平成27年度教育施策(PDF:154 KB)

平成27年度 教育施策と主な内容
学校教育の重点施策
子どもたちの学びの環境が大きく変化する中、新しい時代をたくましく創造的に生きるために
は、確かな学力、たくましく生き抜く体力と気力を身に付けさせ、児童・生徒一人一人の個性
や能力を伸長し、豊かな人間性を育む学校教育の推進が重要です。
また、新しい学習指導要領の内容を踏まえて、教育内容の充実や教育環境の整備を図り、
個性や創造力を伸ばす指導の工夫と共に多様な体験活動などを通じた教育の在り方が求め
られます。
さらに、学校評価や学校運営協議会制度(コミュニティ・スクール)など、学校運営の改善に
取り組み、各学校が家庭や地域及び社会教育分野とも連携・協力して、子どもたちが生き生き
と学ぶことができる魅力ある学校づくりを進めることが重要です。
Ⅰ 学校教育の重点施策の内容(私を伸ばす、村を興す教育の推進〉
1. 基礎的、基本的な知識を身につけさせ、確かな学力の定着と学習意欲の向上
(1) 個に応じた指導の工夫、改善に努めると共に、校内授業研究の充実を図る
(2) 発展的な学習や補充的な学習を工夫し学習意欲の向上に努める
(3) 学力検査などの結果を有効に活かし、学年ごとの課題解決を図る
(4) 小学校には英会話講師、中学校には英語指導助手を配置し国際化の推進を図る
(5) 授業時間数の確保と、新しい学習内容の指導の充実に努める
(6) 教育支援ボランティアの活用を工夫する
2. 豊かな心を育成するため、道徳教育と環境教育の推進
(1) 道徳授業の充実と基本的な生活習慣の確立を図る
(2) 学校における読書指導の充実を図ると共に、読書習慣の確立に努める
(3) いじめ問題への取り組みについては、岡垣町いじめ防止基本方針に基づき、それぞ
れの事象に応じた適切な対応を行う。また、関係機関との連携や情報の共有化を図
りながら人権教育・道徳教育を推進し、問題行動などの防止に努める
(4) 児童虐待について、関係部局や児童相談所等関係機関と連携し、虐待の防止、早
期発見・早期対応に努める
(5) ボランティア活動や善行奨励などを推進し、望ましい道徳性を育む
(6) 児童・生徒の発達に応じた体験学習、地域学習を通して環境教育を推進する
3. 体力、気力の向上と健康教育の推進
(1) 児童・生徒の体力及び気力の向上を図るため、学校における保健体育指導の工夫
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と日常生活における運動習慣定着の工夫をする
(2) 全国体力・運動能力、運動習慣等の調査結果による問題点を分析し、その対策を工
夫する
(3) 食育の指導を通して、正しい食生活の確立を図り健康づくりを進める
(4) 社会教育との連携、融合に取り組み、軽スポーツなどへの参加を進める
(5) 子どもたちの体力向上、砂塵防止などのため地域及び各種団体と学校が協働し、実
施している屋外運動場の芝生の維持・管理を支援すると共に、未実施の学校に 芝
生化についての情報を提供する
4. 新学習指導要領を踏まえた指導内容の充実
(1) 新しい指導内容(思考力・判断力・表現力)を踏まえ、校内授業研究による課題の検
証と指導の充実に努める
(2) 全国学力・学習状況調査の結果を踏まえて、学習指導の改善、充実を図る
5. 学校運営システムの改善などの取組み
(1) 学校運営協議会制度(コミュニティ・スクール)の充実を図り、学校・家庭・地域の協働
実践化を進める
(2) 「学校の日」の活用や学校評価の実施などにより、開かれた学校づくりを進める
(3) 土曜日授業を行い、保護者や地域の方々が参加しやすい学校行事などの実施や、
教員が子どもたちと向き合う時間を確保するよう努める
(4) 社会教育、公民館事業などとの連携、融合などを推進し、地域人材の活用を進める
(5) 小学校と中学校の指導の一貫性や連携を深めるため、実行できる小・中連携事業を
検証しながら、9年間を見通した教育活動の充実に努める
6. 特色ある学校づくりの推進
(1) 文部科学省や福岡県教育委員会などの研究指定、委嘱事業を積極的に活用し、職
員の研究意欲の向上を図り、資質力量を高める
(2) 岡垣町教育委員会の研究指定や委嘱を計画的に推進し、計画的、組織的な研修の
機会を設け、指導技術の向上を図る
(3) 学校運営協議会などを工夫し、地域の教材、人材を活用した教育活動を推進する
(4) 学校・家庭・地域が連携した行事などを工夫する
(5) 読み聞かせボランティアの協力により、学校図書の活用を図る
7. 計画的、組織的な特別支援教育の推進と充実
(1) 岡垣町小・中学校特別支援教育連絡会の在り方など、活動組織や活動内容の充実
に努める
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(2) 発達障害などの実態把握に努め、児童・生徒の教育・支援の在り方について研修を
深める
(3) 吉木小学校、岡垣東中学校に情緒障害の支援学級の設置を進める
(4) 幼稚園、保育園及び関係機関との情報交換を密にし、就学の指導、支援を行う
8. 安全安心な学校環境の整備
(1) 小・中学校におけるトイレの洋式化及び多目的トイレの設置を計画的に進める
(2) 海老津小学校体育館の改修及びLED照明の設置工事を進める
(3) 暑さ対策として、教室内の扇風機設置を進める
(4) その他、小・中学校の老朽化した施設及び設備の修繕など整備を計画的に進める
(5) 遠距離通学児童のバス通学定期料補助を行う
(6) 緊急避難時の安全など危機管理を徹底する
(7) 通学路の危険個所の確認を再度行い、早期改善に向けた要望を道路管理者などへ
行う
(8) 学校と地域が連携した登下校時の安全指導などを実施する
(9) 小・中学校の児童・生徒数の推移を把握し、良好な学校施設への改善に向けた整備
を行う
生涯学習の重点施策
近年、社会や経済情勢の変化は著しく、高度情報化、少子高齢化、核家族化、国際化など
が急速に進み、家庭や地域の教育力の低下、規範意識や倫理観の低下、学校支援、食育、
環境保護、地域の安全確保など、様々な問題や課題が発生し、教育行政に対する要望も多
様化、複雑化してきています。
また、国においても社会教育行政の重視すべき視点として、平成18年に改正された教育基
本法で、生涯学習の理念の明示(第3条)、家庭教育の重視(第10条)幼児教育の充実(第1
1条)学校・家庭・地域住民との連携・協力(第13条)の重視を謳っています。
このような状況の中で、生涯の各時期に適応した学習の場や機会の確保、様々なニーズに
応じた公民館活動の充実、生涯学習の成果を社会や地域活動に活かす工夫などが本町の社
会教育行政に求められています。従って、これらを含めた施策を重点課題として、社会教育の
推進に努めます。
Ⅰ 生涯学習の重点施策の内容(生涯学習の充実と活力のある地域づくり)
1. 家庭教育の充実及び教育力の向上
(1) 家庭の日(第3日曜日)を推進し、家族の絆を深める
(2) 子育て7か条の推進をはじめ、「早寝、早起き、朝ごはん」の励行及び正しい生活習
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慣の形成を図るために、「5つのあ」(・朝起き ・朝ごはん ・あいさつ ・ありがとう ・
後始末)の実践を進める
(3) 「弁当の日」を推進し、食に対する正しい知識や選択能力を身に付けさせるための食
育の充実に努める
(4) 家庭教育の充実を図るため、就学前教育をはじめとする研修や講習などを推進す
る
(5) 子どもの登下校時の安全安心を図るため、地域と学校が連携した声かけ、見守り活
動を推進する
(6) 開かれた学校づくりと青少年の健全育成を図るため、教育委員会と学校、PTAや地
域の人々が一緒に話し合う地区懇談会を実施する
2. 青少年の健全育成の推進
(1) 海岸清掃や地域でのボランティア活動を奨励し、児童・生徒の善行表彰を行う
(2) 青少年健全育成町民会議や青少年補導員との連携を図り、青少年の主張大会や補
導活動などを実施する
(3) 他地域を訪問することで異なる自然環境や文化、生活習慣の違いを体験し、郷土愛
や感謝の心を育む。また、他地域の子ども達をホームステイにより受け入れることで、
奉仕の心やもてなしの心が育まれるため、長野県上田市真田地域との国内短期留
学事業を推進する
(4) 岡垣町ふれあい宿泊施設「若潮荘」を活用し、学校や家庭、地域が連携する通学体
験教室を開催する
3. いじめ根絶や差別のない町を目指した人権教育の充実
(1) 児童・生徒の学習発表や作品づくり、人権に関する講演会を実施する
(2) 人権の花「ひまわり」の栽培を通して、人権教育の推進を図る
(3) 人権啓発冊子を作成、配布し、地域や家庭における人権意識の高揚に努める
(4) 人権を大切にする学習の場の提供として、公民館講座や各種研修会を開催する
(5) 人権意識の高揚を図るため、7月と12月を中心に街頭啓発を実施する
4. 町の貴重な文化財の保護及び文化芸術の振興
(1) 文化財の保護意識を高めるため、地域交流センター内にある文化財展示室にて、
年間を通じて展示を実施することにより、文化財に対する理解と啓発に努める
(2) 地域交流センター内の文化財資料室にて、文化財の適切な保存、管理を進める
(3) 地域住民が参加する文化祭や芸術活動を積極的に支援する
(4) 伝統文化の継承、豊かな情操を育む目的で、伝統芸能(キッズ三味線)講座などを
開設する
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5. 公民館講座等の充実による人材育成
(1) 未就学児対象の本の読み聞かせ教室や、子育てのための家庭教育講座を開く
(2) 子ども対象の体験学習やものづくり教室など青少年健全育成講座を開く
(3) 地域で生き生きと生活するため人権、防災、コミュニティなどの一般教養及び書道、
陶芸などの趣味の成人講座を開く
(4) 地域活動や時勢の課題等をテーマとしたスポット講座を開く
(5) 住民ニーズに直結した学習機会を提供する出前講座を行う
(6) 学校支援ボランティアや作品の出展など、公民館講座等による学びの成果を生かす
機会を提供する
6. 社会体育事業及び施設整備等によるスポーツと健康づくりの推進
(1) スポーツ推進委員の会議で各区体育委員研修や軽スポーツの啓発について協議す
る
(2) スポーツを通した親子のふれあいを目的とする大人と子どものスポーツ教室を開く
(3) ウォーキング・マラソン大会やふれあいスポーツデーなど、健康づくりや世代間交流
を目的とした事業を実施する
(4) 成人の体力維持、向上を図るため、新体力テストを実施する
(5) 総合グラウンドや町民体育館など社会体育施設を利用者が安全で快適に使用でき
るよう点検、修繕等維持管理を行う
(6) 社会体育施設の整備計画を立てると共に、スポーツ振興の方針及び活動支援の方
策等を定める
7. 地域コミュニティの運営を支援し、地域づくりのための人材育成
(1) 地域の担い手となる人材の育成や地域コミュニティの推進体制の支援を行う
(2) 地域コミュニティの活動と協働して、地域住民のニーズや課題に向けた学習機会の
提供を行う
(3) 自治公民館役員などの研修の機会を提供し、自治公民館活動の活性化を支援す
る
8. 文化、スポーツの拠点施設である岡垣サンリーアイと連携し、住民の文化、スポーツの
振興
(1) 指定管理者制度による効率的な施設の管理運営を行う
(2) 計画的な施設改善を行う
(3) 図書ボランティアの育成を図る
(4) 図書館のAV資料の充実を図る
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(5) スポーツ・文化事業の町との共同開催を行い良質な事業展開を図る
(6) 文化事業の企画、実施、鑑賞を住民と協働する実行委員会形式で実施する
(7) 近隣文化施設と連携し、文化事業イベントの共同開催を行う
(8) カルチャーフェスタ、スポット講座、館外講座の充実を図る
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