運行管理者試験における電子申請の 利便性の向上に関する調査 報 告 書

運行管理者試験における電子申請の
利便性の向上に関する調査
報
告 書
平成27年3月
公益財団法人
運行管理者試験センター
目
次
1.調査の背景・目的--------------------------- 1
2.調査の内容------------------------------ 1
3.新しい電子申請方式の利用状況
3-1.電子申請方式の概要-----------------------
2
3-2.電子申請方式の利用状況---------------------
5
3-3.団体申請の利用状況-----------------------
9
4.運行管理者試験申請に関する問合せ内容
4-1.書面申請(試験事務センター)に関する問合せ----------- 10
4-2.電子申請(電子申請係)に関する問合せ-------------- 14
5.新電子申請導入による試験事務作業への影響
5-1.「試験事務センター」における影響---------------- 20
5-2.「電子申請係」における影響------------------- 21
6.新電子申請利用者へのアンケート調査
6-1.団体申請利用者(企業等)へのアンケート調査----------- 22
6-2.受験申請者へのアンケート調査------------------ 30
7.新電子申請方式利用についてのヒアリング調査-------------- 35
8.課題の整理
8-1.新しい電子申請方式の導入に関する評価-------------- 40
8-2.新しい電子申請方式に関する課題の整理-------------- 41
【付属資料】
・付属資料1 パンフレット(新しい電子申請方式のPR用)
・付属資料2 アンケート調査票(個人の電子申請利用について)
・付属資料3 アンケート調査票(団体の電子申請利用について)
1.調査の背景・目的
公益財団法人運行管理者試験センター(以下、試験センターとする)においては、運行
管理者試験を年2回(貨物試験と旅客試験をそれぞれ8月と3月)実施しており、2014 年
度第1回運行管理者試験より、受験申請において新しい電子申請方式を導入した。新しい
電子申請方式は「団体申請受付の導入」、「受験料支払方式の多様化」、「申請受付期間の延
長」など従来の電子申請方式から大きな変更が行われており、その結果、電子申請の利用
割合はこれまでの2倍強と大幅に増加した。
運行管理者試験の受験希望者の利便性向上および試験事務の効率化を図り、また今後の
電子申請方式の利用拡大を図る観点から、電子申請の利用者ならびに試験関係者から情報
を収集し、導入による効果や問題点などについて主に利用者の観点から分析と整理を行い、
今後の電子申請方式のあり方について取りまとめることを目的として、
「運行管理者試験に
おける電子申請の利便性の向上に関する調査」を行うものである。
2.調査の内容
本調査は下記の項目について実施する。
(1)新しい電子申請方式の利用状況
・電子申請方式の概要
・電子申請方式の利用状況
(2)運行管理者試験申請に関する問合せ内容の分析
・書面申請(試験事務センター)に関する問合せ状況
・電子申請(電子申請係)に関する問合せ状況
(3)新電子申請導入による試験事務作業への影響
・「試験事務センター」における影響
・「電子申請係」における影響
(4)新電子申請利用者へのアンケート調査
・団体申請利用者(企業等)へのアンケート調査
・受験申請者へのアンケート調査
(5)新電子申請利用者へのヒアリング調査
・団体申請利用者(企業等)へのヒアリング調査
・運行管理者「基礎講習」実施機関へのヒアリング調査
(6)課題の整理
・新しい電子申請方式に関する評価
・新しい電子申請方式に関する課題の整理
- 1 -
3.新しい電子申請方式の利用状況
3-1.電子申請方式の概要
運行管理者試験における受験申請には、申請書による「書面申請」とインターネットを
利用した「電子申請」の2種類の申請方式がある。運行管理者試験における電子申請方式
は 2006 年度第2回試験から採用されているが、利用者の利便性向上の観点から、2014 年
度第1回試験の申請から新しい電子申請方式が採用されている。
表3-1-1
【主な変更点】
電子申請方式の変更点
新・電子申請(2014年度第1回)
従来の内容(2013年度まで)
必要書類の電子化
・受験に必要な書類は、スキャナーで
・受験に必要な資料(顔写真、実務経
読み取り電子ファイルとし、申請画面よ
験証明書、住民票または運転免許証
り電子データをアップロードすることに
の写し、など)は別途郵送する。
より、提出が完了する。
団体申込み機能の追加
・受験者の情報を団体で取りまとめる
ことにより、受験の一括申込みを可能 ・団体申込み機能は無い。
とする。
・新たに、コンビニ決済とペイジー決済
受験手数料支払い方式の を追加する。
・クレジットカード決済のみ。
多様化
・団体申請の場合は、銀行振込決済も
可能とする。
受験手数料等
・受験手数料:6,000円(非課税)
・インターネット申請(システム利用
料):648円(税込)
領収証(個人)と請求書
(団体)の発行
・クレジットカード決済については、画
面上で領収書を発行することができる
・領収証は発行しない
・団体申請の場合は請求書の発行が
可能。
採点結果の通知
・採点結果(試験問題の正誤、分野毎
・採点結果の通知は無い
の得点、総得点)通知書を発行する。
→合否の結果のみ通知
・採点結果通知手数料:216円(税込)
受験申請の申込期間の
拡大
・約一ヶ月間
・受験手数料:6,000円
・システム利用料:無料
・約10日間
- 2 -
図3-1-1
申請者
新しい電子申請方式の流れ
電子申請システム
試験事務センター
イメージファイルの作成
・証明書
・顔写真
システムにアクセス
申請画面
受験申込みに必要な情報を
入力する
受験申込画面
入力した内容を確認する
申込内容確認画面
イメージファイルの送信
アップロード
送信データ指定(確認)
支払方法選択
・クレジットカード
・ペイジー
・コンビニエンスストア
支払方法選択(確認)
受験申込完了メール受信
受験申込完了メール送信
受験手数料の支払い
受験申込データの受信
支払情報の確認
(ペイジー、コンビニ、銀行振込の場合)
受験通知書の受領
受験通知書の郵送
運行管理者試験の受験
回答の採点・合否判定
結果通知書の受領
結果通知書の郵送
※赤文字部分は申請者における大きな変更点
- 3 -
図3-1-2
従来の電子申請方式の流れ
申請者
電子申請システム
システムにアクセス
申請画面
受験申込みに必要な情報を
入力する
受験申込画面
入力した内容を確認する
申込内容確認画面
支払情報入力
(クレジットカード)
支払情報確認
受験申込完了メール受信
受験申込完了メール送信
試験事務センター
受験申込データの受信
必要書類の郵送
・証明書
・顔写真
書類の受領
・証明書
・顔写真
受験通知書の受領
受験通知書の郵送
運行管理者試験の受験
回答の採点・合否判定
結果通知書の受領
結果通知書の郵送
- 4 -
3-2.電子申請方式の利用状況
(1)電子申請方式の利用者数
電子申請方式を利用した申請者数は、導入当初(2006 年度第2回)においては 791 名(貨
物:570 名、旅客:221 名)であり、申請者全体の 2.6%(貨物:2.3%、旅客:3.8%)で
あった。その後、利用者数と利用割合は増加傾向にあり、2013 年度第2回(最後の従来の
電子申請方式の申請)においては 3,848 名(貨物:2,844 名、旅客:1,004 名)であり、申
請者全体の 10.1%(貨物:9.2%、旅客:13.4%)と約1割程度まで増加してきた。
新しい電子申請方式となった 2014 年度第1回においては、電子申請方式を利用した申
請者数は 7,777 名(貨物:6,079 名、旅客:1,698 名)であり、申請者全体の 22.8%(貨
物:21.8%、旅客:27.2%)と、2013 年度第2回と比較しても大幅に増加している。
この傾向は 2014 年度第2回においても続いており、電子申請方式を利用した申請者数
は 8,849 名(貨物:6,816 名、旅客:2,033 名)であり、申請者全体の 23.8%(貨物:22.5%、
旅客:29.3%)と、利用者数、利用割合ともに第1回試験よりも増加している。
なお、試験区分毎にみると、いずれの試験の時点においても、旅客試験の電子申請利用
割合は貨物試験の割合よりも数ポイント上回っており、回を追う毎にその差は拡大する傾
向にある。
図3-2-1
電子申請方式の利用者数と割合
15,000
30%
電子申請利用者数(旅客)
12,500
新・電子申請方式導入
23.8% 25%
22.8%
電子申請利用者数(貨物)
電子申請割合(全体):%
10,000
20%
7,500
15%
9.7% 10.1%
9.0% 9.5%
5,000
2,500
2.6% 3.1%
3.7%
4.6%
3.9%
5.0% 5.0% 5.0%
5.8%
6.6%
10%
7.4%
5%
0
0%
2
0
0
6
年
度
第
1
回
〃
第
2
回
2
0
0
7
年
度
第
1
回
〃
第
2
回
2
0
0
8
年
度
第
1
回
〃
第
2
回
2
0
0
9
年
度
第
1
回
〃
第
2
回
2
0
1
0
年
度
第
1
回
- 5 -
〃
第
2
回
2
0
1
1
年
度
第
1
回
〃
第
2
回
2
0
1
2
年
度
第
1
回
〃
第
2
回
2
0
1
3
年
度
第
1
回
〃
第
2
回
2
0
1
4
年
度
第
1
回
〃
第
2
回
(2)受験手数料支払い方式の選択状況
新しい電子申請方式においては受験手数料の支払い方法が多様化されている。従来はク
レジットカードを用いた支払いのみであったが、新しい電子申請方式においては、クレジ
ットカードに加えて、ペイジー決済とコンビニエンスストア決済が追加されている。また、
団体申請を利用した場合には銀行振込も利用することが可能となっている。
2014 年度第1回試験においては、「コンビニ決済」を選択した申請者が最も多く全体の
57.0%(貨物:58.5%、旅客:51.6%)を占めている。次いで多いのは「クレジットカー
ド」であり全体の 27.7%を占めており、以下、「ペイジー決済」は 9.4%、「銀行振込決済
(団体申請)」は 5.9%となっている。
2014 年度第2回試験においても同様の傾向となっており、「コンビニ決済」を選択した
申請者が最も多く全体の 58.8%(貨物:59.9%、旅客:55.1%)を占めている。次いで多
いのは「クレジットカード」であり全体の 28.5%を占めており、以下、「ペイジー決済」
は 6.9%、「銀行振込決済(団体申請)」は 5.9%となっている。
図3-2-2
受験手数料の支払方法別にみた申請者数の割合
2014 年度<第1回試験>
貨 物
26.9%
旅 客
58.5%
30.6%
合 計
51.6%
27.7%
0%
10%
9.3% 5.3%
9.7%
57.0%
20%
クレジットカード
30%
40%
コンビニ決済
50%
60%
ペイジー決済
8.0%
9.4% 5.9%
70%
80%
90%
100%
銀行振込決済(団体申請)
2014 年度<第2回試験>
貨 物
27.5%
旅 客
59.9%
31.8%
合 計
55.1%
28.5%
0%
10%
クレジットカード
7.3% 5.3%
5.4% 7.8%
58.8%
20%
30%
40%
コンビニ決済
50%
60%
ペイジー決済
- 6 -
6.9% 5.9%
70%
80%
90%
銀行振込決済(団体申請)
100%
(3)採点結果通知の希望状況
新しい電子申請方式においては試験の採点結果の通知を希望することができる。従来の
結果通知書は合否のみであったが、希望者には設問別の採点結果を印字することが可能と
なっている。
2014 年度第1回試験においては、「採点結果の通知を希望する」とした申請者の割合は
54.4%(貨物:54.7%、旅客:53.4%)であり、半数以上の申請者が希望している。
2014 年度第2回試験においては「採点結果の通知を希望する」とした申請者の割合は
57.3%(貨物:57.8%、旅客:55.9%)であり、第1回試験と比較するとそれぞれ希望す
る割合が増加している。
なお、2014 年度第2回試験からは、電子申請の申請者のみならず書面申請の申請者にお
いても、採点結果の通知について選択することができるように変更されている。
図3-2-3
電子申請における採点結果通知の希望有無別の申請者数割合
2014 年度<第1回試験>
貨 物
54.7%
45.3%
旅 客
53.4%
46.6%
合 計
54.4%
45.6%
0%
10%
20%
30%
40%
50%
希望する
60%
70%
80%
90%
100%
90%
100%
しない
2014 年度<第2回試験>
貨 物
57.8%
42.2%
旅 客
55.9%
44.1%
合 計
57.3%
42.7%
0%
10%
20%
30%
40%
50%
希望する
- 7 -
60%
しない
70%
80%
(4)申込み期間における申請状況
電子申請の申請期間における申請受付状況をみると、2014 年度第1回試験においては申
請受付開始(5月 23 日)から徐々に増加しており、申請の締切日(6月 23 日)前の4日
間においては約3千件と全体の3割程度を占めており、締切直前に集中している。2014 年
度第2回試験においてもほぼ同様の傾向を示しており、申請の締切日(12 月 19 日)前の
4日間において全体の約3割を占めている。
図3-2-4
電子申請の申請期間における申請受付数
2014 年度<第1回試験>
3,000
100%
2,700
90%
2,400
80%
2,100
70%
1,800
60%
1,500
50%
1,200
40%
900
30%
600
20%
300
10%
0
0%
5
/
2
3
(
金
)
2
4
(
土
)
2
5
(
日
)
2
6
(
月
)
2
7
(
火
)
2
8
(
水
)
2
9
(
木
)
3
0
(
金
)
3
1
(
土
)
6
/
1
(
日
)
2
(
月
)
3
(
火
)
4
(
水
)
5
(
木
)
6
(
金
)
7
(
土
)
8
(
日
)
9
(
月
)
1
0
(
火
)
1
1
(
水
)
1
2
(
木
)
1
3
(
金
)
1
4
(
土
)
1
5
(
日
)
1
6
(
月
)
1
7
(
火
)
1
8
(
水
)
1
9
(
木
)
2
0
(
金
)
2
1
(
土
)
2
2
(
日
)
2
3
(
月
)
2014 年度<第2回試験>
3,000
100%
2,700
90%
2,400
80%
2,100
70%
1,800
60%
1,500
50%
1,200
40%
900
30%
600
20%
300
10%
0
0%
1
1
/
2
1
(
金
)
2
2
(
土
)
2
3
(
日
)
2
4
(
月
)
2
5
(
火
)
2
6
(
水
)
2
7
(
木
)
2
8
(
金
)
2
9
(
土
)
3
0
(
日
)
1
2
/
1
(
月
)
2
(
火
)
3
(
水
)
4
(
木
)
5
(
金
)
6
(
土
)
- 8 -
7
(
日
)
8
(
月
)
9
(
火
)
1
0
(
水
)
1
1
(
木
)
1
2
(
金
)
1
3
(
土
)
1
4
(
日
)
1
5
(
月
)
1
6
(
火
)
1
7
(
水
)
1
8
(
木
)
1
9
(
金
)
3-3.「団体申請」の利用状況
(1)団体申請を利用した企業、団体
2014 年度第1回試験において、団体申込みの登録を行った企業・団体の数は 39 社であ
り、そのうち実際に団体申請を行ったのは 31 社であった。試験区分毎の内訳をみると、貨
物試験において団体申請を利用したのは 20 社、旅客試験において利用したのは 13 社、こ
のうち貨物と旅客の両方に申請したのは2社であった。
2014 年度第2回試験において、団体申込みの登録を行った企業・団体の数は 57 社であ
り、そのうち実際に団体申請を行ったのは 41 社であった。試験区分毎の内訳をみると、貨
物試験において団体申請を利用したのは 29 社、旅客試験において利用したのは 14 社、こ
のうち貨物と旅客の両方に申請したのは2社であった。
(2)団体申請による申請者数
2014 年度第1回試験において、団体申請を利用した申請者の人数は 458 名であり、電子
申請を利用した申請者全体の 5.9%を占めている。試験区分毎にみると、貨物試験におい
ては 322 名(5.3%)、旅客試験においては 136 名(8.0%)となっている。
2014 年度第2回試験において、団体申請を利用した申請者の人数は 521 名であり、電子
申請を利用した申請者全体の 5.9%を占めている。試験区分毎にみると、貨物試験におい
ては 363 名(5.3%)、旅客試験においては 158 名(7.8%)となっている。
- 9 -
4.運行管理試験申請に関する問合せ内容
4-1.書面申請(試験事務センター)に関する問合せ
(1)問合せの状況
試験事務センターのコールセンターにおける受電件数(オペレータを呼び出しての問合
せについてであり、自動音声応答による対応は含まない)をみると、2011 年度は 18,079
件、2012 年度は 17,115 件、2013 年度は 19,862 件、2014 年度は 15,992 件となっている。
オペレータ受電件数を月別にみると、過去の傾向から6月と 12 月が特に多くなっており、
他の 10 ヶ月間の平均件数と比較しても、3~4倍の水準となってる。この6月と 12 月に
ついては、受験申請書の出願期間であるためと考えられる。
なお、2014 年3月の問合せが非常に多くなっているが、これは 2014 年5月に臨時試験
が実施されており、その問合せが多かったことによるものである。
図4-1-1
コールセンターにおけるオペレータ月間受電件数の推移
4,000
3,500
(
受
電
件
数
3,000
2,500
2,000
単
位
件
)
1,500
1,000
500
0
4月
5月
6月
7月
2011年度
8月
9月
2012年度
10月 11月 12月
2013年度
1月
2月
3月
2014年度
2014 年度のコールセンターにおけるオペレータの受電件数を分類別にみると、「申請期
間」に関する問合せが最も多く 7,061 件と全体の 44.2%を占めている。
「電子申請」に関する問合せは 1,191 件と全体の 7.4%を占めている。なお、2013 年度
における「電子申請」に関する問合せは 632 件であり全体の 3.2%となっており、件数、
割合ともに 2013 年度と比較すると 2014 年度においてほぼ倍増している。
「電子申請」に関
する問合せが増えた要因としては、「電子申請の方式が変更されたこと」「電子申請の受付
期間が長くなったこと」などが想定される。
- 10 -
図4-1-2
コールセンターにおける分類別オペレータ受電件数(2014 年度)
電子申請
7.4%
その他
10.5%
試験日後
7.9%
申請期間
44.2%
試験日前
12.6%
確定直前
17.4%
- 11 -
2014 年度のコールセンターにおけるオペレータの受電件数のうち、「電子申請」に関す
る問合せは6月(574 件)と 12 月(322 件)に集中している。
図4-1-3
コールセンターにおける分類別オペレータ月間受電件数(2014 年度)
4,000
申請期間
3,500
確定直前
(
受 3,000
電
件 2,500
数
2,000
単
位 1,500
試験日前
試験日後
電子申請
その他
件 1,000
)
500
0
4月
図4-1-4
5月
6月
7月
8月
9月 10月 11月 12月 1月
2月
3月
コールセンターにおける分類別オペレータ月間受電件数(2013 年度)
4,000
申請期間
3,500
確定直前
(
受 3,000
電
件 2,500
数
2,000
単
位 1,500
試験日前
試験日後
電子申請
その他
件 1,000
)
500
0
4月
5月
6月
7月
8月
9月 10月 11月 12月 1月
- 12 -
2月
3月
(2)コールセンターへの問合せに関するヒアリング結果
コールセンターの業務担当者に対してヒアリング調査を行っており、その結果について
以下に示す。
①概要
・オペレータは基本的に4人体制で対応している。電子申請に限らず、全ての問合せに
ついて対応する。
・電子申請についての問合せには答えられる範囲で答えているが、内容によっては電子
申請係でなくてはわからない問合せも多い。これらについては、たらい回しにならな
いよう、申請者の連絡先を伺って、電子申請係からあらためて連絡するようにしてい
た。
②電子申請について問合せの多い内容
・電子申請に対応するパソコン(OS、ブラウザなどのバージョン)に関する問合せが
多い。
・実務経験の証明についてはペーパーレスで実施(メールによる承認)できるようにな
っているが、申請者のパソコンは対応しているが、証明者のパソコンが対応していな
い、ということもあった。
・会社のパソコンが共有のものであり、またメールアドレスが一つしか無いため、申請
者と実務経験の承認者のメールアドレスが同じである、というケースもある。
・添付書類をイメージデータにてアップロードするようになっているが、スキャナの使
い方に習熟していない申請者からは、スキャナの使い方のレクチャー依頼がある。
・スキャナを所有していないので携帯電話のカメラにて撮影しても良いか、などの問合
せもある。
③課題、問題点、改善が必要と考える内容
・申請者への電話連絡(架電)が多くなると、申請者からの問合せの電話を受ける人数
が一人減ることになる。
・基礎講習についての問合せや申込みなども多く、各県毎の基礎講習実施機関を案内し
ていた。運行管理者試験センターにて基礎講習を開催している、と勘違いしている申
請者もいる。
- 13 -
4-2.電子申請(電子申請係)に関する問合せ
(1)問合せ状況
2014 年度における「電子申請係」への問合せ件数をみると、6ヶ月間の合計では 4,104
件となっている。うち、電話による問合せは 3,589 件、電子メールによる問合せは 515 件
となっている。第1回試験の期間では 2,564 件、第2回試験の期間では 1,540 件となって
おり、第1回試験と比較すると問合せの件数が大幅に減少している。2013 年度における問
合せ件数は4ヶ月間の合計で 634 件(電話:596 件、電子メール:38 件)であり、2014 年
度においては 2013 年度と比較して6倍以上に増加している。問合せが大幅に増えた要因と
しては、
「電子申請の方式が変更されたこと」
「電子申請の利用希望者が増えたこと」
「電子
申請の受付期間が長くなったこと」などが想定される。
問合せ内容について下記のカテゴリに分類分けしている。この分類によると、最も多い
問合せ内容は「登録後の確認・変更・修正・再登録」についてであり 1,274 件と全体の 27.2%
を占めている。これらのケースではいったん登録した後に、登録が出来ているかどうかの
確認、送られてきた確認メールにより登録した内容(住所・氏名・受験資格・試験区分・
試験地など)の誤りに気がついて修正を依頼する、などの内容である。次いで多いのは「電
子申請の手続き・必要書類」についての問合せであり 791 件と全体の 16.9%を占めている。
電子申請の手続き全般や必要となる書類についての問合せである。そのほかでは、
「電子フ
ァイルの作成・添付・種類」が 498 件、「支払方法(請求書・領収書)について」が 482
件、などとなっている。
図4-2-1
「電子申請係」における問合せ内容の分類別件数
1,400
1,200
1,000
800
600
400
200
0
登
録
後
の
確
認
・
変
更
・
修
正
・
再
登
録
電
子
申
請
の
手
続
き
・
必
要
書
類
電
子
フ
ァ
イ
ル
の
作
成
・
添
付
・
種
類
支
払
方
法
(
請
求
書
・
領
収
書
)
に
つ
い
て
実
務
経
験
の
承
認
に
つ
い
て
試
験
全
般
に
つ
い
て
画
面
の
表
示
・
操
作
方
法
・
エ
ラ
ー
パ
ソ
コ
ン
・
ブ
ラ
ウ
ザ
の
設
定
・
バ
ー
ジ
ョ
ン
団
体
申
込
み
の
制
度
・
申
請
に
つ
い
て
そ
の
他
※1件の問合せで複数の内容が含まれるケースがあるため、問合せ合計件数と分類別の合計件数とは一致しない。
- 14 -
分類ごとの代表的な問合せ内容については下記の通りである。
「登録後の確認・変更・修正・再登録」
・電子申請がきちんと完了しているか不安である、確認してほしい。
・受験申込を終えてメールを受け取ったが、交付申請地(氏名、住所、試験区分、申請
地、等)の入力間違いに気が付いたので訂正したい。
・電子申請したが、メールアドレスの入力を間違えたので受付完了メールが届かない。
・電子申請が完了したが[申込み内容・状況の確認]の画面に入れない。生年月日を間
違えて入力したかもしれないが、どうしたらよいか?
・支払い方法を変更したい。
・入金督促が来たので支払いをしたが入金できているか確認したい。
・顔写真の電子ファイルを間違えて登録したが、どうしたら再登録ができるか?
「電子申請の手続き・必要書類」
・電子申請を行いたいが申込み方法がよくわからない。
・基礎講習の修了見込みであるが、申込方法と必要な書類は何か?
・電子申請に必要な書類は運転免許証か住民票と顔写真ということで良いか?
・メールアドレスがないので、会社のメールアドレスを使用しても良いか?
・電子申請をする場合には願書を購入する必要はないのか?
「電子ファイルの作成・添付・種類」
・スキャナが必要とあるが、スキャナとは何か?
・スキャナの操作方法がわからない。
・スキャナが無いがどうしたらよいか?
・顔写真や書類をスマートフォンで撮影しても問題は無いか?
・PDFファイルとは何か?
・書類をスキャナで読み込むとJPEGファイルとなる。
・PDFファイルの作成方法が分からない。
・顔写真の電子ファイルは白黒でも良いか?
・写真台紙とは何に使うものか?使わなくても大丈夫か?
・顔写真や書類の電子ファイルの容量が3MB を超えてしまうがどうしたらよいか?
・電子ファイルをメールに添付して送信したいが良いか?
「支払方法(請求書・領収書)について」
・支払い方法には何があるか?
・ペイジー決済とは何か?利用できる銀行はどこか?
・カード(デビッドカード)で支払いをしたら二重引き落としとなった。
・コンビニエンスストアにいるが支払いができない、操作方法を教えて欲しい。
・コンビニエンスストアで支払いをしないとどうなるか?キャンセルになるのか?
・領収書のダウンロードができない。
- 15 -
・個人で申請する予定であるが請求書を送付してもらえるか?
・支払番号をメモするのを忘れた(メモを紛失した)。
「実務経験の承認について」
・実務経験の承認者とは誰になるのか?
・実務経験の承認者にはメールアドレスが無い。
・実務経験承認者にメールが届かない。
・承認者がURLをクリックしたが承認できない。
・承認者がURLをクリックし承認したが、まだ反映されていない。
・承認できるパソコンが無いので証明書用紙を送って欲しい。
・承認督促メールが届いたが何をすれば良いのか?
「試験全般について」
・申請書類の入手方法、入手先を教えて欲しい。
・トラック協会に在庫があるか確かめて欲しい。
・トラック協会に行く暇が無いので受験申請書を送って欲しい。
・試験会場はどこか?
・再受験だが試験通知書や受験結果通知書を紛失した。
・受験票が届かない。いつ届くのか?
・運転免許証をもってないが、パスポートでもいいか?
・電話で申込みができないか?
・受験資格がわからない。
・トラック協会に加入していると受験料の割引があると聞いた。料金について教えてほ
しい。
「画面の表示・操作方法・エラー」
・受験申込画面にて「現住所(カナ)を全角入力にしてください」というエラー表示が出
る。
・イメージファイルの送信エラーとなる。
・時間超過でエラーとなったが再入力する必要があるか?
・送信データ指定画面でエラーになるが原因が分からない。
・「処理で異常が発生しました。管理者にお問合せください」というエラーが表示され
たので連絡した。
・何度やっても送信データ指定の画面でエラーになり、先に進めない。時間がないのに
こんな面倒くさいやり方で時間をとられている。
・CSVでアップロードを20人したが、25件のエラーが見つかりましたと出る。
「パソコン・ブラウザの設定・バージョン」
・パソコンが WindowsXP である。他のパソコンは無い。
・ブラウザが IE9 以上のパソコンが職場にも自宅にも無い。
- 16 -
・ブラウザが IE8 である。バージョンアップの方法を教えて欲しい。
・承認者のPCが IE9 以上では無いため承認ができない。他の方法は?
・ポップアップブロックにより画面が表示されない、解除(無効化)の方法は?
・クロームやファイアフォックスでは申請できないのか?
・マック(スマホ)で申請ができない。
・社内のPCはXPとIE8、規定上バージョンアップはできない。USBメモリは使
えない。メール転送もできない。どうしたら良いか?
「団体申込みの制度・申請について」
・団体申込みの制度について教えて欲しい。
・団体申請の事前承認の方法、手続きなどについて教えて欲しい。
・団体申請で必要になるCSVファイルの作成方法について教えて欲しい。
・団体申請を検討しているが、法人名で領収書の発行を希望するが可能か?
・受験通知書も試験結果通知書も会社に届くのか?
・社員が5~6人受験するが、団体でなく個人で申込みも可能か?
- 17 -
電話による問合せの対応に要した時間(1件の問合せにおいて、通話の開始から終了ま
での所要時間。対応時間不明のものやメールによる対応は除く)をみてみると、
「3分未満」
で対応が終了しているものは全体の 40.3%となっており、
「5分未満」のものは 25.6%とな
っている。一方、対応に 10 分以上要しているものは全体の1割強ある。
図4-2-2
「電子申請係」における電話対応の所用時間
20分超
2.5%
20分未満
8.2%
10分未満
9.2%
3分未満
40.3%
7分未満
14.2%
5分未満
25.6%
対応終了までに 20 分以上要しているものの傾向として、
・パソコンに不慣れであり、スキャナ、電子ファイルなどについて一から説明をする
・入力画面で何がエラーとなっているか分からず、電子申請係のオペレータと一緒に
順に画面を確認しながら入力する
・必要書類を準備していないため、準備する書類と電子ファイル作成方法を説明する
・スキャナで作成した電子ファイルの形式が JPEG 形式となるため、PDF ファイル形式
での作成方法について説明する。
・説明書やマニュアルを読まずに、申請の方法、電子申請の方法、必要とする書類、
入力方法、電子ファイルの作成方法、など、電子申請に関するほとんどの項目につ
いて説明を求める。
・その他(電話を保留にし一時中断する。コールバックを依頼するが席を外す。オペ
レータが折り返しでかけ直すがなかなか繋がらない。)
- 18 -
(2)「電子申請係」へのヒアリング結果
「電子申請係」の業務担当者に対してヒアリング調査を行っており、その結果について
以下に示す。
①概要
・最も受電の多い時期では電話回線を2回線。オペレータは2名(交替を含めて延べ4
名で対応)。電子申請の締切日が近くなると受電のピークとなる。
・第1回目である程度慣れたためか第2回目については、問合せ件数は減った。特に第
1回目は、電子申請の方法が大きく変わったことによるものか、変更点について戸惑
って電話をかけてくる事例が多かった。
②問合せの多い内容
・初歩的な質問が多い。(スキャナとは何か、スキャナの接続方法、PDFとは何か、
など)
・電子申請が使えない、実務経験の承認ができない、との問合せが多くあるが、これは
パソコンのOSが WindowsXP であり電子申請に対応していないことが多い。
・必要書類を送付するためのイメージファイル作成についてハードルが高い。
・自分以外のPC(知人、子供)を使用しておりメールアドレスが無い。あるいはケー
タイ、スマホのメールアドレスしか無い、という事例もある。
・必要書類を自分で理解していないため、データの送信画面でわからなくなり連絡して
くることが多い。
・支払い方法における「ペイジー決済」になじみが無いのか、説明しても上手く伝わら
ない。
・入力内容のエラーについての問合せでは、全角入力の欄に半角で入力している、など
が多い。
③課題、問題点、改善が必要と考える内容
・パソコンに慣れていない人が多く、応対時間が長くなっている。パソコンに不慣れな
方への説明は時間がかかるし、スキルが必要となる。
・PCスキルの高い(初心者にも懇切丁寧に教えられる)オペレータが必要である。
・電子申請利用者への周知、説明マニュアルを充実する。ただしマニュアルを読まない
で連絡してくるので、最初の画面「はじめに」でフロー図など簡潔に説明できるもの
があると良い。
・送信ファイルの間違いや不適合(ファイルの取り違え、表裏逆にスキャナ)が多いの
で、送信前あるいは送信後に送信ファイルの内容を画面に表示(ビュアーやプレビュ
ー画面の表示)できると良い
・コンビニ決済で払込票が無いことをもっと説明しておいた方が良い。
・メールで連絡がつかない(メールアドレス間違いによる戻り、応答無し)場合はこち
らから連絡(架電)するが、申請者からの問合せ(受電)が多いため、対応に苦慮し
ている。
- 19 -
5.新電子申請導入による試験事務作業への影響
5-1.「試験事務センター」における影響
ここでは新しい電子申請方式の導入による試験関連の事務作業等への影響について、ヒ
アリング結果などをもとに整理する。
【試験関連の事務作業と影響、課題】
①電子申請における添付書類(電子データ:イメージファイル)の確認作業
・添付書類(顔写真、証明書類、等の電子データ)の不足については、申請時にチェ
ックしているため、試験事務センターでは特に作業は発生していない
・添付書類の電子データが、申請に必要な書類であるか、書類が間違っていないか、
鮮明であるか、写真のサイズが適切であるかどうか、については試験事務センター
で確認している。
→添付書類(電子データ)のファイルの間違い、不鮮明、などが発生している
②添付書類(電子データ)の再送信の依頼
・添付書類(電子データ)の確認の結果、再送信が必要な場合には、申請者及び再送
信が必要な添付書類について、電子申請係に連絡をする(電子申請係から申請者に
対して連絡し、必要な添付書類の再送信を依頼する)
・申請者から再送信された添付書類(電子データ)について、再度、確認する
・電子申請係における対応期間の終了後は、試験事務センターから申請者に連絡し、
郵送又はFAXによる添付書類の送付を依頼する
③電子申請による申請内容の印刷
・電子申請の登録内容および添付書類についてはデータや電子ファイルであるが、こ
れらについても全て紙に印刷している
・試験全体の事務処理作業の流れを書面による申請と同じくするため、電子申請につ
いても紙に印刷する必要がある(第2回試験では3万枚以上の印刷:申請者1人あ
たり4~5枚程度)
・電子申請の割合(人数)が今後も増加すると、紙の印刷が膨大な枚数になり、その
ための時間や作業工数が飛躍的に増加する
→今後、電子申請の割合がある程度高くなるのであれば、試験事務センターにおけ
る作業全体の方法や流れを見直す必要がある
④受験料の支払い方法の多様化
・電子申請における受験料等の支払い方法が多様化されているが、電子申請における
受験料等の支払い状況については電子申請係にて取りまとめており、試験事務セン
ターへの影響はほとんど無い
- 20 -
5-2.「電子申請係」における影響
ここでは新しい電子申請方式の導入による試験関連の事務作業等への影響について、ヒ
アリング結果などをもとに整理する。
【試験関連の事務作業と影響、課題】
①電子申請における添付書類(電子データ:イメージファイル)の確認作業
・添付書類の電子データが、申請に必要な書類であるか、書類が間違っていないか、
鮮明であるか、写真のサイズが適切であるかどうか、について確認している。
→添付書類(電子データ)のファイルの間違い、不鮮明、などが発生している・
・問題があり、再送信が必要な場合には、電子申請係から申請者に対してメールにて
必要な添付書類の再送信を依頼する
→メールで返事が無い場合には電話にて連絡する
②受験料等の支払い状況の確認
・入金締切の一週間前に対象者(未入金)に一斉に支払い督促メールを送信する
→メールが戻るなど連絡がつかない場合には電話にて連絡する
③試験事務センターとの連携
・試験事務センターで添付書類(電子データ)をチェックし、問題がある場合には、
電子申請係に連絡がある
→試験事務センターにてある程度まとめてチェックしているため、申請と試験事務
センターからの連絡にタイムラグが生じている
- 21 -
6.新電子申請利用者へのアンケート調査
6-1.団体申請利用者(企業等)へのアンケート調査
団体申請の利用登録を行った利用者(企業、団体などの事業者)に対して、新しい電子
申請についてのアンケート調査を実施している。FAXによる返送およびヒアリングによ
る聞き取りを合わせて 14 の事業者から回答を得ている。ここではアンケートの結果につい
て整理する。
(1)新しい電子申請における主な変更点についての評価(質問1)
この設問は、団体申請の利用者に対して、新しい電子申請における主な変更点について
の評価を尋ねている。
多くの回答が「非常に良い」または「良い」であり、新しい電子申請の変更点について
は概ね好意的に受け止められているものと考える。
図6-1-1
新電子申請の変更点についての評価(回答数 14)
①すべての申請書類を
ネット申請で完結
71.4%
②団体申込み機能(一
括申請)の追加
71.4%
57.1%
③受験料支払方式の多
様化(銀行振込)
28.6%
14.3%
14.3%
57.1%
14.3%
28.6%
21.4%
21.4%
④請求書(団体)の発行
64.3%
⑤電子申請申込み期間
の拡大
0%
非常に良い
20%
28.6%
40%
良い
ふつう
60%
あまり良くない
7.1%
80%
100%
良くない
①すべての申請書類をネット申請で完結
・「非常に良い」との回答が最も多く回答者の 71.4%(10 事業者)を占めている。次い
で多いのは「良い」で 28.6%(4事業者)である。
- 22 -
②団体申込み機能(一括申請)の追加
・「非常に良い」との回答が最も多く回答者の 71.4%(10 事業者)を占めている。その
他では「良い」が 14.3%(2事業者)、「ふつう」が 14.3%(2事業者)となってい
る。
③受験料支払方式の多様化(銀行振込)
・「非常に良い」との回答が最も多く回答者の 57.1%(8事業者)を占めている。次い
で多いのは「ふつう」で 28.6%(4事業者)であり、「良い」は 14.3%(2事業者)
となっている。
④請求書(団体)の発行
・「非常に良い」との回答が最も多く回答者の 57.1%(8事業者)を占めている。その
他では「良い」が 21.4%(3事業者)、「ふつう」が 21.4%(3事業者)となってい
る。
⑤電子申請申込み期間の拡大
・「非常に良い」との回答が最も多く回答者の 64.3%(9事業者)を占めている。次い
で多いのは「良い」で 28.6%(4事業者)であり、「ふつう」は 7.1%(1事業者)
となっている。
- 23 -
(2)団体申請の利用を決めた理由について(質問2)
この設問は、団体申請の利用を決めた理由について尋ねている。選択肢から選んで回答
する方式としており複数回答可とした設問である。
団体申請の利用を決めた理由として最も多い回答は「会社(団体)で取りまとめて申請
することができるから」であり、14 事業者のうち 10 事業者が選択している。次いで多い
のは「郵送での申請よりもトータル費用が安くすむから」であり9事業者、以下、
「受験に
必要な書類を郵送する必要が無いから」は8事業者、
「パソコンで入力する方が、受験申請
書に記入するよりも簡単だから」が7事業者となっている。
これまで試験毎に複数の申請書の取りまとめを行っていた企業(団体)としては、事務
作業の軽減と費用面が大きなメリットであると感じているものと考えられる。
図6-1-2
団体申請の利用を決めた理由(複数回答可)
14
12
10
10
9
8
8
7
6
6
5
5
4
4
3
3
申
請
期
間
が
約
一
ヶ
月
と
長
い
か
ら
そ
の
他
2
0
と
が
で
き
る
か
ら
会
社
(
団
体
)
で
取
り
ま
と
め
て
申
請
す
る
こ
す
む
か
ら
郵
送
で
の
申
請
よ
り
も
ト
ー
タ
ル
費
用
が
安
く
受
験
に
必
要
な
書
い類
かを
ら郵
送
す
る
必
要
が
無
記
入
す
る
よ
り
も
簡
単
だ
か
ら
パ
ソ
コ
ン
で
入
力
す
る
方
が
、
受
験
申
請
書
に
受
験
料
の
銀
行
振
込
が
で
き
る
か
ら
請
求
書
を
発
行
し
て
も
ら
え
る
か
ら
て
も
ら
え
る
か
ら
受
験
者
本
人
に
採
点
結
果
通
知
書
を
送
付
し
受
験
申
請
書
の
購
入
が
不
便
だ
か
ら
なお「その他」とした3事業者の回答の内容としては以下の通りである。
・運行管理者講習業務に関連する新規事業として
・記入時間がいらず、時間が有効に使える
・便利になればと思い登録しましたが利用する機会が全くありません
- 24 -
(3)団体申請の制度についての評価(質問3)
この設問は、団体申請の制度や使い勝手についての評価とその理由について尋ねている。
団体申請の制度についての評価として最も多い回答は「大変便利になった」であり、回
答者の 57.1%(8事業者)を占めている。次いで多いのは「まあまあ便利になった」が 21.4%
(3事業者)を占めており、両方合わせて8割近くの事業者が便利になったという回答を
している。なお「非常に使いにくい」との回答は 14.3%(2事業者)であった。
図6-1-3
団体申請の制度についての評価
大変便利になった
14.3%
まあまあ便利になった
7.1%
どちらともいえない
57.1%
21.4%
あまり便利とはいえない
非常に使いにくい
【回答選択肢とその理由(記述)】
「大変便利になった」
・願書入手、受験料納付、願書郵送と、都度外出する事が無くなるので時間短縮が一
番のメリットです
・試験申請用紙購入、郵便手続き等の作業を1本化できるので
・従来の書面申請に比べて、格段に負担が減ったから
・全国各地の受験予定者と調整確認の手間が削減できました
「まあまあ便利になった」
・CSVファイルに変換する際にユーザー定義を標準にしていても、日付に変換され
る等エラーが出る。ネット上にログインしてフォームに入力後、確認を行う方がチ
ェックがしやすいのではないか?
・インターネットの申請も色々とやる事があって少し面倒である。あと、手続きが難
しいと思う。
「非常に使いにくい」
・2回ほどトライしましたが、団体申請できず、結局、個人の電子申請に切り替えて
申請を行った。
・メールアドレスがPC限定のため、申請できる人がほとんどいなかった。入力用シ
ートが全角半角混ざっていて入力がややこしい。申請システムに入れないため、事
前の練習もできない。
- 25 -
(4)インターネット申請の団体責任者サイトの画面の操作性についての評価(質問4)
この設問は、団体責任者サイトの画面の使い勝手や操作性についての評価について尋ね
ている。
団体責任者サイトの操作性についての評価として最も多い回答は「普通(特に問題無し)」
であり、回答者の 35.7%(5事業者)を占めている。次いで多いのは「使いやすい」が 21.4%
(3事業者)を占めており、
「非常に使いやすい」の3項目を合計すると両方合わせて6割
強の事業者が、操作性についての不満は特にない、という回答をしている。なお「わかり
にくい」「非常に使いにくい」との回答の合計では 21.4%(3事業者)であった。
図6-1-4
団体責任者サイト画面の操作性についての評価
非常に使いやすい(簡単
であった)
7.1%
14.3%
使いやすい
21.4%
7.1%
普通(特に問題無し)
操作がわかりにくい画面
があった
14.3%
非常に使いにくい
35.7%
その他
なお「その他」とした2事業者の回答の内容としては以下の通りである。
・団体申請者情報入力後の確認作業にやりにくさを感じます
・使う機会が無くわかりません(利用していないため)
- 26 -
(5)次回以降における団体申請の利用意向について(質問5)
この設問は、次回以降の運行管理者試験の申請における団体申請の利用意向とその理由
について尋ねている。次回以降も「団体申請を利用する」と回答したのは 78.6%(11 事業
者)であった。また「条件によっては利用する」との回答は 14.3%(2事業者)であった。
多くの事業者は、次回以降の申請においても団体申請の利用する意向を示している。なお
「団体申請は利用しない」との回答は 7.1%(1事業者)であった。
図6-1-5
次回以降における団体申請の利用意向
7.1%
団体申請を利用する
14.3%
条件によっては利用する
78.6%
団体申請は利用しない
【回答選択肢とその理由(記述)】
「団体申請を利用する」
・今後も運行管理者試験受験者が増えていくと思われるので、作業の簡略化のために
団体申請を利用したいと思っております
・時間の短縮。デジカメ写真でOKで受験者の必要書類が速く揃えられる
・従来の書面申請と比べて、電子申請(団体申請)は格段に負担が少なく、費用も安
かったから
・省力化と時間短縮
・申請書の購入に手間がかかる
・当社の運行管理者講習を受講していただいた方や受験希望の方へのサービスとして
今後も団体申請を考えています
・当方の経理事務処理が一括で済み、業務がスムーズになりました
・次回以降も同じように申込みする
「条件によっては利用する」
・PCアドレス以外のアドレスが使えれば利用したい
・受験人数が多ければ、団体申請の方が楽だと思うのですが使いにくい、次回も一人
ずつ個人の電子申請を行うかもしれない
「団体申請を利用しない」
・利用する機会が無い
- 27 -
(6)インターネット申請(団体申請、電子申請)全般についての意見、要望(質問6)
この設問は、インターネット申請全般についての意見、要望についての記述式の回答で
ある。主な回答内容について以下に示す。
【主な回答内容】
・受験者の人数によって手数料の割引が適用されるが、毎回受験人数が変化するため、試
験毎に料金が変わると、取りまとめる側としては都合が悪い。団体申請の場合は人数に
関係なく、一律同じ料金としていただきたい。
・一度申請を完了した後に追加申請をした場合、追加人数が少ないと割引対象とならない。
後から追加申請した場合でも、一回の申請(請求)にまとめ、同じ手数料の減額対象と
なりようにいただきたい。
・申請者の住所等の修正画面が使いにくい。
・イメージファイルのファイル形式が分かりづらい
・修正や訂正の場合も、画面からの入力ではなく、CSVファイルからの取込ができると
良い
・団体申請の場合は、事前に準備ができるように、申請受付期間前でも画面から申請者情
報の入力やイメージファイルのアップロードができると良い。
・携帯電話のメールアドレスによる申請を認めることはできないか。
・領収書は申請者本人がダウンロードできるようにしてほしい。
・操作方法等が分からず問い合わせした時、電話が全然繋がらず困った。操作方法をもう
少し簡易化して欲しい。
・電話にて問合せをしたかったが混み合っていて繋がらなかった。
- 28 -
(7)運行管理者試験全般および運行管理者試験センターへの意見、要望(質問7)
この設問は、運行管理者試験全般および運行管理者試験センターへの意見、要望につい
ての記述式の回答である。主な回答内容について以下に示す。
【主な回答内容】
・電子申請方法などの説明(講習会等)を定期的(変更時)に開催していただきたい。
・運行管理者試験に関する受験者状況等の情報を定期的にいただきたい。
・申請期間中に複数回申請した場合のデータを合計して1団体請求として取り扱って請求
していただけると、当社としても非常にメリットがでるので、お願いしたい。
・最近の試験の難問化にともない、受験勉強に苦労している者もおります。有料でも良い
ので講習会等を開催して欲しく思います。また、受験資格に基礎講習を義務付けをした
方が良いのではないかと思っております。
・近年、運行管理者の試験が難しく、弊社でも受験者全員の不合格が続いている。国家試
験で難しいのは理解できるが、基礎講習を3日も受験し試験が年に2回しかないと業務
に追われてしまうので、もう少し試験回数を増やすか、試験の難易度を下げて欲しい。
・システムやアンケート全体にいえる事ですが、入力や手続きがややこしい。
- 29 -
6-2.受験申請者へのアンケート調査
電子申請を利用した申請者(個人)に対して、新しい電子申請についてのアンケート調
査を実施している。アンケートの方法は、運行管理者試験センターHPからアンケート調
査票をダウンロードし、記入後にFAXで返送することにより 75 名から回答を得ている。
ここではアンケートの結果について整理する。
(1)インターネットによる申請(電子申請)を利用した理由(質問1)
この設問は、電子申請を利用した理由について尋ねている。選択肢から選んで回答する
方式としており複数回答可とした設問である。
電子申請を利用した理由として最も多い回答は「パソコンで入力する方が、受験申請書
に記入するよりも簡単だから」であり、回答数 75 名のうち 56 名が選択している。次いで
多いのは「受験に必要な書類を郵送する必要が無いから」であり 52 名、以下、「受験申請
書の購入が不便だから」は 45 名、などとなっている。
図6-2-1
インターネットによる申請(電子申請)を利用した理由
80
70
60
56
52
50
45
40
27
30
27
25
21
20
8
10
5
4
0
記
入
す
る
よ
り
も
簡
単
だ
か
ら
パ
ソ
コ
ン
で
入
力
す
る
方
が
、
受
験
申
請
書
に
受
験
に
必
要
な
書
い類
かを
ら郵
送
す
る
必
要
が
無
受
験
申
請
書
の
購
入
が
不
便
だ
か
ら
す
む
か
ら
郵
送
で
の
申
請
よ
り
も
ト
ー
タ
ル
費
用
が
安
く
申
請
期
間
が
約
一
ヶ
月
間
と
長
い
か
ら
き
る
か
ら
- 30 -
コ
ン
ビ
ニ
や
銀
行
で
受
験
料
等
の
支
払
い
が
で
採
点
結
果
通
知
書
を
ら送
付
し
て
も
ら
え
る
か
も
ら
え
る
か
ら
ク
レ
ジ
ッ
ト
カ
ー
ド
で
は
領
収
証
を
発
行
し
て
う
に
」
と
指
示
が
あ
っ
た
か
ら
会
社
か
ら
「
イ
ン
タ
ー
ネ
ッ
ト
で
申
請
す
る
よ
そ
の
他
書類申請における「申請書の購入~記入~振込~郵送」といった一連の作業の面を比較
すると、「電子申請における手軽さ」が大きなメリットと感じているものと考えられる。
なお「その他」とした4名の回答の内容としては以下の通りである。
・以前利用したから
・カードで支払いができるから
・書面での期日が過ぎてしまったから
・申込み申請締切日まで気がつかなくても、申込みが可能だから
(2)新しい電子申請における主な変更点についての評価(質問2)
この設問は、団体申請の利用者に対して、新しい電子申請における主な変更点について
の評価を尋ねている。
多くの回答が「非常に良い」または「良い」であり、新しい電子申請の変更点について
は概ね好意的に受け止められているものと考える。
図6-2-2
新電子申請の変更点についての評価
①全ての申請書類をネット
申請で完結
68.0%
②受験料支払方式の多様
化(コンビニ他)
69.3%
③領収証の発行(カード決
済のみ)
24.0%
25.3%
37.9%
④電子申請申込み期間の
拡大
24.2%
22.7%
60.0%
0%
非常に良い
20%
28.0%
40%
良い
ふつう
60%
80%
あまり良くない
2.7%
5.3%
34.8%
65.3%
⑤採点結果情報を通知書
で受領できること
5.3%
3.0%
12.0%
12.0%
100%
良くない
①すべての申請書類をネット申請で完結
・「非常に良い」との回答が最も多く回答者の 68.0%(51 名)を占めている。次いで多
いのは「良い」で 24.0%(18 名)である。
- 31 -
②受験料支払方式の多様化(クレジットカード、コンビニ支払等)
・「非常に良い」との回答が最も多く回答者の 69.3%(52 名)を占めている。次いで多
いのは「良い」で 25.3%(19 名)である。
③領収証の発行(カード決済のみ)
・「非常に良い」との回答が最も多く回答者の 37.9%(25 名)を占めている。次いで多
いのは「ふつう」で 34.8%(23 名)であり、「良い」は 24.2%(16 名)となってい
る。なおこの設問においては「無回答」が9名あり、回答者数は 66 名であった。
④電子申請申込み期間の拡大
・「非常に良い」との回答が最も多く回答者の 65.3%(49 名)を占めている。その他で
は「良い」が 22.7%(19 名)、「ふつう」が 12.0%(4 名)となっている。
⑤採点結果情報を通知書で受領できること
・「非常に良い」との回答が最も多く回答者の 60.0%(45 名)を占めている。その他で
は「良い」が 28.0%(21 名)、「ふつう」が 12.0%(9 名)となっている。
- 32 -
(3)インターネット申請(電子申請全般)についての意見、要望(質問3)
この設問は、インターネット申請全般についての意見、要望についての記述式の回答で
ある。主な回答内容について以下に示す。
【主な回答内容】
・パソコンのOSやブラウザのバージョン、ポップアップブロックの設定変更、など何か
と制限が多いので何とかならないか。
・職場のパソコンはセキュリティが厳しくて、インターネットによる申請ができない。
・50歳代の人にはパソコンが下手な人もいます。入力時の全角/半角/英数等よく分か
らず、申請できない人もいますので、全角/半角等の枠を無くしたら良いと思います。
・写真や免許証等などの個人情報が含まれているイメージファイルをアップロードするに
は抵抗がある。従来のように郵送を選択することはできないか。
・PDFファイルの作成方法が難しい。アドバイスが欲しい。PDF作成ソフトを付けて
欲しい。
・顔写真の解像度を参考として例示した方が扱いやすいと思われます。解像度 1200×1200
ではファイル容量が3MBを超えてNGとなりましたが、300×300 の解像度でクリヤー
となりましたので。
・メールでも良いので、受験通知書の発送がもう少し早いと有難い。
・訂正や変更もインターネットでできると良い。電話は混み合っている。
・試験種類、試験日等の再確認を最終画面でできると良いです。
・時間が過ぎると最初から入力しなければならないため、途中保存できるようにした方が
良い。時間が過ぎても再入力の際にそれを再表示されると便利。
・曜日や時間に関係なく申請ができて、郵便局で書留手続きするという負担も無く、大変
便利でした。
・申請者の都合の良い時間に申請可能ですので非常に助かりました。全国どこに住んでい
ても不便無く平等です。
・操作がわかりやすく、説明が細かく載っているので安心です。ただ、申請内容を変更し
た場合の変更後の情報が確認できないのは不安に感じるのでは無いでしょうか?
- 33 -
(4)運行管理者試験全般および運行管理者試験センターへの意見、要望(質問7)
この設問は、運行管理者試験全般および運行管理者試験センターへの意見、要望につい
ての記述式の回答である。主な回答内容について以下に示す。
【主な回答内容】
・試験地は、都道府県名のみでなく、都市名や会場まで記載していただきたい。都市や会
場によって試験地を選択したい。
・試験回数が年2回では少ない、もっと増やして欲しい。
・受験手数料の返金について、受けたくても受けられない理由(葬祭や家族・本人の急病
等)の時は全額もしくは一部を返金してはいかがでしょうか。
・3月の試験に対して、12月中の申込み期間とは早過ぎるような気がします。
・○×問題で、引っかけのような出題は妥当とは思えません。
・予想問題集など受験に役立ちそうな情報が望まれます。
・今の試験は難しい。輸送の安全の質を高めるのには必要とは思うけど、業務の中枢の職
だけに、人材育成が大変です。
・主題範囲が広いので判りやすい問題を出していただきたい。全国的に合格率が低すぎる
のではないか。
・試験時間が他の国家試験と比較して短すぎるのでは。出題様式からみても、長くすべき
だと思います。
・試験を廃止して、基礎講習の受講者は補助では無く、運行管理者統括にして欲しい。ま
た、基礎講習受講者には、運行管理者試験の試験料を安くして欲しい。
- 34 -
7.新電子申請方式利用についてのヒアリング調査
電子申請及び団体申請の利用について、事業者にヒアリング調査を行っている。ヒアリ
ング結果について以下に示す。
(1)事業者A(バス事業者)
①新しい電子申請方式に対する評価
・全ての電子申請をネット申請で完結できることは非常に良い。従来は、多いときには
50 人位受験したこともあり、全員分を記入するので大きな負担となっていた。
・団体申込機能(一括申請)は非常に良い。最も大きな利点と考える。Excel 表への入
力なので非常に助かる。
・受験料支払いが銀行振込できることは非常に良い。これまでは、郵便局へ何度も往復
していた
・電子申請申込み期間が長くなったことは非常に良い。これまでは初日にバス協会に行
って申請書を購入していた。それでも、書面申請の受付期間内での提出はかなり忙し
かった。
②団体申請を利用した理由について
・まとめて申請できるのは、会社として大きなメリットである。
・採点結果通知については全員分の申込みをした。受験者のモチベーション向上に大い
に役立つ。
・今後も団体申請を利用したい。省力化と時間短縮が最も大きなメリット。
③インターネットの団体責任者サイトの操作性
・住所番地の数字やアルファベットについては半角でも良いのではないか。
・住所の入力項目が字数が不足することがあったので、拡大して欲しい。
④電子申請に対する意見、要望
・団体申請の人数により受験料が変わるということではなく、団体申請の場合、一律受
験料は一人あたり○○○○円、というほうが、当方としてはわかりやすい。
・団体申請のマニュアルにおいて、顔写真の画像ファイルの貼付方法について詳しい記
載が無かった。実際のパソコン画面を見たときには理解できたが、申請準備段階では
理解が難しかった。
⑤運行管理者試験全般についての意見、要望
・第1回試験の8月は、夏休みの観光シーズンであり、弊社の業務が大変忙しい時期で
ある。10 月の秋の観光シーズンも忙しいので、これらの月を外して試験が受けられる
と大変助かる。ちなみに、12~3月は比較的余裕がある。
・受験者からの要望があるので、過去問をコピーして渡している。過去数回分の試験問
題を運行管理者試験センターHPからダウンロードできると大変良い。
- 35 -
(2)事業者B(トラック事業者)
①新しい電子申請方式に対する評価
・全ての電子申請をネット申請で完結できることは良い。多いときには 20 人位受験し
たこともあり、全員分の申請書購入と申請書の記入は大きな負担となっていた。
・団体申込機能(一括申請)は非常に良い。本社にて全国各営業所の申請者を取りまと
めているが、申請書を記入すること無く、まとめて申請することができるのは大きな
利点である。
・受験料支払いが銀行振込できることは非常に良い。郵便局などに行くこと無く、銀行
振込ができるため大変便利である。
・電子申請申込み期間が長くなったことは非常に良い。余裕を持って申請ができる。
②団体申請を利用した理由について
・従来の方法よりも大幅に省力化が可能となる(受験申請書の購入、申請書の記入、郵
便局での受験料支払い、申請書の郵送、それぞれの手間と時間)ことが良い。
・今後も団体申請を利用したい。申請書を記入するよりも簡単である。
③インターネットの団体責任者サイトの操作性
・大きな問題は特になかった。第1回の申請のときから利用しているが、マニュアルを
読むことも無く申請ができた。
・スキャナで写真を取り込む作業も特に問題は無かった。
④電子申請に対する意見、要望
・第1回の申請の時に、入力ファイルの取込時に全角/半角などの部分でエラーとなり、
コールセンターに問合せをした。第2回の申請の時には特に問題は無かった。
・ブラウザの「戻る」ボタンを押下すると、入力した内容が消えることもあり、画面に
よっては戸惑うこともあった。
⑤運行管理者試験全般についての意見、要望
・会社としては試験の回数を年4回程度に増やしてもらえると嬉しい。現行の年2回試
験の場合、物流センターなど拠点を増やすときに、運行管理者を急に補充することが
できない。
・基礎講習は受けていない受験者の方が多い。ドライバーは不足しており、基礎講習で
3日間も業務を離れるのは、現場でのシフト(人員のやりくり)の調整が難しい。
・試験合格後、資格者証まで一貫して発行していただきたい。
・基礎講習の予約が一ヶ月後まで一杯、といわれることも有り、今後も基礎講習開催場
所が増えることは良い。
- 36 -
(3)事業者C(バス事業者)
①新しい電子申請方式に対する評価
・全ての電子申請をネット申請で完結できることは非常に良い。
・団体申込機能(一括申請)は非常に良い。
・受験料支払い方式が銀行振込できることは非常に良い。
・電子申請申込み期間がながくなったことは非常に良い。
②団体申請を利用しなかった理由
・電子申請ができることは知っていたが、内容をよく理解していなかったため、団体申
請で本社担当者の業務が楽になることまではわからなかった。
③今後の団体申請の利用について
・大変便利であり、次回以降は団体申請を利用したい。
・申請者本人記入しているが、本社で確認すると、誤字、脱字、間違いがある。本人に
戻して修正して貰っていたが、手間と時間がかかる
・受験者が追加となったときに申請書をまた買いに行かなくても良い
・それぞれ銀行振込し、申請書に張りつけて、郵便局で郵送する、という部分でも大変
手間がかかっているが、これらが大幅に楽になると考える
・結果通知も利用したい。
④団体申請を利用するための条件や要望
・関連会社やグループ企業をまとめて本社で団体申請ができると便利である。
⑤運行管理者試験全般についての意見、要望
・臨時試験は大変良かった。年3回程度に試験回数を増やせないか?
- 37 -
(4)事業者D(基礎講習実施機関)
①新しい電子申請方式に対する評価
・全ての電子申請をネット申請で完結できることは非常に良い。
・団体申込機能(一括申請)は非常に良い。各地での申込みが不要となり負担が大きく
軽減した。
・受験料支払いが銀行振込できることは非常に良い。大変便利である。
・電子申請申込み期間が長くなったことは非常に良い。書面申請の頃は、受験者の集約
から申請書の購入、申請締切までの期間が短いという声があった。ついうっかりする
と申請に間に合わなくなる、と感じていた。
②団体申請を利用した理由について
・各地毎に申請をしていた頃と比較すると、申請手続きが大幅に省力化された。
・これまでも合否については受験者から聞き取りをして把握しているので、採点結果通
知書については申込みはしていない。
・全国各地の受験者と受験予定の調整、申請手続きの確認、必要書類(写真など)の集
約などの、事務作業がスムーズになった。
・受験者本人が立て替えた受験料を本人に支払っていたが、団体申請では請求書にもと
づき一括して銀行振込ができるため、経理業務が大幅に省力化された。
・事務作業、経理業務において大変便利であり、次回以降も団体申請を利用したい。
③インターネットの団体責任者サイトの操作性
・マニュアルを見ながら操作を行っていたが、特に大きな問題も無く申請ができた。
・外字についてコールセンターに問合せをしたが、丁寧に対応をしてくれたので特に問
題は無かった。
④電子申請に対する意見、要望
・受験料の支払い期限については案内メールが来た。可能であれば「受験者の書類がま
だ揃っていない」などの案内を締切前にメールで送信してもらえると有難い(リマイ
ンダー機能)。
・試験終了後も、受験者の検索機能が利用できると便利である。また、可能であれば管
理者は受験者の出欠、合否なども確認できると良い。
・申込者一覧表の印刷機能、過去の申込者についての一覧表示機能などがあると良い。
⑤運行管理者試験全般についての意見、要望
・基礎講習の予約システムが自動車事故対策機構にあるので、この画面において運行管
理者試験の申込みができると利便性が向上する。
- 38 -
(5)事業者E(基礎講習実施機関)
①新しい電子申請方式に対する評価
・全ての電子申請をネット申請で完結できることは非常に良い。
・団体申込機能(一括申請)は非常に良い。
・受験料支払いが銀行振込できることは非常に良い。
・電子申請申込み期間が長くなったことは非常に良い。
③団体申請制度への評価
・大変便利になった。
③電子申請の利用と課題
・団体申請の画面等の使い勝手については特に問題無い
・受験者から写真を集めたが、申請時に写真と本人が合っているか不安であった。
・団体申請の代行は写真の取り違えなどのリスクもあるので、現時点ではあまり手広く
行う予定は無い
④電子申請に対する意見、要望
・申請者の一覧画面から、送信データ内容をプレビューで見ることができると良い。本
人が遠くにいる場合でも画面で確認できる(写真等の取り違え防止)。本人確認の後
に確定処理をすることが望ましい。
・受験者の変更ができると良い。当初の受験者が受けられなくなる場合もある。基礎講
習ではよくある。
・受験通知書の送付先を本人ではなく団体申請者にできないか。
⑤運行管理者試験全般についての意見、要望
・試験結果については本人と団体申請者の両方に通知してほしい。団体申請者の申請画
面の一覧に合否が表示されるだけでも良い
- 39 -
8.課題の整理
8-1.新しい電子申請方式の導入に関する評価
2014 年度に実施された新しい電子申請方式の導入については、利用者からは概ね好意的
な評価が得られたと考える。これは申請者のうち電子申請を利用した割合が 2013 年度と比
較して2倍以上になっている、という結果に明確に現れているといえよう。
電子申請に関して利用者が高く評価しているポイントについて、2014 年度の申請状況や
利用者からのアンケート結果、ヒアリング結果などからあらためて下記に整理する。
①手間や時間が大幅に削減(短縮)できること
・申請書の購入の手間(郵送購入、協会窓口での購入)が不要
・振込や郵送のために郵便局に出向くことが不要となる
・申請書類を郵送する必要が無く、電子ファイルの添付で完了する
・団体でまとめて申請することが可能となった
②コンビニエンスストアで受験料などの支払いができること
・受験料支払い方法においては6割弱がコンビニエンスストアでの支払いである
・クレジットカードを保有していない申請者でも支払いが可能
・業務のため日中は郵便局や銀行に行くことができないが、コンビニは夜間休日でも利
用可能であり利便性が非常に高い
③手書きよりもパソコンで入力する方が容易であること
・手書きは面倒である
・複写式の申請書への記入が手間がかかる
・団体申請では入力データの取込により申請者情報の入力が一括してできる
④電子申請の申請期間が長くなったこと
・書面申請の締切後でも電子申請は可能である
・書面申請締切後でも電子申請により多くの申請が行われている
・申請手続きの確認、申請に必要な書類の確認、などの準備作業の期間を考えても時間
的余裕がある
⑤採点結果の通知が可能
・電子申請利用者の5割以上が採点結果通知を希望している
・第2回試験からは書面申請においても採点結果通知が可能となったが、電子申請の利
用者の方が採点結果通知を希望する割合が高い
- 40 -
8-2.新しい電子申請方式に関する課題の整理
(1)利用者からみた問題点、課題
・パソコンが苦手な場合、電子申請(説明を読む、画面を表示すること、画面での入力、
スキャナによる電子ファイル作成、など)の操作はハードルが高い
・OSやブラウザの種類やバージョンによっては、電子申請が利用できない
・パソコンのメールアドレスが無い
・自宅にパソコン(スキャナ、インターネット接続環境)が無いため、そもそも電子申
請が利用できない(電子申請を選択しない)
・パソコンの用語(全角/半角、イメージファイル、JPEG/PDF、スキャナ、等)の意
味が分からない、コールセンターに聞いても分からない、説明書を読んでも分からな
い
・イメージファイルに問題がある場合、差し替えの連絡が来るのが遅い(タイムラグが
ある)
・申請後の修正(訂正)には紙の書類が必要となる場合があり手間がかかる
・電子申請の問合せ窓口の開設が申請期間の開始日からであり、事前に説明を聞いたり
準備することができない
(2)コールセンターにおける問題点、課題
・パソコンに不慣れな利用者からの問合せも多くあり、説明が上手く伝わらないことも
あり、対応時間が長くなる傾向にある
・パソコンに関する知識や説明するスキルの高いオペレータが必要である
・パソコンに不慣れな方への対応を想定したマニュアルの整備が必要である
・電子申請に関する問合せが大幅に増えており、今後、電子申請の利用者が増えると、
問合せ件数も連動して増えることが予想され、オペレータの増員も必要となる
(3)試験事務センターにおける問題点、課題
・申請受付後に送付された必要書類の電子ファイルについて、人間の目で見て、書類の
中身や鮮明さについて確認をしているが、これらの作業に多くの時間を要している
・電子申請の申請内容や電子ファイルについても、全て紙に印刷しているが、今後、電
子申請の割合が増えると、印刷するために多くの時間や手間を要することとなる
・今後、電子申請の割合が増加する場合、試験事務全体の作業内容や作業の流れを見直
す必要がある
- 41 -
【付属資料】
・付属資料1 パンフレット(新しい電子申請方式のPR用)
・付属資料2 アンケート調査票(個人の電子申請利用について)
・付属資料3 アンケート調査票(団体の電子申請利用について)
(
26
)
1
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(
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STEP 3
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TEL
FA X
0 4 ‒7 1 7 0 ‒7 0 7 7
0 4 ‒7 1 7 0 ‒8 5 5 5
W in dow s 7
STEP 4
W in dow s 8
W in dow s 8 .1
11
0 3 ‒5 2 0 0 ‒5 8 9 5
9 :0 0
M ail u n kan sh iken ̲cen ter@ jsfit.co.jp
1 7 :0 0
公益財団法人 運行管理者試験センター 試験事務センター 行
FAX 04-7170-8555
運行管理者試験の電子申請(インターネット個人申請)に関するアンケート
◎このアンケートは、運行管理者試験の電子申請により受験申請をされた方にお願いしているものです。
質問1.インターネットによる申請を利用した理由についてお答え下さい。
下記の中からあてはまる文章の番号に○をつけて下さい(複数選択可)
。
1.パソコンで入力する方が、書面申請書に記入するよりも簡単だから
2.受験に必要な書類を郵送する必要が無いから
3.郵送での申請よりもトータル費用が安くすむから
4.クレジットカードでは領収証を発行してもらえるから
5.コンビニや銀行で受験料等の支払いができるから
6.会社から「インターネットで申請するように」と指示があったから
7.採点結果を通知してもらえるから
8.受験申請書の購入が不便だから
9.申請期間が約一ヶ月間と長いから
10.その他
質問2.平成 26 年度第1回試験から、運行管理者試験の新電子申請(インターネット受験申請)を
スタートしました。新電子申請について、あなたの評価をお答え下さい。
回答には、
(1)~(5)について、それぞれ1~5の番号を一つ選んで○をつけて下さい。
非常に
あまり
インターネット受験申請の評価
良い
ふつう
良くない
良い
良くない
(1) すべての申請書類をネット申請で完結
受験料等の支払い方式の多様化
(2)
(クレジットカード、コンビニ支払等)
1
2
3
4
5
1
2
3
4
5
(3) 領収証の発行(カード決済のみ)
インターネット申請申込み期間(約1ヶ月)
(4)
の拡大
1
2
3
4
5
1
2
3
4
5
(5) 採点結果情報を通知書で受領できること
1
2
3
4
5
質問3.インターネット申請(電子申請全般)についてのご意見、ご要望がありましたら下記に
ご記入下さい。
質問4. 運行管理者試験全般あるいは運行管理者試験センターへのご意見、ご要望がありましたら
下記にご記入下さい。
※アンケートの質問は以上で終わりです。ご協力、ありがとうございました。
ご回答のアンケート調査票は、お手数ですが、試験事務センターまでFAXしてください。
【お問合せ先】TEL:04-7170-7077
FAX:04-7170-8555
公益財団法人
FAX
運行管理者試験センター
行
03-5367-2358
運行管理者試験の新電子申請(団体申請)に関するアンケート
◎このアンケートは、運行管理者試験の新電子申請(団体申請)により受験申請を行って
いただきました団体責任者の皆様又はご登録をいただいております団体責任者の皆様
にお願いしているものです。
質問1.平成 26 年第1回試験から、運行管理者試験の新電子申請(インターネット受験申請)
をスタートしました。主な変更点について、あなたの評価をお答え下さい。回答には、
(1)~(5)の変更点について、それぞれ1~5の番号を一つ選んで○をつけて下さい。
非常に
あまり
変更点への評価
良い
ふつう
良くない
良い
良くない
(1)
すべての申請書類をネット申請で完結
1
2
3
4
5
(2)
団体申込機能(一括申請)の追加
1
2
3
4
5
(3)
受験料支払方式の多様化(銀行振込)
1
2
3
4
5
(4)
請求書(団体)の発行
1
2
3
4
5
(5)
電子申請申込み期間の拡大
1
2
3
4
5
質問2.平成 26 年第1回試験から実施しております、団体申請の利用を決めた理由について
お答え下さい。下記の中からあてはまる文章の番号に○をつけて下さい(複数選択可)。
1.会社(団体)で取りまとめて申請することができるから
2.パソコンで入力する方が、受験申請書に記入するよりも簡単だから
3.受験に必要な書類を郵送する必要が無いから
4.郵送での申請よりもトータル費用が安くすむから
5.請求書を発行してもらえるから
6.受験料の銀行振込ができるから
7.受験者本人に採点結果通知書を送付してもらえるから
8.受験申請書の購入が不便だから
9.申請期間が約一ヶ月間と長いから
10.その他(ご記入下さい。)
質問3.新しく始まった団体申請の制度について、あなたの評価をお答え下さい。回答に
は、1~5の番号を一つ選んで○をつけて下さい。また、その理由についてもお
答え下さい。
1.大変便利になった
2.まあまあ便利になった
3.どちらともいえない
4.あまり便利とはいえない
5.非常に使いにくい
上記を選択された理由について、下欄にご記入下さい。
1
質問4. インターネットの団体責任者サイトの画面の操作性についてご回答下さい。
回答には、1~5の番号を一つ選んで○をつけて下さい。
1.非常に使いやすい(簡単であった)
2.使いやすい
3.普通、特に問題無し
4.操作がわかりにくい画面があった
5.非常に使いにくい(操作がわかりにくい画面が多かった)
6.その他(ご記入下さい。)
質問5.平成 26 年度第 2 回試験以降の運行管理者試験の受験申請においても、団体申請を
利用しますか?
回答には、1~3の番号を一つ選んでお答え下さい。 また、その理由についても
お答え下さい。
1.団体申請を利用する
2.条件によっては利用する
3.団体申請は利用しない
上記を選択された理由について、下欄にご記入下さい。
質問6.インターネット申請(団体申請、電子申請全般)についてのご意見、ご要望があ
りましたら上記を選択された理由について、下欄にご記入下さい。
質問7.運行管理者試験全般あるいは運行管理者試験センターへのご意見、ご要望があり
ましたら下欄にご記入下さい。
※ アンケートの質問は以上で終わりです。ご協力、ありがとうございました。
お手数ですが、ご回答いただきましたこのアンケート調査票は、12月25日(木)
までに、FAXまたは郵送にて、運行管理者試験センターまで返送して下さい。
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アンケートに関する問い合わせ・アンケートの返送先
〒160-0007 東京都新宿区荒木町 20 番地 インテック 88 ビル 4 階
公益財団法人 運行管理者試験センター
アンケート担当
黒仁田 祥三
TEL 03-5367-2357
FAX 03-5367-2358
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