グループ7

問
気管支喘息について、次の文章のかっこを穴埋めし、以下の問に答えなさい。
気管支喘息は(気道の炎症)、様々の程度の(気道狭窄)、(気道過敏性の亢進)があり、臨床
的には繰り返し起こる(咳)、(喘鳴)、(呼吸困難)により特徴づけられます。気管支喘息は原
因によって①2 つに分類されます。また、②多因子疾患であり、様々な因子が関係していま
す。検査は、血液検査、胸部 X 線検査、心電図、③肺機能検査、血液ガス検査が行われます。
治療には④薬物治療が行われ、発作予防を目的とした長期管理薬(コントローラー)と急性発
作改善を目的とした⑤発作治療薬(リリーバー)の 2 種類が用いられます。
問 1 下線部①について、気管支喘息を病型分類すると「アトピー型」と「非アトピー型」
に分けられるが、アレルゲンがあるのはどちらか?
A. アトピー型
問 2 下線部②について、気管支喘息は以下のように多因子疾患である。
個体因子…遺伝子、性など
発病因子
発病因子と増悪因子の両方のファクターを持
つものは何か。2 つ答えよ。
( アレルゲン )
環境因子
(
薬
物
)
増悪因子
問 3 下線部③について、気管支喘息の検査について、次の空欄を埋めよ。
気管支喘息の検査の1つとして肺機能検査があり、その中には肺活量、努力肺活量、
%肺活量、
( 1秒量 )
、
( 1秒率 )、
( ピークフロー )、血液ガスの検査が含まれる。
問 4 下線部④について、長期管理薬における副腎皮質ステロイドの投与方法を答えよ。
吸入
問5
べ。
下線部④について、テオフィリン製剤に関する記述のうち、正しいものを 2 つ選
1. アミノフィリンは、 アデニ ル酸シク ラーゼ の活性化 作用によ りサイ クリック
AMP(cAMP)を増加させ、気管支平滑筋を弛緩させる。
2. テオフィリンは、ホスホジエステラーゼを阻害してサイクリック AMP(cAMP)濃度
を高め、気管支平滑筋を弛緩させる。
3. 気管支喘息急性発作時には、除放性テオフィリン製剤が第一選択薬である。
4. テオフィリンは、有効血中濃度域が広く中毒症状の出にくい薬である。
5. 重症気管支喘息の発作時には、アミノフィリンを緩除に静脈注射する方法が有効で
ある。
<解答>
1. ×
2. 5.
アミノフィリンは、非特異的ホスホジエステラーゼ阻害作用により細胞内
cAMP を増加させ、気管支平滑筋を弛緩させる。
2. ○
3. ×
除放性テオフィリン製剤は、その作用発現が速効性でないため気管支喘息発作
時には用いられず、発作の予防に用いられる。
4. ×
テオフィリンは、有効血中濃度域が狭く(5~15μg/mL)、少しでも超えると
中毒症状として悪心・嘔吐、さらに頻脈・不整脈・頭痛やけいれんを誘発する。
5. ○
アミノフィリンは、急性発作時には気管支拡張を目的に静脈内注射で用いられ
る。
(消化器症状や頻脈、けいれんなど副作用の発現に注意)なお、経口投与の
場合は長期管理薬として用いられる。
問 6 下線部④について、次の文は、長時間作用性と短時間作用性のβ2 刺激薬についての
記述である。
(
)内に適切な語句を考え解答欄に書きなさい。
長期管理薬としては、長期作用性の薬剤のみが使用され、
(
① )と併用する。
( ①
と併用することにより、ステロイドが( ② )を増加させ、β2 刺激薬は(
核内移行を促進してステロイドの作用を増強させる。吸入剤としては、
(
貼付剤としては、
(
)
③ )の
④ )があり、
⑤
)がある。また、発作治療薬では、短時間作用性吸入β2 刺激
薬の頓用回数増加は、
(
⑥ )の悪化とみなし、1日5回以上の使用になれば治療のス
テップアップを検討する。薬剤としては、( ⑦
)
、(
⑧
)、
(
①
吸入ステロイド薬
②
β2 受容体数
③
ステロイド受容体
④
サルメテロール
⑤
ツロブテロール
⑥
コントロール
⑦
サルブタモール
⑧
フェノテロール
⑨
プロカテロール
⑨ )がある。
問 7 下線部④について、気管支喘息の長期管理薬である抗アレルギー薬について
(1)LTD4 受容体遮断作用のあるロイコトリエン受容体拮抗薬の薬物名を2つ答えなさい。
また、その作用を答えなさい。
ブランルカスト、ザフィルカスト、モンラルカスト
気管支収縮抑制、血管透過性の抑制
(2)メディエーター遊離抑制薬の薬物名を1つ答えなさい。
また、その作用を答えなさい。
クロモグリク酸ナトリウム、トラニラスト
肥満細胞の脱顆粒抑制
問 8 下線部⑤について、発作治療薬に含まれるものを以下の選択肢から 2 つ選べ。
1. 長時間作用型β2 刺激薬(経口)
2. 徐放性テオフィリン薬
3. 吸入抗コリン薬
4. 短時間型β2 刺激薬(吸入)
5. 抗アレルギー薬
A
3、4