日本教職員バドミントン連盟 平成27年 夏号

追悼 前田耕作元理事長
第53回全日本教職員バドミントン選手権大会 研修会報告
第 53 回全日本教職員バドミントン選手権大会
一般女子団体優勝 香川県チーム
日本教職員バドミントン連盟
平成27年 夏号
99
日本教職員バドミントン連盟とは
日本教職員バドミントン連盟とは
〔THE JAPAN EDUCATORS’BADMINTON FEDERATION〕
〔 THE JAPAN EDUCATORS’BADMINTON FEDERATION 〕
目 的
バドミントン指導の研修の場
バドミントンは学校の教育活動や生涯教育の一環として組み込まれ、年々発展し
ています。そこで正しい指導の体系を確立するため指導者同志の研修及び競技力向
上の場としています。
行 事
全日本教職員バドミントン選手権大会と研修会の主催
年1回、全日本教職員バドミントン選手権大会を(財)日本バドミントン協会と共
催し、文部科学省が後援して行います。大会前日に研修会を主催します。
総 会
特報 ! 祝 高橋英夫理事長
BWF 功労賞受賞
BAC 副会長就任
評議員は年1回の総会に出席
上記の大会の前日に総会を開催します。各都道府県より評議員が出席して連盟運
営の大綱を定めます。
役 員
会長は関場武氏、運営は常任理事会で
会長は関場武氏で、会務の運営は常任理事があたります。
会 員
教育機関の勤務者は誰でも
(財)
日本バドミントン協会の会員で、学校教育法第一章第一条に規定する学校また
は第七章の二第八十二条の二に規定する専修学校または第八十三条に規程する各種
学校に勤務する教授・准教授・教諭・講師(非常勤も含む)・助教・助手・職員並び
に各地教育委員会の職員(非常勤を含む)の方なら会員になれます。また、永年上
記教育機関に勤務し、定年等で退職した方は、各都道府県連盟の推薦によって会員
に準じて加盟できます。
入 会
申し込みは個人単位で
申し込みは個人単位ですが、都道府県ごとにまとめて下さい。そして、代表連絡
者として評議員を1名決めてください。
会 費
ますますの活躍を期待します。
団体登録費は年間 20,000 円、個人登録費は年間 2,000 円【平成 19 年度より】
毎年都道府県ごとに、団体登録費 20,000 円と個人登録費 2,000 円をまとめて連盟
事務局に納めてください。他に終身会員制(60 歳以上で 20,000 円)があります。
機 関 誌
JEFNEWSを年2回発行
全会員に各都道府県連盟を通して配布します。
連 絡
連盟事務局 〒 185-0003 東京都国分寺市戸倉 2-12-88 上田敏之気付
お知らせ
本連盟の公式ホームページへのアドレスは
http://www.jef-badminton.jp/
JEF NEWS 第 99 号
発 行 日
平成 2 7 年 7 月 2 4 日
編 集 者
稲石一雄
発 行 人
日本教職員バドミントン連盟 高橋英夫
発 行 所
JEF NEWS 編集部
03 − 3844 − 9739
東京都台東区西浅草 3 − 11 − 6 − 2F
制作印刷
㈱ブレインズ・ネットワーク
1
『平田先生のご高著に因んで』
巻頭言
日本教職員バドミントン連盟会長
関場 武
この3月、本連盟の創設者で初代理事長をお務めになり、第3代会長の代行として、また顧問として現在
も様々にご支援を賜っている平田登志郎先生が御著書『我が人生の想い出~卒寿への足跡~』を上梓さ
れました。A5判ハードカバー竪2段組アート紙210頁の同書は、1、
「私の家族」に始まり15、
「人生を振り
返って」に終る15章だてで、巻末に平田家・家系図と自分史年表を付し、折々の写真が数多く鏤められてい
ます。前表紙カバーには、先生が卒業された北海道・三笠山村立市来知尋常高等小学校(現・三笠小学
校)の鮮やかなカラー写真が載り、後表紙には、まっすぐな道を歩まれた先生を象徴するが如き十勝平野
の直線道路の、これまたカラー写真があります。淡萌黄色の表紙と相俟って、自ずと手に取りわくわくしな
がら頁を繰りたくなる書冊であると言えます。
自分史となると、得てして力んだり感傷に終始したりするものですが、先生は抑えた語り口で、淡々と行文
を進めておられます。就中、祖母・クマノばあさんやご家族の庇護のもと、今はもう無き自然の中でのびのび
と育った子供時代のそれは、懐かしい映像を見ているようで、何故か涙がこぼれてくるような見事さです。
岡山の御津郡石井村に生まれ田園に育った、小生の好きなあの善太と三平の坪田譲治に、勝るとも劣らぬ
筆致です。また、先生は第12、13章で、最愛の奥様・登美子夫人とのなれそめや、後年難病に罹られ厳しい
闘病生活を送られた夫人のことを、心底から愛情を籠めて綴っておられます。病院に居ながら長椅子でうた
た寝をし、起こされ病室に駆けつけた時には既に遅く、今わの際に何も声をかけてあげられなかったという
くだりは胸をうちます。
大正末年に生を享けられ、大戦をはさみこの平成まで、けっして楽しいことばかりではなかった中で、学
問研究と理科教育、スキーとバドミントンで青春と壮年時代を過され、ある時は厳しくある時はやさしく児
童・生徒を指導された先生には、多くの教え子と仲間がおられます。今に至るまでそれらの方々と交流を
持っておられますが、それは先生の人徳のしからしむるところです。また、驚くべきことに、先生は近年まで
ワールドマスターズや台湾オープン等に出場し、単・複で準優勝・優勝をしておられます。現在でも子どもた
ちへの指導を続けておられる先生に敬意を表しますとともに、どうか何時いつまでもお元気で幸多かれと
お祈り申し上げる次第です。
一方このご本の中には、時勢や教育問題についての鋭い指摘がオブラートに包んだかたちで記されてい
ます。教え子に手をあげてしまったこと、それがその子の親にうまく伝わらなかったことへのもやもやが載っ
ています。そこも大事なところで、本書の価値を高めているところであります。最近のバドマガの連載記事を
拝見しますと、教職員・コーチの方々が、技術指導だけではなく、人格の養成にも心を砕いておられること
がわかります。バドミントンしか知らない、強ければ上手ければそれで良いということでは勿論困るわけで、
とても好い傾向です。本連盟会員の皆様がたも、ご自身の健康に留意され、平田先生に見習い人格形成に
資する指導を続け、学生・生徒達が歳月を経た後もバドミントンが好きで好きで堪らないというふうにして
頂ければと存じます。それは日本のバドミントンの更なるレベルアップ、勢いの持続につながるはずです。
……実はこのご高著は、第4代の理事長として、また顧問として本連盟を支えて下さった前田耕作先生の
ご葬儀・告別式の席でご恵贈賜ったものです。私事で恐縮ですが、一級審判員資格取得の際、実技の試
験官を務めて下さったのが前田先生でした。有難うございました。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
目 次
巻頭言 第 4 回全日本教育系学生選手権大会
追悼 前田耕作元理事長
平成 27・28 年度役員案
第 53 回全日本教職員バドミントン選手権大会研
修会報告
表紙の人
平成 26 年度全日本総合選手権大会リポート
1
特報 髙橋理事長
追悼
第4代理事長の前田耕作先生が逝去されました。初代理事長 平田登志郎氏と現理事長
高橋英夫氏の追悼文を掲載します。
前田耕作氏へ惜別の辞
日本教職員バドミントン連盟
顧問 平田 登志郎
五月も終わりの三十一日、江古田斎場に会長の関場氏、顧問の里見・龍井氏と共に告別式に参列
してまいりました。ご霊前の笑顔の写真の前で半世紀を過ぎる彼との数々の思い出が走馬灯のよう
に頭の中を巡り、読経の中に時の過ぎるのを忘れるひと時でした。
昭和36年の教職員連盟創立の頃から組織の中堅として、卓越した見識と旺盛な気力・体力を緒しみ
なく発揮され、また生徒へのバドミントン指導にも緒しみなくその力を注がれました。
前田さんとの最初の出会いは、昭和33年、当時の私の勤務校の台東区立竜泉中学校に社会科の講師
として、中央大学卒業直後に赴任された時でした。校庭で生徒たちと元気に相撲や野球、そのうち
に勢いあまって校長室の窓ガラスを割り、私も一緒に謝りに行ったのが縁で、ラケットを進呈しバ
ドミントンの指導に誘ったのが始まりでした。
その後、区内の下谷中学校の講師など数校の講師をしながらバドミントンに打ち込んで、都大会
で優勝させる程の進境を遂げられました。昭和30年代も終わるころ、日大鶴ヶ丘高校に安定した職
場を得られ、連盟の理事長を引き受けられ、幾多の優れたプレーヤーを育てると共に当時の日本大
学の柴田総長をJEF二代目会長に引っ張り出し、100万円の基金を出して頂いたりなどの破竹の活躍
をされました。当時よく、バドミントンは〝格闘技〟と喝破した前田さんの面目躍如たるものでした。
定年も近い60台に入った頃から気力・体力の旺盛さが患いして初期の腎臓病を軽視していたた
め、30年間にわたる週3回の腎臓透析との戦いでした。しかしその中でも千葉に築いた別荘農園に
通い丹精した野菜を頂いたり、別荘に役員を集め連盟周年誌の編集業務に尽力されたり、組織の運
営にその力を惜しまぬ姿は変わりませんでした。亡くなる一年前まで透析をしながら連盟の会合
や、顧問同志の会合には不自由な歩行にもかかわらず必ず参加された姿には敬服させられました。
今ここに惜別の言葉は無力で、過ぎ去って行く轍を止めることができないのが残念です。
合掌
第 44 回栃木大会レセプションより
後列:関根元専務理事・村山元専務理事・遠井元専務理事各氏
前列:里見2代理事長・前田・平田初代理事長各氏
2
追悼
日本教職員バドミントン連盟
理事長 高橋 英夫
この度の突然の訃報、驚きました。
前田耕作先生はとにかく真面目で実直、そして豪胆で人情味の大変厚いお方でした。55歳の時分
に腎臓疾患に罹って以来26年間、週3度の透析を欠かすことなくお受けになり、食事や生活習慣にも
留意するなど、ご自身の健康には人一倍気を遣われていらしただけに、とても残念でなりません。
現在、この私が日本のバドミントン界で一端の仕事ができるようになったのは、ひとえに前田先
生のご支援とご尽力を賜ったゆえに他ならぬだけ、その悔しさも一入です。1986年、当時36歳の若
輩者であった私を、前田先生は東京都高体連バドミントン専門部委員長に抜擢してくださったこと
に始まり、当時の日本バドミントン協会へのBWF国際審判員候補者としてご推薦や、1997年には現
(公財)日本バドミントン協会の理事就任に向けた強い後押しなど、多岐に渡る面で陰から応援し
てくださいました。2005年の日本教職員バドミントン連盟理事長就任に私をご推挙くださったの
も、前田先生その人でした。私がこの世界で今こうしてさまざまな職務に当たらせてもらえるその
礎を築いてくださったことだけでなく、辛く苦しい時期にあったときには嫌な顔一つせず、いつも
相談に乗っていただいていたこと、只々、感謝、感謝です。
遠い昔のことになりますが、私が当時の先生の勤務先であった日大鶴ヶ丘高校にお邪魔した折、
体育館にてダブルスの試合を楽しませていただいたことも、いい思い出となっております。大抵は
前田・金崎組対市村(故人)・高橋組での対戦でした。1試合終わるごと、前田先生は必ずと言っ
ていいほど「高橋先生、もう1ゲーム、もう1ゲーム(やりましょう)」と疲れ知らずに要求なさる
ので、「参ったなぁ」なんて苦笑しつつも応えていたのが、つい昨日のことのようです。勝ち負け
でなく、純粋にそして貪欲にバドミントンを楽しみたい、そういうお心の持ち主でありました。
私の心の中の強い後ろ盾をなくしたようで、正直いまだ実感の湧かないところであります。とは
いえ、前田先生の一番弟子を自認している私としては、いつまでもくよくよしているわけにはまい
りません。前田先生がバドミントン界に賭け続けた情熱、その一遍であろうともこれを受け継ぎ、
今後も日本のバドミントン界発展の為、自分なりに努力して参りたい所存です。先生どうか、天国
で神澤さんや今北さん達同志とバドミントン談義に花を咲かせ、今しばらくは私どもを見守ってく
ださい。
本当に、長い間お世話になりました。ありがとうございました。
3
第53回全日本教職員バドミントン選手権大会 研修会
『学校教育における部活動の意義と体罰の防止』 講師 上岡 学(武蔵野大学教育学部教授)
司会:バドミントン選手権大会、最初のプログラムであります研修会を始めたいと思います。本日
は、悪天候の中、最初のプログラムからご出席いただきまして、ありがとうございます。私、司会
を務めます東京都教職員バドミントン連盟理事長の須田と申します。よろしくお願いいたします。
最初にお断りですが、当初、この研修会には下村文部科学大臣にお願いしていましたが、非常
にご多忙のため、急遽、講演者を変更させていただきました。そこで、今回は、近年、度々報道
されているような体罰問題に関連して、特別活動を中心に知識豊富な上岡先生に講演をお願いす
ることに致しました。タイトルは、
「学校教育における部活動の意義と体罰の防止」ということで、
武蔵野大学教授の上岡学先生、お願いいたします。
上岡:ただいまご紹介にあずかりました武蔵野大学教育学部の上岡と申します。よろしくお願い
いたします。はじめに自己紹介をさせていただきたいと思います。私は小学校現場で 21 年教員
をやっておりまして、そのあと、後進の育成をと考え、大学において教育研究を行うとともに次
代の教員を育成する教育をやっております。
私が勤務する武蔵野大学ですが、有明キャンパスと武蔵野キャンパスの 2 キャンパスあります。
教育学部は武蔵野キャンパス(西東京市)にありまして、保育幼児教育専修と学校教育専修の 2
専修で構成されており、保育士資格・幼稚園教諭免許・小学校教諭免許・中学・高校教諭免許(国
語、書道、英語、理科、保健体育)が取得可能です。
私の専門領域ですが、教育学と教育方法学です。教育学では、世界の教育課程や学校制度の研
究をしております。それから教育方法学では、初等算数科指導と、本日のテーマに関連している
特別活動という分野を研究しております。
1.特別活動における部活動の位置
特別活動における部活動の位置づけですが歴史的な変遷があります。それは教育課程に位置づ
く全員参加型の課内クラブ(以下、課外クラブを「部活動」と表記し、
課内クラブを「クラブ活動」
と区別して表記)との関係です。昭和 44 年(1969)の中学校学習指導要領改定により初めて全
員参加型のクラブ活動が誕生しました。しかし、それは同時に部活動との二重構造の始まりでも
ありました。一部の生徒のみではなく全員に実施するべきだという教育的理想により実施された
のですが、常に部活動との二重構造があり、現場からは部活動のみであるべきでクラブ活動廃止
の声がありました。
平成元年(1989)クラブ活動が登場して 20 年目に新しい動きがありました。中学校学習指導
要領にクラブ活動の項目を残したまま、
「部活動の参加をもってクラブ活動の一部又は全部の履
修に替えることができるようにした」という文言が加わったのです。これは実質的にクラブ活動
廃止の方向であり、部活動のみで良いということです。まとめますとクラブ活動と部活動の二重
構造であった期間は、1969 ~ 1989 の 20 年間ということになります。そして平成元年の弾力的表
記と弾力的実施運用を経て、平成 10 年(1998)中学校学習指導要領では、クラブ活動の項目が
削除され現在に至ります。
しかし、同時に文部科学省としては、部活動の教育的意義は非常に大きいということで、2 つ
の動きがありました。1 つは、平成 11 年(1999)文部省(現文部科学省)が「みんなでつくる運
4
動部活動」という冊子を作成し、市販いたしました。これは前年に学習指導要領からクラブ活動
が完全削除されたことに対応して部活動の指導にあたっての指導書を作成したということになり
ます。もう 1 つの動きは、平成 20 年(2008)学習指導要領総則に部活動に関する記述を入れた
ということです。これは非常に大きな意味があります。教育課程には位置付けられないけれども、
十分大きな意味があるということを文言で示したのです。
2.部活動の意義
それでは、本日のテーマ「学校教育における部活動の意義と体罰の防止」に入りたいと思います。
まず部活動の意義とはどういうものかということを、特に日本の教育における特質という点でお
話ししたいと思います。まず、部活動というものは世界の中でも非常に特徴的な取り組みである
ということを押さえておきたいと思います。
どこが特徴的かといえば、「日本全国どこの学校においても行われている」、「指導者のほとん
どが教員である」という 2 点です。世界の平均的常識としては、学校とは切り離し地域の公共団
体や私設団体が行っているという形が普通です。
そのような意味で日本の教育に溶け込んでいる部活動というものは、教育活動の一環として極
めて重要かつ意義のある活動であるといえます。そのような重要な教育活動ですから、部活動に
おける体罰防止は大きな課題であり、真剣に取り組む必要があります。
3.指導者の育成
最近の部活動の中で、特に私が申し上げたいのは、「指導者の育成」です。これが、体罰の防
止には一番必要なことです。指導者の育成は体罰に対する事前の対応であり原因療法といえます。
一方で体罰が起こったときどうするかというのは事後の対応であり対症療法といえます。対症療
法に関しては先生方が現場で即やらなければいけないことだと思います。
対症療法に関してはこれまで多くの現場での事例とそれをもとにした対応がされていますの
で、ここでは、割愛させていただきます。今回は、原因療法について詳しくお話したいと思います。
どうしたら体罰が部活動の中でなくなるかといえば、原因療法としての指導者の育成しかあり
ません。指導者がきちんとしていれば体罰はなくなるし、そのきちんとした指導者を育成すれば
体罰はなくなるということです。
4.TALIS の結果から
まず初めに、最近、報道がありました TALIS(teaching and learning international survey)
の結果から何がわかったかお示しします。TALIS は世界の中学校の先生に対して、様々な調査を
行いました。その中に学校ではどんな内容をどれぐらいの時間やっているかという調査内容があ
りました。日本にとって特徴的で面白い結果が出ました。
日本の中学校では、「教科教育」「生徒指導・保護者対応」「事務仕事」「部活動」の 4 つの内容
についてすべてを行っています。しかし、世界を見渡したところで、これをすべてやっている国
というのはまずありません。多くの国は、この1番目の「教科教育」だけです。しかも、日本の
中学校教員は教科教育に割く時間は、世界とはあまり差がないということも明らかになりました。
ということは、世界では、教科教育だけ日本と同じぐらいやっているから、就業時間は短いのです。
ところが、日本は、就業時間を計ったところ、世界の大体平均の2倍から3倍なのです。
中でもこの部活動というのは、占める割合が非常に高いということが、この TALIS の調査結
果でわかりました。この結果から日本の教育の特色として、部活動を非常に重視していて多くの
時間を費やしているということが浮かび上がってきました。ある体罰調査では体罰の事例は校種
別に見ると中学校が一番多く、小学校は少ない。そして、いつ起こるかというと部活動中が一番
5
多いです。この結果からもわかる通り、部活動でどのように指導するかということが重要になっ
てきます。また、体罰が行われた場所に関する問いに対して、運動場や体育館という回答が一番
多い。これは部活動の中でも運動部と考えることが自然です。
ここで、
『運動部活動の戦後と現在』(青弓社)という文献を紹介します。これは中澤篤史先生
という方が書かれていて、もし部活動のことについて系統立てて知りたいという方にはおすすめ
いたします。
この文献によりますと、戦前は、次のようなパターンです。生徒の意思に任せ、教師と生徒の
関係は希薄であった。つまり、ある意味、放任の部活動だったわけです。それが戦後、民主主義
国家をつくるという考えの中で、この自由と自治を象徴するスポーツが高く価値付けられ、学校
と教師が関わるようになった。つまり、日本では、これから民主主義になる。そのときに、部活
動というのは、自由とか自治を育成するのには大変良いというところから、戦後の部活動が始まっ
たということが明らかにされています。
それでは国際状況はどうかというと、学校中心型、つまり、学校の中で部活動をやるというのは、
アジア圏だけなのです。それに比べて、地域両方型というのが欧米です。そして、地域型という
のが北欧です。
それからこれも非常に興味深いところですけども、日本とアメリカとイギリスを比較したとこ
ろ、日本は、チャンピオンシップとレクリエーションとどちらの価値も含んだ一般生徒全てを対
象とした教育活動です。一方、アメリカはチャンピオンシップを基本とした活動が多く、イギリ
スは、その反対に、レクリエーションを基本とした活動が多いのです。 私が最近調査研究を行っているフランスはレクリエーションが基本です。競技としてやる人は、
学校外の別なところでやっているということです。ですから、日本のように、ある程度トップア
スリートも育てたり、あるいは、全員にある程度のレベルまで行かせるという、システムを行っ
ているところは世界ではありません。それだけ、逆に難しいということです。
5.部活動の変遷
日本の部活動の変遷についてお話します。
1960 年代は、スポーツ、まずオリンピックに向けた選手育成中心主義の批判から、全校スポー
ツ活動の大衆化ということが言われました。これがいわゆる課内クラブの成立にもつながってく
るわけです。それまでは部活動だけだったのですけど、課内クラブとして位置づけ全員に経験さ
せようという方向に進みました。
ところが、1970 年代になりますと、今度は教師の負担であったり、あと、教師への労働条件の
問題ということが出てきて、社会体育への移行という方向に行きそうでした。できるだけ社会に
帰そう、地域に帰そうということでしたが、これも、トーンが変化しました。
その理由は、1980 年代の校内暴力です。校内暴力が顕在化したときに、非行防止、それから生
徒指導の一環として位置付けられるというようなことになりました。つまり、これまでの純粋な
活動そのものに加えて生活指導的な価値が意味づけされ、重視されるようになったのです。これ
は現在でも多く支持されている考え方です。
学校における部活動は、競技をやらせているだけではなくて、生活指導的な意味合いも含まれ
ているということです。この点については、議論があります。つまり、部活動はその内容のみで
いいのではないかという考え方と生活指導も入っていていいという考え方です。しかし、現状と
しては、学校における部活動というのは、生活指導の面が含まれています。そして、それはここ
から始まったということです。
そして、1980 年代後半には、生涯スポーツという観点から論じられるようになりました。地域
における生涯スポーツという視点から学校時のみではなく、そのあとも地域でスポーツが続けら
6
れるようにという考えです。その生涯スポーツの考え方を学校スポーツの考え方と融合させて、
教員のみでなく地域参加型の部活動という方向に進みました。これはもちろん、教員が中心です
けれども、一部地域の人であるとか、あるいは、コーチのような人に来てもらって、一部負担を
してもらうということです。教師の負担も減らし、地域との連携も図れ、開かれた運動部活動と
いうような意味合いも可能となったということです。この形は現在も続いています。
6.現代の部活動と保護者と顧問
先ほどの中澤先生の分析ですが、部活動と保護者と顧問について、「現代の部活動と保護者と
顧問」というところで分析されています。
そこでまず 1 つ目に部活動と保護者の関係をお話します。そこでキーワードとなるのが新自由
主義という考え方です。新自由主義は経済学の考え方で、できるだけ国が関与せずに、国が関与
する部分はできるだけ小さくしようというような発想です。その発想で部活動を考えると学校は
できるだけ関与せず保護者が関与するということです。
新自由主義というのは、できるだけ公的なものはスリム化するというところから、保護者が消
費者としての意識が強くなるというところがあります。その点で、
「要望」という軸があります。
それからもう一つは、保護者にとって、参加民主主義的な発想ということで、「一緒につくって
いきましょう」という「支援」の軸があります。
そして、この 2 つの要望と支援という軸で考えますと、現代の部活動と保護者との関係は、A、
B、C、D というタイプに分かれます。(図 1)
図1
A 型は、要求するけれども、いろんなことを手伝ってく
れる(支援してくれる)という部活動のタイプです。B 型は、
要求するけれども、支援してくれない部活動のタイプです。
C 型は、要求しないけれども、支援をしてくれる部活動の
タイプです。D 型は、要求もしないけども、支援もしない
という部活動のタイプです。
この中で理想型は A 型です。要求もするけれども、
手伝っ
てもくれる、これが一番いい形で、要するに、その部活動
がどうやったら良くなるかということ、あるいは、こうしてほしいというような、もちろん、むちゃ
な要求だったら別ですけれども、きちんと部活動を見てくれています。そして、その上で、
「そ
れでは、手伝えることだったら、こういうことをしますよ」というような、この A 型というのが
やはり保護者との関係ではいい関係になってくるというようなことがあります。ですから、例え
ば、保護者に話をするときでも、「部活動をやっていく上に、ぜひ支援のほうもよろしくお願い
します」ということで、教員のほうは働き掛けるということが重要になってくると思います。
2 つ目に、顧問の話をいたします。これは私の調査研究をもとにお話しいたします。大学生へ
のアンケート調査の結果ですが、先生が部活動に参加しているかどうかということが部活動への
評価という点で非常に大きい要素なのです。
図2
一方で、先生の方からすると、この負担感の強弱、つまり、
たくさん出ている先生が必ずしも負担感が高いわけではな
いのです。たくさん部活動に出ているけれども、全然負担
に感じない先生もいれば、全然出ていないのに負担を感じ
ている先生もいるということです。そういう意味では、最
も積極的な顧問というのは、たくさん参加しているのに全
然負担に感じないという顧問です。例えば、自分はバドミ
ントンが好きだから、部活動に出ていても全く負担を感じ
7
ないというタイプです。これも 4 つの軸で考えると、ここが一番教師にとっても幸せな顧問の型
です。(図 2)
文部省(発行時の名称)から発行されている『みんなでつくる運動部活動』の中で、練習時間
と休息時間に関する提案をしています。文部省が平均的な部活動を想定して考えたものですから、
もちろん、トップアスリートの部活動ではありません。一般的な全国の平均的な数値で出してい
ます。これによりますと、練習時間は、平日は 2 ~ 3 時間程度、土日でも 3 ~ 4 時間程度と考え
ています。それから休養日については、中学校だったら週 2 日以上、高校だったら週 1 日以上と
考え、長期休業中(夏休みや春休み)は、もう少しまとまった休養日も必要だろうと考えています。
これは机上の空論であって、実際は異なるということは一方でありますが、しかし、一方である
べき姿の平均像として傾聴に値するとも考えられます。現場で自信がおありの先生は、自分のや
り方が絶対だと思ってしまう危うさに対して、一度クールダウンするための数値と考えていいの
ではないかと思います。
7.部活動と子どもの自主性
次に「部活動と子どもの自主性」についてお話ししたいと思います。
まず 1 つ目、生徒の自由放任では自主性は育たないということです。どのような人間に育って
ほしいかというビジョンを指導者は明確に持ち、成長を見極めて、自由度を上げる。そのような
指導の中で一つの目標として自主性を育てるという教育理念を忘れない。このようなことを意識
しておくということは非常に重要になってきます。このことは大学生の意識調査においても一致
する結果がたくさん出ています。
2 つ目ですが、レジリエンスを育てるということです。レジリエンスという言葉は、30 年ぐら
い前から教育において使われている言葉です。これは「逆境力」という意味ですが、レジリエン
スを育てるということが非常に重要です。
逆境力とは、別な言い方では乗り越える力ですが、逆境力を育てるには、5 つの大切な要素が
あるといわれています。
(1)「感情のコントロールを育てる」
(2)「自尊感情を育てる」
(3)「自己効力感を育てる」
(4)「楽観性を育てる」
(5)「人間関係を育てる」
8.部活動の指導者に関する調査結果
(1)良い指導者の条件
続きまして、部活動の指導者ということで、これは私が最近行った調査研究です。公立中学校
部活動顧問の条件ということで、教職課程の大学生の 52 人に対する調査研究です。良い顧問の
条件、それから悪い顧問の条件ということで、
「どのようなものがありますか?」ということを
質問に対する回答分析です。
1 番目に多い回答は、「生徒理解ができている指導者」です。要するに、生徒理解をきちんとで
きている先生が良い指導者だということで、44%の学生が記述しています。技術的なことに対す
る内容ではありませんでした。
2 番目は、
「自主的活動を重視している指導者」です。これは難しいですよね。例えば、顧問と
して強くしようと考えるとき、「自主的活動なんて駄目だ」、「こちらが言ったことをどんどんや
らなければ強くなれないよ」ということを先生方は言われると思いますし、それは一部、そうだ
と思います。それは、否定はできない。強くするためには、教員が知っていることを指導してい
8
くというのはあると思います。それは現実です。
しかし、根源的、本質的なところを考えるとき、部活動とは何か、何を育てるのか、教育とは
何か、教育は何を育てるのかという問いになります。すると、
この自主的活動を育てるということ、
自分がこうしたい、こうなりたいというものを育てることとはやはり大事なことなのです。
ですから、もちろん、強くするために「言われるままにしろ」ということも大事なのですが、
根源的なところでは、やはりその子がやりたい、あるいは強くなりたいというふうにさせなけれ
ばいけないし、そこからでしか部活動の意義がないのではないかなということも考えなければい
けないということがわかります。
3 番目は、
「生活指導を行う指導者」です。これは本当に日本的ですよね。本来ならば、競技だ
け教えてくれればいいというふうに思うような気がしますが、実は、大学生も、生活指導を部活
動で行ってほしいということを考えています。そういう意味では、日本的な部活動というものが
浸透しているし、これは意味があると考えます。
最後に、4 番目、5 番目、6 番目ですが、
「現場に指導に来る指導者」
、
「公平な指導者」、
「けじ
めがある指導者」です。
(2)悪い指導者の条件
部活動の悪い指導者の条件で一番多かったのが、「現場に指導に来ない指導者」です。ここに
いらっしゃる先生方は、そういうことはないと思いますけれども、これが 30%ぐらいの学生が回
答しています。
2 番目は、
「教師中心が強過ぎる指導者」です。最近の学生ですから、肯定的にとらえれば主体
性や自主性が育っているといえます。だから、自分がこうなりたい、こうしたいというものをく
んでくれるかどうかということです。教師の側では、強くするために主体性や子どもの気持ちよ
りも、「こうすれば強くなるんだよ」というふうに指導していたとしても、このような回答が出
るところに指導の難しさがあります。
3 番目は、2 と対立することですけども、「放任の指導者」です。しかし、このことは重要なこ
とだと考えます。
これらのことを考え合わせたとき、どのような指導者を目指すべきか、すごく難しいと思いま
す。あるときには、強くするために言うことを聞かせなければいけないけれども、その中で自主
性を育てていかなければいけない、このバランスがすごく難しいですが、そのバランスを常に考
え、保つ指導者でなければいけないのではないかと思います。
あと、悪い指導者の 4 番目、5 番目、6 番目ですが、
「生徒とのかかわりのない指導者」
、
「体罰
を行う指導者」、「公平でない指導者」です。このようなことが明らかになった結果です。
次に体罰と指導者に関する研究を幾つか紹介したいと思います。
9.日本行動分析学会の研究
図3
まず 1 つ目ですけども、日本行動分析学会が 2014 年 4 月
に出した体罰に反対する声明です。これは分析的な研究成果
であり、様々な数値から客観的に導いています。そして、そ
の結果から、体罰に反対する理由を 3 つあげています。
1 つ目は、
「体罰によって効果的な学習を促進することはな
い」ということです。2 つ目は、
「体罰を行うことによって、
多様な問題行動が生じる」ということです。3 つ目は、
「体罰
以外に効果的な学習方法が存在する」ということです。(図 3)
9
10.PM 理論の研究
2 つ目ですけど、藤原則之先生と蘭千尋先生が、「部活動のモラルに及ぼす顧問教師の指導行動
について」という研究を 2012 年にされています。(図 4,5)
リーダーシップ研究、グループダイナミックス研究の第 1 人者である三隅二不二先生という方
が 50 年以上前に考案された PM 理論について、蘭先生は研究されています。この研究の中では、
特に公正の概念というのが有効であるといわれています。
図4
PM というのは、P のほうがパフォーマンスで、M のほう
はメンテナンスということで、P も M も強い指導者、それ
から P が強くて M が弱い指導者、P が弱くて M が強い指
導者 P も M も弱い指導者というような分け方です。端的に
言ってしまえば、このパフォーマンスは積極的に強く出る
ほうです。それからメンテナンスの方はどちらかというと
受動的であり、
場をきちんと維持するという 2 つの要素です。
研究結果ですが、P も M も弱い教師よりも強い教師のほ
図5
うが部活動成功群には多かった。これは当然です。でも、
もう一つ面白い結果が出されました。それは、P よりも M
のほうに有意差が出現したということです。つまり、集団
維持機能、例えば、部活動をうまく後ろで支えるような M
が強いか、弱いかということが部活動の成功に影響してい
るということです。つまり、それは集団維持機能がしっか
りしている先生の下では部活動が成功しているということ
に有意差があらわれました。P 機能ではなくて、M 機能が
左右するという結果です。
また、部活動における公正については、2 つの視点があるということです。一つは「結果の公正」
で、もう一つは「手続きの公正」です。
結果の公正というのは、報酬であったり、あるいは、下された結果のことのことです。手続き
の公正というのは、途中経過を公正にするということです。公正には、この 2 つの軸があるとい
うことです。
PM 傾向と公正感に関して、生徒の「満足感」との関係を出したところ、やはりここでも先ほ
どと同じような結果となり、M 機能というのが非常に大きく影響しているということです。また、
分配的公正感(途中経過)が非常に重要であったというようなことが、この部活動に対する満足
感というところでは非常に重要であるということが明らかになりました。
次に「意欲」との関係です。意欲に対しては、P 機能が大きく影響したという結果でした。先
ほどの満足に対しては M 機能でした。意欲に対しては、P 機能のほうが、つまり、やる気がある
生徒には積極的に行ったほうが良いということです。また、そして、こちらは手続き的公正感(結
果)が影響したということです。
図6
11.「叱る生徒指導の意義と実践」に関する研究
3 つ目の研究ですが、上地安昭先生が「叱る生徒指導の意
義と実践」という研究の中で、叱る指導、叱る生徒指導と
いうことで、叱ることも大切だということを言っています。
(図 6,7)
ただし、叱り方も大事なことがあるということで、大切な
こととして「短い時間で叱る」ということです。ここで取り
上げられていることが「3 分間叱責法」です。叱責時間を 3
10
図7
分以内に収めるという方法です。実際に 3 分で収まるかは別
にして、意識することは大切だと思います。(図 8)
叱責方法でやってはいけないことに「言い分を聞かず、
一方的に叱責」「人格全体に及ぶような叱責」「叱責時間を
無視する」です。この中で比較的行われているのが「叱責
時間を無視する」です。叱ることはきちんと説明して合理
的に叱っていればいいのだという
ところで、時間が無視されることがあるということです。
図8
合理的であれば、長時間が長くても良いと考えるからです。
しかし、叱責内容と叱責時間との関係を考えない場合、体罰
ととらえられるケースも出てくると考えられます。きちんと
合理的な時間で叱らなければいけないということです。(図 9)
(4)
「壁」をつくる
4 つ目の研究ですが、体罰を起こさない指導にとって、
「壁
が必要である」という内容です。吉田順先生が考えた体罰
図9
のない指導ということで、
「壁」という強制力による指導と
いうことで、壁があれば、体罰は必要ないということを言っ
ています。壁には 5 つあると言っているので、ここは重要
なので、この 5 つの壁の話をしたいと思います。(図 10,11,12)
まず、教師の壁というのが 1 つ目の壁
です。教師集団が一致して壁をつくり、毅然とした対応
を取る。組織で動くということが重要だということです。
個で対応するのではなくて、組織として集団で一致団結し
図 10
て、教師の壁を作り、それにしたがって指導、教育をする
ということです。
2 つ目の壁は生徒の壁です。これは健全な生徒集団の育成
により生徒の間でのルールや常識をつくるということです。
3 つ目の壁は親の壁です。学校と一体となるよう協力、支
援が可能なように整備するとともに親の壁をつくるという
ことです。
4 つ目の壁が世論の壁です。地域の教育力です。
図 11
5 つ目の壁は、最後の手段として法の壁です。これは最終
手段としてあるものでできるだけここにならないようにし
なければいけません。しかし、例えば、被害者が出るなど
の場合、これはもうエマージェンシーですから、危険な状
態であり、法の介入をためらってはいけなせん。ここで躊
躇するために手遅れになることがある。矛盾するようです
が、できるだけ使わないようにする姿勢と緊急かつ危険な
場合は迅速に対応するということは両立させなければいけ
ません。
ですから、5 まで行く前に、1、2、3、4 のところで、私たちは子どもたちを体罰なしで育てな
ければいけないということです。これは、先ほどの大学生の調査にも出ていたように、やはり生
徒を知ることというのが非常に重要になってきます。それからもう一つは、乱れの理由に取り組
11
図 12
むことということです。これはまさに生徒指導ということ
になってきます。(図 13,14)
まとめとなりますが、やはり体罰をなくす方法としては、
対症療法と原因療法というのがありますけども、先生方に
はぜひ原因療法を日頃から考えていてほしいと思います。
指導者の質向上のための組織的な改善、これが非常に重要
な原因療法です。ですから、学校を挙げて、あるいは、組
図 13
織として体罰はいけないということや、どういう指導者が
いいのかというようなことを考えていかなければいけない
ということです。繰り返しになりますけども、組織で対応
するということが非常に重要になってきます。それから、組
織でルールを作ったら、ルールに則った対応をするという
ことで、これも繰り返しになりますけど、日本の集団という
のは、個対個で非常に言いにくいという性質があります。隣
の人が体罰をしていても見てみぬふりをしたり、自分の集
図 14
団をかばうという性質が特に日本社会には強くあります。で
すから、我々はその性質を克服するためにルールによる組
織改良を行い、ルールに則り上司から注意等を実行すると
いうような実行力を持つことが大事になってきます。
そして組織としての対応と同時に大切なことが、個とし
ての指導者として体罰を防ぐための指導方法の確立です。
これは個の努力です。個が努力しなければいけないのは指
導方法の確立です。(図 15,16,17,18)
図 15
ご清聴ありがとうございました。
(拍手)
司会:上岡先生、どうもありがとうございました。せっか
くですので、次のプログラムまであと 30 分ありますから、
10 分程度、もし質問とかご意見とかありましたら、あるいは、
討論でもいいと思うのですけれども、現場の先生方が多く
お集まりになって、学校教育法で体罰は禁止されています
から、体罰がいい、悪いという議論は必要ないと思います
図 16
けれども、何かご意見やご質問。
では、せっかくですので、1 つ、私のほうから。日本の教
員は非常に労働時間が長いという、最初のところにあった
と思うのですけれども、労働時間が短い外国の先生と日本
の先生と、給与というのは同じなんですか。
上岡:国によって随分違います。ただ、世界の中で言うと、
日本の教員の給与は高いです。それと比例して、日本の教
員は地位も高いです。社会的な地位が高いので、社会的な認知といいますか、高さというのは、
世界的に見てはかなり高いと思います。日本は、全国津々浦々、これだけ平均的に高い地位を保っ
ている国というのは少ないです。
12
図 17
司会:ありがとうございます。ご質問、ご感想など、指名
させていただきます。関場先生、よろしくお願いします。
関場:貴重なお話をいただきまして、ありがとうございま
した。私は、部活動というと、本当に、これは使ってはい
けない言葉ですけれども、いわゆるスポーツ音痴といいま
すか、全然駄目で、小学校のときなんか、いわゆるみそっ
かすという状態で、まっとうなスポーツのグループには入
図 18
れてもらえなくて、たまに、
「何か、かわいそうだから、あ
いつ、バットを持たせて、打たせてあげよう」みたいなこ
とでした。それから中学のときは、本当にとてもいい先生
だったんですけども、「卓球部に入れ」と言われて、私は足
が故障していますんで、全然駄目だったのです。でも、そ
の先生は、区の大会で優勝されているような先生で、「君は
動けないのだから、全部ショートでやれ」と。こうやりた
いのですけども、とやると怒られて、全部ショートでやれと。
当時はスポンジラケットというのが全盛期で、かなり厚くて、その相手の勢いで、傾ければ返せる。
そこがすごく面白くて、卓球部の一員でいました。もちろん、試合なんかは全然出られなかった
のですけども、そんなようなことがありました。
高校のときは、いろいろなことで入院したりなんかで、スポーツは全然駄目で。バドミントン
部なんていうのも、私が卒業するころに、バドミントン部というのができたといって、みんな見
に行って、「あいつら、何やってんだ」みたいな、そういうような時代でした。
大学のときは、私の学部は女性がすごく多かったんで、経済学部とか、その他の女子学生がい
ないやつらが、授業を聞きに来るということがありました。うわべではそういうことを言ってい
るんですけども、ともかく女子学生に何かコンタクトを持ちたいということで来ていたんですけ
ども、全然相手にされないもので、私のところに来て、
「関場さん、テニスをやりませんか?」と。
「いや、そんなの、やったことないよ」というようなことがありましたが、そんなことで、いわば、
サークルに入りました。ですから、そこで誘ってくれた人たちは本当に親切で、今会って、「本
当にあのとき、ありがとうございました」というふうにお礼を申し上げたいくらいに、本当にあ
りがたかったと思います。
ですから、そういった点で、私は、部活動で体罰を受けたということは全くなくて、ただ、見
聞きはしました。本当にひどい体罰をしている先生もいましたし、それからバドミントンを始め
たのは YMCA だったのですけども、YMCA に入っているその会員の出身校の、当時強かった新
潟県のある高校の部員たちが、場所を借りたいということで来たんです。そのときに、その監督
の先生が竹刀を持っていて、本当にひっぱたくんです。もう僕らはびっくりしちゃって、
「えー、
こんなことはあるのか」と思いました。さすがにその YMCA のバドミントン部のリーダーの方が、
「ここはそういうところではありませんので、やめてください」というふうに言ったというのを
まざまざと覚えております。
そんなことで、私の見聞した体罰というのは本当に少ないんですけども、以前、JEF NEWS に
も書かせていただきましたけれども、絶対に体罰とかいじめとか、そういうのがあってはならな
い。そうはいっても、なかなかなくならない。だから、やっぱり意識を持って、体罰は絶対しな
いと。それからいじめに対しては気を配って、できるだけそういうことが起こらないように、あ
るいは、起こっている場合には、うまくコントロールをしていくというようなことをやるべきだ
というふうに思っております。ただ、そんな偉そうなことを言って、それがちゃんとできている
13
かというのはまた別なんですけれども、そんなような意識は持ち続けるべきだと、教職員の方は
絶対そうあるべきだというふうに思っております。そういった点で、本日、上岡先生からいろい
ろお話を伺って、非常に参考になったと思います。本当にありがとうございました。
司会:ありがとうございました。体罰はいけないという話は聞くんですが、どのように防止する
かという具体的な、今日出てきたような壁の話などはなかなか耳にしないので、参考になるかと
思います。ほかにどなたかいなければ、これで研修会を終わりたいと思います。どうもありがと
うございました。(拍手)
14
平成26年度全日本総合バドミントン選手権大会リポート
平成26年度全日本総合バドミントン選手権大会リポート
第53回全日本教職員バドミントン選手権大会で全日本総合大会出場の資格を得た選手の成績をリポートします。
【 】は教員大会のランキング。
平成26年12月1日~12月7日:国立代々木第2体育館
男子シングルス
選
手
名
吉村 諒
(長崎県)
【1位】
山口 公洋
(京都府)
【2位】
黒田 匠馬
(岐阜県)
【3位】
千京 尚将
(福井県)
【3位】
総合大会の成績
1回戦敗退
1-2(21-9,13-21,16-21)
1回戦敗退
0-2(12-21,18-21)
予選敗退
0-2(18-21,14-21)
予選敗退
0-2(10-21,12-21)
対
戦
相
手
内藤 浩司
(神奈川県)
竹内 宏気
(東京都)
宮本 樹希
(石川県)
下農 走
(大阪府)
対
戦
平田 典靖
橋本 博且
松居 圭一郎
三浦 光將
堀川 善生
岡本 拓磨
林谷 理貴
吉村 健吾
相
対
戦
総合大会の成績
1回戦敗退
【1位】
大堀 彩
1-2(10-21,21-14,19-21)
1回戦敗退
【2位】
髙橋 沙也加
0-2(8-21,7-21)
予選敗退
【3位】
山本 紗椰
0-2(9-21,21-23)
相
男子ダブルス
選
堂下 智寛
滝内 亮
小川 量平
吉村 諒
竹内 雅明
芦澤 歩夢
駒田 直也
野口 勝利
手
名
(埼玉県)
【1位】
(長崎県)
【2位】
(埼玉県)
【3位】
(茨城県)
【3位】
総合大会の成績
1回戦敗退
0-2(14-21,5-21)
1回戦敗退
0-2(14-21,13-21)
予選敗退
0-2(11-21,10-21)
予選敗退
1-2(19-21,21-13,14-21)
手
(富山県)
(神奈川県)
(宮城県)
(京都府)
女子シングルス
選
手
関谷 真由
(福岡県)
野村 このみ
(兵庫県)
矢田部 真奈
(京都府)
名
手
(福島県)
(東京都)
(岐阜県)
女子ダブルス
選
松村 咲希
鍋井 彩果
内井 佑花
野村 このみ
金山 友萌
宮田 晶代
南出 なつき
長谷川 加奈
手
名
(香川県)
【1位】
(兵庫県)
【2位】
(神奈川県) 【3位】
(石川県)
【3位】
総合大会の成績
1回戦敗退
0-2(5-21,10-21)
1回戦敗退
0-2(12-21,10-21)
予選敗退
0-2(6-21,8-18)
予選敗退
0-2(14-21,15-21)
15
対
戦
福島 由紀
廣田 彩花
永原 和可那
松本 麻佑
橋本 由衣
渡邉 あかね
安藤 真里絵
樫栄 祥子
相
手
(熊本県)
(秋田県)
(東京都)
(香川県)
第4回全日本教育系学生バドミントン選手権大会について
競技役員長 倉 芽衣子(東京女子体育大学)
今回初めて大会運営をすることになり、分からないことばかりでした。年末の大会となりまし
たが、関東だけでなく地方からの多数出場もあり嬉しく思います。大会では選手と役員を兼ねる
立場であり、上手くいかない事もありましたが、周りの方々の協力をいただき無事に大会を終え
ることができました。とても貴重な経験ができて良かったです。
期日:平成26年12月27日(土)~28日(日) 会場:葛飾区総合スポーツセンター体育館
男子シングルス
男子ダブルス
優勝 加藤 一郎 (帝京大学)
優勝 加藤 一郎・齋藤 謙太 (帝京大学)
準優勝 水島浩太郎 (帝京大学)
準優勝 山本 皓策・木村健太郎 (筑波大学)
3位 上村 聡 (慶應義塾大学)
3位 大江 直人・中里 大帆 (筑波大学)
〃 樋口 翔太 (都留文科大学)
〃 浅井 豪太・鎮田 頼宣 (筑波大学)
女子シングルス
女子ダブルス
優勝 漆崎 真子 (筑波大学)
優勝 加藤 美幸・柏原 みき (筑波大学)
準優勝 大久保敦美 (筑波大学)
準優勝 高原美由樹・後藤 にこ (明治大学)
3位 奥 幸那 (筑波大学)
3位 三島 幸子・吉澤 麻衣 (東京女子体育大学)
〃 柏原 みき (筑波大学)
〃 高野 綾菜・小沢 羽衣 (日本女子体育大学)
16
第4回全日本教育系学生バドミントン選手権大会:優勝者のことば
男子シングルス 加藤一郎(帝京大学)
今年最後の大会をシングルス、ダブルスどちらも優勝という良い形で終えることができて、
とても嬉しいです。大会が連続であったので体力面だけでなく、精神面も疲労が残っていました。
その中、勝ちぬいていけたことは自分にとって良い経験になりました。また、しっかりと帝京
魂を見せることができたと思います。
男子ダブルス 齋藤謙太・加藤一郎(帝京大学)
優勝できてよかったです。アウェイ感があった中、パートナーとの日頃の練習の成果を出し
切ることができ、勝ち切ることができたのでよかったです。来年も優勝できるように年があけ
てからまた頑張って練習していきたいと思います。(齋藤謙太)
女子シングルス 漆崎真子(筑波大学)
この1ヶ月間は、主に新しいトラベリング技術の獲得を目指して取り組んできました。以前
より脚力が増したことにより、シャトルへのアプローチの仕方が変わり、打つタイミングを工
夫することに繋がりました。この短期間で取り組んできたことを本番で出せたことは今後の自
信にしていきたいです。
女子ダブルス 加藤美幸・柏原みき(筑波大学)
今回の大会では二人でハードワークをキーワードにし臨みました。そのため、自分達の持ち
味である攻撃を活かすことができ優勝に繋がったと思います。しかし、試合中の波が大きいの
でそこを改善し、来年も優勝できるよう頑張ります。(加藤美幸)
全国教育系バドミントン大会で、ダブルス優勝することができとても嬉しく思います。対戦
相手によって戦術を変えながらプレーすることができましたが、技術はまだまだ未熟です。特に、
柔らかいショットを打つことが今後の新たな課題であると思います。その課題を克服するべく、
冬場のトレーニングで体を作り上げ、今後も自身を強化していきたいと思います。ダブルスだ
けでなく、シングルスの力もつけていきたいです。来年も優勝します!(柏原みき)
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平成27年・28年度 日本教職員バドミントン連盟役員案
平成27年・28年度 日本教職員バドミントン連盟役員案
名誉会長
桜内 文城
(東京都) 前衆議院議員
※日バ関係役員・委員
会
関場 武
(東京都)
◇日本協会理事・アジア連盟副会長
副 会 長
稲石 一雄
(東京都)
副 会 長
水上 英二
(東京都)
顧
平田 登志郎
(東京都)
〃
里見 光徳
(東京都)
〃
小泉 直坦
(東京都)
〃
小泉 伸坦
(東京都)
〃
龍井 昇治
(東京都)
佐藤 正
(東京都)
理 事 長
高橋 英夫
(東京都)
高橋 英夫
副理事長
帰山 好和
(埼玉県)
上田 敏之(A級)
副理事長
前田 正志
(東京都)
吉川 隆明
副理事長
須田 和裕
(東京都)
事務局長
上田 敏之
(埼玉県)
常任理事
吉川 隆明
(神奈川県)
常任理事
谷藤 千香
(千葉県)
常任理事
青柳 健太郎
(東京都)
常任理事
関根 忠
(東京都)
常任理事
平井 克英
(東京都)
監
長
問
事
高橋 英夫
◇日本協会評議員
上田 敏之
◇日本協会公認レフェリー
◇国際レフェリー・審判員
高橋 英夫(BWF)
◇東京都高体連バドミントン専門部
委員長
関根 忠
地区代表理事
北海道ブロック
奥山 和也
(北海道)
東北ブロック
大沼 良彰
(宮城県)
関東ブロック
堀井 和広
(神奈川県)
会
北信越ブロック
福嶋 康雄
(新潟県)
理事長
東海ブロック
原 賢一
(愛知県)
近畿ブロック
千田 宏之
(奈良県)
中国ブロック
辻中 孝彦
(鳥取県)
四国ブロック
逸見 寛二
(愛媛県)
九州ブロック
谷上 和年
(大分県)
◇関東教職員連盟
18
長
別井 晃(栃木県)
水上 英二(東京都)
表紙の人
一般女子香川県教職員チームについての紹介をします。
今回は3人が新加入したおかげで7人選手が揃っての参加となりました。過去に準優勝、毎年ベスト4
に入るものの優勝には手が届かず悔しい思いをしていましが、念願の優勝をすることができました。全員
普段は自分の練習より部活動の指導が中心ですので、集まって練習を行うことができず、大会前にようや
く集まるという状況でした。そのような中、全員が自分の役割果たし、チーム一丸となって戦えたことが
勝因だと思います。来年も連覇できるように頑張ります。
<選手の紹介>
●橋本仁美(監督)
今回から監督業に専念し、多くの経験から若いチームにアドバイスしチームを優勝に導きました。
●松村咲希選手
個人シングルス・ダブルスの優勝経験をもち、どの種目もこなせるオールランドプレイヤーです。チー
ムのエースとして君臨し、チームを導く存在です。今回ダブルスも優勝しました。
●増山奈菜選手
2回目の出場。オーダーによって単複出場しました。明るくチームを雰囲気を盛り上げたり気配りので
きる選手です。
●鍋井彩果選手
初出場。粘り強いプレイとレシーブ力が魅力の選手。団体戦においてはシングルスに出場し、全勝をし
て優勝の原動力になったり、個人ダブルスも初優勝したりと活躍しました。
●里坊美香選手
2回目の出場。レシーブ力と強気が持ち味の選手。昨年の経験を生かし、1回戦からダブルスに出場
し、全勝し優勝に貢献しました。
●光家由佳里選手
初出場。出場機会には恵まれませんでしたがチームを支えた選手です。若手の選手なので、経験を積み
これからの活躍が楽しみな選手です。
●武田華澄選手
初出場。出場機会には恵まれませんでしたが、チームの中で一番普段の練習や大会経験を重ねている選
手。若手の選手ですので、これからの活躍が期待される選手です。
19
23
日本教職員バドミントン連盟とは
日本教職員バドミントン連盟とは
〔THE JAPAN EDUCATORS’BADMINTON FEDERATION〕
〔 THE JAPAN EDUCATORS’BADMINTON FEDERATION 〕
目 的
バドミントン指導の研修の場
バドミントンは学校の教育活動や生涯教育の一環として組み込まれ、年々発展し
ています。そこで正しい指導の体系を確立するため指導者同志の研修及び競技力向
上の場としています。
行 事
全日本教職員バドミントン選手権大会と研修会の主催
年1回、全日本教職員バドミントン選手権大会を(財)日本バドミントン協会と共
催し、文部科学省が後援して行います。大会前日に研修会を主催します。
総 会
特報 ! 祝 高橋英夫理事長
BWF 功労賞受賞
BAC 副会長就任
評議員は年1回の総会に出席
上記の大会の前日に総会を開催します。各都道府県より評議員が出席して連盟運
営の大綱を定めます。
役 員
会長は関場武氏、運営は常任理事会で
会長は関場武氏で、会務の運営は常任理事があたります。
会 員
教育機関の勤務者は誰でも
(財)
日本バドミントン協会の会員で、学校教育法第一章第一条に規定する学校また
は第七章の二第八十二条の二に規定する専修学校または第八十三条に規程する各種
学校に勤務する教授・准教授・教諭・講師(非常勤も含む)・助教・助手・職員並び
に各地教育委員会の職員(非常勤を含む)の方なら会員になれます。また、永年上
記教育機関に勤務し、定年等で退職した方は、各都道府県連盟の推薦によって会員
に準じて加盟できます。
入 会
申し込みは個人単位で
申し込みは個人単位ですが、都道府県ごとにまとめて下さい。そして、代表連絡
者として評議員を1名決めてください。
会 費
ますますの活躍を期待します。
団体登録費は年間 20,000 円、個人登録費は年間 2,000 円【平成 19 年度より】
毎年都道府県ごとに、団体登録費 20,000 円と個人登録費 2,000 円をまとめて連盟
事務局に納めてください。他に終身会員制(60 歳以上で 20,000 円)があります。
機 関 誌
JEFNEWSを年2回発行
全会員に各都道府県連盟を通して配布します。
連 絡
連盟事務局 〒 185-0003 東京都国分寺市戸倉 2-12-88 上田敏之気付
お知らせ
本連盟の公式ホームページへのアドレスは
http://www.jef-badminton.jp/
JEF NEWS 第 99 号
発 行 日
平成 2 7 年 7 月 2 4 日
編 集 者
稲石一雄
発 行 人
日本教職員バドミントン連盟 高橋英夫
発 行 所
JEF NEWS 編集部
03 − 3844 − 9739
東京都台東区西浅草 3 − 11 − 6 − 2F
制作印刷
㈱ブレインズ・ネットワーク
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