ほろよいブックス ─ お品書き─ ──えぇ、酔い痴れるなどと申します。字引には字の如く酔っ 払って正体をなくす様とございます。ほろよいでは止まらず興 に乗ってのもう一杯。心に体が追っつかず、あれよあれよの二 日酔い。ほどほどっていうのが実は難しいものでございます。 さアて、皆々様にお楽しみを願います「ほろよいブックス」 。 酒をはじめ食や味わいを通した人々の〝いとなみ〟に目を向け る趣向にございます。シラフでも字面追うほど酔い心地。アル コール成分こそ含みませんが、文化の魅力が満ち満ちましたる 教養書。深追い・深酔いほどほどに読書でほろようのもまた一 興。どうぞお楽しみになって下さい。 酒読み 文学と歴史で読むお酒 ほろよいブックス編集部編 伊吹隼人 三瓶はるみ 髙橋龍夫 森村夏子 板橋春夫 才津祐美子 元森絵里子 近松義昭 菅原孝平 増渕鏡子 渋谷豊 【4】モダンに読むお酒 芸術と社会からのBGM 戦時期の酒類業 命あることを、ともに喜びあおう 作家・大佛次郎のたしなむ酒 『ドラえもん』と酒 酒買いだるま 【7】飲まない方にもお楽しみ 新宿/ジャズ・バー/「PePe」 グラスに映った残像から サントリーの広報誌『洋酒天国』を中心に 板垣由美子 室田元美 板垣誠一郎 中村浩訳 稲垣高広 三島万里 伊藤博一 石倉一雄 【6】現代につがれるその1杯 後編 戦後の酒と人 【5】現代につがれるその1杯 前編 銃後の酒と人 「未成年者飲酒禁止法」制定 フランスの美酒 月発行 296頁 定価=本体1800円+税 阪井芳貴 伊地知紀子 2012年 装釘・臼井新太郎 カバー歌川国芳作「大酒の大会」より 天賞酒造「うま酒こけし」 喜多方美術倶楽部とお酒 現存最古の飲料販売機「酒の自販機」 【1】古典で読むお酒 ほろよいブレンド 江戸時代の浪漫漂泊詩人と酒詩歌 江戸の風流~雪見酒・月見酒・花見酒 近代文学をめぐる酒 かなしい酒 盃事の民俗 琉球・沖縄の酒と文化と生活と 日本で飲まれる朝鮮の酒 禁じられた酒造りと許された酒造りの間 【3】交差する歴史のお酒 民俗と民族のお話 【2】近代文学で読むお酒 ロック&ストレート 上戸と下戸の争い 岩佐善哉 歳月を重ねたお酒をめぐる文学と歴史で詰まった玉手箱。 12 2013年5月発行 200頁 定価=本体1600円+税 酒つながり こうして開けた酒の絆 山本祥一朗著 阿木翁助 大酒と芝居の九十年 野坂昭如 酒はよう飲んだ、もういい 高峰秀子の本音と酒 仁戸田六三郎 呑んべえ教授は学生に人気 装釘・臼井新太郎 装釘写真 スズキアサコ 「きき酒」と「のむ酒」ってどう違う? 作法や知識にかたよ 佐々木久子 酒で彩った華麗な人生 田中小実昌 コミさんにふさわしいキプロス 檀一雄 最後の無頼派作家 年の実績から要所をま 杉浦幸雄 酒と人を愛した漫画家 らず、酒文化が育む絆=人との縁のつなぎ方・進め方・深め方 川谷拓三 酒乱と狂気の役者人生 を探ってみよう。酒ジャーナリストが とめた好エッセイ。 宇野宗佑 蔵元で趣味人粋人の宰相 § 酒を売った体験記 お客への姿勢という商売の原点は不変 10 【目次】 §1 酒の味の表現を考える §2 酒の流れを読み物で §3 酒で一体感になる習性 §4 酒を注いだり注がれたり 丹下キヨ子など女丈夫と酒 水の江滝子など芸能人と酒 §9 よく知られた人の酒 §8 世界にみた酒の断片 §7 揺れた酔心地、飲んだ酔心地 §6 酒の進物を考える §5 酒をつなぐ小道具の歌、ネクタイ 45 酒運び 情報と文化をむすぶ交流の酒 ほろよいブックス編集部編 装釘・臼井新太郎 挿画・亀澤裕也 2013年9月発行 280頁 定価=本体1900円+税 白河の酒 酒運びロマンティクス 酒粕料理のほろよい 玩具の旅・取材ノートより エコツーリズムの宝探しとおいしいお酒の効用 猫の沢事件 密造酒取締の虚像と現実 酒はうまいか、ねえちゃんはきれいか 酔っぱらい天国・秋田の虚実 千住酒合戦の舞台「中六」とは? 広がる飛脚ネットワーク 小杉放菴にとっての酒と友 人似花酒如泉 新宿の酒場と文人 酒場「樽平」を贔屓にした文人たち 大阪からお酒の情報を発信 『ほろよい手帖 月刊たる』 酒がつなぐ「望郷」の共同体 酒の力と「飲み会力」 酒食同源の不思議な世界 エチオピア南部コンソ社会での調査より 酒が結ぶ縁、広げる世間 岩内・高田そして水上勉 人はお酒を運ぶのか、それとも縁をつなぐのか。全国をめぐる酒と人の情報文化誌。 斎藤弘美 篠原徹 井上逸兵 加藤幸治 上野明子 宮沢聡 迫内祐司 相馬高道 巻島隆 野添憲治 真板昭夫 川端正吾 瀬間剛 内野豊大 酒薫旅情 琵琶湖が誘う酒と肴の俳諧民俗誌 篠原徹著 装釘・臼井新太郎 2014年1月発行 218頁 定価=本体1800円+税 芭蕉・蕪村の酒詩から探る人物像、京都千年を支えた琵琶湖の 真 実 …。 旅 と 酒 と 食 の 俳 諧 文 学 が お り な す 薫 り 豊 か な 飲 酒 文 化 はじめに 酔っぱらいの余技あるいは言い訳 【目次】 第1章 近江の酒と肴 「人と自然の関係性についての民俗学的研究」を追及する著者 第5章 主食としての酒(エチオピア・コンソ村の調査より) 第4章 岡山地酒紀行 第3章 蕪村の酒と肴 第2章 芭蕉の酒と肴 は酒をくみかわしてからの取材(フィールドワーク)に多くの の醍醐味を凝縮! 発見を得てきた。終の棲家に定めた滋賀・近江の地で酒蔵をめ 査より) 第6章 一杯二杯また三杯の酒(中国海南島のリー族社会の調 おわりに 泥酔から醒めての言い訳 ぐり、ゆかりの松尾芭蕉と与謝蕪村が残した酒・酒肴詩(俳句) 年の真実にたどりつく。後半はエチオピアや中国海南島の少数 から近世の飲酒文化を探るうち、酒と食の歴史が秘めた京都千 民族が持つ強烈な飲酒文化調査の裏話を披露。 月発行 368頁 定価=本体2400円+税 東京府のマボロシ 失われた文化、味わい、価値感の再発見 ほろよいブックス編集部編 モラエスの夢──葡萄牙国領事モラエスと第五回内国勧業博覧会 銀座煉瓦街と覗きからくり─銀座通りは見世物町 江戸から東京へ下水をたどる─下水道の百三十年 品川・高輪、酒をめぐる事件簿─幕末江戸の外国人と酒 慶応三年のパリ万博─氷はいかにしてカクテルに投じられたか 水を澄ましめた新宿─淀橋浄水場と歌舞伎町 房総丘陵の用水路「二五穴」─江戸・東京をつなぐトンネル 東北の「別天地」 ・飯坂温泉─飯坂絵はがきプロジェクト 郵便受に咲く花のやうに─モダンガールとその時代の追體驗 幻の東京オリンピック盃 「工芸ニュース」再読─「資材÷頭脳」の技術力 乳房観の変化と粉ミルク 猛火に包まれた帝都、その終焉。 ◆寄稿・宮崎隆義 ◆寄稿・吉﨑雅規 ◆寄稿・石倉一雄 ◆寄稿・栗田彰 ◆寄稿・坂井美香 ◆寄稿・宮沢聡 ◆寄稿・島立理子 ◆寄稿・蒲倉綾子 ◆寄稿・淺井カヨ ◆寄稿・大槻倫子 ◆寄稿・臼井新太郎 ◆寄稿・伊賀みどり 「会社員」内田誠のスヰート 生業、余技、そして趣味 ◆寄稿・広瀬徹 ― 本の配達人・品川力さん─本郷のペリカン ◆寄稿・板垣誠一郎 織田作之助と品川力の親交─東京遊学、作家デビュー、そして終章「旅への誘い」 ◆寄稿・岩佐善哉 ◆寄稿・室田元美 明治政府の大号令で造られ、大空襲に消えた「東京府」時代から日本近代史を読む試み。 装釘・臼井新太郎 2014年 12 失われた文化、 味わい、 価値観の再発見 カヤンジュ 消されたマッコリ。 朝鮮・家醸酒文化を今に受け継ぐ 伊地知紀子著 装釘・臼井新太郎 挿画・朴民宜 2015年5月発行 184頁 定価=本体1800円+税 貧しき時代、町の片隅。求められた「朝鮮」の酒。 起こされた事件。そして悲劇。 豊潤なマッコリの味に隠された民族の誇りと差別の歴史。 島情勢、在日朝鮮人の生活権問題の非情をまざまざと語る。草の根運動の真価を戦後 年に問いかける生活史。 戦後密造酒摘発事件の一つ大阪・多奈川事件。裁判資料に残された被告たちの来歴が、日本植民地支配の傷跡、冷戦下の朝鮮半 第1部 多奈川一級酒 第1章 瓦の村から軍需工場の町へ 第2章 敗戦/解放と「多奈川一級」酒 第3章 「暁の急襲」と多奈川事件 第2部 酒がつなぐ暮らし・人・生き様 第4章 生きんがために 第5章 受け継がれていくもの 補 章 路地の横道 70 ─ 人の営みを肴に 文化の豊かさを味わう ほろよいブックス 第1作 酒読み 第2作 酒つながり 第3作 酒運び 第4作 酒薫旅情 第5作 東京府のマボロシ 発行所 株式会社 社会評論社 制 作 ほろよいブックス編集部 第6作 消されたマッコリ。 続刊予定。 ※未成年者の飲酒は法律で禁止されています。お酒はぜひほろよい加減でお楽しみを。 ※お酒や料理には作り手、運び手、売り手の気持ちが込められています。大切に頂きましょう。 ※本書へのご意見、ご感想は制作担当・板垣までお寄せ下さい。 E-mail : [email protected]
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