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 通信
【今月のお客様】
去年の 1 月頃にJAから今回の土地活用を提案いた
だいて、私が考えていた活用方法に沿う内容だったので、
話を進めてもらうようにお願いしました。建築業者やテ
ナント運営会社との手続きや打ち合わせも、JAが首尾
よく調整してくれましたので、余裕を持って考えをまと
めることができました。
役所の手続きは複雑なことが多く、JAには苦労をか
けたと思います。それから、ここはもともと近隣の方々
に、家庭菜園として無償で提供していた場所でしたので、
野菜作りを楽しまれていた方には残念な思いをさせてし
まったかもしれません。
●厚別支店組合員
水口一雄さん
地域の高齢者が安心して
暮らせる建物を作りたい
白石区北13条北郷通から奥まった閑静な住宅が立
ち並ぶ一画に、白壁の板張りをイメージした落ち着き
のある外観で、周囲の街並みに違和感なく調和した高
齢者向け賃貸住宅があります。
今月のワルツ通信では、この1月にサービス付高齢
者向け賃貸住宅を竣工された水口一雄さんに、土地
活用についてお話を伺いました。
●どうしてサービス付高齢者向け賃貸住宅
を建てようと考えたのですか?
私の父は、平成 18 年に 90 歳で他界しました。その
父が入院する時に、
「年をとってから住み慣れた場所を
離れるのは本当に寂しいものだ」と言っていたのが、忘
●建物の完成・引渡しを終えた現在の心境を
お聞かせ下さい。 私はここで生まれ育ちました。今の自分があるのは、
地域の人たちのおかげだと思っています。
これから益々高齢者の人口が増えると言われています
が、安心して暮らせる高齢者向け住宅は、まだ少ないと
感じています。今回の土地活用で、地域の高齢者の方々
が、住み慣れた場所で安心して暮らせるようになること
が、地域の人たちへの恩返しでもあると思っています。
今回の土地活用を、私の思ったような形で進めてい
ただいたJAには、これからも良いアドバイスをお願い
したいです。
サービス付高齢者向け住宅とは
サービス付高齢者向け住宅とは、高齢者(単身・夫婦世帯)
が安心して居住できる賃貸等の住まいのことです。
高齢者にふさわしいバリアフリー構造で、一定の面積・
設備があること、また、安心できる見守りサービスケアの
専門家による安否確認サービスや生活相談サービスなどが
あることが、要件となります。
れられずにいたのです。
さらに当時は、ようやく慣れた病院にも長く入院でき
ない規則があり、何ヶ所も病院を転々としなければなり
ませんでした。その都度、父の寂しそうな顔を目の当た
りにしたことが、気持ちの中に重く蓄積されていったよ
うに思います。
高齢者が住み慣れた場所で安心して暮らせる建物を
作りたい、父のような寂しい思いをさせたくない、そん
●今回の土地活用で、特に大変だったことや
苦労したことはありますか?
JAが間に入って進めてくれましたので、私自身は特
に大変だったことや苦労したことはありませんでしたよ。
8 ● JA SAPPORO NIJI ̶ NO TAIJYU
活用方法
な思いが今回の施設建設を決断した理由です。
活用方法●サービス付高齢者向け賃貸住宅・福祉施設等
敷地面積● 2,869.69m 2
延床面積● 1,720.39m 2
構造・形状●木造枠組壁工法 2 階建
所在地●札幌市白石区川下 3 条 6 丁目
名称●サービス付高齢者向け住宅 はのん札幌川下