問 気管支喘息について、次の文章のかっこを穴埋めし、以下の問に答えなさい。 気管支喘息は(気道の炎症)、様々の程度の(気道狭窄)、(気道過敏性の亢進)があり、臨床 的には繰り返し起こる(咳)、(喘鳴)、(呼吸困難)により特徴づけられます。気管支喘息は原 因によって①2 つに分類されます。また、②多因子疾患であり、様々な因子が関係していま す。検査は、血液検査、胸部 X 線検査、心電図、③肺機能検査、血液ガス検査が行われます。 治療には④薬物治療が行われ、発作予防を目的とした長期管理薬(コントローラー)と急性発 作改善を目的とした⑤発作治療薬(リリーバー)の 2 種類が用いられます。 問 1 下線部①について、気管支喘息を病型分類すると「アトピー型」と「非アトピー型」 に分けられるが、アレルゲンがあるのはどちらか? A. アトピー型 問 2 下線部②について、気管支喘息は以下のように多因子疾患である。 個体因子…遺伝子、性など 発病因子 発病因子と増悪因子の両方のファクターを持 つものは何か。2 つ答えよ。 ( アレルゲン ) 環境因子 ( 薬 物 ) 増悪因子 問 3 下線部③について、気管支喘息の検査について、次の空欄を埋めよ。 気管支喘息の検査の1つとして肺機能検査があり、その中には肺活量、努力肺活量、 %肺活量、 ( 1秒量 ) 、 ( 1秒率 )、 ( ピークフロー )、血液ガスの検査が含まれる。 問 4 下線部④について、長期管理薬における副腎皮質ステロイドの投与方法を答えよ。 吸入 問5 べ。 下線部④について、テオフィリン製剤に関する記述のうち、正しいものを 2 つ選 1. アミノフィリンは、 アデニ ル酸シク ラーゼ の活性化 作用によ りサイ クリック AMP(cAMP)を増加させ、気管支平滑筋を弛緩させる。 2. テオフィリンは、ホスホジエステラーゼを阻害してサイクリック AMP(cAMP)濃度 を高め、気管支平滑筋を弛緩させる。 3. 気管支喘息急性発作時には、除放性テオフィリン製剤が第一選択薬である。 4. テオフィリンは、有効血中濃度域が広く中毒症状の出にくい薬である。 5. 重症気管支喘息の発作時には、アミノフィリンを緩除に静脈注射する方法が有効で ある。 <解答> 1. × 2. 5. アミノフィリンは、非特異的ホスホジエステラーゼ阻害作用により細胞内 cAMP を増加させ、気管支平滑筋を弛緩させる。 2. ○ 3. × 除放性テオフィリン製剤は、その作用発現が速効性でないため気管支喘息発作 時には用いられず、発作の予防に用いられる。 4. × テオフィリンは、有効血中濃度域が狭く(5~15μg/mL)、少しでも超えると 中毒症状として悪心・嘔吐、さらに頻脈・不整脈・頭痛やけいれんを誘発する。 5. ○ アミノフィリンは、急性発作時には気管支拡張を目的に静脈内注射で用いられ る。 (消化器症状や頻脈、けいれんなど副作用の発現に注意)なお、経口投与の 場合は長期管理薬として用いられる。 問 6 下線部④について、次の文は、長時間作用性と短時間作用性のβ2 刺激薬についての 記述である。 ( )内に適切な語句を考え解答欄に書きなさい。 長期管理薬としては、長期作用性の薬剤のみが使用され、 ( ① )と併用する。 ( ① と併用することにより、ステロイドが( ② )を増加させ、β2 刺激薬は( 核内移行を促進してステロイドの作用を増強させる。吸入剤としては、 ( 貼付剤としては、 ( ) ③ )の ④ )があり、 ⑤ )がある。また、発作治療薬では、短時間作用性吸入β2 刺激 薬の頓用回数増加は、 ( ⑥ )の悪化とみなし、1日5回以上の使用になれば治療のス テップアップを検討する。薬剤としては、( ⑦ ) 、( ⑧ )、 ( ① 吸入ステロイド薬 ② β2 受容体数 ③ ステロイド受容体 ④ サルメテロール ⑤ ツロブテロール ⑥ コントロール ⑦ サルブタモール ⑧ フェノテロール ⑨ プロカテロール ⑨ )がある。 問 7 下線部④について、気管支喘息の長期管理薬である抗アレルギー薬について (1)LTD4 受容体遮断作用のあるロイコトリエン受容体拮抗薬の薬物名を2つ答えなさい。 また、その作用を答えなさい。 ブランルカスト、ザフィルカスト、モンラルカスト 気管支収縮抑制、血管透過性の抑制 (2)メディエーター遊離抑制薬の薬物名を1つ答えなさい。 また、その作用を答えなさい。 クロモグリク酸ナトリウム、トラニラスト 肥満細胞の脱顆粒抑制 問 8 下線部⑤について、発作治療薬に含まれるものを以下の選択肢から 2 つ選べ。 1. 長時間作用型β2 刺激薬(経口) 2. 徐放性テオフィリン薬 3. 吸入抗コリン薬 4. 短時間型β2 刺激薬(吸入) 5. 抗アレルギー薬 A 3、4
© Copyright 2024 ExpyDoc