プログラム No.15L121 プログラム申請機関 株式会社アグリコミュニケーションズ津軽 プログラム実施期間 2015年10月27日(火) ~10月30日(金) プログラムの目的 地域資源『果肉まで赤~いりんご』の海外向け商品リサーチ・販路開拓 1.地域PR 五所川原市は日本の本州最北端に位置する青森県の西部・津軽半島中南部に位置します。人口約 58 千人(2014 年 12 月末 時点)での農業中心の地方都市です。 りんご生産量は、全国市町村自治体ベスト 10 に名を連ね、 青森県は全国生産量の 57.5% (平成 22 年)を占める「りんご」の生産県ですが、五所川原市は生産面積 936ha の一大産地です(青森県全体 21,494ha) 。 市では農産物の研究所(バイオセンター)を開設し、独自の果肉まで赤いりんご品種を開発し、品種を保有するというりん ご生産地でも独自の取り組みをしています。現在、加工用品種の「御所川原」と生食用の新品種「栄紅(商標:SG)」を保有 し世界的に注目を浴びています。今後、市で開発し、種苗登録した「果肉まで赤いりんご」の生産・海外販売に力を入れて いく計画です。 他にも、市内にある十三湖(汽水湖)では「ヤマトしじみ」平成 23~25 年の 3 年連続で日本一の漁獲量や、海産物、農 産物の宝庫です。また、津軽りんごとして、世界的に産地として著名な津軽地域の歴史的な背景を理解し、体験することが 可能な地域です。高さ 23m を誇る立佞武多(8 月夏祭りで全国から 100 万人を超える来場者数) 津軽鉄道 本州最北端の 地域鉄道を持つ地域です。 2.プログラム概要 五所川原市が種苗権を保有する「果肉まで赤いりんごSG」をはじめ、「様々な農水産品」等の生産地視察 産業ツアー。五所川原6次産業化推進協議会で地元農業高校を中心に商品開発を行っている農産物について の海外市場での意見、地域資源の海外販路の開拓の課題を海外人材から助言を得ながら推進したいと考えて います。 地域として将来的に、「津軽の食と観光」の拡大を、海外販路の開拓を通じて取り組む活動の一環です。 ポイント ●果肉まで赤いりんごは、見た目の鮮やかさもさることながら、健康成分のポリフェノールやペクチンの含 有量が多い機能性果物として、今後、世界のりんご市場で主流となる可能性を秘めていることから、世界 概要 中で注目を受けている新しいりんごの生産現場を視察していただく産業ツアーです。先進の注目食材の取 扱いチャネル開発としてぜひ参加ください。販売権を持つ企業が参加します。 ●また、100 年以上のりんご生産地五所川原市の文化的背景も理解いただく機会を設けました。日本を代表 する作家・太宰治の生誕の地、日本最北端の地域鉄道・津軽鉄道、津軽三味線の発祥の地、サンパウロの サンバカーニバルにも招待された立佞武多など多くのりんご生産背景となる地域資源、日本一の漁獲量を 誇る十三湖のしじみ(ヤマトシジミ)などを網羅して体験できます。 ●多くのりんごを育んだ津軽文化から生まれた、果肉まで赤いりんごSGは、地元の120年をこえる歴史ある 農業高校「青森県立五所川原農林高校」の生徒も研究生産しています。地元の将来を担う人材との交流は、 あなたのビジネスに必ず役立ちます。 地域資源 ① 世界で注目の果肉まで赤いりんご「栄紅(商標:SG)」 ② りんご栽培農家への体験宿泊・りんご産業関係者との交流 ③ 津軽鉄道沿線での視察(りんご果樹園・たちねぷた見学・作家太宰治生誕の地・津軽三味線発祥の地 等) 1 地域での将来目標は、果肉まで赤いりんごの海外販路を開拓しながら、りんごだけでなく他の地域資源も 海外に紹介し知名度を上げることです。経験豊富な海外人材がりんごや他の地域産品を実際に食したり体験 したりすることで、どのような視点でのプレゼンテ一ションが海外販路の開拓において有効か、今後の具体 的な改善、アドバイスをしていただくことを期待します。また、地域の将来の担い手となる高校生も参加し、 期待成果 国際的なアピールのポイント・視点で一緒に考える機会となることで、地域のグローバル・リーダー育成の 場としたい。 ○りんご輸出において、SGは、現在はサンプル程度の数量しか確保できないが、海外にてサンプル展示販売 などの実施ができることを期待している。今回の事業で可能性をつかみ将来、10トン単位の輸出を目指 したい。 招聘海外 国/地域 台湾、上海、マレーシア 人材 専門分野 農作物の輸入バイヤー、日本食材に関心のある飲食店経営者、食品加工業者(業務ユーザー) 3.スケジュール 1 月日 曜日 10/26 月 午前 午後 来日 ・共通知識事前研修 ・オリエンテーション 果肉まで赤~いりんごの説明 2 10/27 火 概要・日程説明 津軽の伝統文化の説明 ・市長表敬訪問 ・歓迎交流会 【りんごの世界的産地津軽の伝統文化の体験】 3 10/28 水 (津軽鉄道沿線) ・津軽三味線会館 ・立佞武多の館 ・芦野公園 ・斜陽館 ・民泊(地元農家にて宿泊体験) ・旧津島家新座敷 ・果肉まで赤~いりんごSGの ・りんご農家など民泊体験 栽培研究所・農業センター視察 4 10/29 木 (前日のつづき) ・五所川原農林高校のりんご果樹園等視察および ・りんごの収穫体験等 生徒とのディスカッション ・五所川原青果市場の視察および ・海外人材各自の個別成果物 関係者とのディスカッション 5 10/30 取り纏め 金 ・りんご輸出業者等とのディスカッション ・名物しじみラーメン(昼食) 6 10/31 ・総括 土 帰国 2 4.地域資源 源 果肉まで赤~ ~いりんご「栄 栄紅(商標:SG)」 生食可能な な果肉まで赤い いりんごで、一 一般的なりんご ご品種の「ふじ じ」と比較して て、健康成分の のポリフェノー ールが 3 倍、ペ ペク チンが 5 倍 倍も含まれてい いる。見た目も も鮮やかさはも もちろんのこと と、機能性果物 物としての潜在 在能力はかなり り大きい。赤い い色 素抽出等に により、りんご ごの加工品を素 素材のみの活用 用で生産できる るようになる。また、五所川 川原市の果肉ま まで赤~いりん んご には、より り健康成分(ポ ポリフェノール ル)の含有量が が高い加工用の の「御所川原」もある。 (栄紅を紹介 介する五所川原 原農林高校生) (果肉まで で赤~いりんご ご「栄紅(商標:SG)」) (加工用りん んご五所川原) (市のバ バイオセンター ーでの作業風景 景) (地元農業高 高校生による津 津軽鉄道車内で での販売実習)(赤いりんごの並木道で観光客に果肉ま で赤いりんご ご説明する) 3 津軽鉄道沿線 世界的なりんご生産地:津軽のなぜりんごの産地となったのか?世界でも珍しい豪雪地域でのりんご栽培の歴史的背景が 理解できる施設・地域が津軽鉄道沿線に点在しています。 沿線は津軽半島の豊かな自然に恵まれ、稲作を主とする農地が広がり、広大な津軽平野は四季折々に姿を変える。りんご・ 野菜などの農産物をはじめ、しじみ等新鮮な海産物資源も豊かである。津軽半島観光アテンダントが案内予定。 (津軽富士”岩木山”の雪山を背景に走る津軽鉄道車両) (花見に大人気の芦野公園駅付近を通過する津軽鉄道車両) (私達がお出迎え。津軽半島観光アテンダント/平成26年撮影) (津軽鉄道と一緒にお出迎え。/平成24年撮影) 津軽五所川原駅:「立佞武多」の館 (高さ23mの立佞武多の施設展示見学 立佞武多まつりとは毎年 8 月に実施する津軽地域の代表的な祭り) 4 金木駅:地域の豪商一族に生まれた作家・太宰治関連の文化・観光施設 (太宰治記念館・斜陽館は驚き一杯) (日本一の生産量「ヤマトしじみ」 当時の繁栄とりんご栽培普及の原点がわかります。 (太宰治疎開の家・旧津島家新座敷) (荘厳な津軽三味線を津軽三味線会館で) ) (五所川原市の十三湖(汽水湖)) 5
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