物流の改善 リ

3. 生産の取り組み
AISIN AW ENVIRONMENTAL REPORT 2015
3.2
物流の改善
物流におけるCO 2排出量低減、梱包材低減の取り組みについて報告します。
CO₂排出量低減の取り組み
生産物流部は、環境保全を使命とし、
『 環境にやさしい物流』
を目指して業務に取り組んでいます。
14年度の代表的な取り組みとして工場間輸送便の統廃合を実施してまいりました。単純に2ルート
を統合するだけでなく異なる荷姿を段積みできる架台を荷量に合わせ増減させる事で荷量変動に柔軟
に対応し、
さらに低床仕様の高容量車両導入と組み合わせる事で積載率を大幅に向上させる事ができ
ました。結果として便数・走行距離の低減により年間28t
(注1)のCO2排出量を低減を実現しました。
(注1 東京⇔大阪間を自家用車で120回往復した場合に排出されるCO₂に相当)
今後は、今までの横展活動に加え、新たな改善アイテムにチャレンジし、
『 環境にやさしい物流』を追
求していきます。
《改善前》部品別での2ルートでの運行
《改善後》ルート統合による輸送効率向上
①本社⬅➡田原工場間A便(組立部品)11t2車4便
②本社⬅➡田原工場間B便(加工部品)11t1車4便
本社⬅➡田原工場間便 11t低床2車4便
総走行距離 414km/日
①+② 総走行距離 828km/日
積載率90%
①積載率70%
本社工場
本社工場
田原工場
田原工場
②積載率50%
梱包材低減の取り組み
海外工場へのA / T用部品輸送には、3Rの観点(Reuse/ Reduce/ Recycle)で、環境に優しい繰り
返し使用できる
「樹脂製リターナブル 通箱」
を積極的に採用してきましたが、電子部品は油分・異物混入
が不具合に直結する為、箱の繰り返し使用には課題が多く、使い捨てダンボールを採用していました。
通箱清浄度を保つ為、通箱リフレッシュ工程の整備を実施、信頼性評価を重ねる事で14年度に電子
部品もリターナブル 通箱への切替えを実現する事ができました。この結果、梱包材使用量を57.2t低減
できました。尚、V IT事業本部と一体となって、組立に直接投入できる荷姿案を考案し、組立ライン内手
扱いの最少化も実現しました。
今後も、部品梱包から現地組立ラインの取出しまでこだわった梱包・輸送工程設計業務を推進し、当
活動の横展を図っていきます。
《改善前》ダンボール箱
ECUケース
《改善後》
リターナブル通箱
PCボード
ECUケース
ダンボール箱をダンボールパレットに積載
PCボード
箱・パレットをリターナブル(樹脂製)
に変更
[梱包材使用量]
合計 58,800kg/年
[梱包材使用量]
合計 1,596kg/年
(▲57,204kg/年)
ダンボール小箱:25,200kg/年
ダンボールパレット:33,600kg/年
包装資材
(フィルム等)
:1,596kg/年
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