かつうらしい ひと 地域おこし協力隊・ぬまっち特派員が勝浦の様々なモノ・コトとつなが ス り地域で活躍する勝浦らしい人=「かつうらしいひと」にフォーカス! ウ 〟だった。 HOUSE ハ サ ッ プ できるし S U P( ※ ) ぎ わ っ て た した、従来の宿泊施設とは異なる滞在 スタイルとして定着している。 択をするのは自然な流れだった。 勝浦という日本を楽しむ デインさんが初めて勝浦を訪ねたの は 十 五 年 前 の こ と。 そ の 時 の 印 象 を、 フィッシャーマン ファーマーズ 「海が綺麗だし、本当に〝日本〟だった。 漁師さんや農家さんがいっぱい。日本 のスローライフがここにある」と振り 返 る。 そ れ は「 日 本 が、 勝 浦 に 全 部 」 ある感覚だったという。 ゲ ス ト アクティビティ サーフィンやSUPといったマリン スポーツに限らず、外国人をはじめと する宿泊客を様々な 遊 び に案内する の も、〝 勝 浦 の 中 の 日 本 〟 の 魅 力 を、 8 KATSUURA 2015.7.17 も で き ま す 」、 デインさんは目 を輝かせた。 ゲストハウスをオープン 縫って、度々サーフィンをしに房総の デインさんは移住前まで、東京で会 社 勤 め し て い る 時 も、 仕 事 の 合 間 を 二 人 は 二 〇 一 四 年、 勝 浦 に 移 住 後、 部原にゲストハウスをオープンした。 ファー向けゲストハウスがあったら」 と常々感じていた。一方のマドカさん 海岸へ足を運んでいた。その際、「サー ゲ ス ト ハ ウ ス は、 若 い バ ッ ク パ ッ カ ー( 低 予 算 旅 行 者 ) や 長 期 滞 在 外 国 人 の 受 け 皿 と し て 発 展。 素 泊 ま り、 も、いつか海の近くに住みたいという んでいきたい」とマドカさんが語る に 在の物件を見つけた時、移住という選 ドミトリー(相部屋)を主として低価 ス が 多 い。 現 在 は た へばら 「 外 国 人 に と っ て 部 原 は 有 名。 外 国 のプロサーファーが来ますよ」と、部 だ 安 い だ け で は な く、 思いを抱いていた。そんな二人が、現 原のビーチを見渡すゲストハウスのテ 地 元 に 根 付 い た 食・ 格で宿泊できるケー 国道128号線バイパスの入口に ある部原交差点から、太平洋に向かっ ラ ス で 流 暢 な 日 本 語 で 話 す の は、 イ 世界の部原 て入り組んだ路地をすり抜けて行く。 遊び方・コミュニティ さんが続ける。そう、普段 を個性として打ち出 ギ リ ス 出 身 の ギ レ ッ ト・ デ イ ン さ ん。 「サーフィンの世界大会も開かれまし 程なく、生け垣に左右を囲まれた緑の 小 道 の 向 こ う に、 一 筋 の 水 平 線。 切 風 景 に、 旅 人 の 心 は 躍 る。 い や、 私 は静かな片田舎の佇まいの たしね」と、奥様のマドカ は 勝 浦 市 民 で あ る け れ ど、 こ の 地 は 部原だが、目線を変えるだ り取られた一枚の作品のようなその 旅情をかき立ててくれるのだ。 とっては訪ねてみたい海 だ っ た り も す る の だ。「 興 けで、例えばサーファーに 堤 防 沿 い の 道 ま で 行 く と、 不 意 に、 ハワイまで六六一一キロであると示 す、 陽 気 な 看 板 に 津、守谷、鵜原、部原…勝 ントを決められる。釣りも 出 く わ し た。 こ こ ト 浦は風によってサーフポイ ス が 今 回 の 目 的 地、 ゲ じゃない」。 さ ん が、『 昔 は フ ァ ー マ ー ズ マ ー ケ ッ S PLASH G UEST そんな中、デインさんは 自らウェブサイトを立ち上 ト、大ヒットだったよぉ~』って、栄 【Mr. Dane Gillett】1973 年 5 月 21 日生まれ。42 歳。 イギリス出身。東京生活の後、 2014 年 9 月に勝浦へ移住。 マドカさんとともに SPLASH GUEST HOUSE を部原 にオープン。ウェブサイト「Surfing in japan」を主宰し、 英字情報誌「Tokyo Weekender」にサーフ情報を執筆 【Mrs. Madoka Gillett】東京都練馬区出身。2014 年、 デインさんとともに勝浦へ。11 歳と 8 歳のお子さんとと もに 4 人家族 http://www.japansup.com スプラッシュ ローカルコミュニケーション 「ご近所付き合い」が増えたそうだ。 「 移 住 し て か ら、 毎 日 子 ど も た ち と 朝、一緒に食べて、海で遊んで、虫に げるなどし、海外へ向けて えてたことをよく教えてくれる。じゃ 〝 勝浦のフィッシングポー ガ イ ド ブ ッ ク は 東 京、京 都 も 触 れ ら れ る よ う に な っ て。 家 族 と、 ト、外 国 人 全 然 知 ら な い。 …定番の場所の紹介ばか 周りの人たちとともに、成長して楽し 情 報 を 発 信 し て い る。「 成 あ、私たちはここからやろうと、そう プ 田から近いこともあって、とりあえず 思ったんです」。 ッ 最初に行ってみようかと来てくれる人 リ デ イ ン さ ん が 肌 身 で 感 じ て い る か ら。 も多いです。京都などを回って来たけ 新鮮な眼差しを持つお二人に、勝浦 の面白さを改めて教わった。 ト ゲストとともに市内を巡る事も多い。 ど、国に帰る前にまたここに来たかっ ル だ が 勝 浦 の 良 さ も、 外 国 人 が 知 る 機 会 は 少 な い と デ イ ン さ ん は 言 う。 たって言ってくれるゲストさんもいら ナ 「 勝 浦 は 七 月 と 八 月 だ け。 そ れ 以 外 は して。笑顔で国に戻ってくれると嬉し ソ ア ウ ト 。これはバツ。勝浦の朝市行く いですね」と、マドカさんは笑う。 ー と、『おじさん、 おばさん、 かわいい!』 っ パ り。個 人 の 好 み に 沿 っ た 旅 てゲストの皆さん喜びます。海、神社、 最近では国際武道大学のインターナ ショナルグループの学生たちがバーベ と、 デ イ ン さ ん が こ う 言 っ た、 「おじ フィッシャーマン、灯台…何もかもが キューを楽しんだり、サザエのお裾分 フィッシングポート もったいない ファーマーズマーケット 面白い。漁 港 があって、 マグロがでっ けをしてくれた地元の方と外国の方が がらんとしている か い! 人、少 な い か ら 凄 く い い。築 地 一緒のテーブルで夕食を味わったりと 勝浦は日本だった その感動を伝えたい ギレット・デインさん ・マドカさん ゲストハウスではカフェ営 業も。勝浦の和洋菓子店と コラボしたハンバーガーが 人気。部原海岸に臨むテラ スでバーベキューもできる は(見学の)外国人でいっぱい。でも、 各国から集うゲストのみなさん。サーフィ ンや SUP、朝市ツアーなどの体験も行わ れている(写真提供:デインさん) 取材・撮影・文・デザイン:沼尻亙司 イラスト:瀧川由貴子 記事の問合せ▶勝浦市企画課地域活力推進係 ☎ 0470-73-3337 ※スタンドアップパドルボード。ボードの上に立ち、パドル(櫂)で漕ぐ 水上スポーツ。波に乗るだけでなく、クルージングや釣りも楽しめる 人 27 katsuurashii-person
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