コンクリート圧送工事における熱中症予防に ご協力をお願いします 一般社団法人 全国コンクリート圧送事業団体連合会 ● ● ● 打設箇所に送風・冷却設備の設置をお願いします。 休憩時間を確保できるようご支援・ご配慮をお願いします。 交替要員の配置が必要な場合、工事費割増へのご理解をお願いします。 夏期の打設計画でのご配慮をお願いします 圧送技能者の熱中症経験者は約3人に1人 ここ4~5年間の熱中症経験・回数について 全国コンクリート圧送事業団体連合会(全 圧連)が全国の会員企業の圧送技能者に実 施し たア ンケ ート 調査(平成2 4年度実施、 3467 名が回答)では、ここの4~5年間で熱 中症を経験した者は約3人に1人にのぼりま す。 1回あり 515名 14.7% 2回あり 302名 8.6% 3回あり 198名 5.7% ない 2155名 62.1% 夏期の平均気温が上昇傾向にある中、コン クリート圧送作業に従事する圧送技能者にと って、熱中症は深刻な問題となっています。 4回あり 40名 1.1% 5回以上あり 269名 7.7% 熱中症経験者のうち、Ⅱ度以上の症状の経験者は約3人に1人 熱中症を経験したことのある全国の会員 企業の圧送技能者のうち、 Ⅰ度の症状(軽度:日陰での休息や水分 補給が必要)の経験者が 59.1%、 Ⅱ度の症状(中等症:病院にかかり補液を 受けることが必要)の経験者が 31.4%、 Ⅲ度の症状(重症:救急車で病院搬送し入 院治療の必要あり)の経験者が 9.4% という調査結果でした。 Ⅱ度以上の症状を経験している圧送技能 者は約 3 人に 1 人にのぼります。 熱中症症状の度合いについて (※複数回答あり) ⑪高熱が出た 48名 1.1% ①めまい・立ちくらみ 470名 10.6% ⑩歩けなくなった 153名 3.4% ⑨けいれんを起こした 218名 4.9% ⑧ぐったりして力が入 らなくなった 426名 9.6% ②筋肉痛や手足がつ る 916名 20.7% ⑦吐き気をもよおした 450名 10.1% ⑥頭が痛くなった 519名 11.7% ⑤音が聞こえなくなっ た 128名 2.9% ④声が裏返った 362名 8.1% ③汗が大量に出た 752名 17.0% 休憩・交替のない圧送作業を 熱中症の原因に挙げる技能者が約半数 生コンクリートは時間とともに硬化します。特 に気温の高い夏期は硬化が早く、いったん生コ ンクリートを圧送し始めると、簡単に作業を止め ることはできません。 また、コンクリート圧送工事に従事する圧送 技能者は少人数編成のため、コンクリート打設 に多人数で携わる他の職種のように交替して 休憩をとることもできない状況にあります。 熱中症になりやすい作業条件について (※複数回答あり) その他 96名 1.7% ⑤交替要員のいない 連続作業(ワンマン作 業) 1069名 19.5% ①養生シート等で覆 われた現場内での作 業 825名 14.9% ②カーテンウォールで 囲まれた現場 406名 7.3% ③屋根・日除けのない ④昼休み・休憩のな コンクリート打設が行われる現場は、日よけの デッキ上での作業 い連続作業 1464名 26.6% 1639名 29.9% ない野外か、転落防止の養生シートで覆われた 風の通りにくい過酷な作業環境下が多く、また、 一般的にコンクリート温度は、生コン工場での練上りから現場での荷卸し時までに平均気温よりも 5℃程度高く なるといわれています。 このため、日本建築学会では、施工者や工事監理者に対して、夏期のコンクリート打設においては作業員の健 康管理と安全を考慮した打込み体制を計画すること、荷卸し時のコンクリート温度が 35℃を超えないよう対策に 努めることを定めています。(建築工事標準仕様書・同解説 JASS5 鉄筋コンクリート工事) 休憩時間を確保できる施工体制を要望する声が約7割 熱中症を防ぐための対策について (※複数回答あり) ④生コンへの凝結遅 延剤の添加を活用し た打設休止時間の確 保 625名 12.3% その他 57名 1.1% ①扇風機・送風機等 の現場への設置 1500名 29.7% ③交替要員の確保 1201名 23.8% ②昼休み・休憩時間 の確保 1664名 33.0% ● ● ● 夏場の過酷な作業の軽減化、熱中症を防ぐ ための対策として、交替要員の配置などによる 休憩時間の確保を要望する声が、69.2%にの ぼる調査結果となっています。 コンクリート打設箇所への送風・冷却設備の 設置をご検討願うほか、圧送技能者が休憩時 間を確保できるよう、現場でのご支援・ご配慮 をお願いいたします。 打設箇所に送風・冷却設備の設置をお願いします。 休憩時間を確保できるようご支援・ご配慮をお願いします。 交替要員の配置が必要な場合、工事費割増へのご理解をお願いします。 夏期の打設計画でのご配慮をお願いします コンクリート圧送工事の安全作業に努めています! 一般社団法人 全国コンクリート圧送事業団体連合会 〒101-0041 東京都千代田区神田須田町1-13 藤野ビル7階 TEL 03-3254-0731 FAX 03-3254-0732
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