経費積算の手引き - jifpro.or.jp

平成 27 年度
途上国持続可能な森林経営推進事業
事業化可能性調査業務
経費積算の⼿引き
公 益 財 団 法 ⼈ 国 際 緑 化 推 進 センター
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Ⅰ 委託経費の区分
1 ⼈件費
当該業務を実施するために必要な経費のうち、当該業務に直接従事する者に対し、
業務実施者が支払う実働に応じた対価。
2 直接経費
当該業務を実施するために必要な経費のうち、次に掲げる経費。
賃金、諸謝金、旅費、消耗品費、印刷製本費、翻訳料、通訳料、使用料・賃借料、資
料購入費、傭人費、役務費、再委託費
3 ⼀般管理費
一般管理経費率は、人件費と直接経費を合わせたものの15%以内とする。
一般管理費=(人件費+直接経費)×0.15
Ⅱ 委託経費の算出⽅法
1 ⼈件費
人件費は、委託事業に直接従事する者の直接作業時間に対する給料その他手当を
いい、次により算出する。
人件費 = 時間単価 × 直接作業時間数
(1)時間単価の算出⽅法
時 間 単 価 については、以 下 のいずれかの方 法 により、業 務 従 事 者 毎 に算 出 し、
業 務 従 事 者 に変 更 があった場 合 等 を除 き、原 則 として委 託 費 の額 の確 定 時 にお
いても同 額 の単 価 を用 いる。
応 募 提 案 時 には、時 間 単 価 の算 出 根 拠 となる書 類 を添 付 すること。
ア、受 託 単 価 を使 ⽤ する場 合
業 務 実 施 者 が委 託 契 約 において使 用 する統 一 的 な人 件 費 単 価 の規 程 等 を
定 めている場 合 には、同 単 価 規 程 等 における単 価 を使 用 することができる。
人 件 費 の算 出 にあたって、受 託 単 価 が時 間 単 価 以 外 である場 合 は、当 該
単 価 に業 務 実 施 者 が就 業 規 則 等 によ り 定 め る 所 定 労 働 時 間 数 を 勘 案 し
時 間 単 価 に換 算 する。
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イ、実 績 単 価 を使 ⽤ する場 合
業 務 実 施 者 が単 価 規 程 等 を定 めていない場 合 等 には、日 額 単 価 は以 下 の計 算
方 法 により算 出 する。
時 間 単 価 =(年 間 総 支 給 額 +年 間 法 定 福 利 費 等 )÷年 間 所 定 勤 務 時 間
年 間 総 支 給 額 、年 間 法 定 福 利 費 等 及 び年 間 所 定 勤 務 日 数 については、以 下 に
留 意 し算 出 する。
① 年 間 総 支 給 額 は、基 本 給 、住 宅 手 当 、家 族 手 当 、通 勤 手 当 等 の諸 手 当 及
び賞 与 の年 間 合 計 額 とし、時 間 外 手 当 及 び業 務 実 施 者 が福 利 厚 生 面 で
支 給 しているものは除 外 す る 。
② 年 間 法 定 福 利 費 等 は、健 康 保 険 料 、厚 生 年 金 保 険 料 、労 働 保 険 料 等 の年
間 事 業 者 負 担 分 とする。
③ 年 間 総 支 給 額 及 び年 間 法 定 福 利 費 等 について、年 間 支 出 見 込 額 の算 出 が
困 難 である者 については、類 似 職 員 による支 給 実 績 額 を用 いる等 により算 出
する。
④ 年 間 所 定 勤 務 時 間 は、年 間 の勤 務 を要 する日 数 を算 出 し、就 業 規 則 等 から 1
日 当 たりの所 定 労 働 時 間 を算 出 し、これを乗 じて得 た時 間 とする。
(2)直接作業時間数の算出
直接作業時間は、当該業務に従事する者毎に従事労働時間を計上する。
特に、当該業務以外にも従事する業務がある者の場合は、当該業務への従事時
間とそれ以外の業務の従事時間を適切に区分し計上する。
2 直接経費
(1)賃⾦
当該業務を実施するために必要な作業(資料整理、補助、事業資料の収集等)につい
て、業務実施者が雇用した者(アルバイト等)に対して支払う実働に応じた対価(日給又
は時間給)とする。
賃金=日額(時間)単価×直接従事日数(時間)
賃金の単価については、業務実施者の賃金支給規則、雇用契約の単価等に基づき、
業務の内容に応じた妥当な単価を設定する。
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(2)諸謝⾦
当該業務を実施するために必要となる資料整理、補助、専門的知識の提供、資料
の収集等に対して協力を得た者に対する謝礼にかかる経費とする。
謝金は、業務実施者の内部規程等によって定めている場合はそれによることとし、
定められていない場合は、15,000 円/日を目安として業務の内容に応じた妥当な単
価を設定する。
(3)旅費
当該業務を実施するために必要となる資料収集、各種調査、打合せ実施等のため
の国内出張及び海外出張にかかる交通費、宿泊料、日当等の経費とする。
必要経費の算出に当たっては、業務実施者の旅費支給規程等に定められている
場合はそれによることとするが、定められていない場合は次により算出する。
①内 国 旅 ⾏
ア、交 通 費
交 通 費 は、最 も経 済 的 な通 常 の経 路 及 び方 法 により旅 行 した場 合 の実 費 と
する。
イ、⽇ 当 、宿 泊 料
日 当 、宿 泊 料 は、以 下 の区 分 より計 上 する。
(円)
区
分
日当
宿 泊 料 (1泊 )
職 務 経 験 3年 以 上 の者
2,600
13,100
職 務 経 験 3年 未 満 の者
2,200
10,900
②外 国 旅 ⾏
ア、交 通 費
交 通 費 は実 費 とする。
イ、⽇ 当 、宿 泊 料
日 当 、宿 泊 料 は、以 下 の区 分 より計 上 する。
(円)
旅行地域
区
分
日 当 宿 泊 料 (1泊 )
フイリピン・マレーシア・ 職 務 経 験 3年 以 上 の者
4,200
12,900
ラオス
職 務 経 験 3年 未 満 の者
3,600
10,800
モンゴル・タンザニア
職 務 経 験 3年 以 上 の者
3,800
11,600
職 務 経 験 3年 未 満 の者
3,200
9,700
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ウ、雑 費
査 証 手 数 料 、空 港 施 設 使 用 料 、その他 渡 航 手 続 きに必 要 な経 費 とする。
③その他
(ア)航 空 運 賃 は、原 則 としてエコノミークラスの運 賃 とし、航 空 券 の購 入 に当 た
っては、より効 率 的 かつ経 済 的 な経 路 、航 空 会 社 を選 択 する。
(イ)出 張 が当 該 業 務 以 外 の業 務 と一 連 のものとなっており、当 該 以 外 の業 務
に係 る経 費 が存 在 する場 合 は、当 該 業 務 に係 る部 分 とその他 の業 務 に係 る部
分 に区 分 し、当 該 業 務 に係 る経 費 のみを計上する。
(4)消耗品費
当該業務を実施するために必要な原材料、消耗品、消耗器材、各種事務用品等の調達
にかかる経費とする。
消耗品として計上できる経費は当該業務のみに使用することとし、業務実施者において
当該業務以外の業務にも使用する汎用文具等の経費は含めない。
(5)印刷製本費
当該業務を実施するために必要となる文書、図面、パンフレット等の印刷に必要な経
費とする。
(6)翻訳料
当該業務を実施するために必要となる資料の和訳や報告書の英訳等に必要な経費と
する。
(7)通訳料
当該業務で実施する海外の現地調査等に必要な通訳を雇うための経費とする。
通訳料の単価については、民間会社が設定している単価、相手国の公務員単価等を
考慮し設定する。
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(8)使⽤料・賃借料
当該業務を実施するために必要となる器具機械、会場、車両等の借上げや物品等の
使用にかかる経費とする。
業務実施者の通常の業務の運営に伴って発生する事務所の賃借料は含まない。
(9)資料購⼊費
当該業務を実施するために必要となる現地調査や報告書作成等のための資料を購
入する経費とする。
(10)傭⼈費
当該業務を行うために必要な海外の現地調査等において、作業補助等のために人を
傭う経費とする。
傭人費は、民間会社が設定している単価、相手国の公務員単価等に基づき計上す
る。
(11)役務費
当該業務を行うために必要な通信運搬費、原稿料等の経費とする。
通信運搬費は、当該業務に直接必要な物品等の運搬費用、郵便料、データ通信料等
に係る経費とし、通常の業務実施者の業務の運営に伴う電話料等は含めない。
(12)再委託費
当該業務を行うために必要な経費のうち、業務実施者が直接行うことのできない業
務、直接行うことが適当でない業務を他者に委託して行わせるために必要な経費とす
る。
なお、再委託にあたっては、事前に再委託承認申請書の提出が必要である。
3 ⼀般管理費
一般管理経費率は、人件費と直接経費を合わせたものの15%以内とする。
一般管理費=(人件費+直接経費)×0.15
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①別 途 、⼈ 件 費 積 算 根 拠 となる書 類 を
添付してください。
Ⅲ 必要な経費の記⼊例とポイント
経費区分
費⽬
細⽬
単価
②属⼈ごとに記⼊してください。
数量
単位
⼈件費
⾦額(円)
備考
1,775,000
直接経費
主任研究員 A
5,500
45
時間・⼈
247,500
主任研究員 B
5,500
45
時間・⼈
247,500
研究員 C
4,000
320
時間・⼈
1,280,000
区分、費⽬ごとの⼩計を記⼊してください。
2,594,933
賃⾦
250,000
アルバイト賃⾦
2,500
100
時間・⼈
諸謝⾦
250,000
105,000
現地専⾨家
15,000
7
⽇・⼈
旅費
105,000
エコノミークラスの運賃を⽤い
て計上してください。
880,800
海外航空券
75,000
3
⼈・回
225,000
出張回数:1 回、出張者 3 名
(主任研究員 2 名、研究員 1
名)
⽇当
4,200
30
⼈・⽇
126,000
(外国旅⾏)
3,600
15
⼈・⽇
54,000
宿泊費
12,900
26
⼈・泊
335,400
13 泊:主任研究員 2 名
(外国旅⾏)
10,800
13
⼈・泊
140,400
13 泊:研究員 1 名
消耗品費
コピー⽤紙
10,000
1
式
10,000
1,500
500
3
部
翻訳料
1,500
120,000
現地語資料
15 ⽇分:研究員 1 名
10,000
印刷製本費
報告書
15 ⽇分:主任研究員 2 名
6,000
20
枚
通訳料
120,000
複 数 の単 価 を⽤ いて計 上
する場合は、単価ごとに記
⼊してください。
インドネシア語→⽇本語
260,000
現地通訳
20,000
13
⽇
使⽤料・賃借料
現地⾞輛借上
260,000
120,133
9,241
13
⽇
120,133
1,000,000Rp/⽇
(1 円=108Rp.)
資料購⼊費
図書
傭⼈費
データ収集
15,000
現地での単価を⽤いる場合でも、⽇本円に換算して計上してくださ
5,000 3
冊
15,000
い。その際、レートも明記してください。
100,000
5,000
20
⼈・⽇
100,000
補助
役務費
32,500
シムカード(海
10,000
1
枚
外)
-7-
10,000
2 名×10 ⽇間
WiFi ルーター
1,500
15
⽇
再委託費
再委託料
22,500
700,000
700,000
1
式
⼀般管理費
700,000
国内需要に関する調査
630,067
(⼈件費+直接経費)×15%以内
630,067
合計(税込)
5,000,000
委託する業務内容についても備考欄に記⼊してく
税込⾦額を記⼊してください。
ださい。
なお、再委託できる⾦額は委託⾦額の 50%以内
となります。
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