能面写真展 - 下諏訪町

 企画展 みんなの広場
幽けき美
能面写真展
期 間 平成27年 2月21日~ 3月 8日 場 所 諏訪湖博物館・赤彦記念館 特別展示室 下諏訪町立 諏訪湖博物館・赤彦記念館 長野県下諏訪町西高木 10616-111 電話 0266-27-1627 はじめに 平成16年度に実施した特別展「幽玄の美ー石塚雅弘能面展ー」で展 示した能面を写真に撮りたいという希望があり、能面師の石塚雅弘氏 の快諾を得て、参加者を募り能面写真撮影会を行いその作品を展示い たしました。 以来、能面写真撮影会として希望者を募集し、今年度も第11回目 の撮影会を実施、その作品を展示致します。 11回目の今年度も、写真家森田研作先生を講師にお願いして「能面 撮影講習会」を行い、撮影の基本的なご指導をいただきました。 基本的な撮影テーマは、高村光太郎の「美の日本的根源」より「表 ひようびようせい
情の 縹 渺 性 に基づく、即ち喜怒哀楽をむき出しにせず、含みを深く 湛えた美の性格を極限の境にまで追求して得た世界に類を見ない美の 日本的源泉」とし、「深井などは中年の女性の美とさびしさと、その人 生的な味わいとを魂もろとも遺憾なく表現している。「深井」に限らず、 能面の美の牽引性はすべて造型と精神との一身同体からきている。」と の話を求めるところとしています。 参加者の苦心と熱意、思いも併せてご覧いただき、写真表現による かそ
幽けき美の世界に浸っていただけたら幸いです。 諏訪湖博物館・赤彦記念館 展示目録 撮影に使用した 能 面 こ お も て
ふ
か
い
しろはんにや
しゆんかん
石 塚 雅 弘 作 小 面 深 井 白般若 俊 寛 やせおとこ
こじよう
痩 男 小 尉 写 真 *課題は幽玄の美を表現、自由作品は作者の感性で撮影 阿 部 憲 一 白般若 俊 寛 阿 部 友 哉 白般若 小 面 牛 山 矩 子 俊 寛 小 尉 筧 豊 深 井 俊 寛 金 子 巻 夫 俊 寛 白般若 小 松 晴 美 深 井 深 井 栩 木 覐 小 面 白般若 平 出 照 夫 小 面 白般若 藤 森 淳 子 深 井 小 面 藤 森 義 江 小 面 痩 男 宮 坂 悟 白般若 痩 男 山 崎 秀 訓 深 井1 深 井2 特別出展 (順不同) 森 田 研 作 小面 4点 深井 4点 猿飛出 4点 白般若 4
点 能場面 8点 シテ 喜多流能楽師 出雲康雄 横浜能楽堂にて撮影 たまかずら
「 玉鬘 」2点、「鞍馬天狗」2点、「頼政」2点、「実盛」2点 * 石 塚 雅 弘 能面師。東京都生まれ。1999年東京商船大学教授を定年退職、東京から茅野市蓼科鹿山 に移住する。76年能面師橋岡一路に能面打ちの基本を学び、弟子として5年修行する。縁あ っ
て喜多流を代表する能楽師、香川靖嗣氏が舞台で使う面を打つ。 2004年に諏訪湖博物館・赤彦記念館の特別展「幽玄の美 石塚雅弘作品展」に出展いた だき、併せてこの年から始まった能面撮影会に面を提供いただく。10年、同館の特別展「幽 け
き美~日本的美意識の源泉~ 石塚雅弘&森田研作」に再び出展いただいた。 * 森 田 研 作 写真家。東京都生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。広告会社写真部に勤務後独立。 1976年㈱ケンクリエーティブスタジオ設立。この年さだまさしソロアルバム「帰去来」の ジャッケット写真を手がけ、以来独自の感性でさだまさし氏を撮り続けている。また、84年か ら91年にかけて9回にわたり旧ソ連各地の紀行写真を撮影、94年7月東京セントラ絵画館 に
て写真展を開催。2004年7月原田泰治美術館において「森田研作[歌声を撮る]さだま さし
写真展」が開催された。10年諏訪湖博物館・赤彦記念館の特別展「幽けき美 ~日本的美 意識
の源泉~ 石塚雅弘&森田研作」に出展。日本写真家協会会員。横浜市在住。 04年以来毎回この写真撮影会に参加いただき、出展いただいている。