1 委員会名 「もって、高めて、忘れない、広めていこう 防災意識」安心

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委員会名
「もって、高めて、忘れない、広めていこう 防災意識」安心委員会
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第1回委員会活動の様子
まず、「安心ってどういうことだろう」と考えた。子ども議員の意見をまとめると「安心とは、
不安や心配がなく平和に暮らせること」であった。では、どんなときに不安や心配を感じるのかを
話し合ったところ、不審者がいること、環境が破壊されていることなど自分たちの生活の身近に起
きていることに対しての不安があった。さらに昨年の東日本大震災があってから、「富山県でも地
震や津波がきたらどうなるのだろう」と、体験したことのない災害への不安が強くなっていること
が分かってきた。そこで、もっと災害についていろいろな角度から知る必要があると考え、富山県
の災害の歴史を知ることや災害の疑似体験をすることを通して考えを深めていくことにした。
3 第2回委員会活動の様子
(1)1日目
現地研修では、
「立山カルデラ砂防博物館」と「富山県広域
消防防災センター 四季防災館」を訪問した。砂防博物館では、
富山県の災害の歴史を学び、154年前の安政の大地震の被害
の恐ろしさが分かった。今も砂防工事が続けられており、その
おかげで今、安心して暮らせるようになっていることも知るこ
とができた。四季防災館では、阪神淡路大震災、東日本大震災、
新潟地震などいろいろな地震の実際の揺れを体験した。自分達
の想像以上に揺れが激しく、怖いということを実感した。その
他にも煙体験、流水体験、風雨災害体験など、想定できる災害
を実際に体験することで危険なことのイメージが具体的になってきた。さらに、
「自分たちにでき
ることは何だろうか。」という子どもたちからの質問に対して「防災に対する意識を日頃から高め
ておくことが大切。そうすることで、いざというときに正しく判断できるようになる。
」と所の方
に答えていただいたことで、防災意識をもつことの大切さを改めて感じた。そして、多くの人にそ
のことを伝えていくための具体的な方法を考えていくという提案の方向性が決まった。
(2)2日目
1日目の考えを具体化するための話し合いを行った。災害に対して必要とされるのは、自分たち
がまず防災意識をもつこと、その意識を薄れさせないように努力をすること、さらに多くの子ども
たちや大人にもその意識を広めることで多くの命を守ることにつながると考え、委員会のテーマを
「もって、高めて、忘れない、広めていこう 防災意識」とした。この思いを実現するために、安
政の大地震が起きた2月26日を「とやま防災会議の日」に設定し、学校で防災について話し合っ
たり避難訓練をしたりする防災教育を行い、さらに家庭でも防災会議を開くように呼びかけること
にした。家庭での防災会議で何について話し合えばよいかが分かりやすいように「防災会議カード」
も考えた。提案では家族会議の様子を劇にすることで、自分たちの考えが具体的に伝わるように工
夫し、練習に取り組んだ。
(3)3日目
2日目のリハーサルの反省をもとに、議場での練習に取り組んだ。午後からは、他の委員会の議
員が書いた感想や意見を見ながら質問を想定し、その答えをどうするか話し合った。本番を意識
した取組を通して、自分たちの考えをより確かなものにすることができ、本番への意欲の高まりも
伺えた。
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感想
個性豊かな10名の子ども議員が、それぞれのよさを
生かしながら熱意あふれる提案を行うことができた。質
疑応答の様子を見ていても、話し合いを何度も重ねた上
で、しっかりと自分の考えをもつことができた自信が伝
わってきた。この経験で身に付けた力を今後も生かしな
がら、大きく成長してほしいと願っている。