相続税の小規模宅地の特例(特定居住用宅地等の特例)について、老人 ホームの要介護認定等の要件が実質的に緩和されました! 1. 「特定居住用宅地等の特例」の概要 特定居住用宅地等の特例は、被相続人の土地が被相続人の居住用家屋の敷地になっていること等一定 の要件を満たす場合に、土地の相続税評価額を 80%減額(330 ㎡分が限度)することができる規定です。 被相続人が老人ホームに入所したことで、自宅が空き家となり居住用家屋となっていなくても、その自宅の 敷地が特定居住用宅地等の特例の対象となる場合がありますが、従来では、介護保険法における要介護 認定又は要支援認定(要介護認定等)を受けていることが必要になっていました。 2. 基本チェックリスト該当者が特定居住用宅地等の要件の対象に H27 年 4 月の介護保険制度の改正で、「基本チェックリスト」の該当者が、要支援相当の状態が想定され る介護サービスの対象となりました。これに該当すると、H27 年 4 月 1 日以後の相続等から、要介護認定等 を受けていなくても、認定を受けていることと同様と考えられ、特定居住用宅地等の特例の適用を受けること ができるようになったため、実質的に緩和されたと考えることができます。 3. H27 年 4 月からの介護保険制度改正の内容 従来の介護予防サービスの訪問介護・通所介護は、「介護予防・生活支援サービス」(機能訓練や集いの 場など日常生活の支援提供など)として新たな「総合事業」というものに移行します。この「総合事業」の一環 として、「基本チェックリスト」に該当する被保険者については、要介護認定等を受けていなくとも、介護予防・ 生活支援サービスを受けることができるようになりました。 自治体の窓口で、基本チェックリストの項目に回答し、要件を満たす場合には「基本チェックリスト」の該当 者になり、審査などが必要となる要介護認定等を受けるよりも迅速に、サービスを受けることが可能になった ことが主な特徴です。 厚生労働省が作成している基本チェックリストは以下の通りです。 ※表題とは異なりますが、マイナンバーのお客様向けの資料を作成させていただいております。弊社HPにアッ プしておりますので、ご自由にダウンロードして下さい。パスワードは各担当者にお問い合わせ下さい。
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