釧路・釧路市地区 教育経営研究会

釧路・釧路市地区
1 趣
旨
教育経営研究会
学校運営上の諸問題について,全道情勢及び釧路地区の実情を交流し,道小・道中校長会の活動
に反映させ,もって各学校の経営充実に資する。
2 主
催
釧路市小中学校校長会・釧路校長会
3 主
管
釧路市小中学校校長会
4 後
援
北海道教育庁釧路教育局・釧路市教育委員会・釧路管内町村教育委員会連絡協議会
5 研究主題 「釧路の風土に学び,心豊かにたくましく生きる力を培う学校経営の推進を目指して」
6 日
時
平成27年8月17日(月)
7 会
場
釧路教育研究センター(釧路市千歳町3-16)
8 参加者
釧路管内校長会員他(100名)
9 日
12 時 30 分~13 時
受
13 時
開
会
式(祝辞
13 時 20 分~14 時
全
体
会(情勢報告・説明・質疑
14 時 15 分~15 時 40 分
A・B 分科会(提言・研究協議・説明)
程
~13 時 20 分
付
釧路教育局長・釧路市教育委員会教育長)
道小・道中役員3名)
10 来賓・役員
(来賓) ・北海道教育庁釧路教育局長
・釧路市教育委員会教育長
(役員) ・北海道中学校長会事務局長
石
川
林
忠
博
様
義
則
様
赤
岩
輝
雄
氏(情勢報告,B 分科会助言)
・北海道小学校長会研修部幹事
新
井
弘
通
氏(情勢報告,A 分科会助言)
・北海道中学校長会対策部幹事
木
村
佳
子
氏(情勢報告,B 分科会助言)
11 分科会
(1)A分科会 <提言>「休暇の取得について~病気休暇」
白糠町立白糠小学校校長
高
田
孔 平
①提言の概要
ア
提言の趣旨
・昨今,心の病などで休む教職員が増えている中,病気休暇や病気休職と職場復帰を頻繁に繰り返す事
例や病気休暇を不正取得して給与を受け取った問題などが発生し,子どもたちの教育条件にも大きな
影響を与えている。病気休暇制度の見直しが図られているが,今回,違法ではないが安易に取得が可
能な病気休暇の取得の在り方について提言する。
イ
病気休暇に関わる課題
・北海道学校職員の勤務時間,休暇等に関する条例第 14 条「病気休暇は学校職員が負傷又は疾病のた
め療養する必要があり,その勤務しないことがやむを得ないと認められる場合における休暇とする。」
とされている。「・・・やむを得ないと認められる・・・」をどうとらえるかが難しいケースがある。
・「口頭での申込みで病気休暇を認められる。本人が体調不良と申し出ることで病気休暇が認められる。
通院するということで,病気休暇が認められる。」などの現状がある。
・病気休暇については,医師の診断書や通院証明書,領収書等の証明書類の提出を求める場合が一般的
であるが,教職員については教職員が負傷又は疾病の状態であることを承認者が判断できる時には提
出を求めない場合がある。
ウ
校長としての具体的な方策
・「必ず通院を勧める。通院先を確認する。休暇処理簿に通院病院名等を記載させる。本人を守るため
と言うことを強調し,指導する」等,このような対応を行っている事例がある。
②協議
・春の職員会議で,病気休暇制度について話しておくことが大切である。
・病気休暇に関して言えば一般企業と教職員とでは乖離している。
・個々の事例については,校長判断となる場合が多いが,汎用性の高い解釈にできないか等の交流がな
された。
③派遣役員のまとめ
・病気休暇には,「地域性」や「職員定数」の問題があり,要望を続けていく必要がある。
・本人へのアクションが必要である。「子どもが帰ってから」「帰りに買い物をしないように」等,自
分自身を守るための対応をしていくことが大切である。そして,全教職員で病気休暇の趣旨を共有し,
浸透させていく必要がある。
(2)B 分科会<提言>「暴風雪等に対する学校の対応について」浜中町立茶内中学校校長
梅
内
宏
①提言の概要
ア
提言の趣旨
・近年,暴風雪災害・事故の発生,昨年度の暴風雪による臨時休業など,自然災害に対する学校の対応
が益々重要性を帯びている。今後も起こるであろう暴風雪等に適切に対応することや防災教育,防災
対策の充実・見直しを図ることは喫緊の課題である。ここでは,暴風雪等の自然災害について課題を
明らかにし,学校の対応がどうあるべきか提言する。
イ
対応における課題
・平成 26 年 10 月に道立学校管理規則の一部が改正され,校長が臨時休業を判断する基準が一層明確に
なった。浜中町立学校管理規則も同様に改正された。
・臨時休業等の判断・連絡体制など,各市町村,地域,学校の実情に応じた実効性のある対応をするこ
とが重要である。
・積極的に情報を収集し,多様な判断材料に基づく精度の高い選択をする必要がある。
・臨時休業等の対応をとる場合,授業時数の確保を図る具体的で計画的な手だてが必要である。
ウ
校長としての具体的な方策
・防災対策,安全教育の更なる見直しを行う。(集団下校,悪天候時の学校待機等)
・年度当初に災害時における学校の対応を保護者へ周知する。
・年度当初から授業時数確保の手立てを計画し実施する。
・災害対応マニュアルの見直しなど災害時の職員の対応について周知,共有化を図る。
②協議
・昨年度暴風雪による臨時休業により,授業時数確保に苦労した管内各校の実態が交流された。
・今年度は行事,年間指導計画や日課表を見直し,年度当初から2学期末までの授業時数確保を計画的
に実施している。
・教育委員会,近隣校等との連携,Web 等により日単位,時間単位で情報収集に努めている。
・近隣校と差異がないよう配意し,文書,メール,連絡網により保護者への周知を行っている。
③派遣役員のまとめ
・対応等について町全体でまとめた貴重な資料であり,自校に活かせる事例が多くあった。
・地域性はあるが,授業時数の確保が最重点であり,行事の在り方等も見直していかなければならない
のではないか。
・災害が実際に起こった場合を想定し,平時にいかに準備しておくかが重要である。
・防災全体として考えた時,管轄や対応など学校の範疇を超えることもあり,確認や連携が必要である。