福利厚生面の充実を図る 新しい選択肢として企業にPR

特別企画●職場積立NISAの制度内容と推進のポイント
キーム を 他 行 庫 に 先 駆 け て 開 発
資ができる﹁天引きNISA﹂ス
NISA口座内での積立投
昨年の
好評を博し、みずほ銀行とみずほ
者の事務手続軽減などの取組みが
る商品ラインナップの拡充や利用
でいる。みずほ証券との連携によ
なNISAの活用推進に取り組ん
の流れを促進するために、積極的
成 を 支 援 し、﹁貯 蓄 か ら 投 資 へ﹂
えば、近年の低金利や利子補給の
ことに課題を感じていました。例
機能していない企業が増えている
﹁金融面の福利厚生制度が十分に
現場と二人三脚で注力してきた。
への手厚い福利厚生支援を営業の
各種セミナーの実施など、取引先
提供、住宅ローンの相談受付け、
供 で き な い か と 考 え、﹃天
度、より多くの選択肢を提
業 の た め に、よ り 良 い 制
たいというニーズを持つ企
従業員の資産形成を支援し
加速しています。そこで、
から投資へ﹄という流れが
みずほ銀行は、お客様の資産形
●
間の積立額がNISAの上限の1
に指定商品の買い付けを行う。年
に入金し、同行はその資金をもと
与からその額をみずほ銀行の口座
定し、運用商品を決定。企業は給
は月1000円以上で積立額を設
を営業店でフォローする。希望者
投資信託の購入を希望する従業員
説明会を実施し、その後天引きで
取扱い、財産形成に役立つ情報の
職域営業部を新設し、給振口座の
取組みを展開。2008年4月に
職域営業においても、積極的な
度なのに、損失が出る可能性があ
か る の で は な い か﹂﹁福 利 厚 生 制
しかし、企業からは﹁手間がか
営者のニーズを喚起している。
厚生制度を充実させたいという経
て、天引きNISAを提案。福利
の資産 形 成 支 援 制 度 の 一 つ と し
金、持ち株購入などに並ぶ従業員
に向けて、財形貯蓄や社内積立預
みずほ銀行では、こうした企業
ISA制 度 が ス タ ー ト し、﹃貯 蓄
い企業などです。こうした中、N
があるにもかかわらず利用が少な
ている企業や、住宅資金貸付制度
まれることから、取引基盤
口でも長期間の取引が見込
関としても、1件1件は小
って利便性が高い。金融機
できる仕組みは従業員にと
利用者がみずほ銀行に直接相談す
必要だが、商品の変更については
を変更する場合は企業への連絡が
ぶことができる。また、天引き額
行が取り扱うすべての商品から選
積立商品については、みずほ銀
いただいた従業員の方に商品を提
ナーはすべて当行が行い、ご納得
断 と な る﹂﹁商 品 説 明 や 投 資 セ ミ
ではなく、最後は従業員個人の判
場 合 に は、﹁従 業 員 全 員 へ の 強 制
が聞かれることもある。そうした
2015年3月時点で、関東圏
を中心とした約200社の企業に
86
2015・ 4月1日号
みずほ銀行にみる
﹁天引きNISA﹂
の効果的な推進方法
い
福利厚生面の充実を図る
新しい選択肢として企業にPR
中心 据え積極的 提案
し、成 果 を 上 げ て い る み ず ほ 銀
万件のNI
廃止な ど で 制 度 の メ リ ッ ト が 薄
月に給与天引きで
行。職域営業での新たなNISA
証券を合わせて、約
れ、財形貯蓄の残高が年々減少し
一
提案の方法として注目を集めてい
SA口 座 の 開 設 を 達 成 し て い る
引きNISA﹄を開発しま
00万円を超えた場合は、超過分
容、営業推進のポイントなどにつ
し た﹂︵高 村 義 一・み ず ほ
の拡大につながることにな
案する﹂といった説明をし、企業
取り組みたい企業に提案
の不安を払しょくする。
れば行えるようになっている。
と従業員、金融機関のいず
れにおいてもメリットのあ
社
制度提案のターゲットとなるの
実施
ズ 喚起
契約後にも積立投資商品の変更
従業員 利用
定期的
提案を行っており、そのうち
ここで、天引きNISA
以上の企業が制度に興味を示し、
え て い る 企 業。例 え ば、財 形 貯
4社で成約に至ったという。
蓄・社内積立預金といった制度の
は、従業員の資産形成面における
まず、みずほ銀行が企業
ない企業や、制度はあっても利用
福利厚生制度を充実させたいと考
で、ライフプランの重要性
が低下傾向にある企業等だ。
の仕組みについて簡単に説
を切り口にした初心者向け
明しよう。
る制度だといえる。
従業員の資産形成支援に
る。天引きNISAは企業
給与天引きで積立投資が
いてレポートする。
銀行職域営業部部長︶
ることに抵抗がある﹂といった声
50
が一般口座に振り向けられる。
NISAを開発した経緯と制度内
本稿では、みずほ銀行が天引き
る。
︵2014年9月末︶。
に
投資教育セミナーと制度の
15
し
2015・ 4月1日号
87
ア
プ
ロ
ー
チ
の
12
に
の な
セ
ミ
ニ ナ
ー ー
を
を
若 世代を
●天引きNISAのスキーム図