「道」(進路のしおりⅠ PDF1.1MB)

平成27年度
進路のしおりⅠ
平成 27 年 6 月 13 日
進路説明会資料
文京区立茗台中学校進路指導部
本校の進路指導に関する基本方針・目標
1 生徒の健全育成を図り、希望進路実現に向けて、自己の個性、能力、適性とのかかわりを
考えさせ、主体的に自己の進路を選択・決定していくことができるように支援します。
2 進学・就職先での生活を第一に考えた進路指導を心がけます。
3 第 3 学年を中心に、全教職員による共通理解の上で、進路指導に取り組みます。
本校としては以上のことを大切にした進路指導を行っていきます。進路指導についての基本
的な考え方等について、不明な点がございましたら、校長、副校長はじめ、教員にお尋ねくだ
さい。
目
次
本校の進路に関する基本方針
1
進路に関する年間予定
2
第1章
Ⅰ
Ⅱ
進学
就職
第2章
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
中学校卒業後の進路
3
5
上級学校
高等学校
高等専門学校
東京都立技術専門校
専修学校
6
10
10
11
第3章
都立高等学校の概要 別冊『東京都立高等学校に入学を希望する皆さんへ』参照
第4章
私立高等学校の概要
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
私立高校を選ぶにあたって
私立高校の選抜
費用等について
11
12
14
第5章
奨学金制度
14
第6章
推薦制度を利用した受験について(公・私共通)
16
第7章
3年生としての過ごし方
Ⅰ
Ⅱ
これからの生活
これからの学習
第8章
17
18
参考資料
Ⅰ 進路決定までの手順
Ⅱ 上級学校訪問記録
Ⅲ 第1回進路希望調査(見本)
19
20
21
-1-
進路に関する年間予定
進
路
関
係
高
校
関
係
学校行事
6 6/13 第1回進路説明会
6/24~26
月 7/2
期末考査
第1回領域診断テスト
留 意 事 項
7/10 上級学校の先生の話を聞
7
く会
月 7/11 第1回進路希望調査配付
(16日(木)提出〆切) ~夏季休業中~
8 7/21~第1回三者面談
月
9
9/1
第2回進路希望調査配付
上級学校訪問
9/9
級学校訪問(体験入
る補充教室にで
学・説明会)をしておき
きるだけ参加しま ましょう。
しょう。
上級学校訪問
9/29,30
学校説明会に積極的
中間考査
に参加し、具体的に
進路選定をする時期
上級学校訪問
第3回進路希望調査配付 (体験入学・説明会)等
月
学校で開いてい
第2回領域診断テスト
10/17 第2回進路説明会
10
夏休みを利用して上
(体験入学・説明会)等
(7日(月)提出〆切) (体験入学・説明会)等
月
※夏季休業中、
10/31
学習発表会
(23日(金)提出〆切) 中学校教員対象私立高
10/20 第3回領域診断テスト
校入試説明会
11/4
上級学校訪問
11/18~20
私立の推薦を考えて
(体験入学・説明会)等
期末考査
いる場合はこの時期に
第1回推薦委員会
11 11/5~11 第2回三者面談
11/11 第4回進路希望調査配付
月
決定する。
(16日(水)提出〆切)
面接練習(始)
12
12/1
第2回推薦委員会
12/15~私立入試相談
進路の方向が決まり、
12/4~10 第3回三者面談
過去問題などの学習
月
に入る時期
1 入試事前指導
1/22・23私立推薦入試
月 (三者面談)
1/26・27都立推薦入試
2 入試事前指導
2/10
私立一般入試
月 入試事後指導
2/24
都立入試
3 進路のまとめ
3/9
月 (卒業の前に)
都立2次・分割後期入試 3/18卒業式
2/25~29
学年末考査
卒業行事
-2-
3年間のまとめの時期
第1章 中学校卒業後の進路
進路というと、高校受験ということになりがちですが、その他にも選択肢はいろいろあります。
一人一人が個性をもち、条件も違いますから、一人一人にとって一番適した進路もそれぞれ違い
ます。みんなが高校へ行くから、とりあえず高校に入ろうというのではなく、いろいろな可能性
を考えて、一番望ましい進路先に進んでほしいものです。
中学校からの進路についての話は、高校受験が中心になってしまいがちですが、それ以外の進
路を考えている場合も遠慮なく相談してください。また、高校へ進学するにしても、学校によっ
てそれぞれ違いがあります。多くの高校の中から、自分に適した学校を選ばなければなりません。
もちろん、合格できる学校かどうかもよく調べて比較検討しながら選んでいくことも大切です。
Ⅰ 進
学
まず何のために学ぶのかをしっかり理解した上で学校を選ぶことが大切です。
入学後、その学校で精一杯頑張り、充実した生活を送って自分の可能性を伸ばすことが何
よりも大切なのです。そこで、ここでは「自分の将来の目標や方針にあった学校」「自分の
可能性を伸ばせる学校」などの自分に適した学校の選び方について説明します。
1
学校の内容をよく調べる。
① 校風や教育目標が自分の希望に近いか。(とくに私立学校ではこの点が重要になります。)
・教育施設は整っているか。
・勉強したい希望の学科やコースはあるか、公立か、私立か、男女共学か。
・部活動などの状況はどうか。
・勉強しやすい環境にあるか。
・卒業生の進路(卒業生の進学先、就職先など)はどうなのか。
などを知るために、在学している先輩に話を聞いたり、また直接学校へ見学に行ったり、
学校説明会に参加しましょう。
② 通学時間を考える。
・交通機関と通学時間に無理はないか。(全寮制の学校もある。)
③ 学費をよく調べ卒業するまでの経済面の相談を保護者としておく。
・入学時に必要な金額、それ以外の標準服代、交通費、学用品費も考慮しておく。
・月々の納入金はどれくらいか。
④ 入学試験や入学手続きを調べる。
・入学試験の日時や科目、面接の有無、手続き、発表、入学金の延納・返納は可能か、また、
複数校受験する場合は試験日が重なっていないか、調べましょう。
2
高等学校卒業後の進路を考える。
① 高校からさらに大学へ進学を希望する人
大学まで進学を希望する人は全日制普通科を選択する人が多いですが、最近では専門学科か
ら進学する人も増えています。なお大学付属校でも全員がその大学へ進める制度になっていな
-3-
い場合や希望の学部・学科に進めない場合もあることを知っておきましょう。
② 高校からすぐに社会へ出て働こうと思う人
将来を考えて希望の職種にあった学科を選ぶことが大切です。また、珠算や簿記が嫌いなの
にも関わらず商業科に入ったり、製図や実習が不得意なのに工業科に進学するなどということ
はさけたいものです。
3
自分の学力に応じた学校も選ぶ。
目標は少し高めにおいて全力を上げて勉強することは必要ですが、受験する時は、合格でき
る可能性の高い学校も選ぶようにしましょう。
☆志望校を選定するポイント
高校進学を考えている人は、高校を選ぶときに次のポイントをチェックしよう。
(ポイント1)自分は、高校に何を期待して行くのか。
「特定の専門知識・技能を身につけて卒業したら働きたい。」「大学を目指して勉強する。」
「ある科目に興味があるのでもっと勉強していきたい。」等、高校に期待することは、一人一
人違っているはずです。「高校に何を期待するのか。」それをまず第一に考えてみましょう。
期待することも、一つだけではなくいろいろあると思います。そして、多くの高校の中から
自分の期待に一番応えてくれそうな高校を見つけましょう。
(ポイント2)自分にあった高校か。
学習内容、校風、特色、共学校か別学か、卒業生の進路、環境、部活動、通学のしやすさ、
入試制度、学費等が果たして自分にあっているのかを、しっかり見極めた上で高校を選ぶよう
心がけましょう。ポイント1がはっきりしていれば、それにそって高校を探して、上記の点を
調べると、自分にあった高校かどうかがわかります。レベルの高さや名前、標準服などだけで
高校を選ぶのではなく、入学してみて本当によかったと思える高校を選んでほしいいものです。
高校はたくさんありますが、自分が実際に通う高校はその中のたった1校だけです。説明会や
文化祭、高校見学などで、実際にその学校の様子を見て、よく調べることが大切です。
(ポイント3)入試で合格できる高校か。
実際に入試で合格できるかどうかも考えなくてはなりません。入試の得点や3年間の中学校
生活の成果によって合否が決まるのが現実です。このことも十分に考慮しなければなりません。
何校か受験するのであれば、8割以上の合格の可能性があると思われる高校を1校は考えて
おいてほしいです。その学校は、実際に行くことになるかも知れないということを考えて、た
だ適当に選ぶのではなく、真剣に選んでほしいいものです。
推薦受験制度がある高校では、生活面や成績などの条件を満たしていれば、推薦受験で入学
できる場合もあります。また、私立高校の中には、併願優遇制度をとっている学校もあります。
-4-
※
どんな学校を『よい学校』というのでしょう。高校は単なる知識の授受の場に終わら
ず、優れた人間教育の場でなくてはならないはずです。したがって学力の高い生徒の多い
学校を称してよい学校と呼ぶのはあたっていません。あくまでも自分の目的・方針や将来
の進路に併せて学校を選んでください。
〈よい学校の条件〉
1
進学目的にあった学習のできる学校。
2
より満足の多い、しかも充実した生活の送れる学校。
3
個性を伸ばし、生かすことのできる学校。
皆さん一人一人が違うように、自分にとってのよい学校は一人一人違うものです。画一的
な判断はさけてしっかり考えましょう。
Ⅱ
就
職
就職を希望する場合、学級担任とよく話し合い、適正を考えて公共職業安定所(ハローワー
ク)を通して最適の職を探します。また、場合によっては各ご家庭の縁故関係を利用して就職す
る場合もあると思いますが、その場合も必ずその旨をご連絡ください。
都内のハローワークを通して就職する場合は、6 月 20 日以降に求人申込を行い、各中学校に
配布される「中学求人一覧表」の中から希望の事業所を見つけて必要書類を提出し、1月1日以降
に選考を受けることになります。選考は主に面接ですが、適正診断テストや簡単な筆記試験を行
うところもあります。
-5-
第2章
上級学校
Ⅰ 高等学校
長い人生のための人格形成や将来への進路を決めるためには、中学・高校教育は重要です。し
たがって、学校の選択は一人一人の生徒にとって、きわめて大切なものと言えます。高校を選ぶ
には、公立・私立を問わず、いろいろな面からよく分析し、自分に合った学校を選ぶことが大切
です。まずは高等学校の種類から確認してみましょう。
<設置者による分類>
1
国立高等学校
国が設置し管理している学校で、主に国立大学に附属しています。都内には次の高等学校があ
ります。
筑波大附属高等学校(普通科・共学)
文京区大塚 1-9-1
筑波大附属駒場高等学校(普通科・男子)
世田谷区池尻 4-7-1
東京学芸大学教育学部附属高等学校(普通科・共学)
世田谷区下馬 4-1-5
お茶の水女子大学附属高等学校(普通科・女子)
文京区大塚 2-1-1
東京工業大学附属科学技術高等学校(工業系)
港区芝浦 3-3-6
東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校(音楽科・共学)
台東区上野公園 12-8
これらの学校はほとんど教育の研究校として設立されたもので、その大学に進学する場合は、
私立と違って優先入学の特典がありません。
入学試験は2月中旬が多く、学力検査は国社数理英の5教科実施の場合が多いです。
2
公立高等学校
都道府県、市町村が設置し、管理している学校で、東京都立高等学校がこれにあたります。都
内全域から進学したい学校を選ぶことができます。普通科の他にも近年増加している総合学科や、
高度な専門知識や技術を得られる学科が多くあります。また、各都立高校は、「本校の期待する生
徒の姿」を公表していますので、これに自分が適しているかを考えるめやすにしましょう。
3
私立高等学校
個人や団体などが設立し、学校法人が運営にあたる学校です。各校とも独自の校風・教育方針
をもち、個性豊かな点が一番の特徴です。都立高校では男女共学ですが、私立高校では共学校の
他に、男子校、女子校もあります。また、受験向けのカリキュラムを組む進学校、系列大学や短
大に優先入学できる付属校、就職に有利な履修をすることが可能な専門課程をもつ高校などのさ
まざまなタイプがあります。
-6-
☆都立高校と私立高校の違い
都
立
私
立
公教育なので私学ほどの特色はない
沿革、校風、教育方針等、どの学校も特色をもっ
特 が、伝統や行事などは学校によってさ
ている。宗教系の学校では宗教の時間もある。また
まざまである。最近では、コース制、
大学附属校は、その大学へ推薦入学や優先入学がで
色 単位制、総合学科等のいろいろな学科
が設置されてきた。男女共学制が基本
きる。
(ただし成績による)
共学の他に、男子校、女子校がある。
選抜制度
である。
一校しか受検できない。
受検科目は国・社・数・英・理の5教
受験科目は国・英・数の3教科の高校が大半であ
る。また、面接も実施されている学校が多い。
科。
学科によって割合(%)が決まっており、
面接や小論文も含めて、人物面がかなり重視され
推 その範囲内で各高校が募集する。
る。さらに、中学校時代の成績が、高校の指定した
薦 選考は推薦書、調査書、面接(自己 PR
条件を満たしていることが必要である。最近では教
制 カード)、作文、実技等によって行われ 科での適性検査を行う学校が増えてきた。スポーツ
度 る。人物面(出席状況等も)
、目的意識 推薦などを実施している学校もある。さらに出席状
費
がかなり重要視される。
況(遅刻早退)も重視される。
・受検料 全日制 2200 円
・受験料 約2,2万円(平均)
950 円
・入学金 約25万円(平均)
定時制
用 ・入学料 全日制 5650 円
前
定時制 2100 円
年 ・授業料 全日制 年額 118,800 円
度
都立合格発表後まで納入を待つ学校もあるが、期
限までに納入しないと棄権とみなされる。
・授業料
年額 約 43.1 万円(平均)
定時制 年額 約 33,360 円 ・施設費等 年額 約 20 万円(平均)
初年度納入平均25~30万円
初年度納入平均
東京都89万円
(この他に、指定服、体育着代、教科書代、実習費(工業等)などが必要である。
)
服 服装は自由の学校もあるが、標準服を
ほとんどが標準服を指定している。
装 指定する学校が多い。
平成 26 年 4 月から「高等学校等就学支援金」制度が変わりました。新制度では、国公私立問わ
ず、高校等の授業料の支援として「市町村民税所得割額」が 30 万 4,200 円(年収 910 万円程度)
未満の世帯に「就学支援金」が支給されます。詳しくは文部科学省 就学支援金に関するホームペー
ジをご覧ください。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/index.htm
<教育内容による主な分類>
高等学校では、その「学科」により勉強の中身や将来の方向が違ってきます。学科とは、その
高校での学習内容を示す名称です。都立高校や私立高校にある一般的な学科についてその種類を
確認しておきましょう。
-7-
1
普通科
中学校時代に学習した一般教科の学習を中心に、幅広い教養を身につけることを目標としてい
ます。卒業後は他学科に比べると、大学や短大に進学を希望する生徒が多いようです。普通科の
中には、専門的な教科も勉強できるコース制の高校もあり、理数コース、英語コース、美術コー
ス、体育コースなどがあり、普通科で勉強しながら自分の得意分野を伸ばしたい人などに向いて
います。また、最近は都立高校などで「単位制」を採用する学校も少しずつ増えてきました。「単
位制」高校は、たくさんの選択科目が用意されていて、学年にしばられずに学ぶ教科を自由に組
めます。普通科では、大学進学を念頭に置いたカリキュラムをもつ学校も増えてきました。
2
専門学科
普通科目の他に、その学科に関連した専門科目を勉強するのが専門学科です。
☆進学系の専門学科
理数科、英語科、音楽科、美術科、体育科などがあります。各学科とも専門科目は大学の勉強
での基礎となります。とくに、私立高校にある理数科や英語科は、数学、理科、英語などの受験
科目をより深く勉強するカリキュラムになっているようです。
☆職業系の専門学科
工業高校や商業高校など、卒業後は主に就職することを前提に技術や知識を勉強する専門学科
です。工業、商業、農業、家庭、水産に関する学科などがあります。
3
総合学科
普通科目に加えて、自分で科目を選択して多様な専門分野の勉強ができる学科で、普通科と専
門学科の中間の学科です。高校で勉強する教科の約半分が選択教科で、それぞれの学校に、他の
高校では学べないユニークな授業があるようです。コンピュータ系や芸術系、進学系など、科目
の選択のしかたによって大学進学から就職まで自由に対応できるというのが特色です。
公立高校・私立高校にある学科・コース
学 科 ・ コ ー ス
普通科
学
習
内
容
と
卒
業
後
の
進
路
普通教科(一般教科)の国語、社会、数学、理科、英語を
普通科の中に、英語コース 中心とした学習内容で、中学校での内容をさらに高度にした
理数コース、芸術コース、体 ものと考えてよい。これらの教科が大学入試科目である。
育コース、日本文化コース、
就職する場合でも、普通科が不利になることはない。
文科コースなどを設けている
学校もある。
普通科に比べて理科・数学の時間を多くし、理数系の能力
理数科
を伸ばすことを目的としている学科。学習内容も、理科・数
学でより専門的になり、実験・観察なども多い。
英語科、外国語科、貿易外語
科、国際語科など
普通科より英語などの語学の時間を多くし、英語などの能
力を伸ばそうという目的で作られた学科。英語講読、英作
文、英会話、などの学習内容である。
国際バカロレア
国際バカロレア気候という団体が認定した学校で学び、世
界共通の統一試験に合格することで、国際的に認められる大
学進学資格(フルディプロマ)を取得できる。
-8-
学 科 ・ コ ー ス
国際科、国際学科、国際教養
科、国際文化科
学
習
内
容
と
卒
業
後
の
進
路
国際感覚をもち、外国語能力を身につけた人材の育成を目
指す。学習内容は、英会話など生きた語学力のマスターと、
外国文化の理解を図る。留学希望者も多い。
芸 音楽科、美術科、演劇
術 科、デザイン科など
学系
科の
体 体育科
の
育
学 保健科
科系 健康スポーツ科など
商業科、経理科、事務科、流
各学科とも専門的な学習を行い、将来芸術分野に進む人を
育成するための学科。
なかでも、高校・大学併設校では優先的に進学できる場合
もある。素質や才能も必要。
体育を専門的に学ぶ人のための学科。学力や一般教養も必
要。将来はスポーツ選手の他、教師や講師、インストラクタ
ーなどとして、研究機関などで指導を行う。
将来、会社や自営業で仕事をする場合に役立つ。
通経済科、国際会計科、経済 「簿記、会計、経営事務」等を学ぶ。とくにコンピュータを
システム科、情報処理科など 使った情報処理科は人気を集めている。在学中に資格検定を
受けることもできる。
電気科、電子科、機械科、建
エンジンなどの動力機械、工作機械、精密機械などを学ぶ
築科、建設科、化学科、鑛業 機械科や、電気関係を学ぶ電気・電子科が多いが、最近は、
デザイン科、自動車科、情報 コンピュータのソフトやハード関係を学ぶ情報技術科が、注
技術科など
農業科、食品科、農業経済科
目を集めて人気が高い。
実験や実習が中心の学習内容で、動植物を育てるなど、自
園芸科、園芸デザイン科、緑 然との触れ合いが多い。実験や観察、実習などが多い。食品
地土木科、畜産科、林業科、 関係への就職や、専門学校、大学へ進学後は、バイオテクノ
漁業科、機関科、海洋科など ロジーなどの高度な研究などに携わることもできる。
家政科、保育科、生活科、生
日常生活向上のための知識や技術、また将来の仕事に就く
活教養科、服飾科、食物調理 ための技術などを学習する学科。専門知識を生かして、衣料
科など
メーカーや外食産業などを希望する人も多い。また、大学や
短大で、保育士や福祉関係の資格を取得することも可能。
衛生看護科
医療現場などで必要な、看護、衛生関係の内容を学ぶ。卒
業後は、看護専門学校や大学、短大に進学し、看護師になる
ための国家試験を受ける。責任感と体力、さらに常に勉強を
続けていく意欲が必要である。
社会福祉科、福祉教養科
多様化する社会福祉のニーズに応える。老人ホームや介護
の現場で働いたり、大学や短大、専門学校に進学し、さらに
高度な内容を学ぶことも可能である。介護福祉士の受験資格
を得られる。
-9-
<授業時間による分類>
1
全日制課程
中学校と同様に、昼間学ぶ3年制の高校です。
2
定時制課程
変則的な登校時間を設定した高校で、原則は4年制の高校ですが、単位制など一部の学校は3
年間で卒業も可能です。
3
通信制課程
自学自習を前提とした高校で、自分で勉強した結果をレポートで提出し、添削指導を受けなが
ら学習を進めていく高校です。定期的に登校し、直接先生から授業や面接を受け(スクーリン
グ)、ホームルームやクラブ活動・学校行事に参加します。原則は4年制の高校ですが、単位制な
ど一部の学校は3年間で卒業も可能です。
Ⅱ 高等専門学校
工業に関する専門的な知識の習得とともに、実践や体験を重視した5年間のものづくり教育を
行う学校です。卒業後は2年間の専攻科や、さらにその上の産業技術大学院大学にも進学可能で
あり、高度専門技術者を目指した9年間の一貫教育も選択できます。
都立産業技術高等専門学校〔ものづくり工学科(8コース制)
〕品川キャンパス・荒川キャンパス
Ⅲ 東京都立技術専門校(キャリア・カリッジ)
自分の適性を生かし、安定したゆとりある生活をしていくためには、優れた技術をもっている
必要があります。都立技術専門校は、学校を卒業して新たに就職しようとする者が、個性と適性
に応じて職業に必要な技能と知識を習得していくための施設です。募集案内は、職業能力開発セ
ンター(各校・分校)、ハローワーク(公共職業安定所)で配布されます。
1
中央・城北職業能力開発センター
文京区後楽 1-9-5
03(5800)2611
・板橋校
板橋区舟渡 2-2-1
03(3966)4131
・赤羽校
北区西が丘 3-7-8
03(3909)8333
2
・飯田橋校
城南職業能力開発センター
品川区東品川 3-31-16
03(3472)3411
・大田校
大田区本羽田 3-4-30
03(3744)1013
3
・品川校
城東職業能力開発センター
・亀戸校
江東区亀戸 9-6-27
03(3683)0341
・江戸川校
江戸川区中央 2-31-27
03(5607)3681
・足立校
足立区綾瀬 5-6-1
03(3605)6146
・台東分校
台東区花川戸 1-14-16
03(3843)5911
他に、多摩地区に4校あります。募集案内、入校制度については各校へお問い合わせください。
- 10 -
Ⅳ 専修学校
専修学校は、職業もしくは実生活に必要な能力を育成し、または教養の向上を図ることを目的
とした学校です。
入学者の学歴・年齢から高等課程(中学校卒業後)、専門課程(高校卒業後)と一般課程(社会
人向け)の3つに区別されます。専修学校の学科を大別すると、工業関係、農業関係、医療関係、
衛生関係、教育・社会福祉関係、商業実務関係、家政服飾関係、文化教養関係、デザイン・マス
コミ関係の9つです。
終業年限は1~5年。専門資格をとりながら大学受験資格をとる学校や、高校卒業資格をとる
高等専修学校(この場合、通信制の高校にも籍を置くことになる。修学年限は3年)もあります。
専修学校への出願や選考は、学校によりさまざまですが、選考を随時行い、定員を満たし次第
締め切るという学校が多いです。
志望校の最終決定は・・・
あくまで保護者及び本人の責任において、あらゆる角度から十分に検討して決定することを
心がけてほしいです。
第3章
都立高等学校の概要
別冊の「平成28年度
第4章
東京都立高等学校に入学を希望する皆さんへ」をご覧ください。
私立高等学校の概要
Ⅰ 私立高等学校を選ぶにあたって
私立高校は各校とも特色ある教育を目指しています。独自の校訓・教育方針をもち、教科指導
や部活動を中心にそれを実践しています。そのため、校風もさまざまですが、生活面の指導では
一般的には厳しく厳格な学校が多いようです。
最近は男女共学校としてリニューアルする学校も増えてきて、共学校を希望する場合の選択肢
もぐっと増えています。
大学付属校への進学については、推薦で大学に行けるからというだけで安易に学校選びをする
ことはさけ、次の点に注意しなければなりません。まず第一に、系列の大学や短大に、将来的に
自分の希望する学部があるかどうかを確認することです。
また、大学への推薦入学の割合も確認しておく必要があるでしょう。また、最近では併設大学
が設置されていても、希望者には積極的に他大学進学の指導体制を整えている「進学校的付属
校」も増えてきています。大学付属校を志望校とする場合は、その学校の特色を十分に調べてお
くことが必要です。
- 11 -
Ⅱ 私立高校の選抜
〔1〕推薦入試
1 推薦(単願推薦・A推薦・推薦Ⅰ・・・学校により呼称が異なります)
その学校を第一志望とし、合格したら必ず入学するという条件で一般の受験生よりも優先的
な扱いをする制度。中学校長の推薦が必要で、この推薦入試を受ける人は他校を受験すること
はできません。
※すべての私立高校に設けられている制度ではありません。
☆基準重視型・・・・・基準に合えば可能性が高い学校
☆適性検査重視型・・・数値的基準は低いが適性検査により不合格になることがあります。
■出願日
:平成28年1月18日頃から。(高校と中学校との相談)
提出書類:願書、調査書、推薦書(願書一式は各自、高校で購入)
■入試日
:平成28年1月22日から。
面接、小論文など。(学校によっては、その他適性検査)
■発表日
:試験当日~2日後が多い。掲示や書類手渡しや郵送などの形で発表される。
推薦(単願推薦・A推薦・推薦Ⅰ)入試の基準
1
推薦を受けようとする高校を第一志望とすること。(したがって都立校はもちろん、
他の私立校もいっさい受験することはできません)
2
学業成績が良好で意欲があり、また素行面でも良好で、中学校長が推薦する者。
3
3年2学期の評定が一定の基準に達している者。
(適性検査を実施しない高校では、基準に達していれば合格する可能性が高い)
4
(例1)
9教科合計が 30 以上、1がないこと
(例2)
3教科(国教英)合計が 10 以上で、9教科合計が 29 以上
(例3)
5教科に2がなく、9教科合計が 27 以上
(例4)
国英社が4以上、他の6教科が3以上
欠席日数、遅刻、早退回数が少ないこと。
例)3年2学期までの欠席日数 10 日以内。遅刻、早退は3回で1日とみなす。
2 第一志望
推薦の基準には達していないが第一志望の場合で、一般入試の得点に加点措置するなどの優
....
遇措置がとられます。もちろん合格した場合は、必ず入学しなければなりません。
3 特待生推薦
とくに優秀な生徒は入試相談や入試得点の結果により入学金や授業料を免除したり軽減する
制度です。単願推薦だけでなく併願受験でも特待生審査する学校も目立ってきました。
4 スポーツ(文化)推薦
受験校が第一志望で、中学校内外での活動実績(都大会入賞など)が優れていると認められ
た場合に受けられる制度です。高校に入ってもその優れた技能を生かしたい人には有利な制度
です。もちろん学力も一定の基準が設けられています。
- 12 -
推薦(単願・併願優遇)受験を考えている場合には、早めに担任にご相談ください。ただ
し、基準に照らし合わせて、希望にそえない場合もありますので、その点はご承知おきくだ
さい。
12月の入試相談(例年12/15~17)で締め切られてしまうので、12月の三者面
談には最終決定する必要があります。中学校として推薦するかどうかは、各高校から中学校
に出されている生活面や学習面の推薦基準に照らし合わせて、全教員で検討・判断し、中学
校長が最終判断をします。また、いったん推薦を受けたあとの志望変更はできませんので、
この制度の利用には、あらかじめ十分に検討することが必要です。
〔2〕一般入試
学区制はありませんので、どの高校でも選べます。また、受験日の違う高校もあり、複数校の
受験も可能です。
合否は学力検査(国・数・英)の得点と面接、および調査書で決められる高校が多いようです。
調査書ではとくに、行動の記録欄や、特活、出欠状況の欄が重視されるので注意する必要があり
ます。
どの私立高校も入試得点を重視しますが、人間性にもウェイトを置き、面接試験を行うのが特
色です。面接を通して、本人の性格、生活態度、習慣、言葉づかいなどが判断されるので、これ
らについては日常から心がけておく必要があります。
私立高校は、独自の校風や、雰囲気をもった学校が多く、大学付属校、共学校、男女別学校な
ど、内容にも大きな差があります。また、宗教教育、特徴のある教育を行っている学校もあるの
で、直接学校を訪問するなどして校風や教育方針などをよく調べて志望校を決定する必要があり
ます。
<一般入試日程(昨年度の実施状況をもとに)>
■出願
:平成27年1月25日から。
提出書類:願書、調査書、(願書一式は各自、高校で購入)
■入試
:平成27年2月10日から
国・英・数の3教科、面接、小論文など。
■発表
:受験当日または1~2日後が多い。
掲示や書類手渡しや郵送などの形で発表されます。
■手続き日:発表当日~3日中が多い。延納手続き制度がある高校は、手続きによって、
費用の全額または一部を都立高校の一次発表日まで待ってくれます。
一般併願優遇
2月の一般入試で、受験校が第2、第3志望でも基準に見合う成績があれば優遇措置がとら
れます。(入試得点に加点をする学校が多いです)
- 13 -
Ⅲ 費用等について(本誌7ページ参照)
今までの義務教育と違って、高等学校に進むということは、それに伴いさまざまな費用が必要
になってきます。とくに私立高校への入学についてはかなり高額になる場合もあるようです。一
般的には、入学手続きの納入金が100万円前後の学校が多いようです。国・公立高校に比べて
かなり高額になりますので、事前に調べておくことが必要です。
※納入時期について
私立の場合、入試・合格発表は都立より早い時期に行われ、原則として合格発表後すぐに入学
手続きをして学費を納入しなければなりません。ただし、都立高校等の公立を第一志望とする受
験生が併願する場合、多くの私立高校では「延納」手続きによって、公立に合格・進学する場合、
全額は納めなくてすむようにしています。事前によく確認しておきましょう。
第5章
奨学金制度(奨学生募集のご案内)
高等学校に進学を希望する者で、成績がよく、心身が健全でありながら、経済的な理由によっ
て進学困難な人に、就学に資金を貸し付ける奨学金制度があります。次の項目に該当する人が応
募できます。なお、お金の返還は高校・大学等を卒業してからになります。希望者は青栁まで。
1.交通遺児育英会の奨学金制度について
・応募資格
保護者等が道路における交通事故で死亡したり,著しい後遺障害のために働けないため
教育費に困っている家庭の子女であること。
※道路における事故には,踏切での事故・路面電車との事故及び自転車事故も含みます。
※著しい後遺障害とは,自動車損害賠償保障法施行令別表の第1級から第7級までの障害です。
・採用方法
学力の基準はとくにありませんが,家計の基準額が家族数によって決められています。
書類審査の上,会長が決定します(他の奨学金制度と併せて利用可)
。
・募集期間
第1次募集 平成 27 年 4 月 1 日~平成 27 年 9 月 30 日
第2次募集 平成 27 年 10 月 1 日~平成 28 年 2 月 29 日
※学校への書類提出期限は、第一次は7月6日、第二次は1月末日とさせていただきます。
・奨学金の額(無利子)国・公立及び私立の高等学校生・高等専門学校生
月額 20,000 円 30,000 円 40,000 円の中から出願者が選択
入学一時金 200,000 円
400,000 円
600,000 円の中から出願者が選択
・貸付期間 正規の卒業期まで
・返還方法 貸付期間が終了してから6ヶ月据え置き,
その後20年間の割賦返還(無利子)
・問い合わせ先 交通遺児育英会 奨学課 〒 102-0093
電話 3556-0773
千代田区平河町 2-6-1 平河町ビル3F
0120-521286(フリーダイヤル) http://www.kotsuiji.com
- 14 -
2.あしなが育英会の育英制度について
・応募資格
保護者等(父または母)が,病気や災害(道路における交通事故を除く)もしくは自殺
(自死)などで死亡したり,それらが原因で著しい後遺障害のため働けないため教育費に困っ
ている家庭の子ども。
前期募集 7 月 31 日 後期募集 12 月 15 日
・出願期間
※学校への書類提出期限は、前期は7月6日、後期は11月末日とさせていただきます。
・募集人数 1,500 人
イ.国公立の高等学校生・高等専門学校生 月額 25,000 円
・奨学金の額
ロ.私立の高等学校生・高等専門学校生
月額 30,000 円
・貸与期間 平成28年4月から卒業(最短就業年限)まで。
・返還方法 20年以内に分割返還(無利子)
年賦・半年賦・月賦のいずれかで
・問い合わせ先 あしなが育英会 〒 102-8639
電話 3221-0888
千代田区平河町 1-6-8 平河町貝坂ビル
FAX 3221-7676
www.ashinaga.org/grant/index.html
3.浅草観音にいむら育英会
①申込資格
東京都内に居住していて、両親またはそのどちらかがいない者で、健康で高
校進学の志望をもち、経済的には奨学金の貸与を受けなければ進学できない家庭にある者。
②奨学金
月額20,000円
③募集人員 10名程度
④出願期限
平成27年12月18日(金)※学校へは11月末まで
④申込方法
願書・推薦調書・家庭状況調書・収入証明書(源泉徴収書)の準備が必要と
なります。詳細は、学校または下記へお問い合わせ下さい。
⑤問い合わせ先
木・金・第1土曜日の 10 ~ 16 時 TEL03-3843-8083
4.東京都育英資金奨学生について
・対象者 都内に住所があり、平成28年4月に、
「高等学校」または「専修学校高等課程」
に進学を希望している中学校3年生。
・採用候補者予定人員 700 人程度
・貸与月額
国公立高等学校・専修学校高等課程 月額 18,000 円
私立高等学校・専修学校高等課程 月額 35.000 円
・貸与期間 平成28年4月から在学する学校の修業年限まで。
・申し込み資格
①申込者とその保護者が、都内に住所を有していること。
②申込者が、中学校の第三学年に在学していること。
③高等学校または専修学校高等課程へ進学を希望していること。
(高等専門学校は対象外)
④申込者に勉学意欲がありながら、経済的理由により修学が困難であること。
⑤同種の奨学金(給付制のものを除く)を他から借り受けないこと。
⑥別に定める要件を備えた連帯保証人2名を立てられること。
⑦日本国籍がない場合は、在留資格が「法定特別永住者」
「永住者」
「日本人の配偶者等」
「永住者の配偶者等」
「定住者」のいずれかであること。
・推薦期限 平成 27 年 9 月 11 日(金)厳守(ただし学校には希望を1学期末までに申告願います)
・提出先 区教育委員会(学校から申請書等をお渡しいたします)
- 15 -
・採用候補者及び不採用者への通知
平成27年10月下旬に開催予定の「育英資金奨学生選考委員会」で選考の上、決定し、
申込者の在学する中学校への通知します。
・問い合わせ先 財団法人東京都私学財団融資部 育英資金担当
〒 162-0823
東京都新宿区神楽河岸 1-1 セントラルプラザ11階
電話 5206-7929 FAX 5206-7927 E-mail [email protected]
5.文京区奨学金(本年度要項が未だ届いていないため、下記期日は参考として昨年度の日程です)
本年度貸付金額(募集人数) 月額 国・公立 16,000 円(10 名程度)
私立 29,000 円(15 名程度)
400,000 円以内
□入学一時金
私立のみ
□書類提出
平成28年1月10日頃
□募集受付 平成27年10月頃
(問い合わせ先) 文京区役所庶務課 電話(代)3812-7111
第6章
1
内線 3513 直通 5803-1291
推薦制度を利用した受験について
(公・私立共通)
推薦入学試験への出願基準(併願優遇も同様)
(1)志望する上級学校が定める推薦基準に該当すること。
(2)中学校在学中に何事にもよく努力し、きちんとした学校生活を過ごしていると認め
られること。
(3)志望する上級学校への志願理由が明確であり、入学後も学校生活への意欲が顕著で
あると認められること。
2
推薦決定までの手順
(1)推薦については、学年会で検討します。
(2)(1)で適格であるとされたものを推薦委員会に推薦します。
※推薦委員会は副校長、各主幹(主任)、各学年主任、当該学年担当で組織します。
(3)(2)で推薦可とされたものを職員会議に示し、校長が最終決定します。
※併願優遇、文化・スポーツ特別推薦、部活動等の推薦についてもこれに準じます。
この推薦制度を利用するためには、今までの学校生活・態度も、制度利用のた
めの基準となりますが、それ以上に大切なのは今後の学校生活をどのように改善
し、充実させるか、そして真摯な態度で臨むかにかかってきます。
- 16 -
第7章
3年生としての過ごし方
Ⅰ これからの生活
進路に向けての毎日を有意義に大切に過ごしていくためには、皆さんの一人一人
がしっかりと心がけていかなければならない生活の基本があります。改めて確認し、
一日一日をしっかりと過ごしていきましょう。
① 毎日の授業をしっかりと受けよう。
授業の準備に注意を払い、集中して学習しましょう。忘れ物などもってのほかです。
また、授業で習ったことは、その授業で理解するという意気込みが大切です。理解できてい
なければ次の単元の授業を受けても、その内容を理解するのは難しいでしょう。
② 学校では最上級生であることを自覚して行動しよう
君の服装は最上級生としてふさわしい身だしなみですか?
教室をきれいに使っています
か?委員や係りの仕事を果たしていますか?下級生に対しての見本となる行動がとれていま
すか?進路決定までには、しっかりとした気持ちのもち方が何よりも影響します。
③ 自分の状況に合わせて、計画的に過ごしていこう
毎日の授業での学習の他に、1,2年の復習も計画的に進めていかなければなりません。
日々の生活をもう一度見直して、計画的に進めていくことが大切です。とくに夏休みは規則
正しい生活を心がけて、最大限に有効利用できるよう工夫していきましょう。この時期は自
分にとって必要な情報収集や学校訪問も計画していくことも大切です。
④ 家の手伝いをして、家の中での自分の役割を果たそう
受験生だからと、家の中での役割を優遇してもらおうなどの甘い気持ちは捨てましょう。
自分が安心して過ごせる家庭の雰囲気は、自分もしっかりと努力し、家族が協力しあってこ
そのものです。
⑤ 進路については、家庭でよく話し合いをしよう
「自分はこういう進路を選びたいが、どうでしょうか。」と保護者や先生に相談していく中
で、自分の考えを深めていきましょう。また、その際には「将来どんな職業に就きたいのか」、
「高校に何を期待するのか」、「何を勉強したいのか」、「どんな高校生活を送りたいのか」等のことを
話題にして考えていくことが大切です。
- 17 -
Ⅱ これからの学習
学習計画の立て方
一日一日はあっという間に過ぎてしまいます。学習計画を立てて計画的に学習しましょう。
① プランの立て方と注意
・勉強だけにしぼった余裕のない計画は、失敗することが多いでしょう。計画はゆとりをもっ
て立てましょう。
・実行する中で計画通りにいかないことがあります。軌道修正をすることも大事です。
・自分の能力にあったものを自分の力で立てることが大切です。自分の能力や環境を無視し、
人のまねをしたものでは長続きしません。自分の計画を立て、自主的に学習をし、学力を高
める努力をしていきましょう。
② 年間プランの立て方(例)
期
間
と
目
標
基礎力充実期間(4月~夏休みに入るまで)
備
考
・教科書・ノートを中心とした
・弱点の発見(問題集などで)
学習
・不得意科目中心の学習
・定期テスト前はテスト勉強に
・1・2年の復習
しぼる。
・授業の予習・復習
基礎力完成期間(夏休みの期間)
・宿題の消化に努める
・1・2年の復習の完成(基礎学力の充実)
・幅広い問題演習
・不得意科目の集中学習
・3年1学期の復習
・参考書・問題集の活用
応用力養成期間(9月~冬休みに入るまで)
・学校行事だけに追われないよ
・問題集などのさらなる活用(応用力をつける)
・弱点を補強して、実力の安定を図りましょう。
・授業の予習・復習
うに注意する。
・定期テスト前は定期テストの
勉強にしぼる。
・受験校の問題検討
応用力補強期間(冬休みの期間)
・期間が短いので集中力が大事
・今までの勉強で遅れぎみの教科をカバーしましょう。
・受験校の入試問題を解く。
実践力強化期間(1月から2月まで)
・自信のない教科や単元は再度
・今までの総仕上げ
復習する。
・今まで使用した問題集の総チェック。
・受験校の入試問題を反復して解き、傾向を見極める。
- 18 -
第8章
Ⅰ
参考資料
進路決定までの手順
10 月
出願書類の (募集要項や願書など)
11 月
取り寄せ
※都立高校の出願書類は中学校で
(自分で)
説明して1月に配布します。
【推薦を希望する場合】(併願優遇も)
「推薦願」
12月の面談後
提出
11 月
12 月
(私立の推薦希望者は、必ず進路
進路面談
(
面談を希望してください)
←学年会で検討
一
12 月
進路面談
受験校決定
指定された日までに必ず提出
冬休
学校指定の調査書があれば提出
成願」提出
不可
推薦可
般
推薦委員会
薦
受
で検討
手
験
続
き
み前
12 月
「調査書作
願書作成(下書き練習、清書)
出
願
成願」提出
・願書、調査書、受験料(振込
願書作成
もあり)等忘れずに
(下書き練習・清書)
・ 調査書等は出願日に手渡し
推薦出願
1月中旬
(親展につき扱いに注意)
・一斉出願日以外の出願は
受験番号報告
担任と相談して出願
推薦受験
調査書受領書受
験番号の報告
一般・一次受験
中旬
(寄り道せずに必ず報告する)
受験票、交通費、筆記用具
(
2月
その他必要なものを忘れずに
一
般
表
受験票を持って行く
受
書類を忘れずにもらう
験
補欠等も必ず見ること
)
発
発
×
表
○
入学手続
報
告
入学手続
推
)
12 月 「調査書作
推薦
(合否に関わらず必ず報告すること)
手続きの方法、日時に気をつける
都立併願者で手続きが必要な者は
きちんと行う
- 19 -
1月下旬
Ⅱ
上級学校訪問記録
都立・私立・専修学校・その他
訪問校名:
男子校・女子校・共学校
所在地:
交通機関:
電話:
線
駅より
1
創立は何年ですか
2
校風にはどんな特徴が
徒歩・バス・
ありますか
3
中学とは違う教科と授
業時数を教えてください
4
特色ある学校の行事と
内容を教えてください
5
特色ある施設や設備を
教えてください
6
活発な部活動は何です
か
7
学校のきまりにはどう
いうものがありますか
8
年間の費用はどれくら
いかかりますか
9
卒業後の進路状況を教
えてください
10 入学してくる中学生に
望むことはどんなこと
ですか
11 その他の質問①
〔
〕
12 その他の質問②
〔
13
〕
訪問後の感想
3年
- 20 -
組
番氏名
分
Ⅲ
第1回進路希望調査 (見 本)
3年
組
番氏名
保護者氏名
印
☆具体的な進路先を書いてください。
学校名など、具体的にあげられない場合には○で囲むだけでも構いません。
提出期限
全日制 国
定時制 公
通信制 私
全日制 国
立 普 通 科
立 専門学科
立 総合学科
コース
立 普 通 科
定時制 公
立 専門学科
進 通信制 私
立 総合学科
第1希望
7月16日(木)まで
推薦
制度の
利用等
具体的な学校・学科等
推薦
茗
台
高等学校
併願
科(コース)
一般
コース
第2希望
全日制 国
立 普 通 科
定時制 公
立 専門学科
通信制 私
立 総合学科
推薦
春
日
高等学校
併願
科(コース)
一般
コース
学 全日制 国
立 普 通 科
定時制 公
立 専門学科
通信制 私
立 総合学科
第3希望
推薦
原
宿
高等学校
併願
科(コース)
一般
コース
専修学校等
第1希望
学校
科
第2希望
学校
科
(具体的に)
就
同時に、定時制・通信制へ
職
の進学を希望
する・しない
☆進路について具体的な考えを書いてください。
進学(就職)希望の選択・決定における理由
自分の考え
保護者の考え
話し合いの状況
普通科でありながら自分のとり
くみたい英語の勉強に重点を置
いている。
普通科ではなく、英語コース
を設置している学校を勧めて
います。
今後も話し合いを進めて
参ります。
進路について知りたいこと、悩んでいることなどを書いてください(自分)
都立を推薦試験で受かった場合、他の私立学校を受けてはいけないのか。
進路について、ご質問や要望などがありましたらお書きください(保護者)
新しく開校する学校の、合格するための入試点は全くわからないのでしょうか。ある程度
予想できるのでしょうか。
- 21 -