R 上稲子地区 「平家落人伝説の里をたずねるコース」

-富士宮市歩く博物館-
Rコース <上稲子地区>
平家落人伝説の里をたずねるコース
- みどころ -
稲子川沿いに広がる上稲子は、その昔戦いに敗れた平維盛が落ち延びた場所
とされ、「平維盛の墓」や「枇杷窪」といった平家にまつわる地名が残る。平家落
人伝説の里を巡る。
みどころポイント
伝説 季節の花
山間の風景
⑤六地蔵石幢
←至石神峠
200m
5
梅が
香る
④平家落人伝説
と地名(枇杷窪)
⑥森稲荷神社
4
③山ノ神社
⑦稲子川
6
3
2
②浄泉寺跡
⑧上稲子八幡宮
①平維盛の墓
1
8
7
⑨道祖神
至桜峠→
上稲子1219
スタート
スタート&ゴール
ユー・トリオ
第3駐車場
9
10
新稲子川温泉
ユー・トリオ 国道469号
距離:約5km
マークの凡例: 観察ポイント
石造物
ルート
季節の花
トイレ
⑩身延道
ユー・トリオ
第3駐車場
駐車場 P
ゴール
所要時間:約2時間
寺院
神社
Rコース <上稲子地区>
- コースのみどころ -
かみいなこ
たいらのこれもり
①平 維 盛 の墓
⑦稲子川
棚田の中に平維盛のものと伝えられる墓があ
る。平維盛は戦いに敗れて自害したとされる
が、地域に伝わる伝承によると、上稲子の地
に逃れて隠れ住んだという。墓碑は天保 11 年
(1840)に再建されたものである。
稲子川は、天子ヶ岳を水源とし、北から南へと
流れ、下稲子で富士川に合流する。川沿いに
は各集落が展開する。また、上流には「天子
七滝」と呼ばれる滝がある。
て
ん
し
が
た
け
⑧上稲子八幡宮
じょうせんじ
②浄泉寺跡
し ょ う ぼ う じ
ここには正法寺(上柚野)末寺の浄泉寺があっ
たが、廃寺となり、現在は歴代住職の墓や石
造物が残されている。浄泉寺には、明治 13 年
(1880) ~16 年 (1883)まで「有楽洞 」 (市立稲子
小学校の前身)が置かれていた。
上稲子の氏神である。社殿に祀られた厨子(富
士宮市指定文化財)には応神天皇・仲哀天皇・神
功皇后の 3 体の神像が納められている。厨子
は幕末のものと伝えられ、近年修復された。
ゆ う ら く ど う
③山ノ神社
上稲子の山ノ神社の総社とされる。社殿には
獣に乗る男神像が祀られている。
おちうど
び わ く ぼ
⑨道祖神
双体道祖神があり、どんど焼きの際、ここには
飾り物「ヤナギ」が立てられる。また、ここは、
桜峠に至る「宇登坂」と呼ばれる場所で、道祖
神のほかにも甲子と金比羅が祀られている。
き の え ね
④平家落人伝説と地名(枇杷窪)
⑩身延道
上稲子には平家落人伝説が伝わり、それに
まつわる地名(小字)がある。「枇杷窪」は、「平
家物語」を語る琵琶法師の「琵琶」に音が通じ
るとされる。
上稲子には身延山久遠寺 (山梨県身延町) に
至る身延道が通っている。下柚野から上稲
子に至る桜峠には、台座に「みのぶへ七里」
と刻まれた文久 2 年(1862)造立の題目塔があ
る。また、上稲子からは石神峠を越えて佐野
(山梨県南部町)に向かう。
⑤六地蔵石幢
じ
ぞ
う
ど
う
この付近の小字名は「地蔵堂 」という。ここに
六地蔵が刻まれた石幢 がある。石幢とは、六
角柱や八角柱の幢身 (胴体)に経文や仏像を
刻んだ石塔である。
せ き ど う
⑥森稲荷神社
か
み
や
の
周辺の枇杷窪・森・神矢野・地蔵堂の 4 集落が
祀る。かつては、2 月初午の祭礼に芝居が行わ
れたり露店が立ったりして賑ったという。
平家落人伝説と平維盛
治承・寿永の乱に敗れた平家一門やその家
来らが落ち延び、隠れ住んだと伝えられる「平
家落人の里」が日本各地にある。上稲子もそ
の一つで、平維盛や平家の家臣などの落人
が逃れて来て隠れ住んだと伝えられる。上稲
子には、平維盛の墓や平家落人伝説にまつ
わる地名が伝わっている。
問い合わせ先:富士宮市教育委員会 〔電話 0544-22-1111(代)〕