大野 伸彦 氏 - 松本歯科大学

Matsumoto Dental University
Graduate School of Oral Medicine
1780 Gobara, Hirooka, Shiojiri,
Nagano 399-0781, Japan
第 321 回松本歯科大学大学院セミナー
回松本歯科大学大学院 セミナー
日 時: 201
20 1 5 年 7 月 3 日 ( 金 )
18 時 00 分 ~19 時 30 分
場 所: 実習館 2 階 総合歯科医学研究所セミナールーム
総合歯科医学研究所 セミナールーム
演 者: 大野 伸彦 氏
( 山梨大学大学院総合研究部医学域基礎医学系 解剖分子組織学教室・
解剖分子組織学教室 ・ 准教授)
准教授 )
タイト ル: TEM 連続切片法に
連続切片法 に 代 わる新
わる 新 しい組織
しい 組織の
組織 の 3 次元再構築法
− SEM 連続断面観察法を
連続断面観察法 を 中心に
中心 に −
近年、
近年 、 走査型電子顕微鏡(SEM)
走査型電子顕微鏡 (SEM)を
(SEM) を 用 いた生物組織
いた 生物組織の
生物組織 の 3 次元超微形態 解析 法 が 大 きく
発展してきている
してきている。
これらの手法
手法では
では樹脂
樹脂に
された生物試料
生物試料の
断面を
SEM
観察するこ
発展
してきている
。 これらの
手法
では
樹脂
に 包埋 された
生物試料
の 断面
を SE
M で 観察
するこ
とにより、
とにより 、 透過型電子顕微鏡による
透過型電子顕微鏡 による連続切片観察
による 連続切片観察に
連続切片観察 に 類似した
類似 した画像
した 画像を
画像 を 取得する
取得 する過程
する 過程を
過程 を 自動
迅速化することで
することで、
次元再構築を
比較的容易にしている
にしている。
その中
化 ・ 迅速化
することで
、 3 次元再構築
を 比較的容易
にしている
。 その
中 で serial
blockblock - face SEM (SBF(SBF - SEM)は
SEM) は 組 み 込 み 式 ミクロトームによる
ミクロトーム による表層切削
による 表層切削と
表層切削 と SEMによる
SEM による試料
による 試料の
試料 の 断
面 観察とを
観察 とを交互
とを 交互に
交互 に 反復 することで、
することで 、 切削面積(
切削面積 ( 約 1x1mm)
1x1mm ) 以下の
以下 の 任意 の 領域から
領域 から、
から 、 比較的迅
速 に 連続断面画像を
連続断面画像 を 取得する
取得 する方法
SBF- SEMでは
SEMでは、
された 生物試料を
する 方法である
方法 である。
である 。 SBFでは 、 化学固定 された生物試料
生物試料 を 樹脂
に 包埋し
包埋 し 、 ダイヤモンドナイフを
ダイヤモンドナイフ を 用 いた切削
いた 切削により
切削 によりブロック
により ブロック表面
ブロック 表面に
表面 に 露出 させて直接観察
させて 直接観察するた
直接観察 するた
め 、 通常の
通常 の 透過型電子顕微鏡観察とは
透過型電子顕微鏡観察 とは異
とは 異 なり、
なり 、 試料の
試料 の 導電性を
導電性 を 高 め 、 また画像
また 画像 の コントラス
めるために、
電子染色を
試料作製法が
必要である
である。
一方で
試料や
ト を 高 めるために
、 強 い 電子染色
を 施 す 試料作製法
が 必要
である
。 一方
で 扱 う 試料
や 目的
の 構造 、 必要な
必要 な 解像度 に 応 じて、
じて 、 包埋・
包埋 ・ 染色・
染色 ・ トリミングの
トリミング の 方法 や 観察条件を
観察条件 を 最適化すること
最適化 すること
従来から
から観察
されてきた多
くの細胞組織
して応用
されてきている。
SBFSEMにより
により得
で 、 従来
から
観察 されてきた
多 くの
細胞組織 に 対 して
応用 されてきている
。 SBF
- SEM
により
得
られる連続切片画像
られる 連続切片画像は
連続切片画像 は 、 ダイヤモンドナイフによる
ダイヤモンドナイフ による切削
による 切削のため
切削 のため深
のため 深 さ 方向の
方向 の 解像度は
解像度 は > 20nm
程度であるが
程度 であるが、
ミトコンドリアや 小胞体 などの膜性
などの 膜性オルガネラ
形態 を 観察するには
観察 するには
であるが 、 ミトコンドリアや
膜性 オルガネラや
オルガネラ や 細胞 の 形態を
有用である
有用 である。
である 。 こうしたアプローチ
こうした アプローチは
アプローチ は そのスループット
その スループットを
スループット を 高 めることで様
めることで 様 々 な トランスジェニックマ
ウスや
疾患モデル
モデルの
解析に
有効であり
であり、
また包埋前免疫染色
包埋前免疫染色と
わせることで、
ウス
や 疾患
モデル
の 解析
に 有効
であり
、 また
包埋前免疫染色
と 組 み 合 わせることで
、 異 なる
蛍光蛋白や
蛍光蛋白 や 特定の
特定 の マーカーを
マーカー を 発現する
発現 する細胞
する 細胞 の 形態学的解析も
形態学的解析 も 行 うことができる。
うことができる 。 本発表で
本発表 で
SBFSEMを
中心に
走査型電子顕微鏡(SEM)
(SEM)を
いた生物組織
生物組織の
は SBF
- SEM
を 中心
に 走査型電子顕微鏡
(SEM)
を 用 いた
生物組織
の 3 次元超微形態 解析 法
の 特徴 と 最新の
最新 の 応用例を
応用例 を 紹介するとともに
紹介 するとともに、
するとともに 、 その試料作製
その 試料作製を
試料作製 を 簡便 にする最近
にする 最近の
最近 の 試 みについ
ても紹介
紹介したい
したい。
ても
紹介
したい
。
Matsumoto Dental University
Graduate School of Oral Medicine
1780 Gobara, Hirooka, Shiojiri,
Nagano 399-0781, Japan
演者学歴・
演者学歴 ・ 職歴
平成13
月
平成 13年
13 年 33月
平成13
13年
平成
13
年 6月
6月
東京大学医学部医学科 卒
東京大学医学部付属病院 内科初期研修医
平成14
月
平成 14年
14 年 66月
平成18
18年
平成
18
年 9月
9月
公立昭和病院 内科初期研修医
山梨大学大学院 博士課程修了 医学博士
平成18
平成 18年
18 年 10月
10 月 山梨大学大学院 助手 (解剖学講座第一教室
( 解剖学講座第一教室 )
平成19
19年
平成
19
年 4 月 山梨大学大学院 助教 (解剖学講座分子組織学教室
( 解剖学講座分子組織学教室)
解剖学講座分子組織学教室 )
平成19
平成 19年
19 年 10月
10 月 山梨大学大学院 講師 (解剖学講座分子組織学教室
( 解剖学講座分子組織学教室)
解剖学講座分子組織学教室 )
平成20
平成 20年
20 年 4月
4月
米国クリーブランドクリニック
米国 クリーブランドクリニック 博士研究員
平成21
平成 21年
21 年 7 月 全米多発性硬化症協会 ポストドクトラルフェローシップ
平成24
24年
平成
24
年 8月
8 月 山梨大学大学院 准教授 (解剖学講座分子組織学教室
( 解剖学講座分子組織学教室)
解剖学講座分子組織学教室 )
所属学会
日本解剖学会 日本組織細胞化学会 日本顕微鏡学会 日本臨床分子形態学会
米国細胞生物学会 米国神経科学会 米国神経化学会
担当:
担当 : 顎口腔機能制御学 講座
田所 治