番号 授業科目名 開講期 化学実験Ⅰ 412 英語表記 Advanced Experiments in Chemistry, I 単位数 前期 年次 5単位 3年次 担当教員名 ○坪井・東海林 廣津・板崎・三宅 西岡・中島・篠田 中沢 【授業の到達目標及びテーマ】 ●重量分析および容量分析の基本操作を体得することによって、実験化学の基本である「定量」の概念や その重要性について学ぶ。実験値の精確さを高めるために必要な、天秤やガラス器具の取り扱い方および その操作法について学び、得られた結果を正しくレポートする力を養う。 ●金属錯体の合成を通じて遷移金属イオンの性質を学ぶとともに、錯体合成の基本的操作を習得する。合 成した錯体の物性測定とデータ処理を行い、金属錯体の同定法を習得する。 【授業の概要】 硫酸銅5水和物を試料とする重量分析。実試料を用いた容量分析(中和滴定、酸化還元滴定、沈殿滴定、 キレート滴定)。Cu(Ⅱ) 、Co(Ⅱ)イオンを含む金属塩や金属Pdから、酸化・還元および配位子交換反 応を駆使して目的の金属錯体を合成する。さらに、合成した錯体を用いて、NMR・赤外および可視紫外 吸収・発光スペクトル、サイクリックボルタンメトリー、旋光度を測定し、それらのデータ解析を行うこ とにより、金属錯体の配位子場・構造・酸化還元電位・電子配置などについて考察する。 【授業計画】 第 1 回 第 2- 4回 第 5 回 第 6-11回 第 12 回 第13-22回 実験のガイダンスと安全教育および分析化学実験の準備 硫酸銅を試料とする重量分析 容量分析のガイダンスと測容器の補正 中和滴定・酸化還元滴定・沈殿滴定・キレート滴定 無機化学実験のガイダンスと準備 ヨージド架橋銅(I)四核錯体の合成 トリスエチレンジアミンコバルト(Ⅲ)錯体の合成と光学分割 トリカルボナト法によるコバルト(Ⅲ)錯体の合成 トリスオキザラートコバルト(Ⅲ)錯体の合成 パラジウム(Ⅱ)錯体の合成 第23-25回 発光スペクトルの測定 赤外吸収スペクトルの測定 サイクリックボルタンメトリーによる錯体の酸化還元電位の測定 可視紫外吸収スペクトルの測定、旋光度の測定 59 Co NMRスペクトルの測定 第 26 回 面接試験と片付け 【テキスト又は参考書】 分析化学実験指導書、無機化学実験書 【評価方法】 出席、実験ノート、レポート、試験から総合的に評価する。 【コメント】 あらかじめ実験ノートに実験の目的、手順を記して内容を理解し、計画を立ててから実験に臨むこと。反 応の経過や結果を実験ノートに記すこと。実験が上手く進まない場合でも、その理由を追及、考察し、担 当教員と相談の上解決を試みること。授業計画に挙げた項目の順や内容については変更することがある。 補講に相当する追加実験は提供しない。履修希望者は必ず初回のガイダンスに参加すること。学生教育研 究災害障害保険および付帯賠償責任保険に必ず加入していること。
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