CBT対策演習(人体の構造と機能Ⅰ)

2012年度CBT対策演習
人体の構造と機能Ⅰ
解説
問1 臓器について正しいのはどれか。
1 筋肉は、骨格筋、心筋、平滑筋の3種類に
分類される。
2 平滑筋は、収縮タンパクを持たない。
3 骨格筋の収縮には、カルシウムイオンは必
要ない。
4 平滑筋の収縮には、ATP は必要ない。
5 筋収縮時のエネルギーは、ADP である。
問2 臓器について正しいのはどれか。
1
2
3
4
5
血液は、体温の維持には関係ない。
赤血球は、止血作用に重要である。
リンパ管は、酸素の運搬に重要である。
脳は、情報処理し、その情報を調節する。
心臓は、自律神経によって支配されていない。
問3 脊髄について正しいのはどれか。
1 膝蓋腱反射は単シナプス反射である。
2 痛みなどによる侵害受容反射は、伸張反射
である。
3 伸張反射は、多シナプス反射である。
4 筋紡錘からはⅡ群線維が出ている。
5 腱からは、Ⅰa 群線維が出ている。
屈曲反射
筋紡錘
腱器官
問4 言語中枢が存在する部位はどれか。
1
2
3
4
5
小 脳
前頭葉
頭頂葉
後頭葉
大脳辺縁系
本能・情動(喜怒哀楽)
知性、理性、意欲
知覚情報の中継点
①自律神経の中枢
②体温調節中枢
③ホルモン分泌
運動の協調
運動記憶
ホルモン分泌
呼吸調節中枢
①心臓調節中枢
②呼吸中枢
③嘔吐中枢
④嚥下中枢
①姿勢制御
②脊髄反射
大脳の機能と言語中枢
問5 情動や本能に関与する部位はどれか。
1
2
3
4
5
視 床
延 髄
側頭野
大脳辺縁系
大脳基底核
運動調節、認知機能、学習
問6 体温調節中枢が存在する部位はどれか。
1
2
3
4
5
延 髄
橋
中 脳
視 床
視床下部
問7 呼吸中枢が位置する部位はどれか。
1
2
3
4
5
延 髄
橋
中 脳
視 床
視床下部
問8 運動神経の細胞体が存在する部位はど
れか。
1
2
3
4
5
前
前
側
後
後
角
根
角
角
根
感覚神経の軸索
感覚神経の
細胞体
交感神経の
細胞体
運動神経の
細胞体
運動神経の軸索
交感神経の軸索
問9 呼吸中枢などの生命維持に必須な自律
性反射中枢がある部位はどれか。
1
2
3
4
5
延 髄
視床下部
小 脳
大脳辺縁系
中脳網様体
感覚伝導路の側枝は、中脳網様体に入って、
視床の非特殊投射系(広汎視床投射系)を活
性して大脳全体の活動性を高めることで意識
レベルを高める。
問10 前角はどれか。
1
2
3
4
5
A
B
C
D
E
問11 神経-筋接合部において、一つのシナ
プス小胞の遊離によって発生する電位
はどれか。
1
2
3
4
5
EPSP
IPSP
活動電位
終板電位
微小終板電位
興奮性シナプス後電位(EPSP)と抑制性シナプス後電位(IPSP)
問12 自律神経について正しいのはどれか。
1 交感神経の節前線維は長い。
2 副交感神経の節後線維は長い。
3 交感神経の節前線維は多くの節後線維を
支配する。
4 副交感神経の節前線維は多くの節後線維
を支配する。
5 副腎のクロム親和性細胞は節後線維であ
る。
自律神経
自律神経支配
交感神経系
副交感神経系
心臓
促進(β1)
抑制(M2)
血管
収縮(α1)
(拡張)
消化管機能
抑制
促進
瞳孔
散瞳(α1)
縮瞳
(瞳孔散大筋収縮)
(瞳孔括約筋収縮)
気管支
拡張(β2)
収縮
立毛筋
収縮(α1)
---
膀胱括約筋
収縮(α1)
弛緩(M3)
問13 副交感神経系の興奮によって平滑筋が
収縮する臓器はどれか。
1
2
3
4
5
血 管
消化管
立毛筋
瞳孔散大筋
膀胱括約筋
問14 副交感神経系の興奮による作用はどれか。
1
2
3
4
5
血圧上昇
心拍数低下
心拍数増加
心収縮力増加
房室伝導速度増加
問15 交感神経系の興奮による作用はどれか。
1
2
3
4
5
瞳孔の縮小
心拍数低下
心筋収縮力低下
心筋収縮力増加
房室間伝導速度低下
問16 交感神経節後線維から遊離される化学
伝達物質はどれか。
1
2
3
4
5
ドパミン
セロトニン
アドレナリン
アセチルコリン
ノルアドレナリン
問17 チロシンをドパへ変換する酵素はどれか。
1
2
3
4
5
MAO
COMT
ドパデカルボキシラーゼ
チロシンヒドロキシラーゼ
ドパミン-β-ヒドロキシラーゼ
問18 主にアドレナリンを分泌する臓器はどれ
か。
1
2
3
4
5
副腎髄質
交感神経節前線維
交感神経節後線維
副交感神経節前線維
副交感神経節後線維
問19 生殖器や膀胱を支配する副交感神経は
どれか。
1
2
3
4
5
動顔神経
顔面神経
舌咽神経
迷走神経
骨盤内臓神経
名称
機能
第Ⅰ脳神経
嗅神経
嗅覚
第Ⅱ脳神経
視神経
視覚
第Ⅲ脳神経
動眼神経
眼球運動
第Ⅳ脳神経
滑車神経
眼球運動(上斜筋)
第Ⅴ脳神経
三叉神経
顔面・鼻・口・歯の知覚、咀嚼運動
第Ⅵ脳神経
外転神経
眼球運動(外直筋)
第Ⅶ脳神経
顔面神経
表情筋の運動、舌前2/3の味覚、涙腺や唾液
腺の分泌
第Ⅷ脳神経
内耳神経
聴覚、平衡覚
第Ⅸ脳神経
舌咽神経
舌後1/3の知覚・味覚、唾液腺の分泌
第Ⅹ脳神経
迷走神経
のどの知覚・運動、頚胸腹部の臓器を支配
第Ⅺ脳神経
副神経
肩や首の筋肉の運動
第Ⅻ脳神経
舌下神経
舌の運動
脳神経
嗅いで見る動く車の三の外、顔耳のどに迷う副舌
問20 筋について正しいのはどれか。
1 骨格筋や心筋は多核細胞である。
2 平滑筋や骨格筋には横紋がある。
3 骨格筋の小胞体には Ca イオンが貯蔵され
ている。
4 骨格筋細胞内の小胞体の両側に横行小管
系が存在する。
5 骨格筋内の小胞体は心筋や平滑筋に比べ
て小さい。
問21 筋の収縮について正しいのはどれか。
1 ミオシン頭部とアクチンは常時結合している。
2 トロポニンCはアクチンに結合して収縮反応
を抑制する性質を持つ。
3 トロポニンIは Ca イオンとの結合能力が極
めて高い。
4 トロポニンTはミオシンに対するアクチンの活
性部位をおおっている。
5 トロポニンTはトロポミオシンとの結合性が強
い。
トロポニンI:アクチンとミオシンの反応を抑制している。
トロポニンT:トロポミオシンに結合している。
トロポニンC:Ca2+と結合して構造変化を起こし、トロポニンTを介してアクチンとミオシン
の結合を可能にする。
トロポミオシンはミオシンに対するアクチンの活性部位をおおっている。
問22 ヒラメ筋はどれか。
1
2
3
4
5
A
B
C
D
E
A
B
C
D
E
上腕三頭筋
大腿二頭筋
半腱様筋
腓腹筋
ヒラメ筋
問23 痛覚を受容する知覚神経はどれか。
1
2
3
4
5
パチニ小体
ルフィニ小体
マイスナー小体
自由神経終末
メルケル触盤
1 パチニ小体
Aβ線維:圧
2 ルフィニ小体
Aβ線維:触
3 マイスナー小体
Aβ線維:振動、接触
4 自由神経終末
Aδ線維:温度、痛み
C線維:温度、痛み、痒み
5 メルケル触盤
Aβ線維:圧、触
問24 鈍い内臓痛を伝達するのはどの神経か。
1
2
3
4
5
Aα線維:運動神経(α-運動ニューロン)
Aγ線維:運動ニューロン(γ-運動ニューロン)
Aδ線維:痛覚(鋭い痛み)、温覚(15~30℃)
B線維:交感神経節前線維
C線維:痛覚(鈍い痛み、灼けるような痛み)、
温覚(30~42℃)、交感神経節後線維
問25 マクロファージの一種であるランゲルハ
ンス細胞が位置するのはどこか。
1
2
3
4
5
表 皮
真 皮
皮下組織
脂肪組織
汗 腺
ランゲルハンス細胞は表皮に
存在する樹状細胞の一つ。外
部から侵入する細菌やウイル
ス、化学物質、かび、放射線、
紫外線、温熱、寒冷等の刺激
や、皮膚内部の状況を常に脳
へ伝達し皮膚の均衡を保つセ
ンサーの役目を担っている。IgE
受容体を持っており、アトピー
性皮膚炎の発症にも関与する。
問26 視覚器について正しいのはどれか。
1 房水は、水晶体において産生される。
2 毛様体平滑筋の弛緩により水晶体の厚さが
増す。
3 副交感神経の興奮によって、瞳孔は散大す
る。
4 交感神経の興奮によって、瞳孔は散大する。
5 錐状体細胞は、光の明暗を識別する。
桿体細胞:弱い光に反応
(暗くてもはたらく)
色の識別はできない
錐体細胞:明るいときにはたらき色
の識別を行う
眼房水の産生と緑内障
問27 味覚器について正しいのはどれか。
1 嗅覚は、妊娠初期に鈍感になる。
2 嗅覚は、一つの臭いに対して短時間で順応し
ない。
3 味覚の受容器は、味蕾と呼ばれる。
4 茸状(じじょう)乳頭は、舌の後方に存在する。
5 葉状乳頭は、舌の前方に存在する。
耳茸乳頭
葉状乳頭
有郭乳頭
糸状乳頭
(味覚芽)
塩味、酸味、甘味、苦味
問28 聴覚器について正しいのはどれか。
1 内耳は、聴覚に関与する。
2 鼓膜は、内耳と中耳の境界を形成する。
3 聴覚器は、外耳、中耳、内耳の3部分に分
けられる。
4 音の振動は、内耳の耳小骨から蝸牛に伝え
られる。
5 不動毛が運動毛の方向に押されると、膜は
過分極する。
問29 視覚器について正しいのはどれか。
1
2
3
4
5
虹彩は曲率を変化する。
水晶体は露出を変化する。
水晶体は毛様体によって調節される。
錘状体細胞は色の明るさを調節する。
杆状体細胞は色の青、緑、赤を区別できる。
問30 毛様体はどれか。
1
2
3
4
5
A
B
C
D
E
大学内のPCのみアクセス可能