7.必修選択分野 (外科分野(一般外科、麻酔科)・小児科・小児循環器科・産婦人科・精神科心療科) 7-1.外科分野(一般外科、麻酔科) 初期研修終了時にあるべき姿 外科系各科の一番若手医師の仕事をになう 入院患者の主治医を務めることができる 休日夜間の病棟当番が担当できる 適切な指導のもとで麻酔をかける 局所麻酔での小処置が行える チーム医療を実践できる 病棟回診ができる 外科分野ローテート時におこなうべき仕事、とるべき態度 1)入院患者の主治医を務める ①入院業務を行い、POS 診療録を完成する *入院から 2 時間以内に以下を完了し指導医に報告する *鑑別診断や病態解析に資する病歴を聴取・記載する *身体診察をおこない、それを記載する *データベースをもとに病態を分析解釈し、記載する *プロブレムリストを作成する *初期計画(診断・検査・治療・教育)を作成する ②患者に入院初期計画を説明し同意署名を得る ③患者とスタッフのスケジュールを調整し、患者の同意を得たうえで、指示を 出す ④患者の診療の進捗状況を観察・評価する 2)休日夜間の病棟当番を担当する 3)適切な指導のもとで麻酔をかける ①術前回診により術前患者評価と麻酔計画をたてる *心電図、肺機能検査、血液検査などの解釈をする *問題点や疑問点を指導医に相談する ②安全な麻酔導入、維持、覚醒を行う *麻酔器の使用点検、必要な薬剤・機材を準備する *確実なマスク換気をする *血管確保をする *安全な気管内挿管を行う *適切な麻酔深度、呼吸、循環、腎、代謝機能を維持管理する *麻酔から覚醒に導き気管チューブを安全に抜去する ③術後回診により全身状態の回復を確認する *覚醒、疼痛、術部、バイタルサインをチェックする *術後状態を指導医に報告する ④腰椎麻酔を行なう *腰椎麻酔の適応、合併症がわかる 32 *安全に穿刺を行う *効果の判定を的確に行える *血圧低下などの副作用発現時の処置をする 4)局所麻酔での小処置を行う ①局所麻酔ができる *局所麻酔の適応、合併症がわかり対応する *安全確実に局所麻酔下の手技を行う ②創処置を行なう *創に応じた、縫合や処置を選択する *適切な薬剤、縫合糸、縫合針を選択する *消毒、止血の処置を確実に行なう 5)チーム医療を実践する ①助手として手術に参加する *術者の意図を考え、助手としての仕事をする *同じ姿勢を保てる体力、精神力を持つ ②患者カンファレンスに出席する 6)病棟回診する ①回診処置を行う *清潔操作を理解し行なう *患者の痛みに配慮した処置が行なう ②身体面、精神面の観察をする ③術後回診を指導医に報告する ④回診医として POS 診療録を完成する 7)責任ある外科医としてのの態度をもつ ① 常に己の所在・連絡方法を明らかにする ② 常に患者本人を診察することをいとわない態度を身につける 33
© Copyright 2024 ExpyDoc