シンガポール日本人学校中学部ウエストコースト校 学校だより 6月号 3/6/2015 発行 文責:教頭 大槻 誠 The Japanese School (Secondary) 201 West Coast Road Singapore 127383 Tel 67797355 「できる」「できない」ではなく、「やるか」「やらないか」 校長 齊慶 辰也 2年生の生徒諸君は11月5日・6日と職場体験プログラムで、日系企業等 に出かけます。今、先生方はその下準備として、ご協力いただける企業等に説 明のため訪問し担当者と面談をします。ある企業の担当者の方がこのようにおっしゃいました。 「「できる」「できない」ではなく、「やるか」「やらないか」ですよね。」 人の行動に対する考え方を鋭く指摘した言葉だと感じました。 先日、学校公開とPTA総会を実施しました。私は、学校公開の参観者アンケートを全部読 みました。保護者からの気になるご指摘がいくつかある中に、特に多かったのが生徒諸君の挨 拶に関することでした。 「私の出会った生徒さんは、誰一人挨拶をしなかった」 「挨拶ができませんね。お勉強よりそ ちらの指導に力を入れてください」等々。 私にとっては、非常に落胆をした保護者からの評価でした。それは、一昨年度より昨年度、 昨年度より今年度と、私の感覚では生徒諸君の挨拶は年々向上していると思っていたからです。 朝の校門で、私に聞こえる声で挨拶する生徒数は、飛躍的に増えています。校内で、私に出会 って挨拶しない生徒はほぼいません。もちろん、私の方が先に挨拶を投げかけることも多いの ですが……。 生徒諸君は、頑張って挨拶をしていると自己評価していると思います。向上していることは、 私を含め先生方全員が認めていますし、プラスの評価をしています。しかし、今の状況では駄 目だということです。他人から、外部の方から、誰から見ても「生徒全員、誰もが相手に伝わ る挨拶をする」という状況まで高めないと、特に挨拶については意味をなさないということで す。 挨拶には相手に伝わる3原則があります。 「自分から」「相手に聞こえる声の大きさで」「相手を見て」 これに「笑顔で」というプラスアルファがあればあなたの挨拶は完璧です。 本校は保護者の方を始め様々な来校者が数多くやってきます。生徒諸君の「できている」と いう自己評価は当然とし、外部の方から「できている」と他者評価されるように学校全体で頑 張りたいと思います。朝・帰りの挨拶は言うに及ばず、校内で保護者を始め外部の方に会った ら、3原則の挨拶です。頑張らねばなりません。 これこそ本校において、生徒諸君にとって「「できる」「できない」ではなく、「やるか」「や らないか」 」だと思います。 1.部活動発足会 5月7日(木) 、部活動発足会を開きました。1年生は、これ まで先輩たちの練習を見学する期間でしたので、1年生にとっ て待ち望んだ日になりました。各部活動ごとに先輩部員の紹介 や部長と副部長及び顧問の先生から部活動に関する規則やマナ ーについての話を聞き、いよいよ全員そろっての本格的な活動 が始まりました。 2.体育大会へ向けて活動開始 6月20日(土)の体育大会に向けて様々な取組を行っています。昼休みになると、体育館や運動場で大 縄跳びの練習のかけ声が響き渡っています。練習の時から真剣勝負です。各学級で工夫を重ね、跳ぶ回数も 日に日に増えています。また、学級旗の制作や、団長を中心とした応援の練習など、それぞれの役割を果た しながら本番に向かって着々と準備を進めています。 3.サービスラーニング 5月18日(月)サービスラーニングの第一回目を行いました。サービス ラーニングとはラッフルズ・ガールズ・スクールの生徒が中国語の先生とし て本校に来校し、本校生徒は日本語で中国語を教えてもらいながら交流する という取組です。参加した生徒はとても熱心に受講し、お互いに交流を図り ました。この取組は7月下旬第8回まで続きます。 4.ネパール地震募金 5月19日(火)20日(水)生徒会国際委員会発案で、 ネパール地震に対する募金活動を行いました。国際委員会の 呼びかけに多くの賛同が集まり、集まった募金は国際委員会 の代表がユニセフに届けました。活動した生徒と賛同した生 徒ともに充実感ある取組になりました。 5.片岡孝太郎講演会 5月22日(金)人気歌舞伎役者片岡孝太郎氏を本校にお迎えし、 講演会を行いました。歌舞伎の歴史から所作まで多岐にわたる話 に、生徒たちはうなずいたり、笑ったりと充実した時間を過ごしま した。講演の後、「片岡さんにとって歌舞伎とは?」等いくつかの 質問とそのお答えがあり、日本の伝統文化である歌舞伎を知る貴重 な機会となりました。 6.生徒総会 5月29日(金)平成27年度ジャパ中生徒総会を開会しました。 年1回、全生徒が参加して「ジャパ中の未来を輝かせるために改善 すべきこと」について討論をする場です。各委員会からの前期活動 目標と活動計画の発表の後、「昼休みに行う学年の和を超えた活動」 についてそれまで各学級で話し合った意見を述べました。一人一人 が「ジャパ中に誇りをもち、生徒会活動に参画している」という充 実感をもって生徒総会を閉会しました。
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