報告書:レスキューロボットの無線遠隔操作と環境情報

報告書:レスキューロボットの無線遠隔操作と環境情報収集
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RT コンポーネントを利用したロボット制御について
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札幌琴似工業高等学校 電子機械科 引地 虹太・武田 和也
北海道科学大学 工学部機械工学科 山田 孝公・竹澤 聡
1. はじめに
本セミナーでは,ロボットを動かすための下準
備 で ある 環境 構 築と T-frog モ ー ター を用 いた
OpenRTM-aist の使用方法について学んだ.システ
ムの構築手順の流れは以下の通りである.
1)
ネームサーバーの起動
2)
RTSystemEditor のネームサーバーへの接続
3)
コンポーネントの起動
4)
RTSystemEditor 上でのシステム構築
RT Components
with yp-spur
図2
Laser Finding
ロボットのアクティヴ操作と地図獲得画面
目的は二つあり,Ⅰ)遠隔操作のための GUI ジョ
イスティックによるモバイルロボットの制御,Ⅱ)
移動ロボットに求められる機能の環境地図生成と
生成した地図を用いたナビゲーションである.高
校生による挑戦は全国的にも初の試みである.
2. 連携授業一日目(8月6日【木】)
1 台のロボットを用いて演習を行うために必要な
ソフトを入力した.インストールした一覧は以下の
通りである.
図3
ロボットのナヴィゲーション実験
(OpenRTM-aist,Python2.6PyYAML,CMAKE,
Doxygen, URG USB Driver, yp-spur)
図1は,初期段階でのロボット動作実験の模様
であり,段階に分けて慎重な入力が求められた.
3. 連携授業二日目(8月7日【金】)
図2に作成したロボット操作画面,図3にその
実験風景を示す.午後からはレーザ測距センサ URG
による環境地図生成に挑戦し、見事成功を収めた.
4. おわりに
ロボット開発のための RT コンポーネントを実際
に体験することができた.本講座は,準備のために
手間暇かかるが,柔軟な発想で様々なロボットへ
の導入の可能性をとことん追求できそうであり,参
加して本当に良かったと言える.今後も貴重な経験
図1
ロボット制御実験
が積めるこのような機会に是非参加したい.