平成 27 年度専門分野における質の高い看護師育成研修 施 設 紹 介 <糖尿病専門分野> 【施 設 名】 北海道大学病院 【病院の特徴】 北海道大学病院は、大正 10 年北海道大学医学部附属病院として設置され、最先端医療の 提供、北海道内の医療人を育成・輩出する病院として、道民の期待と要請に応えてきた。 理念は「北海道大学病院は、良質な医療を提供すると共に、優れた医療人を育成し、先進 的な医療の開発と提供を通じて社会に貢献する」と掲げ、理念の実現に向けて、①患者本 位で安心・安全な医療の提供、②人間性豊かで有能な医療人の育成、③先進的な医療の開 発と提供、④地域医療への貢献 を目標に運営している。 【承認等】 特定機能病院、臓器移植施設認定(腎臓・すい臓・小腸・肝臓・心臓) 、エイズ診療拠点 病院認定、災害拠点病院(地域災害医療センター)指定、地域がん診療連携拠点病院、 肝疾患診療連携拠点病院、臨床研究中核病院指定、小児がん拠点病院指定、先進医療承認 (高度医療 4 件、先進医療 1 件) 看護体系:一般病棟 7 対 1 入院基本料、精神病棟 13 対 1 入院基本料 急性期看護補助体制加算(25 対 1) 【病床数及び患者数等】 総病床数:936 床、稼働率:86.4%、平均在院日数:15.5 日 年間患者総数:入院 295,298 外来 734,264、手術件数:7,981 【看護体制】 看護部門は、病院組織の中で病院長直轄の看護部として独立し、看護部長は看護部を統 括し、病院長補佐として病院組織各部門と連携し病院経営に参画している。看護部理念の 「患者・家族の意思を尊重した看護を行う。社会の要請に対応した看護を行う。看護の専 門性を発揮し、チーム医療を推進する」に基づき、年度毎に看護部目標を掲げ活動してい る。患者参加型看護を実践しており、目標達成思考で看護過程を展開している。各部署で は看護師長・副看護師長が中心となり看護部目標を基に目標を掲げ、看護実践の質の向上、 病院経営に貢献できる体制を作っている。キャリア開発は、北大版看護実践能力開発ラダ ーと継続教育を連動し、目標管理により個々の看護職の成長を支援している。 【認定看護師・専門看護師】 <分野および人数><活動状況等> 専門領域を持つ看護職は、がん看護専門看護師 2 名、慢性疾患看護専門看護師 1 名、 認定看護師は、がん化学療法看護 7 名、がん性疼痛看護 2 名、緩和ケア 1 名、がん放射線 療法看護 3 名、皮膚・排泄ケア 4 名、集中ケア 1 名、救急看護 2 名、小児救急看護 1 名、 新生児集中ケア 2 名、感染管理 2 名、手術看護 1 名、糖尿病看護 1 名が、高度な知識と熟 練した看護技術を用いて、より良い看護実践に向けて組織横断的に活躍している。さらに 「専門領域看護師会」として、各自の役割発揮や求められる能力向上に向け相互支援活動 を自主的に行っている。専門領域の研修会は年間 43 回実施し、957 名受講があり、他職種 の受講者も多い。 (裏面に続く) 【チーム医療の研修】 高度な糖尿病のチーム医療と、合併症予防、QOL の向上を図る目的で、2012 年 4 月に「北 海道大学病院糖尿病ケアサポートチーム」を発足し、専門的な糖尿病診療の提供、メディ カルスタッフの連携強化、糖尿病診療の標準化を進めている。さらに、院内外の日本糖尿 病連携療養士(以下 CDE)や糖尿病に関わる医療職の知識向上を目的としたセミナーの企 画・運営・CDE 資格取得希望者の勉強会、院内職員に対する講演会の実施、一般市民に対す る啓発活動として『糖尿病よろず相談』『市民公開講座』を行っている。 【主な研修内容】 糖尿病認定看護師と各専門分野により糖尿病についての講義を受け、知識を深める。実 習は主に内科Ⅱ病棟、または内科Ⅱ外来で行う。病棟では受け持ち看護師と共に1事例中 心に看護展開を学ぶ。糖尿病教室ではメディカルスタッフの講義を患者と共に受け、これ までの生活を振り返り、糖尿病との向き合い方を考える。内科Ⅱ外来では、糖尿病教室の フォローアップ中患者の療養相談を通して、糖尿病と共に生きる生活者である患者に寄り 添った継続看護を学ぶ。 【宿泊施設の有無・費用等】 ・病院としての宿泊施設は持っていない。各自で準備が必要。 ・研修生用のロッカー、休憩室の準備がある。 ・看護部図書室は使用可能 図書・雑誌の利用、パソコン用プリンター(USB 接続)、コピー機を利用できる。
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