* 親子で学ぼう * 親子講演会(2・3・4校時) 子どもたちの携帯・スマホ・ゲーム機のトラブル対策 講師:ネットいじめパトロール隊 高宮城 修 講演先で保護者に、子どもに携帯を持たせている理由を尋ねると、「安全対策」という 返事が返ってくる。親も子どもも忙しい、親と子が面と向かって対話をする時間が少なく なった。でも代わりに、いつでもどこでも連絡が取れて家族の安心・安全・繋がりを補う ことができるケータイ(スマホ)は、保護者にとっても子どもたちにとっても必須の道具 となったようだ。核家族化、地域との関わりが希薄な現代、安全確保のために低学年から ケータイをもたせるのも当然な時代かもしれない。しかし、最初は安全確保のための親と の連絡ツールとして買い与えたケータイは、学年が進むにつれて目的が「通話から欲求を 満たす端末機」となり、メールやSNSを利用するための必須のコミュニケーションツー ルとなった。いつでも、どこでも「人(友だち)」とつながっていられる空間をメールや SNSで手に入れることができるケータイ。特定の人とだけ繋がることができるSNS、 LINEなどは自分の意見、同じ価値観、いつでも「いいね」と認めてくれる友だちとだけ 付き合える。つらい目にあった時に、SNSで瞬時に励まされたり、助けられることもあ る。その反面、メールやSNSでの人の繋がりは、自己中心的な世界になりやすい。そし て、簡単に人との関わりをONにもOFFにもすることができる。自分にとって都合の良い 人間関係のみを形成できるネットコミュニケーションの世界。保護者と子どもとのコミュ ニケーションもメールやSNS等のネットコミュニケーションが多くなり、保護者が日常 の子どもの表情から危険信号や子どもの悲しみ、心の痛みを感じ取る機会が子どもの成長 に比例して、気づかないうちに減っていく。 講演では、ネットの便利さの裏にある怖さや、SNSにはまる子どもたちの心理、ネッ ト関連の法律、ルールとマナーの大切さなど、保護者や各学年に応じて事例を通した分か りやすい講演を行います。急速に進むネット社会で、こどもを被害者、加害者にしないた めにも、ぜひご参加下さい。 (講師紹介) ネット上のいじめ対策やネットでのトラブル防止を目的に、子どもたちを守る 「ネットいじめパトロール隊」の講話担当。小中学校の児童・生徒、保護者、教職員を 対象に「ネットいじめの現状と対策」 「ネットトラブル対策」等の講演活動を展開。また、 4月から9月まで沖縄タイムス教育欄「たんぽぽのタネ」に執筆中。
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