DiabetesFrontier2013

食事療法 を見 直す
攀
一
栞養バランス●エ ビデンス
悟
●
sα ι
θ協
key WOrds
拘 協α滋 (北 里研究所病院糖尿病 センターセンター長/
慶應義塾大学医学部内科内分泌代謝学教室)
栄養バ ランス/三 大栄養素/脂 質制限食/糖 質制限食/レ ビュー
代謝 を改善す ることが多 い よ うである。 しか し,こ の レ
I.栄 養 バランス設定に関する レビュー
ビューの結論 としては,そ の効果 のすべ てが糖質の制限に
よるか どうかは未証明であ り,部 分的には体重減量 とカロ
栄養学は,栄 養 (素 )不 足 との闘いの中で発展 して きた。
一方,今 日のわが 国においては,栄 養不足
(エ
リー制限がその効果 を説明で きるとしてい る。
ネルギー不
足)や 各種 の栄養素不足 は特殊 な環境 において しかみ られ
2
1°
オックスフォー ド大学の レビュー
ず,逆 に過剰摂取の問題が生 じてい る。適切 な栄養バ ラ ン
この レビューでは,MEDLINEな どのデー タベースを検
スとは,エ ネルギー量お よび単一の栄養素 に過不足 のない
索 して, 2型 糖尿病患者 に対する糖質制限食の研究が拾 い
状況において,付 加的な医学上の有益性 が得 られる三大栄
上 げ られ (表 2)192° ,試 験 デザ イ ン (無 作為比較試験 が
養素比率 と定義 される。
1件 のみ)や 症例数
こうした三大栄養素比率 による医学上 の有益性 を証明 し
た研究 はほぼ皆無 であろ う。実際,「 macronutrient― balance」
と「review」
(少 数)に
よって結論 は制限されるが
,
短期 には糖質制限食 は安全 かつ有効 であると結論 されてい
る。
を key wOrdsに して PubMedを 検 索 す る と
,
14件 しか ヒッ トせ ず,21世 紀 になってか らの文献 は 1件
しかない D。 この レビュー は体重減量やカロ リー制限が糖
3
米国糖尿病学会 の レビュー
21)
この レビュー では,PubMedデ ー タベー ス を検索 して
,
質代謝 に与 える影響 を検証 した もので あるが,こ こでユ
糖尿病 に対す るさまざまな食事法 に関す る 2001年 以降に
ニー クな ことは,糖 質制限 (た んぱ く質あ るい は脂 質 に糖
論文化 された研究が拾 い上 げ られ,糖 質量 ,糖 質の質,脂
質を置 き換 える こと)に よるカロ リー制限 とい う観点 で議
質量 ,脂 質 の質,た んぱ く量 ,た んぱ くの質,ナ ッツ,大
論 を開始 してい ることである。
豆,野 菜 と果物 ,乳 製品,肉 や魚 ,地 中海食,ベ ジタリア
まず,本 稿 では,こ の レビュー を含めて最近 の 3件 の レ
ビュー論文 に記載 されてい る栄養バ ラ ンス を概観する。
ン食について検討 した上で,い くつかの異なる栄養バ ラン
スが血糖管理や心血管疾患 リスクの改善に有用か もしれな
い と結論 してい る。 なお,糖 質制限食 の参考文献が 11件
1
イタリアのグループの レビュー
(表 3)2"-20,中 等か ら高糖 質食 の参考文献が
1)
この レビューでは,非 糖尿病患者 を含めて糖質制限食 の
10件
(た
だし
,
うち 2件 はメタ解析 )で あるのに対 して,脂 質制限食 の参
・ D,
糖代謝に対す る有効性が冒頭 で検討 されてお り (表 1)の
考文献が 9件 であ り,糖 質 に関する研究の数が きわめて多
概 して糖質制限食が対照食に比 して,体 重や糖代謝,脂 質
いことが示 されていた。
D物 ;bι Jas」Dり πttγ ア)124Aわ .12θ 13-2
θI
20
40
一
O Fく 0 工 〓一豊 ”CC〓0 ヾ ¨
一 一
“ 00〇 一
0∽00コ¨
O C一Om CC〓OLぷ
-20
%Δ Gluc=-30。 0+0.45x(%Carb Cal)
年
%Δ HbAlc=-23.6+0.44x(%Carb Cal)
P value=0。 013
P Va:ue=o.013
1021030“
1020304050607080
°
/OCaFbOhydrate calories
hydrate
%C田 歓》
50∞
7080
ca:o甫 es
図.Kirkら の メ タ解析 で作 られた糖質比率 と血糖 コン トロールの 関係 をみた図
(文 献 40よ
り引用)
カロ リー制限の方法 として最 も積極的に取 り上 げた栄養バ
)の
析 “ 図 は きわめて示 唆 に富 んでお り,糖 質摂 取 比 率 が
少 な い ほ ど血 糖 や HbAlcを 改 善 し (図 ),TGを 改 善 す る
ラ ンス食が糖質制限食 であ り,オ ックスフォー ド大学 の レ
が TC,LDL―C,HDLttCに は有意 な影響 を与 えず ,体 重 も
ビューは最初 か ら糖質制限食 にのみ注 目し,米 国糖尿病学
糖 質摂取比率 の影響 は受 けが た い とい う こ とであ った。
こうしてみてみると,イ タリアのグルー プの レビューが
会 の レビューで最 も参考文献数が多かったのが糖質に関す
る食事法 であった。
このことは,「 macrOnutrient― balance」
と「re宙 ew」 を key
Ⅱ口糖質制限食に残 された課題
wordsに して PubMedを 検索 して ヒッ トした 20世 紀末 の
レビューの多 くが脂質制限食に着 日していたことと比較す
る と大 きな変化 で ある
203D。
かつ て注 目されてい た脂 質
このように世の注 目が脂質制限食か ら糖質制限食 に移 り
「体重減量 には
ゆ くなかで,米 国糖尿病学会 は 2008年 か ら
,
制限食 の有効性が証明されが た く,一 方 で徐 々に糖質制限
糖質制限食 も脂質制限 カロリー制限食 もいず れ も短期 には
食 の有用性 を示す論文が蓄積 してい ることの表れ と感 じら
40。
有効 である」 とい う旨の記載 をするようになった
れる。 ここで,糖 質制限食 については表 1∼ 3を まとめ
,
しか し,糖 質摂取比率 の変動以上にカロ リー制限が重要
中等・ 高糖質食 ,脂 質制限食 については米国糖尿病学会 の
であることを示唆す る論文 もある。たとえば,米 国国立心
レビューの参考文献 を参照 しつつ,筆 者な りの評価 を加 え
た もの を表 4∼ 630‐ 40に 示す。や は り,糖 質制限食 の有
4つ
臓 0肺 ・血液研究所 の研究 では,マ サチ ューセ ッツ州
用性が際立ってい るように思われる。なかで も,表 5(中
30“ )は
裏を
等・ 高糖 質食 )で 取 り上 げ た 2つ のメタ解析
が,安 静時代謝か ら求 めたエ ネルギーか ら 750kcal減 じた
返 してみれば糖質制限食についてのメタ解析 であ り,そ の
ネルギー比 25%あ るいは 15%),高 脂肪あるいは低脂肪 (エ
意味では 2つ のメタ解析 ともに糖質制限食に よる糖代謝や
ネルギー比 40%あ るいは 20%)の 2× 2で 4群 (① 高 たん
脂質代謝 の改善 を示 して い る。 なかで も Kirkら のメタ解
ぱ く高脂肪 ,②高 たんぱ く低脂肪 ,③ 通常たんぱ く高脂肪
″
とルイジアナ州の 811人 の体重異常者 (BM125kg/m2以 上)
カロ リー設定 の中で,高 たんぱ くあ るいは通常 たんぱ く(エ
γlゐ 124 Ab.12θ 13-2
D化′
bι Jas Fra%πθ
,
④通常 たんぱ く低脂肪)に 割 り付 けられた。 2年 間の介入
思われる。また,疫 学 (観 察)研 究では,糖 質摂取が少な
の結果, どの群で も有意差 な く体重 を減量 させ , どの群の
いほど動脈硬化症が発症 しやすいとい う結果が得 られるこ
とがある 田 60。 もちろん,逆 の関係が得 られることもあ
満腹感,飢 餓感,満 足度にも有意差 はなかったのである。
)‐
62160,肥
満や糖尿病な ど動脈硬化症 をきたしやす い人
こ う した点か らか,英 国糖尿病学会 は 2011年 のガイ ド
8)に いて
ライ ン
お
糖質制限食 を取 り上 げる際に,「 血糖管
ほど,そ の治療のために糖質の摂取を制限しがちなためか
理には栄養バ ラ ンス よ りも全 エ ネルギー摂取量に焦点があ
もしれない。 しかし,糖 質摂取を制限するほど動脈硬化症
てられるべ きである」 ことを明記 し,そ の上で「専門家 の
をきたしやすいとい う可能性がないわけではない。動脈硬
サポー トの もとに,糖 質制限食が減量 のための選択肢 であ
化症のチェックも必要であろう。
り
るとい う考え方 を支持する」 としてい る。今後 のわが 国に
おけるエ ビデ ンスの集積 の なかで,糖 質制限食 をガイ ドラ
イ ンに取 り上 げ る際に参考 となる考え方 と思われる。
結語
今後 ,糖 質制限食が安全 に普及するための課題 として筆
この 10年 間で糖尿病治療 のための栄養バ ランスは,脂
者が考える点を以下にあげてお きたい。
1
質制限食から糖質制限食にシフトしてきていることは明ら
かである。 しかし,糖 質制限食の歴史は浅 く,解 決すべ き
糖質制限食 の定義を明確化す る
,
課題も残されている。世界的にはそ うした課題を残 しつつ
130g/日
もガイ ドライ ンに糖 質制限食 の有用性 を掲載するように
これ まで,糖 質制 限食 の 定義 は 明確化 されてお らず
Westmanら
49)は
50-150g/日 , Accursoら
以下 と絶対量 で定義 し,米 国糖尿病学会
2⊃
50)は
はェ ネルギー
比率 40%以 下 と相対比率 で定義 してい る。 こ う した定義
なってお り,今 後わが国でのエ ビデ ンスの集積が求められ
ている。
の混乱が糖質制限食 に対する理解 を妨げることはい うまで
もない。筆者個人 としては 1食 あた り20∼ 40g, 1日 あ
◎文
restriction on carbohydratc inctabolismo Curr Opin Chn Nutr
Metab Care 8:431-439,2005
た り70∼ 130gと い う絶対 量で定義す る (投 稿 中)こ とが
よい と考えてい る。
献
1.Manco M,Mingrone G:Effects Of weight 10ss and calorie
2.Brehm BJ,Seeley RJ,Daniels SR,ct al:A randomized trial
comparing a very low carbohydrate diet and a caloric― restricted low
2
fat diet on body weight and cardiovascular risk factors in healthy
women.J Clin Endocrin01 Metab 88:1617-1623,2003
糖質制限食 の不適応 を明確化する
糖質制限食 ではたんぱ く摂取が増 える ことが多 く,一 般
3。
cardiovascular risk markers in obesc hyperinsulinemic suttectS・ Int
に顕性腎症以上の腎症 のある患者には不適応 になると考え
られてい る。一方,糖 質制限食 は健康 な肥満者 の腎臓 に何
J Obes Relat Metab Disord 28:661-670,2004
4。
Brinkworth GD,Noakes M,Parker B,ct al:Long― tenn e■ ccts
of advice to consume a high― prOtein,low― fat dict,rather than a
らの負担 も与 えず,さ らには腎不全 の悪化が予防で きてい
るとい う報告 もある 5D。 妊婦 521ゃ 子供 50へ の適応 も含め
Brinkworth GD,Noakes M,Keogh JB,et al:Long― term effects
Of a high― protein,low― carbOhydrate diet on weight cOntr01 and
conventional weight-loss diet,in obese adults wlth typc 2 diabetes:
one― ycar fol10w―
up of a randomised trial.Diabetologia 47:1677-
,
不適応 を明確化すべ きと思われる。
1686,2004
5.Farnsworth E,Luscombe N】 D,Noakes M,ct al:Effect Of a high―
protcin,cnergy― restricted diet on body composition,glycenlic
3
control,and lipid concentrations in overweight and obese
糖質制限食を指導 した後のフォローア ップ項 目を明確
hyperinsulinemic men and women.Am J Clin Nutr 78:31-39,
2003
化する
6.Foster GD,動 att HR,HillJO,ct al:A randomized trial ofa low―
糖質制限食 を糖質量のみで規定 し,そ れ以外 に条件 を付
けない とす ると,カ ロ リー,脂 質,た んぱ く質 の摂取 に過
carbohydrate diet for obesity.N EnglJ MCd 348:2082-2090,2003
7.JohnStOn cS,η onn SL,Swan PD:High― protein,10w― fat
diets arc
effect市 e for weight loss and favorably alter biomarkers in healthy
adults.J Nutr 134:586-591,2004
剰が生 じうることになる。 カロ リーが過剰 になれば体重増
8。
Meckling KA,OiSun市 an C,saari D:Comparison ofa low― fat
diet
加が生 じるであろう。脂質やたんぱ く質が過剰 になった際
tO a 10w― carbohydrate diet on weight 10ss,bOdy composition,and
の医学的な問題 は依然明 らかではないが M)‐ 5つ ,血 中脂質
overⅣ eight men and womenoJ Clin Endocrin01 Metab 89:2717-
プロファイルや尿素窒素濃度な どのチェックが望 ましいと
2723,2004
risk factors for diabetes and cardiovascular disease in free…
living,
24Aゐ .12θ 13-2
D物 ′
bι ルs Fra%減 7γ 胤 。
"
表
1.イ タ リアの グル ープ による糖質制限食 に関す る レビューで取 り上 げ られた研 究 の一覧
糖質制限食
著者
Brehma
対象
期間
N=42 6M
力ロリー
1,302
肥満者
B面
nkworth3)
N==43 17M
肥満者
97.Og
29。
1,816
(高
対熙食
カロ リー
糖質量
8%
140g
1,247
162.9g
両群 改善 ,糖 両群 に有意差 両群 に有意差
(脂 質制限)
52.3%
質制限優位
2,150
200g
(標 準たんぱく
nkworth4)
N==38 15M
丁2DM
Farnsworth5) N==57 4M
肥満者
1,816
(高
140g
2,150
当初
1,500
45%
当初
たんぱ く)
なし
なし
両群 に有意差 両群 に有意差 両群 に有意差
200g
(標 準たんぱ く
その後 1,905
(高
なし
)55%で 指導
たんぱ く)40%で 指導
なし
(12ヵ 月後 46.4%)
(12ヵ 月後 46.3%)
B‖
なし
両群 に有意差 両群 に有意差 両群 に有 意差
)55%で 指導
たんぱ く)40%で 指導
脂質代謝
糖質量
1,548
なし
なし
57%
なし
両群 改善 (女 糖質制限優位
その後 1,952
性 の除脂肪体
(標 準たんぱく)
重の維持 で糖
糖質制限優位
質制限優位 )
Foster6)
N=37 12M
無制限
その後増量
肥満者
1,200∼
当初 20g"
(不 詳)
1,800 60%(不 詳
)
両群 に有意差 両群 に有意差 糖質制限優位
な し (6ヵ 月 な し
(脂 質制限食)
後 まで糖質制
限優位 )
Johnston7)
N=16 6W
過体重
1,700
(高
170g
1,700
たんぱ く)40.4%
(標 準たん ぱく
者
280g
両群 に有意差 両群 に有意差 両群 に有 意差
65,9%
な し (満 足度・ な し
なし
満腹感 で糖質
食)
制限 が優位 )
Meckling8)
N=31 10W
1,529
過体重
59g
1,447
225g
15,4%
(脂 質制限食
) 61.9%
両群 に有意差 糖質制限優位
糖 質 制 限
なし
HDL¨ C,丁 G改
善 "脂 質制限
者
LDL‐ C,丁
;
;
G改
善
Samaha9
N=79 6M
1,630
肥満者
Stern10)
N=87 12M
1,462
肥満者
Yancyll)
N==79 24W
肥満者
l,461
1519
1,576
201g
37%
(脂 質制限食
120g
1,822
32.8%
(脂 質制限食
29.5g
1,502
8%
(脂 質制限食
糖質制限優位
糖質制限優位
糖質制限優位
糖質制限優位
糖質制限優位
糖質制限優位
) 51%
230g
) 50.5%
197.6g
糖質制限優位 n.a.
糖質制限優位
) 52%
(文 献 1よ り引用 )
9。
Samaha FF,Iqbal N,Seshadri R et al:A low―
compared宙 th
carbohydrate as
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γ拗
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stable improvement ofbOdyweight and glycemic control during 44
months follow―
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terrn effects of severe
dietary carbohydrate― restriction advice in Type 2 diabetes―
124ハ b.1 2θ lθ -2
―
a
表 2.オ ックスフォー ド大学 による 2型 糖尿病 に対する糖質制限食 に関するレビュ…で取 り上げられた研究の一覧
著者
期間
(試 験撃撃イ ン)
Gutierrez13)
N==28
8-12VV
糖質制限食
カロリー
n.a.
対照食
織質量
25%
n.a。
55%
(標準バラン
12M
N==88
不明
40g以 下
N==10
Yancy16)
N=28
N:elsen17)
N=31
已載 な し
糖質制限期 に減 糖 質制限期 に改 言
少
2,164
善
対照食な し 改善 ある も有意 改善 ある も有意 記載な し
3,111
309g
でない
14D
脂質代謝
対照食な し
(single¨ arm)
Boden15)
糖代謝
体重
織質量
ス食)
(cross― over)
Robertson14)
カロ││り ■
少
(通 常食 )
(cross― over)
でない
糖質制限期 に減 糖質制限期 に減 糖 質制限期 に
少
改善
有意 に改善
有意に改善
糖質制限優位
糖質制限 で
4M
1,419
6M
1,800(M)75∼ 95g
l,600(F)(20%)
1,600∼
1,400∼ 1,600(F)
HDL― C有 意改
N=16
N=15
善 " 丁C非 有
33.8g
対照食な し
対照食な し 有意に改善
(single‐ arm)
(non RC丁 )
1,800(M)60%
糖質制限優位
意上昇
Nielsen18)
N=31
22M
(non RC丁 の
follow…
up)
1,800(M)80∼ 90g す ぐに糖質
l,600(F)(20%)
20%に 変更
(n=7)
後に糖質 20%
糖質制限群 では 糖 質制限群 では 糖 質制限群 で
初期効果維持。
`
初期効果維持。
は初期効果部
分的に維持。
に変更
(n=3)
食事変更 せず
(n=5)
Daly19)
N=102
3M
1,290
33.5%
(RC丁 )
Daly20)
N=206
109.5g
6M
不明
不明
l,434
168.6g
(脂 質制限食
糖質制限優位
45.2%
)
不明
不明
両群 改善 で有意 糖質制限優位
差な し
糖質制限優位
両群 改善 で有意 記載な し
差な し
(RC下 の follow‐
up)
(文 献
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.12α 3-2
fat diet
35
表 3日 米国糖尿病学会 による 2型糖尿病 に対する糖質制限食 に関するレビューで取 り上げられた研究の一覧
孝
ィ
麟撃
勁欄‐
Boden15)
N=10
14D
対照食
カロリー
2,164
Daly19)
Dav:s22)
N==105
糖 質制 限期 に減 糖質制限期に減少 糖質制限期 に改
3,111
少
(通 常食 )
(cross― over)
N=102
1,290
(RC丁 )
lY
l,642
(RC丁 )
1,434
109.5g
脂質代灘
糖代謝
体重
織質量
168.6g
33.5%
(脂 質制限食
137.lg
1,810
33.4%
(脂 質制限食
56.8g
1,593
17.3%
(脂 質制限食
糖質制限優位
)45.2%
226.7g
)50.1%
善
両群改善 で有意差 糖質制限優位
なし
経 過 中,有 意 差 有意差 な し
糖質制限優位
あ る も 1年 後 は
同等
DysOn23)
N=26
3M
l,313
(RCT)
Yancy16)
N==28
167.3g
4M
l,419
33.8g
対照食な し
N=87
12M
l,462
120g
1,822
32.8%
(脂 質制限食
24W
l,550
499
1,335
13%
(低
137g
対照食な し
対照食な し
(RC丁 )
Haimoto25) N==33
1,852
GI食
230g
糖 質制限食 で改 糖質制限食で改善 糖質制限食 で改
4W
l,000
(RC丁 )
善
糖質制限優位
糖質制限優位
糖質制限優位
糖質制限優位
糖質制限優位傾向 糖質制限優位
)50.5%
149g
44%
)
対照食な し
30%
(single― arm)
Miyashla261 N==22
傾向
善
(RC丁 )
Westman24) N==50
糖質制限優位 の
有意差 な し
)39.3%
(single― arm)
Stern10)
糖質制限優位
糖 質制 限食 で改 糖質制限食で改善 糖質 制限食 で改
善
善傾向
97.5g
1,000
155g
39%
(高 糖質食
) 62%
両群 改善 で有 意 両群 改善 だが IRI両 群 改 善 だ が
差な し
の低下率 は糖質制 HDL― Cは 糖 質
制限食のみ改善
限食で大
WoleveFつ
N=156
lY
2,020
198.5g
1,890
39.3%
(RC丁 )
(高
G!食 )
1,800
(低
GI食
219.7g
3群 に有 意 差 な 3群 に HbAlcで の 丁G,HDL― Cに
46.5%
し
GIお いて糖質制限
く,OGT丁 2hPG
51.9%
)
有意差なし (低
食 群 は FPGが 高 食群 が最良"低
233.6g
GI群 が最悪
が低 かった)
Jonsson23)
N==13
1,581
(cross― over)
125g
1,878
32%
(脂 質制限食
196g
糖質制限食優位
糖質制限食優位
糖質制限食優位
)42%
(文 献 21よ り引用 )
compared with thOse Of a high―
34。
1006,2002
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Obes Res 9(Suppl
γ 7o124ハ b.12θ 13-2
ルs」Dり%ガ ι
表 4.糖 質制限食 についての著者 の評価
Ref.No.
なし
13
標準バ ランス食
15
通常食
17
標準バ ランス食
〇
〇
n.a.
〇
○ ○ ○
RCT
n.a.
著者の評価
△ 〇 〇
なし
○ ○ ○
16
25
△ 〇 〇
なし
○ ○ ○
14
△ 〇 △
Single arm
Non‐
脂質代謝
体重
〇
2
脂質制限食
○
△
△
3
標準たんぱ く食
△
△
△
4
標準たんぱ く食
△
△
△
5
標準たんぱ く食
〇
〇
〇
6
脂質制限食
△
△
〇
7
標準たんぱく食
△
△
△
8
脂質制限食
△
〇
△
9
脂質制限食
〇
〇
〇
10
脂質制限食
〇
〇
〇
11
脂質制限食
〇
n.a.
〇
19
脂質制限食
△
〇
22
脂質制限食
〇
△
△
23
脂質制限食
〇
△
〇
△
24
低 GI食
〇
△
〇
26
高糖質食
△
〇
〇
27
高 GI,低 GI食
△
△
〇
28
脂質制限食
〇
〇
〇
○ △ △ 〇 〇 △ 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇
RC丁
○ :改 善 または優位 1△ :同 等 または有意な変化な し9× :悪 化 または劣位
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γ 7o124 Ab.12θ 13-2
D化 ′
bι ルs lnり π″ι
θ7
表 5口 中等・ 高糖質食 についての米国糖尿病学会のレビューと著者の評価
RJ.Na
対蹂
111窯
‐ 塁
食
脂rft謝
精 岬 価
△
△
△
△
△
△
△
△
△
△
△
△
×
×
×
△
×
×
紺 轟
RC丁
4*
32
33
34
35
36
37
55 vs.40
従来食
75 vs.60∼ 70
高 MUFA食
65 vs.45
高たんぱ く食
53 vs.43
高たんぱ く食
55 vs.40
高 MUFA食
50 vs.40
同等糖質で脂質比率の相違 55 vs.55
38
高脂質食
高たんぱく食
× (両 群 とも悪化 )
n.a.
×
(fat 25 vs.30)
60 vs.48
△
×
×
×
×
×
×
×
×
Meta解 析
39
糖質制限食
中央値
40 vs.24
40
糖質制限食
平均
55 vs.29
○ :改 善 または優位 .△ :同 等 または有意な変化 な し1× :悪 化 または劣位
(文 献 21よ
り引用)
表 6.脂 質制限食 についての米国糖尿病学会の レビューと著者の評価
Refo No.
対照食
雪菫1111鳳 食
脂質代謝
糖代翻
書者の評価
横断研究
41
丁lDM患 者 と健常者
n.a.
HbAlcが
脂質比率 と相関 LDL‐ Cと 脂質比率が相関
△ (横 断研究であ リヮ因果関係
は不明)
Single arm
42
・
n.a.
22%(介
入前 39%)△
RC丁
32
従来食
33
34
37
高 MUFA食
従来食
43
従来食
高たんぱ く食
10 vs.33.7
△
△
20 vs,40
22 vs.26
25 vs.30
△
△
△
△
△
△
×
n.a.
×
0
×
△ (教 育の重要性 を示すのみ)
△
△ (減 量用液体栄養剤の話)
0
△
△ (減 量用液体栄養剤の話)
28.7 vs.29.9
44
通常食
1l vs,30
45
通常食
1l vs.30
0
△
○ :改 善 または優位 ,△ :同 等 または有意な変化 な し1× :悪 化 または劣位
(文 献 21よ り引用 )
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“
1994年
EC―
同 始
酔 諄
内攀
業
メ蒟
1998年 同 教窒臀臓内分泌代謝学研究室入局
東京都謗生会中央病院,国 保南多嗜病院の動務を経て
2∞ 2年 理 劃 究所病院勤務
2CKワ 年より現層
「楽しくて続けたくなる着尿病療曇」の研究を行っている。
Dυ 物医
…
Ч″ ″ ハ
・
2″ 32
″