(3−4) 仕 様 書 1 契約対象設備は下記のとおりとする。 エレベータ番号 3号機 4号機 6号機 設置年月日 1959年3月 1963年1月 1967年12月 設置場所 本館(旧東館南) 本館(旧東館中央) 本館(旧集検棟) 用途 寝台用 寝台用 乗用 型式 B1000−2S−60 B1000−2S−60 P−11−CO−60 制御方式 インバーター制御 インバーター制御 インバーター制御 定格積載量 1000kg 1000kg 750kg 最大定員 15名 15名 11名 定格速度 60m/min 60m/min 60m/min 停止個所 各階戸 特記仕様 改修工事実施年 2 8個所(B1・1∼7階) 8個所(B1・1∼7階) 7個所(B1・1∼6階) 二枚両引き戸 二枚両引き戸 車椅子仕様 車椅子仕様 自動着床修正装置 自動着床修正装置 停電時自動着床装置 停電時自動着床装置 地震時管制運転装置 地震時管制運転装置 1991年1月 1996年1月 中央開戸 1998年9月 委託業務 (1)一般事項 ア 乙は、契約期間中、建築基準法第12条第4項に基づく年1回の定期検査及び月1回の保守 点検を行う。保守点検の内容は別紙のとおりとする。なお、契約はPOG契約とし、消耗品(ラ ンプ類・補充用油脂類・ウエス)以外の劣化部品の交換費、修理費は甲の負担とする。 イ 昇降機の安全と正常な運転機能を確保するために、乙は本仕様書による他、国土交通省大臣 官房官庁営繕部監修「建築保全業務共通仕様書平成25年版」に基づくとともに、稼働頻度な どの稼働データなどを考慮した適切なプログラムを構築し、計画的に専門技術者を派遣して業 務を遂行しなければならない。 ウ 業務委託に従事する者は、 y 昇降機検査資格者で業務の内容に精通し、習熟した者とする。 y 従事者の名簿及び「資格証」の写しを提出すること。 y 業務責任者については、「資格証」の写し並びに「社員証」の写し及び「健康保険証」の 写し等、自社による直接雇用を証する書類を提出すること。 1 エ 乙は、契約業務を確実に履行するために、専門技術者が業務を実施するために使用する当該 機種の保全技術資料を作成し、甲の要求に応じ、この資料等の提示と具体的説明を行わなけれ ばならない。 オ 作業中は、患者、来院者、職員、専門技術者、作業員の安全には十分注意すること。又は作 業中であることを明示すること。また、作業中は、専門技術者、作業員に名札の着用をさせな ければならない。 (2)定期検査(年1回) 年1回、専門技術者が対象設備の総合的な機能を確認する品質検査を行い、その結果について、 「定期検査報告書」を提出すること。 (3)保守点検(月1回) 月1回、専門技術者が機器、装置の点検を行い、必要に応じて給油・調整・清掃を行うこと。 ア 点検対象機器及び内容は別紙のとおりとする。 イ 点検後、すみやかに専門技術者の氏名を記載した「点検報告書」を提出すること。 (4)故障及び緊急時対応 ア 乙は、故障等の緊急事態に備え、適切な処置が行えるよう、24 時間、専門技術者が対応可能 な体制を構築すること。また、甲の求めに応じて平日昼間、休日、夜間、緊急時の体制並びに 当該物件を担当する拠点の専門技術者名などを記載した名簿を提出しなければならない。地域 停電や地震・台風等の広域災害により特定地域の緊急対応体制機能が停止した場合でも、緊急 対応業務を直ちに代行できる体制を計画すること。 イ 甲から設備の保全について緊急の要請があった場合、乙は速やかに必要な措置を講ずるとと もに、処置方法及び結果を甲に報告すること。 ウ 第1報後 30 分以内に現場に到着し、迅速に救出・復旧作業を行うこと。なお、30 分以内に到 着できない場合は、その時間内に到着できる出動拠点を設けること。 3 交換部品 保全及び故障等の緊急時でも最小の停止時間でエレベータを復旧する緊急処置を行うため、乙は、 乙の倉庫に必要な最新の交換用部品(製造者の純正部品)、消耗品等を保管していなければならな い。 この部品は保管条件に応じた保管場所に合理的に必要な量を保管しておく必要がある。 また甲は、利用者の利便性を確保する必要から、必要に応じ乙の部品供給を行う施設の所在地及 2 び部品在庫状況を事前に確認するものとする。 なお、消耗品(ランプ類・補充用油脂類・ウエス)ついては乙が負担することとする。 4 計測データ等の記録と管理 乙は安全確認のため、エレベータの種類に応じた点検・整備等における計測値、調整値、あるいは 判定結果とその判定をする判定値などの資料及び修理の記録を保管しなければならない。 (1)計測データ 乙は定期検査の際の運転状況、特性及び性能基準を保持するため、甲の要求に応じ、これらデー タあるいは判定結果や修理記録を提出しなければならない。特に安全に関して定めた次の項目は報 告項目とする。 【エレベータ】 y ブレーキのストローク寸法 y ドアロックスイッチの動作寸法 y 絶縁測定値 y その他、甲の別途指示要求項目 (2)故障データ 乙は、甲の要求に応じ故障の原因及び問題点を解決するためにとった処置内容を報告し、その記 録を保管しなければならない。この記録及び故障データは、甲の要求に応じ、提出しなければなら ない。 5 その他 (1)撤去部品 この仕様に基づく作業によって発生する撤去品等は無償で引き取り、乙の負担において速やかに 搬出すること。 (2)疑義の協議 本仕様書に定めのない事項、または疑義が生じた場合は、甲と乙が協議してこれを定める。 3 別紙(定期検査・保守点検の対象) 区分 1.機械室 点検項目 a.機械室への通行及び 出入口 点検内容 ロープ式 ①機械室への通行及び出入りに支障がないこと ○ を確認する。 ②出入り口扉の施錠の良否を確認する。 ○ ①室内清掃、その他室内環境の良否を点検し、 b.室内環境 ○ エレベーターの機能上又は保全の実施上支障の ないことを確認する。 ②機械室内温度確認 ○ ③手巻きハンドルの設置の有無を点検する。 ○ ④エレベーター設備以外の有無を点検する。 ○ c.主開閉器、受電制御盤、 ①作動の良否を点検する ○ 起動盤及び信号盤 ②端子の緩み及びヒューズエレメントの異常の ○ 有無を点検する。 ③次に示す回路の絶縁抵抗を測定し、その良否 ○ を確認する。 年1回 電動機主回路、制御回路、信号回路、照明回路 ④主開閉器の操作及び同左の良否を点検する。 ○ d.荷重試験 積載荷重の100%の荷重を載せた場合において、 ○ 労働安全衛生法に係る 異常のないことを確認する。 年1回 エレベーター ①潤滑状態の良否及び油漏れの有無を点検する。 e.巻上機 ○ ②歯当りの良否を点検する。 ○ ③回転時に軸受の音及び振動の異常の有無を点 ○ 検する。 ④綱車のひび割れ、ロープ溝の摩耗及びロープ ○ スリップの有無を点検する。 ①作動の良否を点検する。 f.電磁ブレーキ ○ ②スリップの異常の有無を点検する。 ○ ③ブレーキシュー、アーム及びプランジャーの ○ 作動の良否を点検する。 ①ロープ溝の摩耗の有無及び取り付けの良否を g.そらせ車 ○ 点検する。 ②回転状態の異常の有無を点検する。 ○ h.電動機及び電動発電機 ①運転状態の良否を点検する。 ○ ②振動、音及び温度の異常の有無を点検する。 ○ i.調速機(昇降路内含む) ①音及び振動の異常の有無を点検する。 ○ ②ロープ溝の摩耗の有無を点検する。 ○ ③過速スイッチ及びキャッチの作動速度を測定 ○ し、その値が基準値に適合していうことを確認 年1回 する。 j.機器の耐震対策 地震その他の振動による移動、転倒及び主索外 ○ れ防止装置の良否を点検する。 k.主索の緩み検出装置 作動の良否を点検する。(注1) ○ ①取付け状態の良否を点検する。 l.かご速度検出器 ○ ②正しく機能していることを確認する。 ○ m.昇降路との貫通部分 主索及びガバナロープが機械室床の貫通部分と ○ 接触していないことを確認する。(注1) 2.かご a.運行状態 乗り心地、着床段差等の運行状態の良否を点検 ○ する。 b.かご室の周壁、天井 摩耗、さび、腐食等の有無を点検する。 ○ 及び床 ①ドアシュー及び敷居溝の摩耗の有無を点検する。 c.かごの戸及び敷居 ○ ②取付けの良否及び戸の隙間の適否を点検する。 ○ d.かごの戸のスイッチ ①取付け状態の良否を点検する。 ○ ②作動の良否を点検する。 ○ e.戸閉め安全装置 戸の反転動作機能などの作動状態の良否を点検 ○ する。 f.かご操作盤 ①作動の良否を点検する。 ○ ②取付けの良否を点検する。 ○ g.かご内位置表示灯 ①作動の良否を点検する。 ○ ②取付けの良否を点検する。 ○ (注1)装置付の場合の作業内容 1 区分 2.かご 点検項目 h.外部への連絡装置 i.照明 j.停止スイッチ k.注意銘板の表示 l.停電灯装置 m.各階強制停止装置 n.かご床先と 昇降路壁の水平距離 o.光電装置 p.側部救出口 q.専用操作盤 r.鏡及び手すり s.床合せ補正装置 3.かごの周 a.かごの上部の外観 囲及び昇降路 b.非常救出口(注1) 点検内容 ①呼出し及び通話の良否を点検する。 ②バッテリー診断 ③電話回線チェック 球切れ及びちらつきの有無を点検する。 作動の良否を点検する。 用途、積載質量(又は積載量)及び最大定員の 表示の適否を点検する。 ①点灯状態の良否を点検する。 ②基準照度を基準時間以上保持できる状態の バッテリーであることを確認する。 作動の良否を点検する。 出入口の床先とかごの床先との水平距離及びか ご床先と昇降路壁(乗用又は寝台用のエレベー ターに限る)との水平距離が規定値内にあるこ とを確認する。 作動の良否を点検する。(注1) 施錠及びスイッチの作動の良否を点検する。(注1) ①取付け状態の良否を点検する。 ②作動の良否を点検する。 取付けの良否を点検する。(注1) 着床面を基準として規定値内の位置において補 正することができることを確認する。 汚れの有無を点検する。 ①かご外部からの開閉の良否を点検する。 ②救出口スイッチを作動させた場合にエレベー ターが停止することを確認する。 c.戸の開閉装置 ①戸の開閉状態及び開閉時間の良否を点検する。 d.リタイアリングカム ②開閉機構の取付け状態の良否を点検する。 ③軸受の音及び温度の異常の有無を点検する。 取付け状態及び作動の良否並びに摩耗等の有無 を点検する。(注1) 作動の良否を点検する。 e.かご上安全スイッチ 及び運転装置 f.かごつり車及び ①回転時に、軸受の音及び振動の有無を点検する。 ②ロープ溝の摩耗の有無を点検する。 ③取付け状態の良否及びき裂の有無を点検する。 g.ガイドシュー 又はローラーガイド h.主索及び調速機ロープ i.ガイドレール及び ブ j.非常止め装置 k.非常止めロープ l.はかり装置 m.つり合いおもり n.上部リミットスイッチ o.誘導板又は遮蔽板 p.中間つなぎ箱及び配管 q.着床装置 (注1)装置付の場合の作業内容 取付け状態の良否及び摩耗の有無を点検する。 ①破断、摩耗及びさびの有無を点検し、基準に 適合していることを確認する。 ②取付け状態の良否並びにダブルナット及び割 ピンの劣化の有無を点検する。 ③すべての主索が、ほぼ均等な張力であること を点検する。 ①取付け状態の良否を点検する。 ②さび、変形、摩耗等の有無を点検する。 ①取付け状態の良否を点検する。 ②非常止めの試験を行い、異常のないことを確 認する。 さび、捩戻り、変形等の有無及び巻取りの良否 を点検する。(注1) 作動した場合に警報を発し、かつ、戸が閉まら ないことを確認する。 取付け状態の良否を点検する。 ①取付け状態の良否を点検する。 ②作動の良否を点検する。 取付け状態の良否を点検する。 ①ケーブルの取付け状態の良否を点検する。 ②昇降機に直接関係のない配管配線がないこと を確認する。 作動の良否を点検する。 2 ロープ式 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 区分 点検項目 3.かごの周 r.ドアインターロック 囲及び昇降路 s.給油器 t.ドアクローザ u.ハンガーローラー v.ドアレール w.終端階強制減速装置 x.昇降路 A.頂部安全距離確保 スイッチ B.返し車 4.乗場 a.乗場ボタン及び表示灯 b.非常解錠装置 c.乗場の戸及び敷居 5.ピット d.制御盤カバースイッチ e.ブレーキ開放スイッチ f.かご運転装置 a.環境状況 b.緩衝器 c.ガバナロープ用 及びその他の張り車 d.移動ケーブル 点検内容 ①作動の良否を点検する。 ②取付け状態の良否を点検する。 ①給油機能の異常の有無を点検する。 ②油量の適否を点検する。 ドア閉端で自動的に閉じる機能に異常がないこ とを確認する。 ①取付け状態及び作動の良否を点検する。 ②ハンガーのおどり止めの状態が適切であるこ とを確認する。 ①取付け状態の良否を点検する。 ②摩耗及びさびの有無を点検する。 作動の良否を点検する。(注1) ①各出入り口敷居下部の保護板の取付け状態の 良否を点検する。 ②エレベーターに係る設備以外のものの有無を 点検する。 ③昇降路のき裂及び損傷の有無を点検する。 ④地震その他の振動でかご及びロープが昇降路 内の壁、機器等と接触しない措置が施されてい ることを確認する。 作動させた場合に頂部安全距離規定値以上確保 できることを確認する。 ①回転時に軸受の音、及び振動の異常の有無を 確認する。 ②ロープ溝の摩耗の有無を点検する。 ③取付けの良否及びき裂の有無を点検する。 ①乗場ボタンの作動の良否を点検する。 ②表示灯の球切れの有無を点検する。 ③取付け状態の良否を点検する。 解錠に支障のないことを確認する。 ①ドアシュー及び敷居溝の摩耗の有無を点検する。 ②取付け状態の良否及び戸の隙間の適否を点検 する。 スイッチの作動の良否を点検する。(注1) 機能の良否を点検する。(注1) 機能の良否を点検する。(注1) ①漏水の有無を点検する。 ②汚れ及びエレベーターに係る設備以外のもの の有無を点検する。 ①取付け状態の良否を点検する。 ②スプリング又はプランジャーのさびの有無を 点検する。 ③作動油の油量の適否を点検する。 ①走行中に、音に異常のないことを確認する。 ②ロープ溝の摩耗の有無を点検する。 ③ピット床面との隙間の適否を点検する。 ①かごの運行時に、揺れ及び捩れに異常のない ことを確認する。 ②取付け状態の良否及び損傷等の有無を点検する。 e.下部リミットスイッチ ①取付け状態の良否を点検する。 ②作動の良否を点検する。 f.つり合いロープ 取付け状態の良否及びさび、摩耗、破断等の有 (鎖)及び取付け部 無を点検する。(注1) g.つり合いおもり底部隙間 かごが最上階に着床している時のつり合いおも りと緩衝器との距離及びかごが最下階に着床し ている時のかごと緩衝器との距離が規定値にあ ることを確認する。 h.タイダウンセーフティ 取付け状態の良否を点検する。(注1) i.耐震対策 地震その他の振動で、かごがピット内の機器と 接触しない措置が施されていることを確認す る。 j.保守用停止スイッチ 作動の良否を点検する。 (注1)装置付の場合の作業内容 3 ロープ式 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 区分 5.ピット 点検項目 k.底部安全距離確保 スイッチ l.かご下降防止装置 m.ピット冠水スイッチ 6.付加装置 a.地震時管制運転装置 d.停電時自動着床装置 点検内容 作動させた場合に、底部安全距離が規定以上確 保できることを確認する。 機能の良否を点検する。(注1) 作動の良否を点検する。(注1) 動作の良否を点検する。(注1) ①動作の良否を点検する。(注1) ②バッテリー液に不足がないことを確認する。 (注1)装置付の場合の作業内容 4 ロープ式 ○ ○ ○ ○ ○ ○
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