平成22年1月 さちしお第100号 - 石川県赤十字血液センター - 日本

vol.100
2010.01
赤十字血液
センターだより
赤十字血液センターだより「さちしお」は、みなさまのご支援のもと、
今号をもちまして創刊第100 号となりました。これを契機に、大きく、
見やすく、わかりやすい広報誌にと、全面的な誌面の見直しを行いまし
た。みなさまに、より親しんでいただける広報誌になれるよう、頑張っ
てまいります。
今後とも石川県赤十字血液センターとともに、この「さちしお」も宜
しくお願いいたします。
※さちしお……「血液事業をとおして、みなさまの幸せに貢献する」との願いを込め、幸せの「幸(さち)」
と「血潮(ちしお)」を組み合わせ、名付けられました。
赤十字血液センターだより さちしお
年頭のごあいさつ
石川県知事 谷本 正憲
新年、明けましておめでとうございます。
県民の皆様には、日頃より献血事業に深いご理解とご協力を賜り、心から感謝申し
上げます。
本県の献血事業は、昭和40年1月の制度発足以来、県民の皆様のご理解と温か
い善意に支えられ、順調に事業を進めてまいりました。これまでに延べ約275万人の
方々にご協力をいただいており、血液製剤の安定供給はもとより、県内の医療機関で
必要とする血液量を確保することができました。これもひとえに県民の皆様の献血への
深いご理解の賜と重ねて感謝申し上げます。
献血事業は、血液の安定供給と同時に、安全確保が求められています。日本赤十字社では、これまで
も血液の検査精度の向上をはじめ、様々な安全対策を行っているところであります。
さて、少子化の進展に伴い、輸血を支える若年者が減少するとともに、若年層の献血離れが懸念されて
おり、将来にわたって安全な安定した血液量を確保することは、これまで以上に重要な課題となっています。
常時、十分な血液を供給する体制を維持するためには、献血事業の周知啓発を一層進める必要があると
考えております。
県としましても、国や石川県赤十字血液センター等と連携し、県民の皆様がいつでも安心して輸血医療
が受けられるよう、血液の安定供給と安全確保に万全を期してまいりたいと考えております。県民の皆様に
おかれましても、昨年にもまして、献血事業へのご協力を賜りますようお願い申し上げます。
最後に、本年が皆様にとりまして希望に満ちた幸多い年でありますよう心からご祈念申し上げまして、新
年の挨拶といたします。
新年のご挨拶
石川県赤十字血液センター 所長 三輪 梅夫
明けましておめでとうございます。
県民の皆様方の温かい善意の献血にお支えを受け、わたくしどもが携わっておりま
す血液事業がきわめて円滑に発展させていただいていることに対し、心から感謝を申
し上げます。さまざまな血液製剤をそれぞれ必要とされる医療機関、患者さんのもとへ
的確に、遅滞なくお届けすることにより、患者さんのご病気の快癒に貢献できる仕事
の充実感は、かけがえのない至宝となっております。
一方で、血液事業はいま大きな曲がり角にさしかかっております。すなわち、血液
製剤の究極的な安全性を確保すること、ならびに少子高齢社会において安定的な献
血量と供給量の維持を揺るぎなく達成することが大きな命題となっています。これまで各都道府県の血液セン
ターでそれぞれ各種の血液製剤が製造されておりましたが、平成25年度を目途に複数のセンターが統合す
る形で血液製剤を製造する、集約という構想が具体的に進められることになりました。
昨年4月から、富山、福井両県の血液製剤をわたくしども石川センターの方で製造を開始いたしております。
お陰様で特にトラブルの発生もなく順調に推移していることを職員一同喜んでおります。似通ったサイズ(献
血量)の三県の合同という形は全国的にも成果が注目されており、成功へ向け北陸三県センター職員の総
意で一丸となって取り組んでおります。
赤血球製剤につきましては、400mLの比率目標の90%への到達が目前となっており、皆様方のご理解、
ご協力にあらためて厚く御礼を申し上げます。ただいま石川センターでは、夏休みの親子教室をはじめ、若
い年齢層の方々へのキャンペーン活動に特に力を注ぎ、若い方たちの献血への関心を一層喚起し、積極
的な協力支援体制を構築する努力をさせていただいております。
なお、本広報誌「さちしお」が発刊以来100号の節目を迎えることになりました。今後とも特段のご高配
をよろしくお願い申し上げますとともに、県民の皆様方にとりまして、本年が幸い多い一年となりますことを心
からご祈念申し上げます。
SACHISIO 0 2
赤十字血液センターだより さちしお
献血ルームラブロ
作田 和繁所長
H21年11月22日∼11月27日 666名の方にお越しいただきました。
AED講習
H21年12月13日 129名の方にお越しいただきました。
ルアート
ネイ
栄養指導
協力: 金沢東、金沢中央、金沢、金沢兼六、金沢尾山、金沢南ライオンズクラブ
永 年 献 血
We are The kyoukyu
主催:石川県学生献血推進委員会
金沢大学、工業大学、
県立看護大学、星稜大学
協力:金沢ひかりライオンズクラブ
長い間、
ありがとう
ございましたっち。
平成21年の供給本数は、16万7千単位
昨年1年間に血液センターから石川県内の医療機関へ供給した血液量は
<H21年・血液製剤供給状況>
167,588 単位でした。
製
一年を通して県民のみなさまに献血にご協力を頂いたお陰により輸血用
全 血 製 剤
23
血液製剤の必要量は十分確保され患者さんの元へお届けすることができま
赤血球製剤
53,890
血 漿 製 剤
25,225
した。昨年 4 月から、北陸三県の製剤業務(血液製剤の製造処理)を石川
県の血液センターに業務集約しました。これにより富山、石川、福井三県
の献血血液が金沢に持ち込まれ、輸血用血液製剤として製品化されて三県
の血液センター供給課に保管され、それぞれの医療機関に供給しています。
集約化により、これまで各県ごとに発生していた季節的な血液の過不足を
減らせるようになり、より一層の血液の安定確保と供給に努めています。
輸血は患者さんの救命医療には欠かせません。現在でも献血に代わる人
工血液は出来ておりません。また、血液は長期間の保存もできません。血
液センターでは、職員一同全力で善意の献血を患者さんのもとへ届けます。
剤
名
供給数(単位)
血小板製剤
88,420
合 計 167,558
<過去5年間の製剤別供給推移>
100,000
血小板
80,000
60,000
血漿
40,000
赤血球
20,000
0本
全血
H.17
H.18
H.19
H.20
H.21
年
これからもみなさまのより一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。
(※1単位=200mL 献血量)
SACHISIO 0 3
赤十字血液センターだより さちしお
平成 21年度
ポスターコンクール受賞作品
金賞
銅賞
金沢市立浅野川中学校 3年
銀賞
中村 侑依
小松市立国府中学校 2年
木戸口 彩夏
銅賞
金沢市立小将町中学校 2年
大橋 なつ絵
志賀町立志賀中学校 2年
大石 舞衣
銅賞
銀賞
白山市立松任中学校 2年
中村 南美
小松市立南部中学校 1年
銀賞
木谷 美月
銅賞
金沢大学附属中学校 1年
西嶋 碧乃
能美市立根上中学校 3年
北本真紀子
銅賞
金沢市立鳴和中学校 2年
小西 弘晃
たくさんの
応募
ありがとう
!
私たちの誓い
1、献血される方と患者さんの「安全・安心」の架
け橋になれるよう、私たちは常に努力します。
2、
「献血される方のやさしさ」に笑顔と真心と信
頼でお応えするよう、私たちは心がけていま
す。
3、献血される方の「無償の愛」を、患者さんに大
切にお届けするために、私たちは努力します。
4、血液事業を通じて、地域医療に貢献し、日々成
長し続けるよう、私たちは努めます。
5、信頼され、希望に満ちた明るい職場づくりに、
私たちは努力します。
石川県赤十字血液センター 職員一同
平成19年7月に献血者や輸血を必要とする患者様の満足度を向上させ
るために職員としての心構えを設定しました。
SACHISIO 0 4
銅賞
金沢市立鳴和中学校 1年
髙田 瑞希
つ ぶ や き
あけましておめでとうございます。今年からは「あとがき」
のネーミングをかえまして、
『つぶやき』でお願いします。では…。
日本人はなにかとブランド好きですが、この頃はブランド野
菜というものも注目されています。石川県にも加賀野菜として、
源助大根・太ぎゅうり・金時草 etc があります。農家の方の努
力によりおいしい野菜が作られた結果、加賀野菜は全国に知ら
れ需要が伸びています。
血液にもブランドがあるのをご存じですか?それは献血者一
人一人の個人ブランドです。言わば、献血者は血液の生産者で
あるわけです。今年も品質水準の高い、自分ブランドをお待ち
しています。 (A.T)
編集・発行
石川県赤十字血液センター
〒920-8201 金沢市鞍月東1丁目1番地
TEL:076-237-5533
(代)