平成 37 年には約
24,400 人(同
35.3%)になると推計されます。
◆本市の3階級別年齢人口の推計
区 分
項 目
総人口
年少人口(0~14歳)
生産年齢人口(15~64歳)
高齢者人口(65歳以上)
前期高齢者(65~74歳)
後期高齢者(75歳以上)
単位
平成22年 平成27年 平成32年 平成37年
2010年
2015年
2020年
2025年
実数
人
79,687
76,300
72,700
69,000
構成比
%
100.0
100.0
100.0
100.0
実数
人
9,989
8,500
7,200
6,300
構成比
%
12.6
11.1
9.9
9.2
実数
人
49,156
45,100
41,400
38,300
構成比
%
61.9
59.1
56.9
55.5
実数
人
20,249
22,700
24,100
24,400
構成比
%
25.5
29.8
33.1
35.3
実数
人
9,985
11,200
11,600
10,200
構成比
%
12.6
14.7
16.0
14.8
実数
人
10,264
11,500
12,500
14,200
構成比
%
12.9
15.1
17.2
20.5
注:平成22年の構成比は、総人口から年齢不詳を除く人口に対する割合(%)
将来の各年齢の構成比は、100人単位の約数の人口の構成比のため社会保障・人口問題研究所の
推計値と異なる場合がある。
(人)
90,000
80,000
70,000
60,000
10,264
11,500
12,500
9,985
14,200
11,200
11,600
50,000
10,200
40,000
30,000
49,156
45,100
41,400
38,300
20,000
10,000
9,989
8,500
7,200
6,300
平成22年
2010年
平成27年
2015年
平成32年
2020年
平成37年
2025年
0
年少人口(0~14歳)
生産年齢人口(15~64歳)
前期高齢者人口(65~74歳)
- 24 -
後期高齢者人口(75歳以上)
第Ⅰ編 総論 第3章 2025 年の将来推計
◆将来の 3 階級別年齢人口構成比の推計
調 査 名
区 分
国勢調査 社会保障・人口問題研究所推計
平成22年 平成27年 平成32年 平成37年
2010年
2015年
2020年
2025年
項 目
単位
年少人口(0~14歳)
構成比
%
12.6
11.2
9.9
9.2
生産年齢人口(15~64歳)
構成比
%
61.9
59.1
56.9
55.5
高齢者人口(65歳以上)
構成比
%
25.5
29.7
33.1
35.3
前期高齢者(65~74歳)
構成比
%
12.6
14.7
16.0
14.8
後期高齢者(75歳以上)
構成比
%
12.9
15.0
17.2
20.5
合計
構成比
%
100.0
100.0
100.0
100.0
- 25 -
第Ⅰ編 総論 第3章 2025 年の将来推計
第2節 要介護(要支援)認定者数の推計
1.認定率の推計
本市の近年の第1号被保険者認定率(第1号被保険者数に対する要支援・要介護認定
者数の割合(%)
)は,平成 21 年度が 14.2%,平成 22 年度が 14.6%,平成 23 年
度が 14.8%,平成 24 年度が 15.0%,平成 25 年度が 15.3%,平成 26 年度が
16.1%(平成 26 年 9 月末現在)と,年々上昇しています。一方,全国平均の第1号
被保険者の認定率は平成 21 年度が 16.1%,平成 26 年度が 17.9%であり,本市の
認定率は全国平均と比較し,平成 21 年度では 1.9 ポイント,また平成 26 年度では
1.8 ポイント下回っています。
近年の認定率の推移から将来の第1号被保険者認定率を推計すると,以下のとおり推
計されます。第6期の事業期間の認定率は平成 27 年度が 16.4%,平成 28 年度が
16.9%,平成 29 年度が 17.4%になると推計され,中長期の平成 32 年度には 18.5%,
平成 37 年度には 20.1%と高齢者の増加とともに,上昇するものと推計されます。
◆本市の介護保険事業認定率の推計
平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成32年度 平成37年度
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
2014年度
2015年度
2016年度
2017年度
2020年度
2025年度
区 分
単位
第1号被保険者
%
14.2
14.6
14.8
15.0
15.3
16.1
16.4
16.9
17.4
18.5
前期高齢者
%
3.7
3.7
3.5
3.6
3.6
3.8
3.7
3.9
4.0
4.4
4.5
後期高齢者
%
24.3
25.2
25.8
26.1
26.9
28.1
28.9
29.5
30.2
31.6
31.3
第2号被保険者
%
0.4
0.4
0.4
0.4
0.4
0.4
0.3
0.3
0.3
0.4
0.4
第1号被保険者
%
16.1
16.6
17.2
17.5
17.8
17.9
前期高齢者
%
4.3
4.3
4.4
4.4
4.4
4.4
後期高齢者
%
29.5
29.9
30.4
31.0
32.0
32.6
第2号被保険者
%
0.4
0.4
0.4
0.4
0.4
0.3
石
岡
市
全
国
20.1
資料:介護保険事業状況報告、第6期介護保険事業計画用ワークシートA4aシート
(%)
35.0
30.0
25.0
30.4
29.9
29.5
31.0
32.0
32.6
31.6
28.9
28.1
25.2
24.3
25.8
26.1
17.2
17.5
29.5
31.3
30.2
26.9
20.1
20.0
16.6
16.1
15.0
14.6
14.2
17.8
16.4
16.9
17.4
3.7
3.9
4.0
4.4
4.5
0.4
0.3
0.3
0.3
0.4
0.4
0.3
平成26年度
2014年度
平成27年度
2015年度
平成28年度
2016年度
平成29年度
2017年度
平成32年度
2020年度
平成37年度
2025年度
16.1
15.0
14.8
18.5
17.9
15.3
10.0
5.0
3.7
0.4
0.0
4.4
4.3
4.3
0.4
平成21年度
2009年度
3.7
0.4
0.4
平成22年度
2010年度
4.4
4.4
4.4
3.8
3.5
0.4
0.4
平成23年度
2011年度
3.6
0.4
0.4
平成24年度
2012年度
3.6
0.4
0.4
平成25年度
2013年度
石岡市 第1号被保険者
石岡市 前期高齢者
石岡市 後期高齢者
石岡市 第2号被保険者
全国 第1号被保険者
全国 前期高齢者
全国 後期高齢者
全国 第2号被保険者
- 26 -
第Ⅰ編 総論 第3章 2025 年の将来推計
2.認定者数の推計
本市の将来の認定率と人口推計結果をもとに,将来の認定者数を推計すると,以下の
とおりとなります。
平成 26 年度では第1号被保険者が 3,563 人,第2号被保険者が 99 人(年度末見
込み)
,合計 3,662 人と見込まれます。そして第6期期間の平成 27 年度には,第1号
3,712 人,第2号 91 人,合計 3,803 人(平成 26 年度の 3.9%増)
,平成 28 年度
には,第1号 3,866 人,第2号 88 人,合計 3,954 人(同
8.0%増)
,平成 29 年
度には,第 1 号 4,033 人,第2号 88 人,合計 4,121 人(同
12.5%増)になると
推計されます。さらに中長期の平成 32 年度には,第 1 号 4,460 人,第 2 号 89 人,
合計 4,549 人(同 24.2%増)
,平成 37 年度には,第1号 4,891 人,第2号 84
人,合計 4,975 人(同 35.9%増)になると推計されます。
第1号被保険者の前期・後期高齢者別に認定者の構成比を見ると,平成 32 年度まで
は前期高齢者の割合が 11%台で,後期高齢者の割合が 86%台で推移しますが,平成
37 年度に前期高齢者の割合が低下し,後期高齢者の割合が上昇すると推計されます。
また,要支援・要介護別にみると,第6期,中長期を通じて要支援認定者の割合が減少
し,要介護認定者の割合が上昇すると推計されます。団塊の世代の年齢の推移が影響し
ているものと考えられます。
◆本市の被保険者別・年齢別介護保険事業認定者数の推計
区 分
第1号被保険者
前期高齢者
後期高齢者
第2号被保険者
合計
単位
単位
平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成32年度 平成37年度
2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 2020年度 2025年度
実数
人
2,775
2,958
3,078
3,185
3,328
3,563
3,712
3,866
4,033
4,460
4,891
構成比
%
96.3
96.6
96.8
96.7
97.0
97.3
97.6
97.8
97.9
98.0
98.3
実数
人
355
366
361
380
382
416
420
435
459
511
460
構成比
%
12.3
11.9
11.4
11.5
11.1
11.4
11.0
11.0
11.2
11.2
9.2
実数
人
2,420
2,592
2,717
2,805
2,946
3,147
3,292
3,431
3,574
3,949
4,431
構成比
%
83.9
84.6
85.5
85.1
85.9
85.9
86.6
86.8
86.7
86.8
89.1
実数
人
108
105
101
110
102
99
91
88
88
89
84
構成比
%
3.7
3.4
3.2
3.3
3.0
2.7
2.4
2.2
2.1
2.0
1.7
実数
人
2,883
3,063
3,179
3,295
3,430
3,662
3,803
3,954
4,121
4,549
4,975
構成比
%
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
資料:介護保険事業計画用ワークシートA4aシート
(人)
5,000
84
89
4,500
4,000
99
3,500
3,000
108
105
101
110
91
88
88
102
4,431
2,500
3,949
2,000
1,500
2,420
2,592
2,946
3,147
3,431
2,805
3,292
2,717
361
380
382
416
420
435
3,574
1,000
500
0
355
366
459
511
460
平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成32年度 平成37年度
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
2014年度
2015年度
2016年度
2017年度
2020年度
2025年度
第1号被保険者 前期高齢者
第1号被保険者 後期高齢者
- 27 -
第2号被保険者
第Ⅰ編 総論 第3章 2025 年の将来推計
◆本市の要支援・要介護別保険事業認定者数の推計
区 分
要支援認定者
要介護認定者
合計
単位
単位
平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成32年度 平成37年度
2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 2020年度 2025年度
実数
人
504
553
575
605
619
735
749
762
782
866
928
構成比
%
17.5
18.1
18.1
18.4
18.0
20.1
19.7
19.3
19.0
19.0
18.7
実数
人
2,379
2,510
2,604
2,690
2,811
2,927
3,054
3,192
3,339
3,683
4,047
構成比
%
82.5
81.9
81.9
81.6
82.0
79.9
80.3
80.7
81.0
81.0
81.3
実数
人
2,883
3,063
3,179
3,295
3,430
3,662
3,803
3,954
4,121
4,549
4,975
構成比
%
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
資料:介護保険事業計画用ワークシートA4aシート
(人)
5,000
4,500
4,000
3,500
3,000
4,047
3,683
2,500
2,000
2,379
2,510
2,604
2,690
2,811
605
619
2,927
3,054
3,192
735
749
762
3,339
1,500
1,000
500
504
553
575
782
866
928
0
平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成32年度 平成37年度
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
2014年度
2015年度
2016年度
2017年度
2020年度
2025年度
要支援認定者
要介護認定者
- 28 -
第Ⅰ編 総論 第4章 計画の基本的な考え方
第4章 計画の基本的な考え方
第1節 石岡市が目指す高齢社会の姿
石岡市が目指す高齢社会の姿の方向性を以下のとおりとします。
◆ 高齢者一人ひとりが積極的に社会活動に参加できる生涯現役社会 ◆

団塊の世代の高齢化により高齢者数がピークを迎えるなか,高齢者一人ひとりが自
らの責任と能力において,就労,ボランティア,生涯学習,趣味・スポーツ,いき
いきクラブなど積極的に社会活動に参加し,生涯にわたり現役で活躍できる社会
◆ 高齢者一人ひとりが日常的に健康づくりや介護予防に取り組む社会

高齢者一人ひとりが自らの状態を把握し,状況に合った健康づくりや介護予防に取
り組む社会
◆ 生涯を住み慣れた家庭や地域で安心して暮らせる社会

生活上何らかの支援が必要な高齢者に対し,保健・福祉・医療の専門家はもとより,
ボランティア,近隣住民,その他関係機関が連携して在宅での生活を支援する地域
包括ケアシステムが確立している社会

介護が必要な状態になっても,在宅で昼夜を問わずいつでも安心なサービスが受け
られる社会

住み慣れた地域で一体的に施設でのサービスが利用できる社会

市民一人ひとりが認知症に対する理解のある社会
第2節 基本理念と政策目標
石岡市が目指す高齢社会の姿の実現に向けた施策の方向性を示すものとしての本計
画の位置づけを踏まえ,第5期計画で設定した基本理念,政策目標を継承し,以下のと
おりとします。
基本理念 : 「高齢者の自立支援と尊厳の保持」
⇒ 介護保険制度の目的である「高齢者の自立支援」と第5期計画で設定した「高齢者の
尊厳の保持」を基本理念として設定します。
政策目標 : 「誰もが いきいきと暮らし 輝くまち いしおか」を目指して
⇒ 高齢者が要支援や要介護状態になっても可能な限り住み慣れた地域で、安心して暮ら
すことができるよう、
「介護・予防・医療・生活支援・住まい」のサービスを一体的に提供
していく「地域包括ケアシステム」を構築します。
- 29 -
第Ⅰ編 総論 第4章 計画の基本的な考え方
第3節 基本目標と重点課題の設定
基本理念に基づき,政策目標に「誰もが いきいきと暮らし 輝くまち いしおか」を掲げ,
基本目標と重点的に取り組むべき課題を以下のとおりとします。
政策目標
「誰もが いきいきと暮らし
輝くまち
基 本 目 標
いしおか」
重 点 課 題
身近で安心な介護サービスの基盤づくり
いきいき・健康のまちづくり
やさしさあふれる地域づくり
Ⅰ
認知症介護を支える環境づくり
Ⅱ
身近な介護サービス基盤づくり
Ⅲ
安心できる介護サービスづくり
Ⅰ
社会参加と生きがいづくり
Ⅱ
介護予防の推進と健康づくり
Ⅰ
助け合い,支え合う地域社会づくり
Ⅱ
安心・安全に暮らせるまちづくり
Ⅲ
高齢者にやさしいまちづくり
基本理念
高齢者の自立支援と尊厳の保持
- 30 -
第Ⅰ編 総論 第4章 計画の基本的な考え方
第4節 施策の展開(施策体系)
Ⅰ
認知症介護を支える環境づくり
(認知症高齢者対策の推進)
身
近
で
安
心
な
介
護
サ
ー
ビ
ス
の
基
盤
づ
く
り
1.認知症理解の普及・啓発
2.認知症予防の推進
3.地域見守り体制の充実
4.相談窓口の充実強化
5.権利擁護事業と成年後見制度の利用支援
Ⅱ
身近な介護サービス基盤づくり
(地域ニーズに応じた介護基盤整備)
1.居宅サービスの基盤整備の推進
2.地域密着型サービスの基盤整備の推進
3.地域ニーズに応じた施設整備の推進
4.介護保険サービスの利用の円滑化に向けた取り組
み
5.在宅医療・介護の連携による支援体制整備の推進
6.高齢者の住まいの安定的確保の推進
Ⅲ
安心できる介護サービスづくり
(サービスの質の確保・向上)
1.地域包括支援センター及び在宅介護支援センター
の連携強化
2.ケアマネジメントの充実強化
3.指導・監督体制等の強化
4.介護給付等の適正化の推進
5.介護保険サービス等の苦情処理・相談体制の充
実
い
き
い
き
・
健
康
の
ま
ち
づ
く
り
や
さ
し
さ
あ
ふ
れ
る
地
域
づ
く
り
Ⅰ
1.就労への支援
社会参加と生きがいづくり
2.生涯学習への支援
3.地域活動への支援
(生涯現役活動の推進)
Ⅱ
介護予防の推進と健康づくり
(予防重視システムの充実)
2.包括的支援事業の充実
3.保健事業の充実強化
Ⅰ 助け合い,支え合う地域社会づくり
(日常生活支援体制整備の推進)
Ⅱ
1.介護予防事業の推進
1.高齢者の生活支援対策の推進
2.家族介護支援対策の推進
3.地域支援体制の充実の強化
4.地域福祉活動の推進
安心・安全に暮らせるまちづくり
(事故防止・防犯対策の推進)
1.高齢者虐待防止対策の推進
2.消費者行政の推進
3.高齢者の交通安全対策,防犯対策,防災対策等の推
進
Ⅲ
高齢者にやさしいまちづくり
)
1.ひとにやさしいまちづくりの推進
2.交通弱者に対応した交通網の整備
- 31 -
第Ⅰ編 総論 第4章 計画の基本的な考え方
第5節 日常生活圏域の設定
身近な地域において決め細やかな介護サービスが受けられるよう,日常生活圏域を単
位にサービスの配置を図ります。
日常生活圏域は,地理的条件,交通条件,また,これまでの地域の成り立ちなどの社
会的条件を勘案し,おおむね中学校区を単位として設定することとなっています。
以上の条件をもとに,本市は6つの日常生活圏域を設定します。
1.日常生活圏域の概要
◆各日常生活圏域の人口,高齢化率
圏 域 名
総人口
実数(人)
高齢者人口
構成比(%)
実数(人)
構成比(%)
高齢化率(%)
八郷北
11,396
14.5
3,021
13.9
26.5
八郷南
16,435
21.0
4,925
22.6
30.0
府中
12,366
15.8
3,278
15.0
26.5
石岡
20,639
26.3
4,815
22.1
23.3
国府
9,683
12.3
3,198
14.7
33.0
城南
7,938
10.1
2,540
11.7
32.0
合計
78,457
100.0
21,777
100.0
27.8
資料:住民基本台帳(平成 26 年 10 月1日現在)
◆日常生活圏域図
八郷北
府
中
石
八郷南
国
府
城
- 32 -
南
岡
第Ⅱ編 各
論
第Ⅱ編 各論 第1章 身近で安心な介護サービスの基盤づくり
第1章 身近で安心な介護サービスの基盤づくり
第1節 認知症介護を支える環境づくり (認知症高齢者対策の推進)
1.認知症理解の普及・啓発
現状と課題
認知症の方の早期発見や対応には,認知症について正しく理解することや,専門機関
での早期診断が必要です。そのため本市では,地域住民等を対象とした認知症の研修会
を広く実施し,認知症サポーター養成講座を行っています。
また,高齢者数の増加に伴い増加する認知症高齢者等に対応するために,認知症につ
いて身近な問題と理解していただくために,関心のある世代だけでなく,幅広い世代に
も普及啓発できる体制が必要です。
目
標
認知症の研修会を充実するとともに,地域における認知症高齢者等の良き理解者・支
援者となる「認知症サポーター」の養成講座を幅広い世代に周知,実施します。また,
その講師役となる「認知症キャラバン・メイト」の活動を支援します。
また,認知症に対する意識の向上のため,本市のホームページで,認知症簡易診断シ
ステムを取り入れていきます。
さらに,認知症予防のため,認知症に効果的といわれている講座や教室等を開催し,
普及啓発に取り組みます。
◆実績と見込
認知症サポータ
ー数(累計)
計画
第5期計画
第6期計画
年度
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
人数
1,580 人
1,862 人
2,043 人
2,200 人
2,350 人
2,500 人
注:平成 26 年度は実績見込み
平成 27 年度以降は見込量
2.認知症予防の推進
現状と課題
認知症予防は,認知症初期の方を早期に発見,対応して,重症化することを防ぐこと
が重要です。本市においては,認知症相談会などを開催し,早期の発見,対応の取り組
みに努めています。
高齢化に伴い,認知症の方が増えることが見込まれるため,介護保険制度において,
認知症対策を地域支援事業の一つとして位置付けしていますが,認知症予防の更なる充
実が必要です。
- 35 -
第Ⅱ編 各論 第1章 身近で安心な介護サービスの基盤づくり
目
標
認知症予防については,認知症に効果的とされている内容を取り入れた講座や教室等
を開催するとともに,早期診断・早期対応に向けた支援体制を構築するために認知症初
期集中支援チームを結成し,対応します。
3.地域見守り体制の充実
現状と課題
本市では,社会との接点を失いがちな,一人暮らし高齢者,高齢世帯や日中独居の高
齢者などの暮らしの安全・安心を図るため,石岡市地域包括支援センターと,市内6か
所にある在宅介護支援センターがそれぞれの地域の見守り体制の核となっています。ま
た,民生委員・児童委員や警察,郵便局の協力を得て,認知症の普及啓発に取組むとと
もに,認知症にやさしい地域づくりのための見守りや支援体制を構築しています。
市内事業者(牛乳店・新聞店・コンビニ等)に見守りの協力店となっていただき,見
守りネットワークを構築するほか,市内に事業エリアを持つ事業所(電力会社・宅配業
者・ガス会社等)と協定を締結し,見守り体制を構築しています。
しかし,一人暮らし高齢者等が今後増える中,更なる取り組みとして,各関係機関と
の連携がますます必要となってきています。また,高齢者の徘徊対策として,近隣市町
村やその地域の介護施設との連携やネットワークの体制が必須となってきています。
目
標
高齢者の徘徊対策として,近隣市町村やその地域の介護施設との連携やネットワーク
体制が必須となってきていることから,認知症にやさしい地域ネットワーク運営委員会
の中で必要なネットワーク体制について協議し,ネットワーク体制の充実を進めます。
◆実績と見込
認知症にやさしい地
計画
域ネットワーク運営
年度
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
委員会(回数)
回数
3回
3回
3回
3回
3回
3回
注:平成 26 年度は実績見込み
第5期計画
第6期計画
平成 27 年度以降は見込量
4.相談窓口の充実強化
現状と課題
厚生労働省研究班によれば,全国の 65 歳以上の高齢者のうち,認知症の方は推計
15%で,平成 24 年時点で約 462 万人に上る,と発表しています。認知症になる可能
性がある軽度認知障害の高齢者も約 400 万人いると推計されており。65 歳以上の4
人に1人が認知症とその“予備軍”となる計算です。
これらを本市で推計すると,高齢者人口 21,501 人(平成 26 年4月)で認知症の
方は,約 2,687 人,予備軍を含む推計は,5,375 人と推計されます。
- 36 -
第Ⅱ編 各論 第1章 身近で安心な介護サービスの基盤づくり
本市では,介護する家族の精神的負担の軽減を図るため,家族介護者等教室などを,
在宅介護支援センター等に委託し実施しています。また,認知症関連の相談等の対応件
数は,下図のとおり年々増加傾向にあります。
認知症高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らすためには,家族の介護負担の軽減を
図ることや地域全体で認知症の方と家族を支援するまちづくりを進めることが重要で
す。
また,認知症予備軍を早期発見し,認知症予防の取り組みや初期の認知症の方や家族
に対する施策が必要となってきます。
◆認知症相談対応件数
(件)
認知症相談対応件数(延べ計)
566件
600
500
400
428件
23年度
24年度
354件
300
200
431件
240件
146件
100
0
20年度
21年度
22年度
25年度
注:石岡市地域包括支援センター・石岡在宅介護支援センター相談対応延べ件数
目
標
認知症になっても住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるよう,認知症
が疑われる方,認知症の方やその家族に対し,複数の専門職で構成された「認知症初期
集中支援チーム」が訪問等を行い,早期に適切な医療や介護サービス等につなげます。
◆実績と見込
認知症初期支援チ
計画
第5期計画
ーム対応延べ件数
年度
H24 年度
H25 年度
H26 年度
(推計)
件数
-
-
-
注:平成 27 年度からの新規事業
- 37 -
第6期計画
H27 年度
H28 年度
H29 年度
40 件
60 件
80 件
第Ⅱ編 各論 第1章 身近で安心な介護サービスの基盤づくり
- 38 -
第Ⅱ編 各論 第1章 身近で安心な介護サービスの基盤づくり
5.権利擁護事業と成年後見制度の利用支援
(1)権利擁護事業
現状と課題
社会問題となっている,ニセ電話詐欺や金融商品に関する消費者被害等が増えており,
地域包括支援センターにおいて,権利侵害に対する総合相談窓口を設置し,地域の関係
機関と連携を図りながら,権利擁護相談や支援を行っています。
また,社会福祉協議会においても,権利擁護に関する相談や,契約に基づく「金銭管
理や預金通帳など財産関係書類等預かりサービス」を行い,自分で金銭や大切な書類を
管理することに不安のある高齢者等の日常生活を支援しています。
老後の資金を失う場合があることから,被害の未然防止の取り組みが一層必要です。
目
標
地域包括支援センターにおいて,警察,消費生活センター,社会福祉協議会と連携し
ながら,権利擁護の視点で相談に応じ,適切な情報の提供や支援を行うなど,地域で暮
らす高齢者等にとって身近な相談業務を充実します。
また,権利擁護事業について,広く市民や事業者などに普及啓発するとともに,関係
機関との連携により,円滑な利用を促進します。
◆実績と見込
権利擁護相談数
(延べ数)
計画
第5期計画
第6期計画
年度
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
人数
67 人
71 人
75 人
80 人
85 人
90 人
注:平成 26 年度は実績見込み
平成 27 年度以降は相談見込み
(2)成年後見制度の利用支援
現状と課題
高齢化による認知症高齢者等の増加に伴い,今後,成年後見制度の利用増加が見込ま
れます。本市においては,親族等の支援が見込めず,資力のない方が成年後見制度を利
用する場合に,後見人の報酬などを助成する成年後見利用支援事業を実施しています。
成年後見制度の需要は増大していますが,制度の「分かりにくさ」や専門職(弁護士
や社会福祉士等)の第三者後見人を引き受ける方の不足などから,利用しやすい制度に
なっていません。
目
標
地域包括支援センターが中心となり,自己の判断だけでは,意思決定に支障のある高
齢者の権利や財産を守るため,成年後見制度の普及・啓発を進めるとともに,リーガル
サポートセンターや成年後見サポートセンターなどの関係機関と連携しながら,身寄り
のない認知症高齢者等が,速やかに成年後見制度を利用できるよう支援を行います。
◆実績と見込
成年後見制度相
談数(延べ数)
計画
第5期計画
第6期計画
年度
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
件数
40 件
46 件
50 件
55 件
60 件
65 件
注:平成 26 年度は実績見込み
平成 27 年度以降相談見込み
- 39 -
第Ⅱ編 各論 第1章 身近で安心な介護サービスの基盤づくり
第2節 身近な介護サービス基盤づくり(地域ニーズに応じた介護基盤整備)
1.居宅サービスの基盤整備の推進
現状と課題
いわゆる「団塊の世代」の方々が高齢者となり,今後ますます高齢者数が増加してい
きます。また,高齢者の多くの方が,介護が必要となった場合は,在宅で介護を受けた
いと考えています。
そのため,高齢者が住み慣れた家庭や地域で自立した生活を送ることができ,介護が
必要になっても,身近な場所で,安心してサービスが受けられる基盤の整備を推進して
いく必要があります。
目
標
介護保険法では,「被保険者が,要介護状態になった場合でも,可能な限り,その居
宅において,その有する能力に応じ自立した生活を営むことができるようサービスを提
供すること」とされています。
住み慣れた地域で,できるだけ自立した生活が送れるよう在宅介護を基本とし,必要
な居宅サービスの確保に努めます。
また,居宅サービスの質の向上を図るため,居宅サービス事業者との連携を一層強化
するとともに,指導・監督体制の充実・強化を図ります。
◆居宅サービスの内容
サービス名
内
容
訪問介護
訪問介護員から入浴・排泄・食事等,日常生活援助を受
(介護予防訪問介護)
けるサービスです。
訪問入浴介護
入浴車等で訪問し,浴槽を提供して入浴の介助等を行う
(介護予防訪問入浴介護)
サービスです。
訪問看護
(介護予防訪問看護)
看護師等が,療養上の管理などを行うサービスです。な
お,主治医がその治療を必要と認めた居宅の要支援者・
要介護者に限られます。
心身の機能の維持回復を図り,日常生活の自立を助ける
訪問リハビリテーション
ため,理学療法士や作業療法士等から受けるリハビリテ
(介護予防訪問リハビリテーション)
ーションです。なお,主治医がその治療を必要と認めた居
宅の要支援者・要介護者に限られます。
居宅療養管理指導
(介護予防居宅療養管理指導)
通院困難な要支援・要介護者が,病院・診療所の医師,歯
科医師,薬剤師等から受ける療養上の管理指導サービス
です。
- 40 -
第Ⅱ編 各論 第1章 身近で安心な介護サービスの基盤づくり
サービス名
内
容
通所介護
通所介護施設で,入浴や食事の提供等,日常生活上の支
(介護予防通所介護)
援や機能訓練等を受けるサービスです。
介護老人保健施設,病院・診療所に通い,心身の機能の
通所リハビリテーション
(介護予防通所リハビリテーション)
維持回復を図り,日常生活の自立を助けるため,理学療
法・作業療法等の訓練を受けるサービスです。なお,主治
医がその治療を必要と認めた居宅の要支援者・要介護者
に限られます。
短期入所生活介護
(介護予防短期入所生活介護)
短期入所療養介護
(介護予防短期入所療養介護)
福祉用具貸与
(介護予防福祉用具貸与)
特別養護老人ホーム等の施設や短期入所施設に短期間
入所して,入浴・排泄・食事等の介護や日常生活上の支
援を受けるサービスです。
介護老人保健施設・介護療養型医療施設等へ短期間入
所し,医学的管理のもと生活行為向上のための支援や機
能訓練等を受けるサービスです。
日常生活上の便宜を図る用具や機能訓練のための用具
で,日常生活の自立を助けるものを貸与するサービスで
す。
特定福祉用具購入費
福祉用具のうち,貸与になじまない入浴や排泄のための
(特定介護予防福祉用具購入費)
用具等購入費を支給するサービスです。
夜間対応型訪問介護
認知症対応型通所介護
(介護予防認知症対応型通所介護)
小規模多機能型居宅介護
(介護予防小規模多機能型居宅介
護)
夜間の定期的な巡回及び連絡を受けた場合の随時訪問
等を行うサービスです。
認知症の要支援・要介護者専用のデイサービスです。
「通い」を中心に,必要に応じて随時「訪問」や「泊まり」を
組み合わせて利用できるサービスです。
住宅改修費支給
手すりの取り付けや段差解消等の住宅改修費用を支給す
(介護予防住宅改修費支給)
るサービスです。
居宅サービスが適切に利用できるように,心身の状況,環
境,本人や家族の希望等を受け,利用するサービスの種
居宅介護支援
類・内容等の計画を作成し,サービス提供確保のため連
介護予防支援
絡調整を行うとともに,居宅介護支援においては,介護保
険施設への入所が必要な場合には施設への紹介等を行
うサービスです。
- 41 -
第Ⅱ編 各論 第1章 身近で安心な介護サービスの基盤づくり
◆居宅サービスの見込み量
サービス名
訪問介護
介護予防訪問介護
訪問入浴介護
介護予防訪問入浴介護
訪問看護
介護予防訪問看護
訪問リハビリテーション
介護予防訪問リハビリテーション
居宅療養管理指導
介護予防居宅療養管理指導
通所介護
介護予防通所介護
通所リハビリテーション
介護予防通所リハビリテーション
短期入所生活介護
介護予防短期入所生活介護
短期入所療養介護
介護予防短期入所療養介護
第5期
第6期
項目
単位
利用者数
人/月
270
325
351
350
サービス量
回/年
54,540
67,092
76,844
80,330
利用者数
人/月
106
141
155
93
サービス量
人/年
1,272
1,692
1,860
1,116
利用者数
人/月
38
39
39
41
サービス量
回/年
1,976
2,028
2,028
2,132
利用者数
人/月
1
2
2
2
サービス量
回/年
12
24
24
24
利用者数
人/月
71
75
84
98
サービス量
回/年
3,621
3,786
4,270
5,076
利用者数
人/月
12
18
23
28
サービス量
回/年
612
970
1,238
1,505
利用者数
人/月
20
26
29
35
サービス量
回/年
2,557
3,399
3,335
3,377
利用者数
人/月
4
6
7
9
サービス量
人/年
48
72
84
108
利用者数
人/月
98
108
135
164
サービス量
人/年
1,176
1,296
1,620
1,968
利用者数
人/月
8
34
51
70
サービス量
人/年
96
408
612
840
利用者数
人/月
469
646
643
741
サービス量
回/年
56,280
77,373
78,430
92,205
利用者数
人/月
107
126
141
81
サービス量
人/年
1,284
1,512
1,692
972
利用者数
人/月
500
610
671
724
サービス量
回/年
55,477
67,773
76,625
84,914
利用者数
人/月
107
133
145
149
サービス量
回/年
1,284
1,596
1,740
1,788
利用者数
人/月
176
163
168
174
サービス量
日/年
35,172
32,577
35,478
39,246
利用者数
人/月
3
1
0
0
サービス量
日/年
36
12
0
0
利用者数
人/月
59
55
59
65
サービス量
日/年
6,551
6,038
6,290
6,550
利用者数
人/月
0
0
0
0
サービス量
日/年
0
0
0
0
- 42 -
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
第Ⅱ編 各論 第1章 身近で安心な介護サービスの基盤づくり
サービス名
福祉用具貸与
介護予防福祉用具貸与
特定福祉用具購入費
特定介護予防福祉用具購入費
住宅改修費
介護予防住宅改修費
居宅介護支援
介護予防支援
第5期
第6期
項目
単位
利用者数
人/月
710
764
839
922
サービス量
人/年
8,520
9,168
10,068
11,064
利用者数
人/月
122
185
230
278
サービス量
人/年
1,464
2,220
2,760
3,336
利用者数
人/月
18
59
55
65
サービス量
人/年
216
708
660
780
利用者数
人/月
4
19
18
23
サービス量
人/年
48
228
216
276
利用者数
人/月
11
43
47
55
サービス量
人/年
132
516
564
660
利用者数
人/月
6
32
39
45
サービス量
人/年
72
384
468
540
利用者数
人/月
1,263
1,644
1,777
1,929
サービス量
人/年
15,156
19,728
21,324
23,148
利用者数
人/月
341
452
480
512
サービス量
人/年
4,092
5,424
5,760
6,144
H26 年度
H27 年度
H26 年度
H27 年度
注:平成 26 年度は見込量
◆特別給付サービス
サービス名
訪問理美容サービス
第5期
第6期
項目
単位
利用者数
人/年
8
18
18
18
給付額
千円/年
16
36
36
36
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
注:平成 26 年度は見込量
※訪問理美容サービスは,要介護3以上の方が自宅で理美容サービスを受けた際に,隔月に
おいて 2,000 円を限度に支給します。
2.地域密着型サービスの基盤整備の推進
現状と課題
第5期計画まで,認知症対応型共同生活介護事業所や小規模多機能型居宅介護事業所
などを整備し,介護施設の充実を図ってきました。
地域密着型サービス事業所は,高齢者が住み慣れた家庭や地域の中で自立した生活を
送ることができるよう,また介護が必要になっても,身近な場所で,安心してサービス
が受けることができる事業所と位置付けられています。
しかし,利用者数が定員割れとなっている事業所があるなど,利用促進のための取り
組みを検討していく必要があります。
- 43 -
第Ⅱ編 各論 第1章 身近で安心な介護サービスの基盤づくり
目
標
地域密着型サービスは,被保険者が住み慣れた地域の中で生活を継続できるように
24 時間体制で支えるという観点から,日常生活圏域内にサービスの拠点が確保される
べきサービスと位置付けられています。
このため,これまで整備された地域密着型サービス内容の充実を図ります。また,利
用促進のための取り組みについて検討していきます。
◆地域密着型サービスの内容
サービス名
内
容
夜間の定期的な巡回及び連絡を受けた場合の随時訪
夜間対応型訪問介護
問等を行うサービスです。
認知症対応型通所介護
(介護予防認知症対応型通所介護)
認知症の要支援・要介護者専用のデイサービスです。
小規模多機能型居宅介護
「通い」を中心に,必要に応じて随時「訪問」や「泊まり」
(介護予防小規模多機能型居宅介護)
を組み合わせて利用できるサービスです。
認知症対応型共同生活介護
認知症の要支援2及び要介護認定者が,生活支援を受
(介護予防認知症対応型共同生活介護)
けながら共同生活する施設です。
地域密着型介護老人福祉施設入所者
生活介護
地域密着型通所介護
定員 29 人以下の小規模介護老人福祉施設です。
通所定員 18 人以下の小規模なデイサービスです。
◆地域密着型サービスの見込み量
サービス名
夜間対応型訪問介護
認知症対応型通所介護
介護予防認知症対応型通
所介護
小規模多機能型居宅介護
介護予防小規模多機能型
居宅介護
認知症対応型共同生活介
護
第5期
第6期
項目
単位
利用者数
人/月
0
6
6
6
サービス量
人/年
0
72
72
72
利用者数
人/月
0
10
10
10
サービス量
回/年
0
120
120
120
利用者数
人/月
0
0
0
0
サービス量
回/年
0
0
0
0
利用者数
人/月
108
124
149
160
サービス量
人/年
1,296
1,488
1,788
1,920
利用者数
人/月
18
20
24
24
サービス量
人/年
216
240
288
288
利用者数
人/月
158
155
156
155
サービス量
人/年
1,896
1,860
1,872
1,860
H26 年度
- 44 -
H27 年度
H28 年度
H29 年度
第Ⅱ編 各論 第1章 身近で安心な介護サービスの基盤づくり
第5期
第6期
サービス名
項目
単位
介護予防認知症対応型共
利用者数
人/月
1
2
2
2
サービス量
人/年
12
24
24
24
利用者数
人/月
34
50
50
50
サービス量
人/年
408
600
600
600
利用者数
人/月
0
0
104
120
サービス量
回/年
0
0
12,672
14,898
同生活介護
地域密着型介護老人福祉
施設入所者生活介護
地域密着型通所介護
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
3.地域ニーズに対応した施設整備の推進
現状と課題
第5期計画まで,介護老人福祉施設や介護老人保健施設等を整備し,介護施設の充実
を図ってきました。引き続き,介護が必要になったときに,身近な場所で,安心してサ
ービスが受けられる基盤の整備を推進していく必要があります。
一方で,国は,平成 27 年度以降,介護老人福祉施設の利用を原則として要介護3・
4・5の者に限る,としています。
目
標
これまでの実績及び要介護認定者数の推移等を勘案しつつ,サービス見込み量を推計
し,ニーズに応じた施設整備について,関係機関との調整を図りつつ推進していきます。
なお,第6期計画期間中に1施設(50 床)を開設する予定です。
◆施設・居住系サービスの内容
サービス名
介護老人福祉施設
(特別養護老人ホーム)
内
容
要介護者に対し,入浴・排泄・食事等の介護やその他日常
生活上の援助,機能訓練,健康管理及び療養上の介助を
行う施設です。
要介護者に対し,看護,医学的管理下での介護や機能訓
介護老人保健施設
練,その他必要な医療のほか,日常生活上の援助を行う
施設です。
介護療養型医療施設
要介護者に対し,療養上の管理,看護,医学的管理下での
介護及び機能訓練,その他必要な医療を行う施設です。
特定施設入居者生活介護施設
要支援や要介護者に対し,施設サービス計画に基づいて,
(介護予防特定施設入居者生活介
介護やその他の日常生活上の支援を行う,介護保険の指
護施設)
定を受けた有料老人ホームやケアハウス等です。
- 45 -
第Ⅱ編 各論 第1章 身近で安心な介護サービスの基盤づくり
◆施設・居住系サービスの見込み量
サービス名
介護老人保健施設
介護療養型医療施設
利用者数
人/月
371
434
438
442
サービス量
人/年
4,452
5,208
5,256
5,304
利用者数
人/月
319
334
340
345
サービス量
人/年
3,828
4,008
4,080
4,140
利用者数
人/月
75
83
83
83
サービス量
人/年
900
996
996
996
利用者数
人/月
71
85
103
115
サービス量
人/年
852
1,020
1,236
1,380
利用者数
人/月
18
15
18
20
サービス量
人/年
216
180
216
240
特定施設入居者生活介護
施設
介護予防特定施設入居者
生活介護施設
第6期
単位
介護老人福祉施設
(特別養護老人ホーム)
第5期
項目
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
4.介護保険サービスの利用の円滑化に向けた取り組み
(1)低所得者の負担軽減
現状と課題
介護サービスを受ける際の利用者負担額は,平成 27 年度より費用の1割又は2割と
なります。しかし,利用する介護サービスの内容や所得の状況によっては,利用者負担
額が多額となります。そのため,低所得者が必要な介護サービスを適切に受けられるよ
うにする必要があります。
目
標
所得が少ない方にも,必要とする介護サービスを適切に受けられるよう,低所得者の
負担の軽減を図ります。
(2)要支援・要介護認定の公正化と迅速化
現状と課題
高齢者数の増加に伴い,要支援・要介護認定の申請件数が増加しています。そのため,
申請から認定結果が出るまでに時間がかかる事例が増えています。
目
標
認定調査員,認定審査会委員等に対する研修等を行い,客観的かつ公平・公正な認定
が行われるよう努めるとともに,認定調査等要介護認定手続きの一層の迅速化を図りま
す。
(3)情報提供の充実
現状と課題
多様な介護サービスが存在するなかで,サービスを必要とする高齢者が適切にサービ
スを選択し,利用することができるよう,適切な情報提供を行う必要があります。
- 46 -
第Ⅱ編 各論 第1章 身近で安心な介護サービスの基盤づくり
目
標
サービスが必要な高齢者が適切にサービスを選択し,利用することができるよう,さ
まざまな媒体や機会を通じて,分かりやすく,きめ細かな情報提供に努めます。
(4)療養病床の計画的かつ円滑な転換への支援
現状と課題
療養病床の再編成に基づき,平成 24 年3月末までに医療及び介護療養病床が介護保
険施設に転換する予定でしたが,平成 23 年6月の介護保険法の改正により,転換期限
は平成 30 年3月 31 日までとなりました。
目
標
平成 30 年3月 31 日までの期間に,医療機関が療養病床から介護保険施設等へ転換
を図る際には,療養病床転換の情報提供等に努めます。
5.在宅医療・介護の連携による支援体制整備の推進
(1)在宅医療・介護の連携
現状と課題
現在,ケアマネジャーを中心に,訪問看護や訪問介護等に従事する専門家などによる
サービス担当者会議(ケアカンファレンス)を行い,利用者にとって適切なプランにつ
いて検討しています。
住み慣れた自宅や地域で療養したい,介護を受けたいと希望する高齢者を支えるため
には,ケアマネジャーなどの介護従事者と,かかりつけ医を中心とした在宅医療を担う
医療従事者との顔の見える関係づくりが不可欠ですが,まだ連携が十分とは言えない状
況です。
本市では,高齢者に係る医療・介護・福祉の地域連携の推進や,介護・福祉人材の育
成を図るために,各関係機関がそれぞれ協議会などを作り,推進を行っていますが,多
職種が一同に集まる機会がありません。まずは,ネットワークづくりとして「顔の見え
る関係」の構築が必要です。
目
標
「顔の見える関係づくり」を主眼に情報交換,事例検討や研修を通し,職種間の相互
理解を深め,連携を推進し,在宅療養支援,地域リハビリテーションなどの課題につい
て保健・福祉・医療の連携方策について関係機関と協議し,本市の実情に応じて連携を
強化します。
そのため,事業者間の連携や情報共有の仕組みをつくり,介護・福祉人材育成のため
の独自研修などの自主的な取り組みを促進します。加えて,事業所間を越えた連携シス
テムについても検討していきます。
- 47 -
第Ⅱ編 各論 第1章 身近で安心な介護サービスの基盤づくり
6.高齢者の住まいの安定的確保の推進
現状と課題
高齢者人口や要介護者数が増加しますが,在宅の高齢者の多くが,介護が必要となっ
た場合には住み慣れた自宅で介護を受けて暮らしたい,という意向を持っています。ま
た,市内在住の高齢者の多くが持ち家に住んでいますが,医療や介護などのサービスを
受けるための基盤としての住まいを安定的に確保する必要性が高まってきています。
目
標
茨城県高齢者居住安定確保計画に則し,高齢者の身体状況や多様化する価値観に対応
した住まいの選択機会の拡大や必要となる住宅改修を推進します。また,養護老人ホー
ムや軽費老人ホーム(ケアハウス)を高齢者の住まいとして活用していきます。さらに,
今後,空き家等の活用により住まいの確保を推進するため,必要な方策の実施に向け,
関係機関と調整していきます。
◆高齢者の住まい
施設の種類
内
容
65 歳以上で環境または経済的理由により居宅での生活が
養護老人ホーム
困難な方が入所し,自立した生活を送ることができるよう必
要な訓練等を受けるための施設です。
家庭環境,住宅事情等の理由により居宅での生活が困難
軽費老人ホーム(ケアハウス)
な 60 歳以上の高齢者が入所し,日常生活上必要なサービ
スを受ける施設です。本市には,ケアハウスが4施設(定員
175 人)あります。
- 48 -
第Ⅱ編 各論 第1章 身近で安心な介護サービスの基盤づくり
第3節 安心できる介護サービスづくり(サービスの質の確保・向上)
1.地域包括支援センター及び在宅介護支援センターの連携強化
現状と課題
在宅介護支援センターは,市内6ヶ所に設置されており,高齢者の身近な相談窓口と
して,本市が委託し運営しています。
本市では,地域包括ケアシステム構築のため,保健・福祉・医療の専門家,専門機関
の連携や,住民主体の団体活動や地域資源を活用し,これまで在宅介護支援センターが
培ってきた経験と実績に基づいたノウハウを活かしたネットワークづくりなど,地域包
括支援センター及び在宅介護支援センターの様々な機能のさらなる充実が求められて
います。
目
標
総合相談は年々増加傾向にあり,在宅介護支援センターだけでは解決の困難なケース
が,増加傾向にあります。地域包括支援センターと日常生活圏域ごとに設置される在宅
介護支援センターとの連携強化を図り,問題解決に向けた機能の充実,強化を目指し,
地域包括ケアシステムの確立に資する事業を展開します。
◆総合相談数
総合相談数(延べ数)
(件)
14,000
12,547件
12,000
10,000
8,000
9,940件
9,892件
22年度
23年度
10,585件
9,168件
7,802件
6,000
4,000
2,000
0
20年度
21年度
24年度
25年度
注:石岡市地域包括支援センター・石岡在宅介護支援センター相談対応延べ件数
◆実績と見込
総合相談延人
数(延べ数)
計画
第5期計画
第6期計画
年度
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
人数
10,585 人
12,547 人
12,800 人
13,500 人
14,000 人
14,500 人
注:平成 26 年度は実績見込み
平成 27 年度以降は相談見込み
◆実績と見込
在宅介護支援
計画
第5期計画
センター連絡会
年度
H24 年度
(回数)
回数
6回
注:平成 26 年度は実績見込み
H25 年度
第6期計画
H26 年度
6回
平成 27 年度以降は見込量
- 49 -
6回
H27 年度
6回
H28 年度
6回
H29 年度
6回
第Ⅱ編 各論 第1章 身近で安心な介護サービスの基盤づくり
2.ケアマネジメントの充実強化
(1)包括的・継続的ケアマネジメントの充実
現状と課題
本市では,地域包括支援センターにおいて,介護サービスの相談など,高齢者に対し
て継続的に支援するとともに,居宅介護支援事業所などのケアマネジャーに対する指導
助言も行っています。
また,地域包括ケアシステムを構築していく中で,多職種協働や在宅医療との連携を
推進していくため,ケアマネジャーの資質の向上や地域包括ケアシステム構築の協力体
制づくりに向けた環境整備という視点で取り組むことが重要です。
目
標
平成 27 年4月からの制度改正において,要支援者の介護給付の一部が新しい総合事
業へ移行するなどの様々な改正があります。各事業移行に対する猶予(準備期間)があ
るため,制度改正について,ケアマネジャーと共に研修などを行い,制度について理解
を深めます。また,地域包括ケアシステムの構築に向けた連携を強化します。
◆実績と見込
ケアマネジャー支
援件数(延べ数)
計画
第5期計画
第6期計画
年度
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
件数
553 件
494 件
300 件
300 件
300 件
300 件
注:平成 26 年度は実績見込み
平成 27 年度以降は支援見込み
◆実績と見込
ケアマネジャーを
計画
第5期計画
第6期計画
対象とする研修会
年度
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
(回数)
回数
6回
6回
6回
6回
6回
6回
注:石岡市ケアマネジャー等連絡協議会と協働研修
注:平成 26 年度は実績見込み
平成 27 年度以降は見込量
3.指導・監督体制の強化
現状と課題
介護サービスの利用が定着するに従ってサービスの質の向上が求められます。利用者
本位のサービスの提供に向け,ケアマネジメントの強化や指導・監督体制の強化など,
一層のサービスの質を向上させるための体制を整備する必要があります。
目
標
地域密着型サービス運営委員会を適切な時期に開催し,公平かつ適正な指導に努めま
す。また,利用者本位の適正な介護サービスが提供されるよう,市の指導・監督体制を
強化します。
- 50 -
第Ⅱ編 各論 第1章 身近で安心な介護サービスの基盤づくり
4.介護給付費等の適正化の推進
現状と課題
一部の介護事業所において,不適正な介護サービスを行う例が見られます。そのため,
利用者本位のサービス提供に向け,介護給付費用等の適正化など,一層のサービスの質
を向上させるための体制を整備する必要があります。
目
標
茨城県が策定する「介護給付費適正化計画」を踏まえて,利用者の自立支援につなが
るサービス提供に向けたチェック・評価を行うとともに,不適正なサービスや不正な請
求に対するチェックを行い,介護(予防)給付費用等の適正化を図ります。
5.介護保険サービス等の苦情処理・相談体制の充実
現状と課題
一部の介護事業所において,不適正な介護サービスを行う例が見られます。そのため,
利用者本位のサービス提供に向け,苦情や相談を受け付ける窓口の設置など,一層のサ
ービスの質を向上させるための体制を整備する必要があります。
目
標
介護保険室と地域包括支援センターにおいて,介護給付・予防給付等に関する苦情相
談を受け,県,国民健康保険団体連合会等と連携し,解決に努めます。
- 51 -
第Ⅱ編 各論 第2章 いきいき・健康のまちづくり
第2章 いきいき・健康のまちづくり
第1節 社会参加と生きがいづくり (生涯現役活動の推進)
◆◆ 生涯現役条例 ◆◆
生涯にわたり心身ともに健康で,誰もが地域社会の中で活躍できる生涯現役社会の実
現に向け,基本となる考え方について条例化を検討します。
◆◆ 生涯現役フェスティバル事業の実施 ◆◆
生涯現役社会を実現するためには,生涯現役に関する普及啓発を行い,一人でも多く
の方に健康や生きがいづくりに関心をもっていただくことが必要です。
生涯現役フェスティバルを開催し,仕事・趣味・社会活動を生涯にわたり現役で活躍
している方の表彰などを行うほか,仕事や趣味,社会活動を実践している個人や団体の
活動内容を発表する場の提供についても充実を図っていきます。
1.就労への支援
現状と課題
高齢者が年齢にとらわれることなく,地域社会の中で自らの経験と知識を活かしなが
ら,社会の重要な一員として積極的な役割を果たし,生涯現役で活躍できるよう,就労
の面で高齢者が積極的に地域社会に参加できる環境づくりを進めていく必要がありま
す。
目
標
石岡地方広域シルバー人材センターの活動を支援し,就労の場を提供することにより,
高齢者の生きがいづくりと社会参加の一層の推進を図っていきます。
◆就労への支援
施策・事業名
高齢者労働能力活用事業費補助金
内
容
石岡地方広域シルバー人材センターに助成し,高齢者の就
労の場の確保を図ります。
- 52 -
第Ⅱ編 各論 第2章 いきいき・健康のまちづくり
2.生涯学習への支援
(1)生涯学習への支援
現状と課題
高齢者が,地域社会の中で自らの経験と知識を活かしながら,社会の重要な一員とし
て積極的に役割を果たし,生涯現役で活躍していくことができるよう,生涯学習の面で
高齢者が積極的に地域社会に参加できる環境づくりを進めていく必要があります。
目
標
高齢者の学習意欲を高めるため,中央公民館などにおいて高齢者向け講座を実施する
ほか,社会福祉協議会が行う「わくわく大学」などの生涯学習活動に対する支援に努め
ます。
◆生涯学習への支援
施策・事業名
内
容
中央公民館や各地区公民館で,年齢にふさわしい社会能力
高齢者対象の学級・講座の開催
の向上や,地域が抱える課題や問題に対する学習機会を提
供するとともに,生きがいや仲間作りのための場を提供して
いきます。
高齢者対象の学級・講座の開催
身近な話題や軽度な運動及び講話や体験など,高齢者向け
(社会福祉協議会事業)
の生涯学習活動を開催します。
自ら持つ能力や技術を地域社会に還元するとともに,「教え
市民講師制度
る」ことを通じて生きがいを持てる,歴史の里いしおか市民講
師制度です。
また,各種講師の養成について検討していきます。
(2)生涯現役プラチナ応援事業の充実
現状と課題
本市では,平成 26 年6月から生涯現役プラチナ応援事業を行っています。
市や市社会福祉協議会が指定する講座・教室等に参加した場合にポイントが貰え,ポ
イント数に応じて応援券と交換しています。
事業への参加者数を増加させ,生涯現役活動を応援するため,指定する講座・教室等
の充実,協賛店の拡大が重要です。
- 53 -
第Ⅱ編 各論 第2章 いきいき・健康のまちづくり
目
標
平成 27 年4月から,対象講座・教室等を順次追加し,高齢者が参加しやすい体制の
構築に向け,他部署と連携を深めます。
また,応援券を利用できる協賛店を随時募集し,高齢者が利用しやすい体制づくりを
進めます。
さらに,介護支援ボランティア事業を統合し,より多くの方が利用できるように関係
機関と調整を行います。
◆実績と見込
生涯現役プラ
計画
チナ応援事業
年度
(登録数)
人数
第5期計画
H24 年度
-
注:平成 26 年度は実績見込み
H25 年度
第6期計画
H26 年度
-
1,500 人
H27 年度
2,700 人
H28 年度
3,900 人
H29 年度
5,100 人
平成 27 年度以降は登録見込み
◆実績と見込
生涯現役プラ
計画
チナ応援券
年度
(交付数)
枚数
第5期計画
H24 年度
注:平成 26 年度は実績見込み
-
H25 年度
第6期計画
H26 年度
-
400 枚
H27 年度
1,100 枚
H28 年度
1,800 枚
H29 年度
2,600 枚
平成 27 年度以降は交付見込み
3.地域活動への支援
(1)地域活動への支援
現状と課題
高齢者が,地域社会の中で自らの経験と知識を活かしながら,社会の重要な一員とし
て積極的に役割を果たし,生涯現役で活躍していくことができるよう,地域活動の面で
高齢者が積極的に地域社会に参加できる環境づくりを進めていく必要があります。
目
標
高齢者の地域における社会参加活動の推進役として,高齢者の知識,経験を活かし,
社会奉仕活動,教養講座,健康づくり事業など多様な地域活動を行っているいきいきク
ラブ(老人クラブ)活動に対する支援に努めていきます。
また,高齢者の体力づくりを支援するため,高齢者スポーツ大会やニュースポーツク
ラブ,ゲートボール大会,ターゲットバードゴルフ大会等のスポーツ活動への支援をし
ます。
さらに,高齢者の生きがいづくりと地域文化伝承に資するため,いきいきクラブ等が
行う世代間交流事業の支援をします。
- 54 -
第Ⅱ編 各論 第2章 いきいき・健康のまちづくり
◆地域活動への支援
施策・事業名
内
容
単位いきいきクラブや石岡市いきいきクラブ連合会に対し
いきいきクラブ活動への補助
補助金を交付し,活動の活性化を図ります。
地域内に公民館等の公共的施設が設置されていない,い
高齢者ふれあいの家の設置
きいきクラブに対し,既存の「高齢者ふれあいの家」の運営
に関する支援を行います。
ねんりんスポーツ大会への参加促進
県版ねんりんピック大会の予選も兼ねている「石岡市健康
福祉スポーツ大会」への参加を促進します。
高齢者健康・スポーツ推進事業
社会福祉協議会と連携し,気軽に楽しめるスポーツの普及
(社会福祉協議会事業)
に努めます。
世代間交流事業
高齢者と子どもがふれあうことのできる機会を創出し,高齢
(社会福祉協議会事業)
者の生きがいづくりと世代間交流の促進を図ります。
(2)いきいき活動事業の充実
現状と課題
平成 26 年度から始まった事業で,自宅に閉じこもりがちな高齢者を対象に,外出す
るきっかけや仲間づくりの場を提供します。年度内3回実施を目標に,関係部署と連携
を図り,事業を実施しています。
福祉バスを利用することで,交通手段を確保するとともに,移動中の車内では,簡単
な介護予防体操や介護予防教室を実施します。
この事業を通して,高齢者自身が介護予防や健康づくりに対する意識が芽生えること
が重要です。
目
標
高齢者がぜひ行ってみたいと思える活動内容を企画,実施して,高齢者の孤独感解消
と仲間づくり,介護予防と健康への意識づくりを促進します。
◆実績と見込
いきいき活動事業
(実人数)
計画
第5期計画
第6期計画
年度
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
人数
-
-
60 人
100 人
150 人
200 人
注:平成 26 年度は実績見込み
平成 27 年度以降は参加見込み
- 55 -
第Ⅱ編 各論 第2章 いきいき・健康のまちづくり
第2節 介護予防の推進と健康づくり (予防重視システムの充実)
新しい介護予防事業
平成 27 年4月からの制度改革により,新しい介護予防は,「年齢や心身の状況など
によって一次予防事業,二次予防事業等と分け隔てなく,住民の通いの場を充実させ,
人と人のつながりを通じて,参加者や通いの場が継続的に拡大していくような地域づく
りを推進する」とされています。さらに,「リハビリ職等を生かした自立支援に資する
取り組みを推進し,介護予防を機能強化する。」とされました。これを受けて,これま
での介護予防の取り組み体制が見直されます。見直しには,猶予期間があり,平成 29
年度末までに,下図のように移行していくこととなります。
本市においても,平成 29 年4月から事業を開始させるため,2年間を移行期間とし
て,一次予防事業,二次予防事業と分け隔てない事業をするため,一般介護予防事業と
して事業が展開できるよう,高齢者の支援体制を構築します。
これまでの介護予防事業
一般介護予防事業
・介護予防把握事業
一次予防事業
チェックリストなどの情報等の活用によ
り,閉じこもり等の何らかの支援を要する
者を把握し,介護予防活動へつなげる。
◎介護予防普及啓発事業
◎地域介護予防活動支援事業
・介護予防普及啓発事業
介護予防活動の普及啓発を行う。
◎介護支援ボランティア事業
など
一次予防事業と
二次予防事業を
区別せず介護予
防の取組を推進
二次予防事業
・地域介護予防活動支援事業
住民主体の介護予防活動の育成・支援
を行う。
・一般介護予防事業評価事業
◎二次予防事業対象者の把握事業
介護保険事業計画に定める目標値達成状
況等の検証等を行う。
◎通所型介護予防事業
◎訪問型介護予防事業
・地域リハビリテーション活動支援事業
など
地域における介護予防の取組を機能強化
するため,リハビリテーション専門職等の関
与を促進する。
訪問介護・通所介護
・介護予防・生活支援サービス事業
生活支援サービス・機能訓練,ミニデイ,コミ
ュニティサロン,口腔ケア等の教室などを介
護予防ケアマネジメントに基づき実施する。
(要支援1・2)
※一次予防事業とは,元気な高齢者に対して行う事業
※二次予防事業とは,要介護状態になるおそれのある方を対象とした事業
- 56 -
介
護
予
防
・
日
常
生
活
支
援
総
合
事
業
(
新
し
い
総
合
事
業
)
第Ⅱ編 各論 第2章 いきいき・健康のまちづくり
新しい総合事業
平成 27 年4月からの制度改革において,新しい総合事業は,市町村が中心となり,
地域の実情に応じて,住民等の多様な主体が参画し,多様なサービスを充実することで,
地域の支え合い体制づくりを推進し,要支援者等に対する効果的かつ効率的な支援を可
能とすることを目指すものです。
本市においても,平成 29 年4月から事業を開始させるため,2年間を移行期間とし
て,高齢者の支援体制を構築します。
ア.訪問型サービス
サービスの種類
サービスの内容
緩和した基準によるサービス
ヘルパーによる生活援助等のサービス。事業所の人員基準を
(訪問型サービスA)
緩和し実施。
住民主体によるサービス
住民ボランティアなど,住民主体の自主活動として生活援助等
(訪問型サービスB)
を行うサービス。
短期集中予防サービス
(訪問型サービスC)
移動支援
(訪問型サービスD)
保健師等が自宅を訪問し,相談・指導等を行うサービス。
移送前後の生活支援サービス。その他は,サービスBと同じ。
イ.通所型サービス
サービスの種類
サービスの内容
緩和した基準によるサービス
高齢者の閉じこもり予防や自立支援を行うサービス。事業所の
(通所型サービスA)
人員基準を緩和し実施。
住民主体によるサービス
体操,運動等の活動など,自主的な通いの場。住民が主体で実
(通所型サービスB)
施。
短期集中予防サービス
運動機能を改善するための運動機能向上や栄養改善等のプロ
(通所型サービスC)
グラム。
ウ.その他生活支援サービス
サービスの種類
その他生活支援サービス
サービスの内容
栄養改善を目的とした配食や,一人暮らし高齢者等への見守り
を提供するサービス。
- 57 -
第Ⅱ編 各論 第2章 いきいき・健康のまちづくり
1.介護予防事業の推進
(1)二次予防事業
現状と課題
二次予防事業は,平成 29 年度から一次予防事業,二次予防事業を分け隔てなく,一
般介護予防事業として事業を展開します。
本市においては,平成 29 年度からの事業に向けて準備するとともに,二次予防事業
対象者が,新たな事業に円滑な移行が出来るよう事業を計画し,取り組むことが重要で
す。
目
標
二次予防事業は,平成 29 年度から一般介護予防事業として展開します。それらに伴
い,利用者に対しては,今までと同様にサービスの提供ができるよう,新制度を周知し,
利用者への理解を促します。
なお,二次予防事業の基本目標等については,本計画期間中に制度の改正があるため,
二次予防事業については,平成 28 年度までの基本目標等の記載とします。
ア.二次予防事業対象者把握事業
65 歳以上の高齢者で要支援・要介護の認定を受けていない方に対し,介護予防基本
チェックリストを実施し,主として要介護状態となるおそれの高い虚弱な状態にあると
認められる人(二次予防事業対象者)を選定します。
平成 27 年度及び平成 28 年度は,平成 29 年度から事業が廃止されることから,郵
送による返信回収を実施せず,以前に該当した方や希望者または,一人暮らし高齢者な
どへの訪問により実施し,二次予防事業対象者を把握します。
◆実績と見込
二次予防事業
計画
対象者把握数
年度
(実人数)
人数
第5期計画
H24 年度
注:平成 26 年度は実績見込み
1,349 人
H25 年度
第6期計画
H26 年度
1,235 人
1,300 人
H27 年度
1,200 人
H28 年度
1,200 人
H29 年度
-
平成 29 年度は一般介護予防事業として展開
◆実績と見込
介護予防把握事業
第6期計画
介護予防把握数
チェックリストなどの情報等の活用により,閉じ
(実人数)
こもり等の何らかの支援を要する者を把握し,
介護予防活動へつなげる事業となります。
注:平成 29 年度に二次予防対象者把握から移行(実施方法の転換)
- 58 -
H27 年度
-
H28 年度
-
H29 年度
1,200 人
第Ⅱ編 各論 第2章 いきいき・健康のまちづくり
イ.通所型介護予防事業
二次予防事業対象者把握事業により把握された二次予防事業対象者を対象として,介
護予防ケアプランに基づいて,「運動器の機能向上」,「栄養改善」,「口腔機能の向上」
などに関するプログラムを,特別養護老人ホーム等に委託して実施します。
◆実績と見込
通所型介護予
計画
防年間利用者
年度
数(延べ数)
人数
第5期計画
H24 年度
3,794 人
注:平成 26 年度は実績見込み
H25 年度
第6期計画
H26 年度
3,358 人
H27 年度
3,400 人
H28 年度
3,500 人
3,500 人
H29 年度
3,500 人
平成 29 年度に事業統合,事業変更継続予定
ウ.訪問型介護予防事業
通所による事業参加が困難な高齢者を対象として,保健師などが家庭訪問し,生活機
能に関する課題を把握,評価しながら,適切な相談,指導を実施します。
◆実績と見込
訪問型介護予防
計画
事業年間利用者
年度
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
数(延べ数)
人数
6人
41 人
100 人
100 人
100 人
100 人
注:平成 26 年度は実績見込み
第5期計画
第6期計画
平成 29 年度に事業統合,事業変更継続予定
エ.一般介護予防事業評価事業(平成28年度まで二次予防事業評価事業)
目標値の達成状況などにより事業評価を行い,事業の実施方法等の改善を図ります。
(2)一次予防事業
ア.介護予防普及啓発事業
介護予防に関する講演会の開催,介護予防の各種講座及びパンフレットの配布を通じ
て,介護予防についての基本的な知識を普及,啓発するとともに,介護予防に資する活
動の育成,支援を行い,地域全体で介護予防を推進します。
◆実績と見込
計画
介護予防教室回数
及び参加延べ人数
(回数及び延数)
年度
第5期計画
H24 年度
H25 年度
第6期計画
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
回数
175 回
169 回
150 回
196 回
196 回
220 回
人数
4,008 人
3,482 人
3,000 人
5,240 人
5,240 人
5,720 人
注:平成 26 年度は実績見込み
平成 27 年度以降は見込量
◆実績と見込
介護予防講演会
等参加人数
計画
第5期計画
第6期計画
年度
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
人数
271 人
210 人
188 人
200 人
200 人
200 人
注:平成 26 年度は実績見込み
平成 27 年度以降は見込量
- 59 -
第Ⅱ編 各論 第2章 いきいき・健康のまちづくり
◆実績と見込
その他介護予防
計画
普及啓発活動等
年度
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
参加延べ人数
人数
758 人
542 人
600 人
600 人
600 人
600 人
注:平成 26 年度は実績見込み
第5期計画
第6期計画
平成 27 年度以降は見込量
イ.地域介護予防活動支援事業
介護予防等を推進するため,シルバーリハビリ体操指導士を養成し,その指導士がボ
ランティアで体操指導を行い,地域住民による介護予防などの支援体制の構築を図ると
ともに,活動支援を行います。
◆実績と見込
シルバーリハビリ
計画
体操指導士3級養
年度
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
成数(累計)
人数
30 人
47 人
63 人
78 人
93 人
108 人
注:平成 26 年度は実績見込み
第5期計画
第6期計画
平成 27 年度以降は見込量
◆実績と見込
シルバーリハビリ
体操指導士活動
支援目標値
教室数
教室延回数
参加住民延数
指導士活動延数
計画
年度
第5期計画
第6期計画
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
教室数
38 教室
46 教室
47 教室
48 教室
49 教室
50 教室
回数
549 回
774 回
785 回
800 回
812 回
830 回
8,321 人
8,885 人
9,200 人
9,400 人
9,600 人
10,000
人数
人数
注:平成 26 年度は実績見込み
人
1,819 人
2,542 人
2,700 人
2,800 人
2,900 人
3,000 人
平成 27 年度以降は目標事業量
ウ.一般介護予防事業評価事業(平成28年度まで一次予防事業評価事業)
一次予防事業について,事業の参加状況や実施プロセス,人材,組織の活動を評価し,
より効果的な事業展開につなげます。
エ.地域リハビリテーション活動支援事業
平成29年度から実施予定の新しい事業です。地域における介護予防の取組を機能強
化するため,リハビリテーション専門職等の関与を促進します。
- 60 -
第Ⅱ編 各論 第2章 いきいき・健康のまちづくり
2.包括的支援事業の充実
(1)包括的支援事業
現状と課題
地域のケアマネジメントを総合的に行うために,介護予防ケアマネジメント業務,総
合相談支援業務,権利擁護業務,包括的・継続的ケアマネジメント業務などが実践され
ています。これらの事業は,地域包括支援センターが石岡市(保険者)から一括して委
託を受けて実施しています。また,本市においては,直営の地域包括支援センターとし
て運営しています。
また,平成 27 年4月からの制度改革において,包括的支援事業が見直され,これま
での4業務に加え,「在宅医療・介護連携の推進」・「認知症施策の推進」・「生活支援・
介護予防サービスの体制整備」が新たな業務として位置付けられました。
本市においては,新規追加された3業務について,下図のとおり,順次業務を実施し
ていきます。
この3業務については,平成 30 年4月までに順次実施できる猶予期間があります。
加えて,指定する法人等に委託も可能になっており,委託なども含めて検討していきま
す。
目
標
認知症施策の推進については,平成 27 年度において,新たに「認知症初期集中支援
チーム」を設置し,認知症になっても住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう,
認知症が疑われる人や,認知症の人やその家族に対し,複数の専門職で構成するチーム
員が訪問し,早期診断・早期対応ができる支援体制を構築します。
在宅医療・介護連携の推進については,平成 27 年度はネットワーク構築のため,
「顔
の見える関係づくり」を主眼として情報交換や研修などを行い,職種間の相互理解を深
め,平成 28 年度から事業を行います。
生活支援・介護予防サービスの体制整備に当たっては,高齢者を支える地域の支え合
いの体制づくりを推進していく必要があります。石岡市(保険者)が中心となって,元
気な高齢者を始め,住民が担い手として参加する住民主体の活動や,NPO,社会福祉
法人,社会福祉協議会,地縁組織,協同組合,民間企業,シルバー人材センターなどの
多様な主体による,多様なサービスの提供体制を構築するため,平成 29 年度までに協
議体を設置します。
その中で,
「生活支援コーディネーター(地域支え合い推進員)
」の設置に向けた協議
等を行い,生活支援・介護予防サービスが創出される体制づくりに取り組みます。
また,地域包括支援センターと生活支援コーディネーターが相互に連携し,地域にお
ける生活支援・介護予防サービス提供体制の基盤整備を推進します。
- 61 -
第Ⅱ編 各論 第2章 いきいき・健康のまちづくり
介護保険計画
年
度
第6期計画
平成 27 年度
平成 28 年度
第7期計画
平成 29 年度
平成 30 年度~平成 32 年度
認知症施策の推進
在宅医療・介護連携
推進
生活支援体制整備
注:実施見込み,進捗状況により開始時期の変更あり。平成 30 年4月までに実施。
◎認知症施策の推進
→ 平成 27 年度から実施見込み
◎在宅医療・介護連携推進
→ 平成 28 年度から実施見込み
◎生活支援体制整備
→ 平成 29 年度から実施見込み
ア.介護予防ケアマネジメント業務
主に,二次予防事業対象者などを対象としたケアプランを作成するとともに,事業実
施の前後において課題分析や効果の評価を実施し,より良い介護予防のためのケアマネ
ジメントを行います。
また,地域包括支援センターの体制と機能を強化し,継続的,一体的な充実と強化を
図ります。
◆実績と見込
介護予防ケアマネ
計画
ジメント実施者(延
年度
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
べ数)
人数
232 人
276 人
280 人
280 件
280 件
280 件
注:平成 26 年度は実績見込み
第5期計画
第6期計画
平成 27 年度以降は見込量
イ.総合相談支援業務
地域における様々な関係者とのネットワークを構築しながら,ネットワークを通じた
高齢者の心身の状況および家庭環境等についての実態把握に努め,地域における適切な
保健・医療・福祉サービスにつなげるための情報提供や継続的,専門的な相談支援を実
施します。
(再掲:地域包括支援センター及び在宅介護支援センターの連携強化)
ウ.権利擁護業務
地域包括支援センターにおいて,消費生活センターや社会福祉協議会と連携しながら,
権利擁護の視点から相談に対応し,適切な情報提供や支援を行うなど,地域で暮らす高
齢者等にとって身近な相談窓口の充実を図ります。
また,権利擁護事業や成年後見制度について,広く市民や事業者などに普及啓発する
- 62 -
第Ⅱ編 各論 第2章 いきいき・健康のまちづくり
とともに,関係機関との協働により,円滑な利用を促進します。
(再掲:地域包括支援センター及び在宅介護支援センターの連携強化)
エ.包括的・継続的ケアマネジメント
ケアマネジャーへの支援や,支援困難事例への指導・助言,医療機関や各種施設,ボ
ランティアなどとの連携や協力体制の構築を行い,ケアマネジメントの後方支援に努め
ます。
(再掲:包括的・継続的ケアマネジメントの充実)
3.保健事業の充実強化
現状と課題
本市では,
「高齢者の医療の確保に関する法律」や「健康増進法」を根拠法として,保
健事業を実施しています。健康な高齢期を迎えるためには,生活習慣病の予防など,若
い時からの健康づくりに取り組み,健康上問題がない状態で日常生活が送れる期間(健
康寿命)を1日でも長く維持していくことが大切であることから,「いしおか健康応援
プラン」に基づき,市民が主体的に健康づくりに取り組むことができるよう保健事業の
充実,強化が必要です。
また,保健事業及び生活習慣病予防対策を推進すると同時に,介護予防事業との連携
を強化する必要があります。
目
標
高齢者が健康で自立した日常生活を営めるよう,要支援・要介護状態になる前の高齢
者を対象とする介護予防事業を実施していきます。合わせて 40 歳以上の市民を対象と
した保健事業を充実し,生活習慣病予防をはじめ,一人ひとりの状態に応じた健康づく
りを推進していきます。
- 63 -
第Ⅱ編 各論 第2章 いきいき・健康のまちづくり
◆保健事業の充実強化
施策・事業名
健康手帳の交付
内
容
各種健康診査や保健指導などの記録,その他健康の保持のた
めに必要な事項を記録し,自らの健康管理に役立てます。
各種検診を実施することで疾病を早期発見し,適切な医療に結
びつけるとともに,栄養や運動等の生活指導を実施し,生活習
特定健診・特定保健指導及び
各種検診の実施
慣病などの予防に努めます。
また,メタボリックシンドローム(内臓脂肪型肥満)に着目した健
診を実施し,健診結果に基づき特定保健指導対象者の選定を
行い,動機付け支援,積極的支援に該当の方には保健師など
が生活習慣病改善と検査値改善のための支援をします。
健康体操教室・疾病予防教室・健康講演会等を継続して行うこ
とで,生活習慣病の改善及び健康に関する正しい知識の普及,
健康教育・健康相談
意識の向上を図り,健康な高齢期を迎えられるようにします。ま
た,健康に関する相談に応じ,必要な指導,助言を行い,家庭に
おける健康管理を促進します。
訪問指導
保健師などが訪問し,生活習慣や健康に関する必要な相談や
指導を行います。
心の悩みを持つ本人及び家族の相談に応じ,疾病の予防や早
精神保健福祉事業
期発見,重症化防止を図ります。また,心の健康を維持するた
めの啓発活動を行います。
- 64 -
第Ⅱ編 各論 第3章 やさしさあふれる地域づくり
第3章 やさしさあふれる地域づくり
第1節 助け合い支え合う地域社会づくり (日常生活支援体制整備の推進)
1.高齢者の生活支援対策の推進
現状と課題
これから本格化する高齢社会では,一人暮らし高齢者や高齢者のみ世帯が増えていく
とされています。
生活上何らかの支援が必要な一人暮らし高齢者等の生活を支援するため,生活支援サ
ービスの推進を図ることが課題となっています。
目
標
一人暮らし高齢者等が,生活上の支援が必要な状態になっても地域で安心して暮らし
続けることができるよう,地域全体で高齢者を支える体制を推進します。
ア.配食サービス
日常生活に支障がある一人暮らし高齢者等を対象に食事を宅配し,健康の保持を図る
とともに安否の確認を行います。
◆配食サービス
計
画
年
度
第5期計画
第6期計画
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
実利用者数
人/年
124
126
128
130
132
134
配達個数
個/年
13,863
14,743
18,000
18,360
18,600
18,830
注:平成 26 年度は実績見込み
平成 27 年度以降は見込量
イ.生活管理指導事業
経済的困難な状況にある一人暮らしの二次予防事業対象者に対し,日常生活上の援助
を行うことで自立した生活の継続と要介護状態への進行の予防を図ります。
◆生活管理指導事業
計
画
年
度
第5期計画
第6期計画
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
実利用者数
人/年
5
4
4
5
5
5
延サービス提供料
個/年
177
164
138
180
180
180
注:平成 26 年度は実績見込み
平成 27 年度以降は見込量
- 65 -
第Ⅱ編 各論 第3章 やさしさあふれる地域づくり
ウ.緊急通報システム事業
一人暮らし高齢者等に対しペンダント型無線発信機を含む家庭端末機を貸与又は給
付し,急病や事故等緊急時に石岡市消防本部などへの通報ができる体制を整備します。
◆緊急通報システム事業
計
画
年
度
第5期計画
第6期計画
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
実利用者数
人/年
386
409
475
485
500
513
新規設置者数
個/年
52
59
74
76
77
78
注:平成 26 年度は実績見込み
平成 27 年度以降は見込量
エ.生活管理指導短期宿泊事業
基本的な生活習慣の欠如や体調不良,高齢者虐待などのため,在宅での日常生活が一
時的に困難となった高齢者を対象に,短期間施設へ入所することで,日常生活指導を行
います。
◆生活管理指導短期宿泊事業
計
画
年
度
第5期計画
第6期計画
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
実利用者数
人/年
1
4
2
4
4
4
延サービス提供量
個/年
2
38
4
40
40
40
注:平成 26 年度は実績見込み
平成 27 年度以降は見込量
オ.一人暮らし老人電話基本料助成事業
経済的困難な状況にある一人暮らし高齢者に対し,外部との重要なコミュニケーショ
ン手段である電話の基本料の助成を行います。
◆一人暮らし老人電話基本料助成事業
計
画
年
度
実利用者数
第5期計画
人/年
注:平成 26 年度は実績見込み
第6期計画
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
48
52
66
67
68
69
平成 27 年度以降は見込量
- 66 -
第Ⅱ編 各論 第3章 やさしさあふれる地域づくり
カ.老人福祉車購入費支給事業
65 歳以上の高齢者で歩行の際,常時杖等を必要とする方を対象に,老人福祉車購入
費の一部を助成します。
◆老人福祉車購入費支給事業
計
画
年
度
補助件数
第5期計画
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
154
155
160
163
165
167
人/年
注:平成 26 年度は実績見込み
第6期計画
平成 27 年度以降は見込量
キ.外国人高齢者福祉手当
公的年金を受給していない外国人の高齢者及び重度障害者に対し,福祉手当を支給し
ます。
◆外国人高齢者福祉手当
計
画
年
度
支給人数
第5期計画
人/年
注:平成 26 年度は実績見込み
第6期計画
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
1
1
1
1
1
1
平成 27 年度以降は見込量
ク.特殊寝台貸出事業(社会福祉協議会事業)
身体的に重度の障害がある寝たきり高齢者等を対象に,介護保険手続き完了までの移
行期間や病院からの一時帰宅等において特殊寝台を貸し出します。
◆特殊寝台貸出事業
計
画
年
度
貸出件数
第5期計画
件/年
注:平成 26 年度は実績見込み
第6期計画
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
33
21
20
25
25
25
平成 27 年度以降は見込量
- 67 -
第Ⅱ編 各論 第3章 やさしさあふれる地域づくり
2.家族介護支援対策の推進
現状と課題
在宅での介護は,家族等が介護の担い手となります。多くの介護者は専門的な知識が
ない中,手探りで介護をしている状況にあります。介護者は,身体的,精神的にも,ま
た経済的にも負担がかかります。そのため介護する家族が疲れてしまったり,倒れてし
まうという事も十分に考えられ,家族介護者の身体的,精神的,経済的な負担を軽減す
る取り組みが重要となっています。
目
標
介護者が一人で介護を抱え込むことのないよう,介護方法などについての教室を実施
するとともに,介護者相互の交流などにより,介護から一時的に解放し,家族の身体的,
精神的負担を軽減する取り組みなどを行い,経済的に負担のある方を対象に,紙おむつ
を購入した費用の一部助成や介護慰労金の支給をします。
ア.介護用品の支給
寝たきり高齢者等に対し,紙おむつを購入した費用の一部を助成します。
◆介護用品の支給
人
計
画
年
度
数
第5期計画
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
191
172
170
175
181
187
人/年
注:平成 26 年度は実績見込み
第6期計画
平成 27 年度以降は見込量
イ.家族介護者等交流事業
地域包括支援センターで実施するほか,6カ所の在宅介護支援センターに委託し,在
宅における介護者等に対し,介護方法等についての教室等を実施するとともに,介護者
相互の交流等により,介護から一時的に解放し,家族の身体的,精神的負担を軽減しま
す。
◆家族介護者等交流事業
計
画
年
度
第5期計画
第6期計画
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
実利用者数
人/年
672
562
530
545
562
582
延開催回数
回/年
34
30
24
25
26
27
注:平成 26 年度は実績見込み
平成 27 年度以降は見込量
- 68 -
第Ⅱ編 各論 第3章 やさしさあふれる地域づくり
ウ.徘徊高齢者家族支援サービス
徘徊のおそれのある高齢者を介護する家族に対し,位置情報(GPS)端末を貸し出す
ことで,早期発見を支援します。
◆徘徊高齢者家族支援サービス
人
計
画
年
度
数
第5期計画
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
3
3
3
4
4
4
人/年
注:平成 26 年度は実績見込み
第6期計画
平成 27 年度以降は見込量
エ.家族介護慰労金の支給
介護保険サービスを利用せずに要介護 4・5 の高齢者を常時介護している者に対し,
介護慰労金を支給します。
◆家族介護慰労金の支給
人
計
画
年
度
数
第5期計画
人/年
注:平成 26 年度は実績見込み
第6期計画
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
4
1
0
2
2
2
平成 27 年度以降は見込量
- 69 -
第Ⅱ編 各論 第3章 やさしさあふれる地域づくり
3.地域支援体制の充実の強化
現状と課題
団塊の世代が 75 歳以上となる,平成 37(2025)年までの間,一人暮らし高齢世
帯や高齢者夫婦のみ世帯,認知症高齢者が増加し続けることが予想されます。介護が必
要な状態になっても,住み慣れた地域で暮らし続けることができるようにするため,本
市が中心となり,介護だけでなく,医療や介護予防,生活支援等を一体的に提供する地
域包括ケアシステムの構築が重要な政策課題となっています。
本市においては,独自の地域ケアシステムを,社会福祉協議会に委託して推進してい
ます。しかし,超高齢化を迎えるに当たり,高齢者の多様なニーズに対応するため,こ
の体制の強化並びに再構築が課題となっています。
目
標
地域支援体制の充実を図るためには,住民主体のボランティアの活用や,地域資源の
多様な事業主体による重層的な体制の活用が必要となります。
地域における支えあいの体制づくりを推進するとともに,共生社会として,多様な人
との関わりやつながりが高齢者支援にとって有効であることから,高齢者,障がい者,
児童等も含めた,対象者を限定しない豊かな地域づくりを心がけていきます。
また,地域ケア会議等において,個別ケースの課題解決を基礎として地域課題を抽出
し,その地域課題を地域づくり,社会資源の開発や施策等の充実によって解決していく
ことで,高齢者への支援の土台となる社会基盤を整備していきます。
ア.地域ケアシステム推進事業(社会福祉協議会委託事業)
石岡地区,八郷地区にそれぞれ地域ケアセンター(社会福祉協議会へ委託)を設置し,
地域ケアコーディネーターを中心に,地域の保健・福祉・医療の専門家やボランティア
団体,地域住民が連携して,一人暮らしなど支援を必要とする高齢者等に対し,日常的
な見守り活動や安否確認,サービス提供における利用調整等を行います。
◆地域ケアシステム推進事業
計
画
年
度
第5期計画
サービス調整会議開催数
回/年
地域ケアチーム数
チーム/年
注:平成 26 年度は実績見込み
第6期計画
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
2
1
2
2
2
2
136
144
155
158
160
162
平成 27 年度以降は見込量
- 70 -
第Ⅱ編 各論 第3章 やさしさあふれる地域づくり
イ.地域ケア会議
地域包括支援センターにおいて,保健・福祉・医療の専門家及び地域で活動するボラ
ンティア等による地域ケア会議を開催し,要援護者に対する支援を検討します。
◆地域ケア会議
計
画
年
度
延開催数
第5期計画
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
3
3
3
3
3
3
回/年
注:平成 26 年度は実績見込み
第6期計画
平成 27 年度以降は見込量
ウ.愛の定期便事業
病弱な一人暮らし高齢者宅を訪問し,乳製品を配布して安否の確認及び孤独感の解消
を図ります。
◆愛の定期便事業
計
画
年
度
実利用者数
第5期計画
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
431
449
438
449
456
462
回/年
注:平成 26 年度は実績見込み
第6期計画
平成 27 年度以降は見込量
エ.地域見守り事業(社会福祉協議会委託事業)
社会福祉協議会に委託し,訪問方式による食事などの提供を月1回行い,安否確認や
閉じこもりがちな高齢者の地域における交流促進を図ります。(八郷地区のみ)
オ.ふれあい交流活動事業(社会福祉協議会事業)
一人暮らし高齢者を対象に,定期的な見守り事業や交流会等を行います。
カ.ふれあい電話訪問活動事業(社会福祉協議会委託事業)
社会福祉協議会に委託し,一人暮らし高齢者を対象に,月1回定期的な電話訪問によ
り安否確認を行います。
- 71 -
第Ⅱ編 各論 第3章 やさしさあふれる地域づくり
4.地域福祉活動の推進
現状と課題
一人暮らし高齢者等の増加により,高齢者の困りごと相談や地域における助け合いコ
ミュニケーションがますます重要になってきています。
目
標
地域の福祉ボランティアや介護予防活動における担い手の養成,確保に努めます。
ア.在宅福祉サービスセンター事業(社会福祉協議会事業)
日常生活において援助を必要とする方(利用会員)に対し,協力会員が家事援助サー
ビスを有償で提供する地域住民の会員登録制によるサービスです。
◆在宅福祉サービスセンター事業
計
画
年
度
第5期計画
第6期計画
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
登録者数
人/年
228
208
210
220
220
220
協力会員数
人/年
48
49
50
50
50
50
延サービス提供量
件/年
5,395
5,120
5,400
5,500
5,500
5,500
注:平成 26 年度は実績見込み
平成 27 年度以降は見込量
イ.福祉専門従事者奨学金貸与
保健医療及び福祉関係施設に従事するため専門学校等へ通う方に対し,奨学金を貸与
します。
◆福祉専門従事者奨学金貸与
計
画
年
度
第5期計画
第6期計画
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
貸与人数
人/年
2
3
3
4
4
4
貸与者累計
人/年
25
27
29
31
33
35
注:平成 26 年度は実績見込み
平成 27 年度以降は見込量
ウ.地域介護予防活動支援事業(社会福祉協議会委託事業)
地域の福祉ボランティアや介護予防の担い手を養成するための研修会を開催します。
- 72 -
第Ⅱ編 各論 第3章 やさしさあふれる地域づくり
第2節 安全・安心に暮らせるまちづくり (事故防止・防犯対策の推進)
1.高齢者虐待防止対策の推進
(1)高齢者の虐待対応システム
現状と課題
地域包括支援センターにおいて,高齢者虐待防止のために,警察や消防関係者などが
入った高齢者虐待防止ネットワーク運営委員会を設置し,地域における高齢者虐待防止
のための連携協力体制を構築しています。また,虐待防止に関する広報・啓発方法の検
討を行っています。一方,要介護施設従事者等による高齢者虐待に対しては,石岡市(保
険者)において,事業所に赴いて実施する実地指導又は監査及び事業所種別ごとに行う
集団指導を通じて虐待の予防について指導を行っています。
虐待は,早期発見に努めることが重要です。
目
標
ケアマネジャー等の高齢者虐待防止に関わる支援者の連携体制の充実や援助技術の
向上を図るため,事例検討を行うなど研修内容を充実させます。
高齢者虐待による重篤な状況を回避し悪化予防を図るため,短期入所の緊急的利用の
需要に対応するための仕組みつくりを検討します。
◆実績と見込
虐待相談(疑い
含む)(延べ数)
計画
第5期計画
第6期計画
年度
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
件数
63 件
57 件
60 件
60 件
60 件
60 件
注:平成 26 年度は実績見込み
平成 27 年度以降は相談見込み
◆実績と見込
権利擁護相談数
(延べ数)
計画
第5期計画
第6期計画
年度
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
人数
67 人
71 人
75 人
80 人
80 人
85 人
注:平成 26 年度は実績見込み
平成 27 年度以降は相談見込み
- 73 -
第Ⅱ編 各論 第3章 やさしさあふれる地域づくり
2.消費者行政の推進
現状と課題
高齢者を狙った悪質商法などが増加しており,消費者生活に関する相談窓口を設置す
る必要があります。
目
標
警察,消費生活センター等と連携し,悪質商法などの消費者生活に関する相談の受付
及び被害防止に向けた広報を行います。
◆消費者行政の推進
施策・事業
消費者生活相談
広報紙による情報提供
内
容
消費生活センターにおいて,相談員による相談・苦情の受付,対
応を行います。
生活ホットラインを毎月掲載することにより,消費者トラブルや被
害の未然防止に向けた啓発活動を行います。
3.高齢者の交通安全対策,防犯対策,防災対策等の推進
現状と課題
高齢者の交通事故や高齢者を狙った犯罪などが増加しており,安心・安全を脅かす事
故・犯罪に対し,防止対策を講じていく必要があります。また,大雨や地震などの自然
災害が発生した際に,一人暮らし高齢者や高齢者世帯の安否確認や避難の支援などの対
策を講じていく必要があります。
目
標
警察,いきいきクラブなどの関係機関・団体と連携し,高齢者を対象とした交通安全
対策,防犯対策,防災対策などの普及啓発事業を推進します。
◆高齢者の交通安全対策,防犯対策,防災対策等の推進
施策・事業
高齢者交通安全教室
内
容
単位いきいきクラブに対し,交通安全教室を開催し,交通安全対
策の実践及び意識の啓発を図ります。
いきいきクラブなどの活動に参加していない高齢者の方を対象
訪問交通安全指導
に,シルバーサポーターが自宅を訪問し,交通安全の啓発を行
います。
- 74 -
第Ⅱ編 各論 第3章 やさしさあふれる地域づくり
施策・事業
エンゼルパトロール
防犯教室
チラシ等の配布
自主防災組織の活性化
内
容
市民を中心に,防犯パトロールを行い,見守り活動による犯罪
防止と防犯意識の啓発を図ります。
市民及び単位いきいきクラブなどの団体に,防犯教室を開催し,
防犯に関する知識の普及と防犯意識の啓発に努めます。
訪問販売の危険性やピッキング,ニセ電話詐欺等に対する注意
を喚起するチラシの作成,配布を行います。
災害による被害を最小限に食い止めるため,地域の連携意識に
基づく自主的な防災活動の活性化を図ります。
災害時に迅速かつ的確な対応がとれるよう,関係機関と連携を
災害時要配慮者等の避難支援
図りながら,在宅災害時要配慮者避難支援登録台帳の新規登
録,更新を行い,平常時から関係機関等と情報を共有するなど,
状況に応じた避難を支援します。
- 75 -
第Ⅱ編 各論 第3章 やさしさあふれる地域づくり
第3節 高齢者にやさしいまちづくり (バリアフリー・ユニバーサルデザインの推進)
1.ひとにやさしいまちづくりの推進
現状と課題
高齢者だけでなく,全ての市民が安心して暮らすことができる生活基盤の整備を推進
していく必要があります。
また,「高齢者,障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー法)」
に基づき,道路や公園施設の段差解消などのバリアフリー化に取り組んでいく必要があ
ります。
目
標
全ての人が安全で快適に利用できる道路や公園施設のバリアフリー化を推進します。
また,今後整備する公共施設は,ユニバーサルデザインを取り入れ,全ての市民が快
適で利用しやすいものとなるよう努めます。
2.交通弱者に対応した交通網の整備
現状と課題
バスなどの公共交通機関について,利用者数の減少により便数の減少や路線が廃止と
なる場合があります。このため,高齢者や障害者などの移動困難者が利用するための交
通手段を確保する必要があります。
目
標
デマンド交通システムや福祉移送サービスなどを通して,移動が困難な高齢者や障害
者などの移動の円滑化を進めます。
◆移動困難者に対する交通手段の確立
施策・事業
内
容
デマンド交通システム
他利用者と乗り合わせながら,利用者の要望に応じて最終目的
(社会福祉協議会事業)
地に向かう乗合いタクシーを運行するものです。
福祉移送サービス
(社会福祉協議会事業)
福祉バスの運行
移動困難な高齢者等が医療機関への通院や公共機関での申請
手続きを行う際,協力会員が自家用車で利用会員の自宅から送
迎及び介助を行うサービスです。
市や社会福祉関係法人が開催する福祉イベントやいきいきクラ
ブ活動等の実施にあわせ,福祉バスを運行するものです。
- 76 -
第Ⅱ編 各論 第4章 介護保険事業費等の見込み
第4章 介護保険事業費等の見込み
1.標準給付費
計画期間,平成 32 年度及び平成 37 年度における標準給付費の見込みは,次のとお
りです。
◆標準給付費の見込み(計画期間)
計
画
区
分
第6期計画
H27 年度
H28 年度
H29 年度
総給付費(介護給付+予防給付)
千円
6,178,527
6,474,276
6,804,683
特定入所者介護サービス費等給付費
千円
309,825
258,719
258,249
高額介護サービス費等給付費
千円
157,778
159,867
161,894
高額医療合算介護サービス費等給付費
千円
14,247
14,435
14,618
審査支払手数料
千円
4,307
4,456
4,616
標準給付費見込み額(計)
千円
6,664,684
6,911,753
7,244,060
◆標準給付費の見込み(平成 32 年度及び平成 37 年度)
区
分
H32 年度
H37 年度
総給付費(介護給付+予防給付)
千円
7,854,866
9,048,551
特定入所者介護サービス費等給付費
千円
267,294
270,593
高額介護サービス費等給付費
千円
167,564
169,633
高額医療合算介護サービス費等給付費
千円
15,129
15,316
審査支払手数料
千円
4,409
4,463
標準給付費見込み額(計)
千円
8,309,262
9,508,556
2.地域支援事業費
計画期間,平成 32 年度及び平成 37 年度における地域支援事業費の見込みは,次の
とおりです。
◆地域支援事業費の見込み(計画期間)
計
画
区
分
第6期計画
H27 年度
H28 年度
H29 年度
介護予防・日常生活支援総合事業費
千円
36,340
37,557
122,425
包括的支援事業・任意事業費
千円
54,389
57,214
60,575
地域支援事業費(計)
千円
90,729
94,771
183,000
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第Ⅱ編 各論 第4章 介護保険事業費等の見込み
◆地域支援事業費の見込み(平成 32 年度及び平成 37 年度)
区
分
H32 年度
H37 年度
介護予防・日常生活支援総合事業費
千円
143,448
193,075
包括的支援事業・任意事業費
千円
62,575
62,575
地域支援事業費(計)
千円
206,023
255,650
3.保険料基準額
平成 27 年度から平成 29 年度までの3年間の標準給付費見込み額等をもとに,第1
号被保険者の保険料基準額(月額)を算定すると,次のとおりです。
◆保険料基準額の算定
区
分
H27 年度
H28 年度
H29 年度
保険料基準額(月額)
円
5,650
5,650
5,650
準備基金取崩による影響額
円
0
0
0
財政安定化基金返済額
円
0
0
0
- 78 -
第Ⅱ編 各論 第4章 介護保険事業費等の見込み
4.所得段階別保険料
平成 27 年度から平成 29 年度までの所得段階別保険料(年額)は,次のとおりです。
◆所得段階別保険料
設定段階
対
象
保険
者
保険料年額(円)
料率
H27 年度
H28 年度
H29 年度
0. 5
33,930
33,930
33,930
0.75
50,900
50,900
50,900
0.75
50,900
50,900
50,900
0.9
61,080
61,080
61,080
1.0
67,870
67,870
67,870
1.2
81,440
81,440
81,440
1.35
91,620
91,620
91,620
1.6
108,590
108,590
108,590
1.8
122,160
122,160
122,160
2.1
142,520
142,520
142,520
・生活保護又は老齢福祉年金受給者で世
帯全員が市町村民税非課税の方
第1段階
・世帯全員が市町村民税非課税の方で,
前年の合計所得金額と課税年金収入が
80 万円以下の方
世帯全員が市町村民税非課税の方で,前
第2段階
年の合計所得金額と課税年金収入が 80
万円を超え 120 万円以下の方
世帯全員が市町村民税非課税の方で,前
第3段階
年の合計所得金額と課税年金収入が 120
万円を超える方
本人が市町村民税非課税(世帯の誰かは
第4段階
課税)で,前年の合計所得金額と課税年
金収入が 80 万円以下の方
第5段階
(標準段階)
第6段階
本人が市町村民税非課税(世帯の誰かは
課税)で,前年の合計所得金額と課税年
金収入が 80 万円を超える方
本人が市町村民税課税で,前年の合計所
得金額が 120 万円未満の方
本人が市町村民税課税で,前年の合計所
第7段階
得金額が 120 万円以上 190 万円未満の
方
本人が市町村民税課税で,前年の合計所
第8段階
得金額が 190 万円以上 290 万円未満の
方
本人が市町村民税課税で,前年の合計所
第9段階
得金額が 290 万円以上 500 万円未満の
方
第 10 段階
本人が市町村民税課税で,前年の合計所
得金額が 500 万円以上の方
※今後,国の軽減措置により,低所得者の介護保険料が変更となる場合があります。
- 79 -
第Ⅱ編 各論 第5章 計画の推進体制
第5章 計画の推進体制
第1節 市の役割
1.介護保険事業の円滑な運営に向けた体制整備
(1)石岡市介護保険運営協議会
様々な分野の方からの意見を反映させながら,市の介護保険制度の円滑かつ公平・公
正な運営に努めます。
【構成】
・被保険者代表
・保健・福祉・医療関係機関,団体の代表
・学識経験者
など
(2)石岡市地域密着型サービス運営委員会
円滑かつ公平・公正な地域密着型サービス事業者の指定を行い,地域バランスのとれ
た基盤整備を進めます。
【構成】
・介護保険運営協議会委員
・学識経験者
など
2.地域包括ケア体制
(1)石岡市地域包括支援センター運営協議会
地域包括支援センターが市民福祉の向上のため,その機能を発揮し,役割を十分果た
せるよう努めます。
【構成】
・介護保険運営協議会委員
・在宅介護支援センターの代表者
・保健・福祉・医療関係機関,団体の代表
など
3.認知症対策の推進体制
(1)石岡市認知症初期集中支援チーム運営委員会
認知症の人やその家族に早期に関わる「認知症初期集中支援チーム」を配置し,早期
診断・早期対応に向けた支援体制を構築します。
【構成】
・医療・保健・福祉関係機関,団体の代表
- 80 -
など
第Ⅱ編 各論 第5章 計画の推進体制
4.指導・監督体制
地域密着型サービス事業者に対し,適切かつ円滑な事業運営に向けた支援・指導を行
います。また,利用者本位のサービス提供に向けた指導・監督体制を整備します。
5.庁内連携体制
本計画に掲げられている施策は,保健福祉分野をはじめ,高齢者の生活環境を支える
様々な分野が関連していることから,各部と連携し,現状や課題,施策の方向性等を共
有しながら,効果的かつ効率的な施策の推進を図ります。
第2節 関係機関・団体の役割
当市には,様々な保健・福祉・医療の団体やボランティア組織があります。本プラン
を推進するためには,市だけでなく,これらの団体がそれぞれの役割を認識し,相互に
連携しながら,積極的な活動を展開していくことが求められます。
市は,そのための活動支援(情報提供,連携支援,場の提供,活動資金助成等)を行
っていきます。
また,地域で活動するボランティアは,これまでも公的サービスで補いきれない部分
の支援を担ってきており,新しい総合事業においてサービス提供主体の一つとして位置
付けられています。今後もこうした活動の重要性がますます高まることから,市との連
携・協働による事業の推進を行います。
第3節 市民の役割
当市では,すでに 4 人に 1 人が高齢者という超高齢社会となっており,今後 10 年
間で 3 人に 1 人が高齢者となることが見込まれています。このような社会の中で,市
民一人ひとりが高齢期に至っても長く健康が保てるよう,若い時から健康づくりや介護
予防に努めていくこと,また,介護が必要になっても,日常生活の維持改善を図ること
が重要です。
市民一人ひとりが地域での支え合いの心を大切にし,日常生活を送るなかで支援が必
要な方には気軽に手をさしのべることができる,市民参加型の社会を築き上げていくこ
とが大切です。
このようなことを念頭に,本計画の政策目標である「誰もが いきいきと暮らし 輝
くまち 石岡」を目指して,市民の皆様がその推進役としての役割を果たしていくこと
を期待しています。
第4節 計画の進捗管理
本計画の実施にあたっては,石岡市介護保険運営協議会をはじめ,本章第1節に掲げ
た各推進組織等において定期的に進捗状況を点検し,その結果に基づいて対策を検討し
ます。
- 81 -
資
料
資 料
1.石岡市介護保険条例
石岡市介護保険条例(平成 17 年条例第 118 号)(抜粋)
(目的及び設置)
第4条 介護保険に関する施策の企画立案及びその実態が,基本理念にのっとり,市民の
意見を十分に反映しながら円滑かつ適切に行われていることに資するため,石岡市介
護保険運営協議会(以下「協議会」という。)を置く。
(組織)
第5条 協議会の委員は,次の各号に掲げる者のうちから,当該各号に定める数の範囲内
において,市長が任命する。
(1)被保険者の代表 4人
(2)保健,医療,福祉等関係機関の代表者 10 人
(3)学識経験者 4人
2 委員の任期は2年とする。ただし,補欠により任命された委員の任期は,前任者の残
任期間とする。
- 85 -
資 料
石岡市介護保険条例施行規則(平成 17 年規則第 104 号)(抜粋)
第3章 介護保険運営協議会
(所掌事項)
第8条 介護保険運営協議会(以下「協議会」という。)は,次に掲げる事項について審
議するものとする。
(1)保険給付の種類及び内容に関する事項
(2)保険料の賦課方法に関する事項
(3)保険料の減免に関する事項
(4)介護保険事業計画及び老人保健福祉計画に関する事項
(5)前各号に掲げるもののほか,介護保険事業の運営上重要な事項
(会長及び副会長)
第9条 協議会には,委員の互選により会長及び副会長各 1 人を置く。
2 会長は,会務を総理し,協議会を代表する。
3 副会長は,会長を補佐し,会長に事故あるとき,又は会長が欠けたときは,その職務
を代理する。
(会議)
第 10 条
協議会の会議(以下「会議」という。
)は,会長が招集する。
2 会長は,会議の議長となる。
3 会議は,条例第5条第1項各号に掲げる委員の各1人以上を含む過半数以上の委員の
出席がなければ開くことができない。
4 会議の議事は,出席委員の過半数で決し,可否同数のときは,議長の決するところに
よる。
(除斥)
第 11 条
協議会委員は,自己又は父母,祖父母,配偶者,子,孫若しくは兄弟姉妹の一
身上に関する事項については,その議事に加わることができない。ただし,協議会の同
意があったときは,その会議に出席し,発言することができる。
(庶務)
第 12 条
協議会の庶務は,保健福祉部において処理する。
(会議録)
第 13 条
議長は,会議録を作成し,会議に出席した2人の委員とともに署名しなければ
ならない。
(委任)
第 14 条
第8条から前条までに定めるもののほか,協議会の運営に関し必要な事項は,
会長が定める。
- 86 -
資 料
2.石岡市介護保険運営協議会委員名簿
№
区
分
氏
名
備
考
1
第1号被保険者
杉本 美江
公募
2
第1号被保険者
西野 満子
公募
3
第1号被保険者
箕輪 美津子
公募
4
第1号被保険者
原田 隆
公募
5
団体推薦
柏木 史彦
社団法人石岡市医師会(医師)
6
団体推薦
中村 恵一
石岡市歯科医師会
7
団体推薦
中村 茂
社団法人茨城県薬剤師会石岡支部
8
団体推薦
黒澤 保壽
社団法人茨城県理学療法士会
9
団体推薦
山口 隆之
石岡市ケアマネジャー等連絡協議会
10
団体推薦
大岡 芳子
石岡市食生活改善推進員連絡協議会
11
団体推薦
鈴木 光雄
石岡市いきいきクラブ連合会
12
団体推薦
出山 けい子
社団法人石岡市医師会(看護師)
13
団体推薦
磯島 肇
石岡市社会福祉施設連絡協議会
14
団体推薦
井坂 日出代
石岡市ボランティア連絡協議会
15
学識経験者
平井 純子
石岡市民生委員児童委員協議会連合会
16
学識経験者
小坂部 和子
石岡市民生委員児童委員協議会連合会
17
学識経験者
市塚 義則
石岡市民生委員児童委員協議会連合会
18
学識経験者
藤岡 英博
保護司
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資 料
3.計画策定の経過
年
月 日
策 定 の 経 過
(1)平成25年度介護保険給付実績について
平成26年5月23日
第1回協議会
(2)高齢者福祉計画・第6期介護保険事業計画
の策定
(1)石岡市の人口推計について
平成26年7月30日
第2回協議会
(2)アンケート調査(日常生活圏域ニーズ調査)
の集計結果について
(3)市内特別養護老人ホームの状況について
(1)第6期介護保険事業計画策定に係る制度改
平成26年9月26日
第3回協議会
正について
(2)第6期介護保険事業計画に係る基本目標及
び重点課題の設定について
(1)高齢者福祉計画・第6期介護保険事業計画
平成27年1月16日
案について
第4回協議会
(2)第6期介護保険事業保険料案について
(1)石岡ふれあい長寿プラン~第6期~につい
平成27年3月27日
第5回協議会
て
(2)介護保険制度改正の概要について
(3)介護保険条例改正の概要について
- 88 -
資 料
4.日常生活圏域ごとの地域密着型サービスの見込み量
(単位:延べ人/年)
サービス名
圏域名
夜間対応型訪問介護
認知症対応型通所介護
小規模多機能型居宅介護
介護予防小規模多機能型居宅介護
認知症対応型共同生活介護
- 89 -
H27
H28
H29
年度
年度
年度
八郷北
10
10
10
八郷南
16
16
16
府中
11
11
11
石岡
16
16
16
国府
11
11
11
城南
8
8
8
八郷北
17
17
17
八郷南
27
27
27
府中
18
18
18
石岡
26
26
26
国府
18
18
18
城南
14
14
14
八郷北
207
249
267
八郷南
336
404
434
府中
223
268
288
石岡
329
395
424
国府
219
263
282
城南
174
209
225
八郷北
34
40
40
八郷南
54
65
65
府中
36
43
43
石岡
53
64
64
国府
35
42
42
城南
28
34
34
八郷北
259
260
259
八郷南
420
423
420
府中
279
281
279
石岡
411
414
411
国府
273
275
273
城南
218
219
218
資 料
サービス名
圏域名
介護予防認知症対応型共同生活介護
地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護
地域密着型通所介護
- 90 -
H27
H28
H29
年度
年度
年度
八郷北
3
3
3
八郷南
5
5
5
府中
4
4
4
石岡
5
5
5
国府
4
4
4
城南
3
3
3
八郷北
83
83
83
八郷南
136
136
136
府中
90
90
90
石岡
133
133
133
国府
88
88
88
城南
70
70
70
八郷北
0
174
200
八郷南
0
282
326
府中
0
187
216
石岡
0
276
318
国府
0
183
212
城南
0
146
168
資 料
5.市内全域及び日常生活圏域ごとの必要利用定員総数
(単位:人)
サービス名
圏域名
認知症対応型共同生活介護
地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護
H28
H29
年度
年度
年度
八郷北
45
45
45
八郷南
54
54
54
府中
63
63
63
石岡
0
0
0
国府
0
0
0
城南
18
18
18
180
180
180
八郷北
0
0
0
八郷南
0
0
0
府中
0
0
0
石岡
0
0
0
国府
0
0
0
城南
0
0
0
市内全域
0
0
0
八郷北
0
0
0
八郷南
0
0
0
府中
20
20
20
石岡
0
0
0
国府
29
29
29
城南
0
0
0
49
49
49
市内全域
地域密着型特定施設入居者生活介護
H27
市内全域
- 91 -
資 料
6.用語集
【ア行】
◆アセスメント
介護サービス利用者の身体機能や環境などを事前に把握,評価することでケアプラン
の作成等,今後のケアに必要な見通しをたてるために必要な評価のことを意味します。
◆いきいきクラブ(老人クラブ)
仲間づくりを通して,生きがいと健康づくり,生活を豊かにする楽しい活動を行うと
ともに,その知識や経験を生かして,地域の諸団体と共同し,地域を豊かにする社会活
動に取り組み,明るい長寿社会づくり,保健福祉の向上に努めることを目的とします。
◆NPO
「NonProfit Organization」又は「Not for Profit Organization」の略称で,様々
な社会貢献活動を行い,団体の構成員に対し収益を分配することを目的としない団体の
総称です。したがって,収益を目的とする事業を行うこと自体は認められますが,事業
で得た収益は,様々な社会貢献活動に充てることになります。
【カ行】
◆介護給付,予防給付
平成 12 年(西暦 2000 年)に始まった介護保険制度で,要支援状態,要介護状態
と認定された被保険者に提供される介護サービス,介護に関わる費用の支給のこと。要
介護5段階,要支援2段階の給付区分があり,訪問介護,訪問入浴,訪問リハビリテー
ション,訪問看護などの居宅サービス,介護予防サービスや,介護保険施設を利用した
施設サービス,市区町村が行う地域密着型サービスなどが受けられます。
◆介護保険事業計画
市町村介護保険事業計画は,市町村における介護保険の給付対象となる高齢者数や給
付対象サービスの事業量,事業費を示すとともに,介護保険事業を円滑に推進していく
ための施策を体系的に示すものです。
◆介護予防
要介護状態になることをできる限り防ぐ(遅らせる)こと,そして要介護状態であっ
ても状態がそれ以上に悪化しないようにする(維持・改善を図る)と定義されています。
◆居宅サービス
介護保険制度によって利用できるサービスです。介護保険を利用するときは,まず市
町村が行う「要介護認定」を受けます。要介護度に応じて,利用できるサービスや介護
保険で認められる月々の利用限度額などが違います。居宅サービスは在宅での介護を中
心にしたサービスです。希望するサービスを組み合わせて利用することもできます。
- 92 -
資 料
◆ケアプラン
要支援,要介護に認定されたご高齢者が希望に添った介護サービスを利用できるよう
に,本人や家族の心身の状況や生活の環境などに配慮し,利用する介護サービスの種類
や内容を定めた「介護サービスの利用計画」のことです。
◆ケアマネジャー(介護支援専門員)
要介護者からの相談に応じるとともに,要介護者等がその心身の状況等に応じ適切な
サービスを利用できるようケアプランを作成し,市町村,サービス事業者,施設などと
の連絡調整等を行う人のことです。
◆権利擁護
自己の権利を表明することが困難な寝たきりの高齢者や,痴呆症の高齢者,障害者の
代わりに,代理人が権利を表明することです。
◆コーホート法
コーホートとは,ある年(期間)に生まれた集団のことをいい,コーホート法とは,
その集団のある期間の人口変化を観察することで将来人口を推計する方法です。
【サ行】
◆在宅サービス
介護が必要な高齢者がいつも住んでいる居宅で介護を受ける場合に提供されるサー
ビスのことです。
◆在宅介護支援センター
地域の高齢者やその家族からの相談に応じ,必要な保健・福祉サービスが受けられる
ように行政機関・サービス提供機関・居宅介護支援事業所等との連絡調整を行う機関。
社会福祉士・看護師などの専門職員が在宅介護などに関する総合的な相談に応じます。
◆作業療法士
「理学療法士及び作業療法士法」にもとづく国家資格で ,OT(Occupational
Therapist)と呼ばれることもあります。 作業療法とは,身体又は精神に障害のある者
に対し,主としてその応用的動作能力又は社会的適応能力の回復を図るため,手芸,工
作その他の作業を行なわせることとされており,作業療法士は厚生労働大臣の免許を受
けて,作業療法士の名称を用いて,医師の指示のもとに作業療法を行なうことを業とす
る者と位置づけられています。
◆施設サービス
施設に入所して受けるサービスで,介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
,介護
老人保健施設(老人保健施設),介護療養型医療施設(療養型病床群など)の3種の施
設で受けられます。
◆社会福祉協議会
社会福祉法の規定に基づき組織される地域福祉の推進を目的とする団体で,略称で
「社協」とも呼ばれます。市区町村を単位とする市区町村社会福祉協議会,指定都市の
区を単位とする地区社会福祉協議会,都道府県を単位とする都道府県社会福祉協議会が
あります。
- 93 -
資 料
◆社会福祉士
「社会福祉士及び介護福祉士法」にもとづく国家資格です。在宅,施設で生活してい
る方々の相談に応じ,必要な助言や利用可能な制度・サービスの紹介をはじめ,サービ
スの利用調整や関係者間の連絡など,相談者を支え,その抱える課題を解決するために
さまざまな仕事をしています。
◆シルバー人材センター
高年齢者等の雇用の安定等に関する法律に基づき,都道府県知事が市区町村に1個に
限り指定する公益法人です。その能力や希望に応じて臨時的・短期的な仕事を提供する
ほか,就業に必要な知識および技能の付与を目的とした講習を実施します。
◆生活支援コーディネーター
地域包括ケアシステムの構築に向け,生活支援,介護予防サービスの充実・強化及び
高齢者の社会参加を推進するため,地域の生活支援ニーズと地域資源のマッチング等を
行うとされています。
◆成年後見制度
認知症などによって,物事を判断する能力が十分ではない方について,その方の権利
を守る援助者(成年後見人)を選ぶことで,高額な売買契約・賃貸契約の締結・遺産の
相続・福祉サービスの利用契約締結などの法律行為全般について,援助を受けることが
できます。
【タ行】
◆第1号被保険者
市区町村に居住する 65 歳以上の人です。
◆第2号被保険者
市区町村に居住する 40 歳以上 65 歳未満の人で,医療保険に加入している人です。
◆団塊の世代
昭和 22 年から昭和 24 年(西暦 1947 年~1949 年)に生まれた世代(第1次ベ
ビーブーム)のことです。
◆地域支援事業
被保険者が要介護状態及び要支援状態となることを予防するとともに,要介護状態と
なった場合においても,可能な限り地域において自立した日常生活を営むことができる
よう支援する事業で,市町村が行います。
◆地域包括支援センター
地域住民の保健・福祉・医療の向上,虐待防止,介護予防マネジメントなどを総合的
に行う機関で,平成 17 年の介護保険法改正で制定されました。センターには,保健師,
主任ケアマネジャー,社会福祉士が置かれ,専門性を生かして相互連携しながら業務に
あたります。市町村事業である地域支援事業を行う機関で,介護予防マネジメントを行
う介護予防支援事業所としても機能します。
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資 料
◆特定福祉用具購入(販売)
入浴や排泄などに使用する福祉用具を購入時に申請した場合,10 万円を上限に償還
払いで費用の支給が受けられ,その1割が自己負担になります。限度額を超えた部分に
ついては全額自己負担となります。
【ナ行】
◆認知症
認知症とは,いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり,働きが悪くなったため
にさまざまな障害が起こり,生活するうえで支障が出ている状態(およそ6ヵ月以上継
続)を指します。
【ハ行】
◆バリアフリー法
高齢者や障害者などの自立した日常生活や社会生活を確保するために,旅客施設・車
両等,道路,路外駐車場,都市公園,建築物に対して,バリアフリー化基準(移動等円
滑化基準)への適合を求めるとともに,駅を中心とした地区や,高齢者や障害者などが
利用する施設が集中する地区(重点整備地区)において,住民参加による重点的かつ一
体的なバリアフリー化を進めるための措置などを定めています。
【マ行】
◆民生委員
厚生労働大臣から委嘱され,それぞれの地域において,常に住民の立場に立って相談
に応じ,必要な援助を行い,社会福祉の増進に努める方々であり,「児童委員」を兼ね
ています。
【ヤ行】
◆要介護認定,要支援認定
介護給付,予防給付を受けようとする被保険者が,給付要件を満たしているかどうか
を確認するために行われる認定です。保険者である市町村が,全国一律の客観的基準(要
介護認定基準)に基づいて行います。認定の手順は,被保険者からの申請を受けた市町
村が被保険者に対し認定調査を行うと同時に,被保険者の主治医に意見書を求め,これ
らの調査結果等を認定審査会に通知し,要支援状態,要介護状態への該当,要支援,要
介護状態の区分等について審査・判定を行います。
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資 料
【ラ行】
◆理学療法士
Physical Therapist(PT)とも呼ばれます。 ケガや病気などで身体に障害のある人
や障害の発生が予測される人に対して,基本動作能力(座る,立つ,歩くなど)の回復
や維持,および障害の悪化の予防を目的に,運動療法や物理療法(温熱,電気等の物理
的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて,自立した日常生活が送れるよう支援
する医学的リハビリテーションの専門職です。
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石岡ふれあい長寿プラン~第6期~
石岡市高齢者福祉計画・第6期介護保険事業計画
『誰もが いきいきと暮らし
輝くまち いしおか』を目指して
発行月 平成 27 年3月
発
行 石岡市 保健福祉部
〒315-8640
電話
高齢福祉課
介護保険室
茨城県石岡市石岡一丁目1番地1
0299-23-1111(代表)
http://www.city.ishioka.lg.jp/