事 業活動にともなう環境負荷 低 減 の た め の 取 り 組 み WOOD ONE Environmental and Social Report 2015 環境への取り組み 省エネ ル ギ ー や 省 資 源 な ど 、 生 産 や 販 売 な ど の 事 業活動に伴う環境負荷の低減にも努めています。 地球 温 暖 化 防 止 に 対 す る 取 り 組み 有害物質・化学物質の管理 ウッドワンでは、 特に生 産 工 程で電 気を多く使 用しており、 省エネが重 要な課 題となっています 。 このため、 生 産 工 程におけるロスの改 善 生 産 活 動にともなう環 境 負荷の発 生を最 小 限にするために、大 気や水 質などの汚 染 予 防 活 動を実 施しています 。そこで、まず各 事 業 所 や 、電 力 消 費 量の多いコンプレッサーのエアー漏れ 対 策 および 、電 動 機の省 エネタイプへの変 更 等の消 費 電 力 対 策などを実 施し、電 力 の実 態を把 握 するために、環 境 側 面を抽出し、社 内 基 準の環 境リスク基 準をもとに評 価しています 。評 価の結 果 、環 境 影 響が大きいと判 消 費の抑 制に努めています 。環 境目標の購 入 電 力 2 0 1 2 年 度 比 原 単 位( 生 産 高 )2%削 減は、 残 念ながら 4 . 8 % 増 加となり達 成しません 断された著しい環 境 側 面に対しては、環 境目的 ・目標を設 定して改 善 活 動をしています 。 また、作 業 手 順 書に落とし込み、その基 準を遵 でしたが、総 量では、対 2 0 1 2 年 度 比 5 . 1 % の削 減となりました。 守 することにより、環 境 負荷の低 減と汚 染の未 然 防 止に努めています 。 大気汚染防止 使用電力量の推移 自家発電量 (千kWh) 50,000 購入電力量 おいて、光 化 学オキシダント※ 1 の緊 急 時 発 令が実 施されることになりました。ウッドワンでは、広 島 県 環 境 対 策 室 からの依 頼を受け、大 気 汚 染 緊 急 時における排 出ガス量 等の削 減に協 力することになっています 。 40,000 ウッドワンは、バイオマス発 電をしており発 電 所 からでる大 気 汚 染 物 質には、窒 素 酸 化 物 、硫 黄 酸 化 物 等 があ 16,891 30,000 16,196 ります 。その中で、 光 化 学オキシダントの 原 因となる窒 素 酸 化 物を主に削 減 することになります 。 SOx (硫黄 16,722 13,595 酸 化 物 排 出 量 )、NOx (窒素酸化物濃度) ともに法 規 制 値 以 下を遵 守しています が 、 発 令 があると、さらに 総 量 規 制を敷き環 境 汚 染の進 行 及び 健 康 被 害の発 生を防 止していきます 。 20,000 18,190 17,102 17,352 15,812 10,000 0 2008年4月より、 「 廿日市 桂 公 園 測 定 局( 一 般 局 )」の開 設にともない、ウッドワンの本 社のある廿日市 地 区に ボイラー (本社) 水質汚濁防止 2011 2012 2013 2014 (年度) ウッドワンの生 産 工 場の多くは、海または河 川に面しているために、工 場 排 水がそのまま海に流れ てしまうと海 洋 汚 染や河 川の水 質 汚 濁につながります 。従 来 から、 排 水については自主 基 準を設 けて管 理してきましたが、工 場から排 水を一 切 流さなければ 、水 質の汚 濁もなくなるため、排 水ゼ 「バ イ オ マ ス 発 電 」 の 実 施 ロを目指して活 動してきました。現 在では、工 程から出る排 水は、ボイラーの管 理された排 水とコン ウッドワンでは月間約 500t 発生する木くずを有効利用するため、1980 年に愛知県の蒲郡工場にバイオマス発電設備を初めて導入いたしま した。以降 2010 年 7 月までは、3 ヶ所で 8400kW の発電設備が稼働していましたが、蒲郡工場の統廃合により蒸気発生量が激減したため、 蒲 郡 工 場のバイオマス発 電 設 備を廃 止、2015 年 2 月には串戸 工 場の 4600kW の発 電 設 備も老 朽 化に伴い廃 止しました。本 社 工 場の プレッサーのろ過された排 水のみとなっています 。 また、 万 一の漏 洩 事 故 等の緊 急 事 態に備えて 作 業 手 順 書や監 督 官 庁 への連 絡 網も整 備しています 。今 後も現 状を維 持 管 理し水 質 汚 濁 防 止を 図っていきます 。 1300kW 発電設備は継続して運転を行い、電力・蒸気を工場に供給し、コージェネレーションを実施しています。2013 年 4 月には再生可能 エネルギー固定価格買取制度 ※1 の設備認定を取得し、2015 年 3 月からは本社工場敷地内に 5800kW のバイオマス発電設備の運転を開 始いたしました。年間 330 日の 3 直フル発電で、全量売電を行っております。2015 年度は 40,000 千 kW の電力を販売する予定です。 ろ過器 化学物質の管理 ウッドワンでは、PRTR法※2の施行を受け、使用化学物質を管理し、排出量や移動量の届出をしています。 環境へ排出している物質で届出対象となった物質は、 ジクロロメタン、 ホルムアルデヒドでした。環境目標のPRTR対象物質2012年度比原単位(生産 高)10%削減は、2014年度原単位(生産高)22.0%削減で目標を達成しました。総量では、 ジクロロメタンは前年度比22.3%削減となりました。 発電量の推移 ※1 売電量 (千kWh) 40,000 使用量 届出対象物質 PRTR番号 30,000 10,929 11,488 10,707 186 9,544 20,000 16,891 ウッドワンバイオマス発電所 設置工場 設置年 本社工場( 広 島 県 ) 1987年 本社(串戸 )工 場( 広 島 県 ) 1989 年 本社工場( 広 島 県 ) 2015年 16,196 13,595 10,000 ジクロロメタン 300 411 16,722 化学物質名 トルエン ※4 ホルムアルデヒド 合 計 (単位: トン/年) 使用量(2012年) 使用量(2013年) 使用量(2014年) 2 3 .4 2 2 .9 1 7 .8 3 .5 2 .7 0 1 .3 0 .1 0 .7 2 6 .9 2 5 .7 1 8 .5 保管庫 0 2011 2012 2013 2014 (年度) ※ 1 光 化 学オキシダント;工 場の煙や自動 車の排出ガスなどの大 気 中に排出された窒 素 酸 化 物や炭 化 水 素が、太 陽 光 線によって複 雑な光 化 学 反 応を起こしてつくられるオゾン、P A N 、アルデヒドなど酸 化 性 物 質の総 称で、 その約9割はオゾンです。光化学オキシダントによる大気汚染を光化学スモッグといいます。 ※ 2 P R T R 法;特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律。第一種指定化学物質の排出量および移動量が年間1t以上(特定第一種は0.5t以上)使用する事業者はその物質につい ※1 再生可能エネルギー固定価格買取制度 太 陽 光 、風力、地 熱 、小 規 模 水力、バイオマス発 電により発 電された電力を、電力会 社が全 量 2 0 年 間 固 定 価 格で買い取る制 度です。買取 価 格は電 源の種 類 、使 用 燃 料(バイオマスの場 合 )によって細かく設 定されて います。 15 て国に届出をすることが義務付けられています。 ※3 PRTR法の改正により、指定化学物質から削除されたため、届出対象外となりました。 ※4 PRTR法の改正により、取扱う塗料等に含まれる量が1.0%以下の含有率でも届出対象となりました。 16
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