150707ライオンズクラブにおける源泉徴収義務について

2015年7月6日
ライオンズクラブ国際協会 330-A 地区
各クラブ会長・幹事・会計
様
ライオンズクラブ国際協会 330-A 地区
ガバナー 近藤正彦
キャビネット会計 L 矢田部 満
ライオンズクラブにおける源泉徴収義務について
拝啓
盛夏を迎えます季節になりましたが、貴クラブにおかれましてはクラブ
運営はもとより、奉仕活動にご活躍の事に心から敬意を表しますとともに感謝
申しあげます。
さて、社会保障・税番号制度いわゆる「マイナンバー制度」が導入されるこ
ととなり、本年 10 月より個人番号・法人番号が通知され、次いで、2016 年 1
月より社会保障・税・災害対策の分野において、順次利用が開始されます。
各クラブにおかれましては、例会や特別例会等でゲストスピーカーに対する
謝礼あるいは楽器等演奏者に対する謝礼をお支払することが少なからずあろう
かと存じます。所得税法では、これらの謝礼(報酬又は料金)に対して源泉徴収すべ
き旨が規定されておりますが、マイナンバー制度の導入により、より厳格な運
用が求められることが予想されます。
この報酬又は料金に係る源泉徴収について、別添の資料を参考資料として配
信致しますので、各クラブでご活用頂ければ幸甚です。
今後とも、皆様方の温かいご理解とご協力のほど、お願い申し上げます。
敬具
ライオンズクラブにおける源泉徴収義務について
ライオンズクラブは、いわゆる「人格のない社団等」(権利能力なき社団1)に
該当します。人格のない社団等は法人とみなされ、所得税法の規定が適用され
ることになっております2。また、一定の報酬や料金の支払いをする者は、その
支払の際、その報酬や料金について所得税及び復興特別所得税を徴収し、その
徴収の日の属する月の翌月 10 日までに、これを国に納付しなければなりません
3。
したがって、ライオンズクラブで行う例会、特別例会等においてゲストスピ
ーカーに対して謝礼(報酬)をお支払する場合には、所得税及び復興特別所得税を
源泉徴収し、これを支払月の翌月 10 日までに納付しなければならないことにな
ります。
手続としては、各クラブ単位で「給与支払事務所等の開設・移転・廃止の届
出」を提出し源泉徴収義務者であることの届出をします。
この届出によって源泉徴収義務者となりますので、報酬や料金の支払月の翌
月 10 日までに源泉徴収した所得税及び復興特別所得税を納付することになりま
す。
なお、各クラブで事務局員を雇用している場合には、既に毎月の給与に係る
源泉所得税等の納付をされていると思いますが、報酬や料金に係る源泉所得税
等の納付書は納付書の書式が異なりますのでご注意ください。
事務局員を雇用しておらず、給与の支払がないクラブについては、毎月の源
泉所得税等は発生しませんが、給与支給額及び源泉所得税等額を零として納付
書を所轄税務署に提出する必要があります。
また、給与、報酬又は料金の支払者は毎年 1 月 31 日までに前年の支払調書及
び支払調書合計表を所轄税務署長に提出しなければなりません4。
1
狭義の「権利能力なき社団」となるためには、「団体としての組織をそなえ、そこには
多数決の原則が行なわれ、構成員の変更にもかかわらず団体そのものが存続し、しかして
その組織によって代表の方法、総会の運営、財産の管理その他団体としての主要な点が確
定しているものでなければならない」
(最判 昭和 39 年 10 月 15 日民集 18 巻 8 号 1671 頁)
2 所得税法第 4 条
3 所得税法第 204 章第 1 項、震災復興財源確保法第 28 条第 1 項、第 2 項)
4 所得税法第 225 条
謝金、取材費、調査費、車代などの名目で支払をする場合がありますが、こ
れらの実態が原稿料や講演料と同じ場合には、すべて源泉徴収の対象になりま
す5。
原則として、旅費や宿泊費などの支払も原則的には報酬・料金等に含まれま
す。しかし、通常必要な範囲の金額で、報酬・料金等の支払者が直接ホテルや
旅行会社等に支払った場合は、報酬・料金等に含めなくてもよいことになって
います6。
報酬・料金等の額の中に消費税及び地方消費税の額(以下、「消費税等の額」とい
います。)が含まれている場合は、原則として、消費税等の額を含めた金額が源泉
徴収の対象となります。ただし、請求書等において、報酬・料金等の額と消費
税等の額が明確に区分されている場合には、その報酬・料金等の額のみを源泉
徴収の対象とする金額として差し支えありません7。
源泉徴収すべき所得税額及び復興特別所得税の額は支払金額により次のよう
になります。
支払金額が 100 万円以下の場合
支払金額×10.21%
支払金額が 100 万円を超える場合
(支払金額-100 万円)×20.42%+102,100 円
なお、ご不明点等につきましては国税庁ホームページでご確認頂くか、最寄
りの税務署又は税理士にご相談下さい。
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所得税基本通達 204-2
所得税基本通達 204-4
平元直法 6-1(3)、平 9 課法 8-1(3)