日本早期認知症学会理事長 金子満雄 学会ホームページにおいでの皆様、明けましておめでとうございます。 皆様は認知症の診療や介護の現場で働いておられる実践メンバーの方であるか もしれませんし、介護しておられるご家族の方かもしれません。またはご自身、認 知症の発症を心配しておられる高齢者の方かもしれません。 どなたでも構いませんが、今では認知症は重度まで進んでさえいなければ、その 悪化をくいとめることが出来ますし、むしろ大部分の方で脳機能を向上させ、自立 の方へ向かわせることが可能です。その良くなったレベルを7年でも10年でも維持 して、楽しく生き甲斐を持って生きていただくことが出来るようになっているので す。要は「どこまで進んでいるか」の判定法や「どうしたら良くすることが出来る か」を学んでもらうことが大切です。 認知症の大部分は「心の生活習慣病」なのです。若い時から苦難の時代を生き抜 いてきたばかりに、仕事以外には何の趣味も遊びも仲間と楽しむことも知らず、淋 しく生きてきた結果が認知症となったのです。 90歳までカクシャクと生きる要点は「足腰を衰えさせないような日々の散歩、ラ ジオ体操」と「家族や仲間と一緒に趣味や遊びを毎週2~3回楽しむ」ことに尽きる のです。 どうぞどなたも気軽に私たちの学会に入会されて、仲間との連携の中で「ボケな い、ボケさせない」生き方を体得していきましょう。
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