石楠花まつり入場者 48826 倍 一期一会 盛 田 信 明 R・ 石 楠 花 ま つ り や 熊 ま つ り な ど、 新 緑 の 春 の イ ベ ン ト を は じ め、 四 季 を 通 し て 自然豊かな本町に是非ご来 町くださるようにご案内を いたしました。 町長に就任させていただ き、 こ う し た 機 会 を い た だ ける幸せに感謝しています。 これからも様々な機会や 出 会 い を 大 切 に、 本 町 の 魅 力を国内外に発信してまい ります。 ▶中尾彬さん、池 波志乃さんご夫 妻と 神 幸 親 方、 お め で と う ご ざいます。 ◀假屋崎省吾さ んと 〝地方創生〟︵1︶ 4 約 10,125 10,712 52,673 ∼町長室便り∼ 雨ニモマケズ 今年は昨年を上回る大雪 で、 厳 し い 冬 で あ り ま し た。 厳 し い 冬 で あ る ほ ど、 ひ と きわ春が待ち遠しく感じら れ ま す。 そ し て 白 い 森 の 国 に も、 い よ い よ 新 し い 息 吹 を育む春がめぐって参りま し た。 春 は、 入 学 や 卒 業、 就職や退職など様々な出会 いと別れの季節です。 こ の 春、 私 は 素 晴 ら し い 出 会 い、 貴 重 な ご 縁 を い た だ く 機 会 に 恵 ま れ ま し た。 華道で有名な假屋崎省吾さ ん、 そ し て、 俳 優 の 中 尾 彬 さ ん、 池 波 志 乃 さ ん ご 夫 妻 をはじめ著名人との出会い で あ り ま し た。 假 屋 崎 さ ん は、 町 民 の か た の 紹 介 で 新 潟市での個展でお目にかか り ま し た。 ま た、 4 月 日 は本町出身の神幸親方のご 令嬢の結婚式にお招きいた だ き、 俳 優 の 中 尾 彬 さ ん ご 夫 妻 や、 漫 画 家 の や く み つ る さ ん な ど、 有 名 な か た が た と お 会 い し ま し た。 そ れ ぞ れ に ご 挨 拶 と、 本 町 の P 18 盛 田 信 明 85,213 し、利用者は例年の2倍以上と なりました。 いま﹁地方創生﹂が叫ばれて いますが、私は、ふるさとに生 きる喜びを感じ、そしてふるさ との宝を大事に、磨きをかける ことこそが﹁地方創生﹂である と考えます。石楠花まつりやス キー場の利用客の増加は、まさ に町職員が知恵を絞り、工夫を 重ね、実行委員会の皆さんとの 協働の結果であります。町民の 皆さんと一丸となって、他に誇 れる小国町創生を進めていこう ではありませんか。 倍 ᖹᡂ27ᖺ ᖹᡂ26ᖺ ᖹᡂ25ᖺ ᖹᡂ24ᖺ 3,503 2,664 66,407 約2 スキー場利用客 交流人口の推移 目にまぶしい新緑、咲き誇る 〝しゃくなげ〟 、そして熊まつり と、躍動の春を迎えました。い よいよ山の幸山菜の季節到来で す。今年も5月2日から6日ま で、道の駅特設会場で第 回お ぐ に 石 楠 花 ま つ り が 開 催 さ れ、 1万人を超える来場者で賑わい ました。昨年の﹁新町誕生 周 年﹂から入場料を無料にし、町 内からシャトルバスを運行した 結果、入場者は例年の3倍以上 に増加しました。また、隣接す る横根スキー場では、平野歩夢 選手の活躍や料金改正が功を奏 石楠花まつりオープニングの様子 60 26 ∼町長室便り∼ 雨ニモマケズ 61 盛 田 信 明 に羽ばたく 〝白い森の国おぐに〟 を町民の皆さまと心を一つにし て 創 っ て い き た い と 存 じ ま す。 これこそが、我が町の地方版総 合戦略の一つであると確信して います。 福澤諭吉は﹁進まざる者は必 ず退き、 退かざる者は必ず進む﹂ と言いました。困難や課題はた くさんありますが、積極果敢に まちづくりに全力を挙げ、夢と 希望に満ちたふるさと小国を築 いてまいります。皆さまの一層 のご理解とご支援をお願い申し 上げます。 ま す。 講 話 で は、﹁ 透 析 医 療 と 治療機器の著しい進歩で患者さ んの負担も軽減されている。関 東では、歩いて通院できる範囲 に透析医療機関があり、患者さ んはお風呂屋さんに行く感覚で 透析を受け元気で長生きしてい る﹂と現状をやさしくお話しい ただき、町立病院での必要性に ついても言及されました。 私は、課題は多くありますが 町立病院における人工透析実現 に向けた強い決意のもと一歩ず つ前進してまいりますので、患 者の皆さまはじめ町民各位のご 理解とご支援をお願いします。 盛 田 信 明 〝いのち〟を繋ぐ 20 現在、人工透析治療の患者さ ん は 全 国 的 に 増 加 傾 向 に あ り、 本町においても 名を超える患 者さんがいます。このかたがた は、町外5カ所の医療機関で2 日に一度人工透析を受けていま すが、冬期間にあっては、吹雪 の中を往復3時間以上かけて通 院しているのが現状です。さら に、高齢化など患者さんの実態 をみるとき、何とか負担を軽減 したい、そのために町立病院で の人工透析実施に向けて、関係 機関にお願いをしてきました。 このたび、いろいろとご指導 いただいてまいりました北里大 学医学部腎臓内科教授の鎌田貢 壽先生から﹁地域医療と血液透 析治療﹂と題して講話をいただ きました。当日は、﹁患者の会﹂ の 皆 さ ん を は じ め、 町 議 会 議 員、医療・福祉関係のかたがた 約 人が聴講されました。鎌田 先生は、日本で人工透析治療が 始まった当時に医師になり、以 来 年以上にわたって腎臓病の 研究治療に取り組んでこられた 腎臓病と透析治療の権威であり 北里大学の鎌田教授による健康講話 ∼町長室便り∼ 雨ニモマケズ 50 40 退かざる者は必ず進む 60 いよいよ新年度が始まりまし た。新町誕生から 年目となる 平成 年度の施政方針を本号に 掲載しましたので、ご覧いただ きたいと存じます。 さて、人口減少、少子高齢化、 そして財政難と、本町をはじめ 地方自治体にとっては大変厳し い状況にあります。こうした状 況を打開するため、国では、本 年を﹁地方創生元年﹂と位置付 け、 ﹁ ま ち・ ひ と・ し ご と 創 生 本 部 ﹂ を 立 ち 上 げ て、 地 方 創 生に取り組むこととしておりま す。約1800の自治体に、ま ちづくりのアイデアと智慧を尽 くした﹁地方版総合戦略﹂の策 定を求め、独自のまちづくりに 対しては、国から人材や財源の 支援を行い、いきいきとした地 方を再生することにしていま す。 本町においては、朝日連峰や 飯豊連峰、そして﹁まぼろしの 大滝﹂ともいわれる世界百名瀑 の﹁梅花皮の滝﹂など、世界に 誇れる宝があります。私は、こ れから次の 年に向けて、世界 次の 60 年に向けて決意を新たにした 文化の日・新町 60 周年記念表彰式 ∼町長室便り∼ 雨ニモマケズ 27 61 18 10 ふるさとは遠きにありて ◀ふるさとツアー で本町を訪れた 小国郷人会の皆 さん ことができました。近在や外国 人など大勢のかたがたでにぎわ い、お立ち寄りいただいたかた からはお礼のメールをいただき ました。感激とともに、こうし た取り組みに対する確実な手応 えも感じました。 神幸親方をはじめ、本町出身 の皆さまには、それぞれの地域 にしっかりと根を張り、小国人 と し て の 誇 り を 持 ち、〝 ふ る さ とおぐに〟の発展のためにご尽 力 い た だ い て お り ま す こ と に、 心から御礼を申し上げます。 盛 田 信 明 24 盛 田 信 明 10 昨 年 に 引 き 続 き、﹁ 小 国 郷 人 会ふるさとツアー﹂を 月 日、 日の1泊2日で実施いたしま した。 本町で生まれ育ち、ふるさと を離れて幾星霜、異郷の地で自 らの道を歩まれた郷人会有志の 皆さまをお招きし、錦織なす紅 葉など、昔変わらぬ美しい山河 と懐かしい味、さらには新しい 小国小学校など、まちづくりの 最 先 端 を ご 覧 い た だ き ま し た。 懇親会では、当時のお話しやふ るさとに対する熱い思いを伺う ことができました。 また、 月 日には、根津・ 千駄木下町まつり︵東京都︶の 物産市に参加しました。ここは、 神幸親方の現在のお住まいの地 域で、親方のご配慮により最前 列 に﹁ 白 い 森 の 国 お ぐ に ﹂ の ブースを設けさせていただきま した。当日は、本町出身で、現 在は東京都内に生活の本拠を置 くかたなどにもお手伝いをいた だき、本町のピーアールをする ▶神幸親方をはじ め物産市でお手 伝いをいただい た皆さん 一筋につながる﹂と、一つのこ とを続けることの大切さを説い ております。同会の発展と会員 の皆さまの今後のご活躍をお祈 り 申 し 上 げ ま す。 さ ら に、﹁ ひ つじ︵未︶年﹂の﹁未﹂は未来 の﹁ 未 ﹂ で も あ り ま す。 私 は、 未来に向かって本町が大きく飛 躍発展するよう、決意を新たに ただ一筋にまちづくりに邁進い た し ま す。 町 民 の 皆 さ ま に は、 本年も一層のご理解とお力添え をお願い申し上げます。 「たにし会」の皆さん ∼町長室便り∼ 雨ニモマケズ 25 この一筋につながる 15 あたり一面銀世界の中で 2 0 1 5 年 が 幕 を 開 け、 ﹁白い 森の国おぐに﹂の 年目が時を 刻み始めました。 今年は ﹁未年﹂ 、 ひつじ年です。私は、昭和 年 ﹁ 未 年 ﹂ 生 ま れ の 還 暦 の 年 男、 特別な感慨をもって迎えた新年 であります。 さて、1月 日に、俳句愛好 会である﹁たにし会﹂の新年初 句会に出席をさせていただきま した。会員の皆さんのそれぞれ の思いが込められたみずみずし く素晴らしい俳句に感心したと ころであります。同会は、昭和 年に設立以来、句会の開催や 句集の発行、本町の大自然の中 での町外のかたがたとの俳句交 流など、文化の薫り高いまちづ くりに貢献いただきました。そ うした活動に対し、昨年の新町 周年記念表彰式において表彰 をさせていただきました。 ﹁奥の細道﹂などで有名な﹁俳 聖﹂松尾芭蕉は、自分の生涯を 回顧して﹁無能無才にしてこの 30 ∼町長室便り∼ 雨ニモマケズ 39 60 不滅の法灯 26 添う身近な課題を中心に、町 民の皆さまの幸福感を高める ための施策の充実を図りまし た。具体的な内容につきまし ては、平成 年8月号の広報 おぐに﹁町長室便り﹂を参照 いただきたいと思います。そ し て、 こ れ か ら の 2 年 間 は、 持続的な町の発展を目指した 施策を強力に展開してまいり ます。 今年に入り、新潟山形南部 連絡道路の計画段階評価に向 けた調査への格上げや玉川第 2発電所の建設に向けた動き など、明るいニュースも多く 聞かれます。 こうしたことを契機に、町 の発展基盤となる社会資本の 整備と雇用の創出に加え、産 業振興や子育て支援と教育環 境のさらなる充実、福祉や人 工透析を含めた医療の拡充な ど、これまで以上に各方面に 盛 田 信 明 園児が自然の中で英語にふれた「英語の森」 (5/20) 町長に就任して、3年目に 入 り ま し た。 こ れ ま で、﹁ 町 民主役のまちづくり﹂を基本 理念に掲げ、基本政策の﹁人 口1 万 人 復 活 の ま ち づ く り ﹂ を進めてきました。 そこで、これまでの2年間 を総括し、今後の2年間を展 望して、町議会9月定例会に おいて所信表明を行いまし た。 これまでは、暮らしに寄り ∼町長室便り∼ 雨ニモマケズ おける施策を推進していきま す。 比叡山延暦寺の根本中堂に は、1200年以上にわたっ て途絶えることなく灯ってい る不滅の法灯があります。天 台宗を開いた最澄は、﹁明︵あ き︶らけく 後︵のち︶の仏 の御世までも 光りつたへよ 法のともしび ﹂と詠み、こ の 光には、後の世を永遠に照 らしてほしいとの願いを込め た も の と 思 い ま す。 ﹁油断大 敵﹂の語源のひとつでもある と い わ れ て お り ま す が、 ﹁不 滅の法灯﹂ を消さないように、 毎日﹁菜種油﹂を注ぎ足して 運動を通じて交流を深めた高齢者体育大会(9/30) いる僧侶たちの緊張感と努力 が伝わってきます。 今 年 は、 新 町 誕 生 周 年、 新たなまちづくりのスタート の年でもあります。 ﹁N H K 夏 の 巡 回 ラ ジ オ 体 操・みんなの体操会﹂や﹁小 国音頭民謡流し﹂では、老若 男女問わず、町民の皆さんが 心をひとつに躍動する場面に 立ち会い感動しました。 新しい分野や未知の領域に 踏み出すことは、常に難しく 不安がつきまといます。しか し、勇気をもって一歩を踏み 出せば、今までとは違う景色 が見えてくるはずです。それ が、 ﹁ 町 民 の 幸 せ ﹂ と﹁ 小 国 町の発展﹂ になるのであれば、 私はためらわずその道を進ん でまいります。 これまでの先人・先達のま ちづくりにかけた情熱と不断 の努力に敬意を表し、町民の 皆さまの英知を結集し一丸と なって、小国町発展と町民の 幸せづくりのために全力を 傾注する覚悟を新たにしまし た。 60
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