京 都 府 立 医 科 大 学 附 属 病 院 で 胃 カ ル チ ノ イ ド RindiⅢ 型 に 対 す る 外科手術または内視鏡治療を受けられた患者様・ご家族の皆様へ 「胃カルチノイド RindiⅢ型(Neuroendocrine Tumor Grade 1,2; NET G1,2)の リンパ節転移危険因子に関する多施設共同後ろ向き研究」に関する調査へのご協力のお願い 今回、京都府立医科大学は、 「胃カルチノイド RindiⅢ型のリンパ節転移危険因子に関する多施設共同後ろ向き 研究」に関する研究を実施いたします。そのため、過去に京都府立医科大学附属病院で胃カルチノイド RindiⅢ 型に対する外科手術または内視鏡治療を受けられた患者様の診療録および病理組織標本を過去にさかのぼって 調査させていただきたいと考えています。 ・研究の目的 胃カルチノイドは Rindi 分類でⅠ-Ⅲ型に分類され、生物学的悪性度にも違いがあるとされています。Rindi 分類Ⅰ、Ⅱ型は高ガストリン血症の反応性により発生するとされ、Ⅰ型は自己免疫性胃炎(A 型胃炎)による胃体 部の強い萎縮性胃炎を伴い、Ⅱ型は MEN1 や Zollinger-Ellison 症候群を伴います。Rindi 分類のⅢ型は散発性 に発生するものであり、悪性度が高いとされています。胃カルチノイドは Rindi 分類により治療方針が異なって おり、RindiⅠ型、Ⅱ型では、経過観察、内視鏡治療、リンパ節郭清を伴わない胃切除が推奨されていますが、 悪性度の高い RindiⅢ型ではリンパ節郭清を伴う胃切除を推奨する報告が多くみられます。しかし、特に本邦で は上部消化管内視鏡検査の普及に伴い、無症状の小さな RindiⅢ型の胃カルチノイドが発見される機会が増加し ており、小さなものに対しては内視鏡的切除が行われるようになってきました。今回の研究では多施設共同研究 により比較的稀な胃カルチノイド RindiⅢ型のデータを集積し、リンパ節転移の危険因子を後向きに評価するこ とにより、胃カルチノイド RindiⅢ型の内視鏡的切除を含めた局所切除の妥当性、またはリンパ節郭清伴う胃切 除の必要性を明らかにします。 ・研究の方法 対象となる患者様について 1990 年 1 月 1 日から 2014 年 12 月 31 日までの間に、京都府立医科大学で胃カルチノイド RindiⅢ型に対し外 科手術または内視鏡治療を受けられた患者様が対象となります。 ・方法について カルテ上の記録および病理組織標本を調べます。主な項目:性別、年齢などの臨床情報、内視鏡所見、術前総 合診断、治療法、病理所見、治療経過など。 ・資料の管理について 情報はすべて匿名化され、個人が特定されることはありません。また、研究発表が公表される場合でも個人が 特定されることはありません。 ご自分、あるいはご家族の情報を本研究に登録したくない場合は、2018 年 3 月 31 日までに下記連絡先までご連 絡ください。なお上記までに申し出がなかった場合には、参加を了承していただいたものとさせていただきます。 本研究は、京都府立医科大学医学倫理審査委員会において、適切な研究であると承認されています。この研究 計画についてご質問がある場合は下記までご連絡ください。 連絡先 京都府立医科大学 消化器外科学・教授 大辻大吾、消化器内科学・准教授 内藤裕二 電話:075-251-5111
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