FAQ(一般(尿) ) UFシリーズでの1視野容量算出について Q 顕微鏡による尿沈渣検査HPF1視野は非遠心尿に換算して0.45μLなのに、UFシリー ズでは0.18μLとなっているのはなぜですか。 A 顕微鏡による尿沈渣検査法では、遠心時に上清や管壁に残留成分が生じることにより、実際は遠心後も 約50%の沈渣成分が上清などに残留していることが検証により分かっています。また、沈渣標本作製 で、0.2mLの沈渣残渣に染色液0.05mLを添加します。 理論的には、顕微鏡1視野の尿量をHPF=0.45μlとした場合、1個/ HPFは2.2個 /μLとなります。 しかし,視野容量の実際は、2.2「理論/μL個数」×(1/2)「実際の粒子沈降率」×(0.2/0.25)「残 渣への染色液添加」=0.88、1個/HPF=0.88個/μLということになります。1視野の尿量は、2.2: 0.88=0.45:X、X=0.18であり1視野(HPF)=0.18μLとなります。 UFシリーズでの視野容量は、顕微鏡による尿沈渣検査法での視野容量に相当するという観点により決め られました。 一柳好江.尿沈渣の視野容量について-理論値と実際値-.SysmexJournalWeb.2007;.8(2).
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