「リンパ浮腫」治療に係る保険適用の要望 1.リンパ浮腫療法士による

「リンパ浮腫」治療に係る保険適用の要望
平成 27 年 7 月
1.リンパ浮腫療法士による複合的理学療法評価(技術料)について(新設)
2.リンパ浮腫指導管理料について(適用拡大)
3.医師による四肢のリンパ浮腫治療のための弾性着衣に係る療養費の支給
について(適用拡大)
1.リンパ浮腫療法士の技術料(複合的理学療法)の評価について(新設)
(1)続発性および原発性リンパ浮腫に対し行われる複合的理学療法について、保険収載を
要望。
(原発性リンパ浮腫患者は、続発性と同様の治療を要するため)
(2)続発性リンパ浮腫患者は、がん術後に限定せず、二次的に発症するリンパ浮腫の全てに対
し行われる複合的理学療法について保険適用を希望する。また、対象がんの種類の限定を
撤廃することを要望。
(3)複合的理学療法を施術することのできる職種
一定の国家資格を有する者であってリンパ浮腫治療に関する専門知識と技術を有する者
として認定を受けたリンパ浮腫療法士が、各々の国家資格の業務範疇に基づいて連携し、
リンパ浮腫を発症する可能性のある患者及び発症した患者に治療を実施した場合に評価
することを要望。
2.リンパ浮腫指導管理料について(適用拡大)
1)対象疾患の限定撤廃
子宮悪性腫瘍、子宮附属器悪性腫瘍、前立腺悪性腫瘍又は腋窩部郭清を伴う乳腺悪性腫瘍以外
の疾患手術、センチネルリンパ節郭清でも、リンパ浮腫の発症が有るため、保険適用対象疾患
の限定撤廃を要望。
2)指導時期の延長
現在、リンパ浮腫指導管理料は、退院した日の属する月又はその翌月に限って保険適用されて
いるが、患者の病態応じて適切な時期に指導管理することが望ましいので、
「その翌々月まで」
に延長することを要望。
3.四肢のリンパ浮腫治療のための弾性着衣に係る療養費の支給について(適用拡大)
1)支給対象者の拡大
(1)原発性リンパ浮腫患者は、がん術後患者のリンパ浮腫と同様の症状があり、リンパ浮腫療
法士による治療により改善されるため保険適用の対象とすることを要望。
(2)現在、適用対象外となっている消化器がんや頭頚部がんなどの術後にリンパ浮腫を発症し
た患者についても、適用対象とすることを要望。
(3)上肢よりも発症率の高い下肢リンパ浮腫患者に対して、弾性ストッキング以外に
「フットキャップ」を適用対象とすることを要望。
(上肢では、弾性スリーブ以外に「グローブ」が適用対象となっている。
)
以上
平成 28 年度リンパ浮腫治療保険適用の要望
1.リンパ浮腫療法士の手技料(新設)
2.リンパ浮腫指導管理料(適用拡大)
3.四肢のリンパ浮腫治療のための弾性着衣に係る療養費の支給(適用拡大)
1.リンパ浮腫療法士の手技料(複合的理学療法)
(新設)
(1)続発性および原発性リンパ浮腫に対し行われる複合的理学療法について保険適用
(2)全てのがん術後続発性リンパ浮腫患者およびがん術後以外のリンパ浮腫患者に行われる複
合的理学療法について保険適用
(3)複合的理学療法を施術する職種
リンパ浮腫治療に関する専門職能としては、医師・看護師・理学療法士・作業療法士・あ
ん摩マッサージ指圧師・柔道整復師であって、リンパ浮腫療法士認定機構が認定する専門
教育機関を修了し、かつ認定試験に合格した者が、医師の指示を受け適切かつ効果的に実
施する複合的理学療法について保険適用
2.リンパ浮腫指導管理料について(拡大)
(1)対象疾患の撤廃
(2)指導時期の延長
3.四肢のリンパ浮腫治療のための弾性着衣に係る療養費の支給について(拡大)
(1)原発性リンパ浮腫患者の保険適用
(2)対象疾患の撤廃
(3)下肢リンパ浮腫患者に対する弾性ストッキングに加え「フットキャップ」を適用対象とす
ること
以上