1. 2016 年版 【C肝炎ウイルスの感染経路と検査】 C型肝炎は主に血液を介して感染します。現在感染している人のほとんどはかつて 適切な感染予防対策がとられていなかった時代の輸血や汚染された注射器注射針の使 用、血液製剤の投与が原因です。1992 年に輸血血液についてより高感度な C 型肝炎 ウイルス抗体検査が導入されたことにより、現在はこれらによる感染はほとんどあり ません。日本人の約 40 人に 1 人が肝炎ウイルスに感染していると推測され、多くは 40 歳以上、60 歳以上では比較的高い頻度でみられます。しかし近年の新規感染者は 若年者が多く、覚せい剤等の注射の回し打ちや入れ墨(タトゥー)やピアス等の針の 使いまわしによるものと推測されています。 感染すると多くは急性肝炎を起こします。かぜに似た症状が現れることもあります が多くは症状に気づきません。その後ウイルスが排出されて治癒するケースもありま すが約 7 割は徐々に進行し、治療しないと 10~30 年でその 3 割が肝硬変、さらに肝 がんに移行するといわれています。長期間の炎症で異物を排除しようとする免疫の働 きでウイルスが攻撃され幹細胞も破壊されます。肝臓は幹細胞を再生させようとしま すが次々に破壊され徐々に肝臓に繊維が増え、繊維化が進むと肝機能が低下し肝臓が 硬くなってしまう状態が肝硬変です。 診断のための検査は、血液検査で行うことができ、C 型肝炎ウ イルスの抗体(HCV抗体)を調べ、C 型肝炎ウイルスに感染し ているかどうかを判定します。また、肝臓の細胞が壊れたときな どに血液中に放出される肝臓の酵素である ALT(GPT)や AST (GOT)などを調べ、肝臓の状態を確認します。 自覚症状がなく進行する「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓を守る ためにも検査を受けましょう。 【2月の外来のご案内】 ・ 形成外科外来 2/6(土) ・ 整形外科外来 2/12(金)、26(金)は金子先生不在のため、休診となります。 ・ 呼吸器内科外来 2/9(火)清水先生不在のため、休診となります。 ・ 消化器内科外来 2/26(金)高橋(史)先生不在のため、休診となります。 ・ ki 2 月の外来診療案内 日 3 月の外来診療案内 月 火 水 木 金 土 日 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 6 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 ℡:0284-71-0181 午後休診日 休診日 http://www.anz.or.jp/ 【発行:医療法人杏林会 今井病院 広報委員会】
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