町長室便り~雨ニモマケズ24~30

石楠花まつり入場者
48826
倍
一期一会
盛 田 信 明
R・ 石 楠 花 ま つ り や 熊 ま つ
り な ど、 新 緑 の 春 の イ ベ ン
ト を は じ め、 四 季 を 通 し て
自然豊かな本町に是非ご来
町くださるようにご案内を
いたしました。
町長に就任させていただ
き、 こ う し た 機 会 を い た だ
ける幸せに感謝しています。
これからも様々な機会や
出 会 い を 大 切 に、 本 町 の 魅
力を国内外に発信してまい
ります。
▶中尾彬さん、池
波志乃さんご夫
妻と
神 幸 親 方、 お め で と う ご
ざいます。
◀假屋崎省吾さ
んと
〝地方創生〟︵1︶
4
約
10,125
10,712
52,673
∼町長室便り∼
雨ニモマケズ
今年は昨年を上回る大雪
で、 厳 し い 冬 で あ り ま し た。
厳 し い 冬 で あ る ほ ど、 ひ と
きわ春が待ち遠しく感じら
れ ま す。 そ し て 白 い 森 の 国
に も、 い よ い よ 新 し い 息 吹
を育む春がめぐって参りま
し た。 春 は、 入 学 や 卒 業、
就職や退職など様々な出会
いと別れの季節です。
こ の 春、 私 は 素 晴 ら し い
出 会 い、 貴 重 な ご 縁 を い た
だ く 機 会 に 恵 ま れ ま し た。
華道で有名な假屋崎省吾さ
ん、 そ し て、 俳 優 の 中 尾 彬
さ ん、 池 波 志 乃 さ ん ご 夫 妻
をはじめ著名人との出会い
で あ り ま し た。 假 屋 崎 さ ん
は、 町 民 の か た の 紹 介 で 新
潟市での個展でお目にかか
り ま し た。 ま た、 4 月 日
は本町出身の神幸親方のご
令嬢の結婚式にお招きいた
だ き、 俳 優 の 中 尾 彬 さ ん ご
夫 妻 や、 漫 画 家 の や く み つ
る さ ん な ど、 有 名 な か た が
た と お 会 い し ま し た。 そ れ
ぞ れ に ご 挨 拶 と、 本 町 の P
18
盛 田 信 明
85,213
し、利用者は例年の2倍以上と
なりました。
いま﹁地方創生﹂が叫ばれて
いますが、私は、ふるさとに生
きる喜びを感じ、そしてふるさ
との宝を大事に、磨きをかける
ことこそが﹁地方創生﹂である
と考えます。石楠花まつりやス
キー場の利用客の増加は、まさ
に町職員が知恵を絞り、工夫を
重ね、実行委員会の皆さんとの
協働の結果であります。町民の
皆さんと一丸となって、他に誇
れる小国町創生を進めていこう
ではありませんか。
倍
ᖹᡂ27ᖺ
ᖹᡂ26ᖺ
ᖹᡂ25ᖺ
ᖹᡂ24ᖺ
3,503
2,664
66,407
約2
スキー場利用客
交流人口の推移
目にまぶしい新緑、咲き誇る
〝しゃくなげ〟
、そして熊まつり
と、躍動の春を迎えました。い
よいよ山の幸山菜の季節到来で
す。今年も5月2日から6日ま
で、道の駅特設会場で第 回お
ぐ に 石 楠 花 ま つ り が 開 催 さ れ、
1万人を超える来場者で賑わい
ました。昨年の﹁新町誕生 周
年﹂から入場料を無料にし、町
内からシャトルバスを運行した
結果、入場者は例年の3倍以上
に増加しました。また、隣接す
る横根スキー場では、平野歩夢
選手の活躍や料金改正が功を奏
石楠花まつりオープニングの様子
60
26
∼町長室便り∼
雨ニモマケズ
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盛 田 信 明
に羽ばたく
〝白い森の国おぐに〟
を町民の皆さまと心を一つにし
て 創 っ て い き た い と 存 じ ま す。
これこそが、我が町の地方版総
合戦略の一つであると確信して
います。
福澤諭吉は﹁進まざる者は必
ず退き、
退かざる者は必ず進む﹂
と言いました。困難や課題はた
くさんありますが、積極果敢に
まちづくりに全力を挙げ、夢と
希望に満ちたふるさと小国を築
いてまいります。皆さまの一層
のご理解とご支援をお願い申し
上げます。
ま す。 講 話 で は、﹁ 透 析 医 療 と
治療機器の著しい進歩で患者さ
んの負担も軽減されている。関
東では、歩いて通院できる範囲
に透析医療機関があり、患者さ
んはお風呂屋さんに行く感覚で
透析を受け元気で長生きしてい
る﹂と現状をやさしくお話しい
ただき、町立病院での必要性に
ついても言及されました。
私は、課題は多くありますが
町立病院における人工透析実現
に向けた強い決意のもと一歩ず
つ前進してまいりますので、患
者の皆さまはじめ町民各位のご
理解とご支援をお願いします。
盛 田 信 明
〝いのち〟を繋ぐ
20
現在、人工透析治療の患者さ
ん は 全 国 的 に 増 加 傾 向 に あ り、
本町においても 名を超える患
者さんがいます。このかたがた
は、町外5カ所の医療機関で2
日に一度人工透析を受けていま
すが、冬期間にあっては、吹雪
の中を往復3時間以上かけて通
院しているのが現状です。さら
に、高齢化など患者さんの実態
をみるとき、何とか負担を軽減
したい、そのために町立病院で
の人工透析実施に向けて、関係
機関にお願いをしてきました。
このたび、いろいろとご指導
いただいてまいりました北里大
学医学部腎臓内科教授の鎌田貢
壽先生から﹁地域医療と血液透
析治療﹂と題して講話をいただ
きました。当日は、﹁患者の会﹂
の 皆 さ ん を は じ め、 町 議 会 議
員、医療・福祉関係のかたがた
約 人が聴講されました。鎌田
先生は、日本で人工透析治療が
始まった当時に医師になり、以
来 年以上にわたって腎臓病の
研究治療に取り組んでこられた
腎臓病と透析治療の権威であり
北里大学の鎌田教授による健康講話
∼町長室便り∼
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40
退かざる者は必ず進む
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いよいよ新年度が始まりまし
た。新町誕生から 年目となる
平成 年度の施政方針を本号に
掲載しましたので、ご覧いただ
きたいと存じます。
さて、人口減少、少子高齢化、
そして財政難と、本町をはじめ
地方自治体にとっては大変厳し
い状況にあります。こうした状
況を打開するため、国では、本
年を﹁地方創生元年﹂と位置付
け、
﹁ ま ち・ ひ と・ し ご と 創 生
本 部 ﹂ を 立 ち 上 げ て、 地 方 創
生に取り組むこととしておりま
す。約1800の自治体に、ま
ちづくりのアイデアと智慧を尽
くした﹁地方版総合戦略﹂の策
定を求め、独自のまちづくりに
対しては、国から人材や財源の
支援を行い、いきいきとした地
方を再生することにしていま
す。
本町においては、朝日連峰や
飯豊連峰、そして﹁まぼろしの
大滝﹂ともいわれる世界百名瀑
の﹁梅花皮の滝﹂など、世界に
誇れる宝があります。私は、こ
れから次の 年に向けて、世界
次の 60 年に向けて決意を新たにした
文化の日・新町 60 周年記念表彰式
∼町長室便り∼
雨ニモマケズ
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61
18
10
ふるさとは遠きにありて
◀ふるさとツアー
で本町を訪れた
小国郷人会の皆
さん
ことができました。近在や外国
人など大勢のかたがたでにぎわ
い、お立ち寄りいただいたかた
からはお礼のメールをいただき
ました。感激とともに、こうし
た取り組みに対する確実な手応
えも感じました。
神幸親方をはじめ、本町出身
の皆さまには、それぞれの地域
にしっかりと根を張り、小国人
と し て の 誇 り を 持 ち、〝 ふ る さ
とおぐに〟の発展のためにご尽
力 い た だ い て お り ま す こ と に、
心から御礼を申し上げます。
盛 田 信 明
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盛 田 信 明
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昨 年 に 引 き 続 き、﹁ 小 国 郷 人
会ふるさとツアー﹂を 月 日、
日の1泊2日で実施いたしま
した。
本町で生まれ育ち、ふるさと
を離れて幾星霜、異郷の地で自
らの道を歩まれた郷人会有志の
皆さまをお招きし、錦織なす紅
葉など、昔変わらぬ美しい山河
と懐かしい味、さらには新しい
小国小学校など、まちづくりの
最 先 端 を ご 覧 い た だ き ま し た。
懇親会では、当時のお話しやふ
るさとに対する熱い思いを伺う
ことができました。
また、 月 日には、根津・
千駄木下町まつり︵東京都︶の
物産市に参加しました。ここは、
神幸親方の現在のお住まいの地
域で、親方のご配慮により最前
列 に﹁ 白 い 森 の 国 お ぐ に ﹂ の
ブースを設けさせていただきま
した。当日は、本町出身で、現
在は東京都内に生活の本拠を置
くかたなどにもお手伝いをいた
だき、本町のピーアールをする
▶神幸親方をはじ
め物産市でお手
伝いをいただい
た皆さん
一筋につながる﹂と、一つのこ
とを続けることの大切さを説い
ております。同会の発展と会員
の皆さまの今後のご活躍をお祈
り 申 し 上 げ ま す。 さ ら に、﹁ ひ
つじ︵未︶年﹂の﹁未﹂は未来
の﹁ 未 ﹂ で も あ り ま す。 私 は、
未来に向かって本町が大きく飛
躍発展するよう、決意を新たに
ただ一筋にまちづくりに邁進い
た し ま す。 町 民 の 皆 さ ま に は、
本年も一層のご理解とお力添え
をお願い申し上げます。
「たにし会」の皆さん
∼町長室便り∼
雨ニモマケズ
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この一筋につながる
15
あたり一面銀世界の中で
2 0 1 5 年 が 幕 を 開 け、
﹁白い
森の国おぐに﹂の 年目が時を
刻み始めました。
今年は
﹁未年﹂
、
ひつじ年です。私は、昭和 年
﹁ 未 年 ﹂ 生 ま れ の 還 暦 の 年 男、
特別な感慨をもって迎えた新年
であります。
さて、1月 日に、俳句愛好
会である﹁たにし会﹂の新年初
句会に出席をさせていただきま
した。会員の皆さんのそれぞれ
の思いが込められたみずみずし
く素晴らしい俳句に感心したと
ころであります。同会は、昭和
年に設立以来、句会の開催や
句集の発行、本町の大自然の中
での町外のかたがたとの俳句交
流など、文化の薫り高いまちづ
くりに貢献いただきました。そ
うした活動に対し、昨年の新町
周年記念表彰式において表彰
をさせていただきました。
﹁奥の細道﹂などで有名な﹁俳
聖﹂松尾芭蕉は、自分の生涯を
回顧して﹁無能無才にしてこの
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∼町長室便り∼
雨ニモマケズ
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不滅の法灯
26
添う身近な課題を中心に、町
民の皆さまの幸福感を高める
ための施策の充実を図りまし
た。具体的な内容につきまし
ては、平成 年8月号の広報
おぐに﹁町長室便り﹂を参照
いただきたいと思います。そ
し て、 こ れ か ら の 2 年 間 は、
持続的な町の発展を目指した
施策を強力に展開してまいり
ます。
今年に入り、新潟山形南部
連絡道路の計画段階評価に向
けた調査への格上げや玉川第
2発電所の建設に向けた動き
など、明るいニュースも多く
聞かれます。
こうしたことを契機に、町
の発展基盤となる社会資本の
整備と雇用の創出に加え、産
業振興や子育て支援と教育環
境のさらなる充実、福祉や人
工透析を含めた医療の拡充な
ど、これまで以上に各方面に
盛 田 信 明
園児が自然の中で英語にふれた「英語の森」
(5/20)
町長に就任して、3年目に
入 り ま し た。 こ れ ま で、﹁ 町
民主役のまちづくり﹂を基本
理念に掲げ、基本政策の﹁人
口1 万 人 復 活 の ま ち づ く り ﹂
を進めてきました。
そこで、これまでの2年間
を総括し、今後の2年間を展
望して、町議会9月定例会に
おいて所信表明を行いまし
た。
これまでは、暮らしに寄り
∼町長室便り∼
雨ニモマケズ
おける施策を推進していきま
す。
比叡山延暦寺の根本中堂に
は、1200年以上にわたっ
て途絶えることなく灯ってい
る不滅の法灯があります。天
台宗を開いた最澄は、﹁明︵あ
き︶らけく 後︵のち︶の仏
の御世までも 光りつたへよ
法のともしび ﹂と詠み、こ
の 光には、後の世を永遠に照
らしてほしいとの願いを込め
た も の と 思 い ま す。
﹁油断大
敵﹂の語源のひとつでもある
と い わ れ て お り ま す が、
﹁不
滅の法灯﹂
を消さないように、
毎日﹁菜種油﹂を注ぎ足して
運動を通じて交流を深めた高齢者体育大会(9/30)
いる僧侶たちの緊張感と努力
が伝わってきます。
今 年 は、 新 町 誕 生 周 年、
新たなまちづくりのスタート
の年でもあります。
﹁N H K 夏 の 巡 回 ラ ジ オ 体
操・みんなの体操会﹂や﹁小
国音頭民謡流し﹂では、老若
男女問わず、町民の皆さんが
心をひとつに躍動する場面に
立ち会い感動しました。
新しい分野や未知の領域に
踏み出すことは、常に難しく
不安がつきまといます。しか
し、勇気をもって一歩を踏み
出せば、今までとは違う景色
が見えてくるはずです。それ
が、
﹁ 町 民 の 幸 せ ﹂ と﹁ 小 国
町の発展﹂
になるのであれば、
私はためらわずその道を進ん
でまいります。
これまでの先人・先達のま
ちづくりにかけた情熱と不断
の努力に敬意を表し、町民の
皆さまの英知を結集し一丸と
なって、小国町発展と町民の
幸せづくりのために全力を
傾注する覚悟を新たにしまし
た。
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