学生募集停止について - 熊本大学 法科大学院

平成 27 年 3 月 13 日
平成28年度学生募集停止について
国立大学法人熊本大学大学院
法曹養成研究科長
平 田
元
このたび、国立大学法人熊本大学大学院法曹養成研究科(以下「本研究科」)
は、本日開催の役員会の決定を受け、平成28年度より学生募集を停止するこ
ととしました。
本研究科は、平成16年4月創設以来、今年度末で法務博士161名を世に
送り出し、18年度から26年度までの9年間で、司法試験合格者42名、う
ち現在、司法修習3名、熊本県24名、九州他県10名、九州外5名が弁護士
等として活躍しています。誠に残念ながら私たちの力不足により司法試験に合
格させることのできなかった修了生もおりますが、その多くは本研究科で学ん
だ高度な法的専門性をフルに活用し自治体はじめ企業の法務部門等で活躍す
るなどしており、地域において法曹界を志す若者や法的ニーズに少なからずお
応えすることができたのではないかと考えています。
なお、新入生10名を含む在学生37名に対しては、これまでにも増して豊
かな人間性、幅広い教養、高い倫理観に根ざした法理論の基礎・応用から理論
と実務の架け橋となるよう丁寧な教育を実施するとともに、司法試験を間近に
控えた平成22年度以降の修了生51名に対し、合格に向け、より一層の支援
と指導を最後まで行うことをお約束するものです。
今後につきましては、本研究科は、学部教育と大学院教育が連動した新たな
専攻の一つとして改組することを予定しており、すでに学部と大学院が一体と
なり改組に向けた検討を始めています。特にここで申し上げておきたいことは、
本学から法曹養成機能を無くすのではなく、むしろ法曹界へ送り出す人材の育
成を学部レベルからしっかりと行うとともに、企業の法務部門、総合職や上級
職、専門職の公務員、司法書士、税理士等の国家試験・資格を必要とする職業
を目指す若者が自己の意思と実力により幅広い職業を選択できる教育システ
ムを検討しており、社会人の学び直しも含め、これにより地域から地域へ、地
域から中央へ、そして海外へとそれぞれの段階で求められる人材を育成し、各
界が求める人材の育成と若者のニーズに十分に応えられるものと確信してい
ます。今後ともご指導ご支援を頂きますようよろしくお願いいたします。
以
上